『マスターズ・タッチ』という美しい本があります。


 装丁も美しいですが、内容がとても美しいのです。

それは、確かに体験がなければ難解です。しかし、ひとたび体験すると、そこにあるのは、*真実のひびき。

 人の成長・変容する様が、書かれています。

 著者はサガプリアというアメリカ出身の女性です。

3年前、わたしは、彼女のリードするグループに参加しました。夫の強い薦めがあったからです。どちらかというと、頼み込まれるようにして参加したのでした。

 「女性性と男性性」「左足から右足へ重心が移る瞬間。それを見ているもの、それは私たちいつも中心にもっている」

 正確にはなんと書かれていたのか、もう忘れてしまいましたが、波の動きなどに比されるわたしたちの体の中の神秘についての秘密がなにか明らかになるような予感をもって参加したワークショップでした。

 そこで、わたしの内側の真実に出会って、愕然としたのでした。

 そのワークの行われる1,2週前から右の腿に違和感があり、右肩ばかりが凝るということが起こっていました。

体というものは、正直で、悲鳴をあげていたのでした。

 わたしの左側は、とても冷静で、いろんなことをとてもよく分かることのできる女性でした。でも、右側に全部提案するだけで、それを右側がすべて、オッケー、それ、楽しそうだね、と言ってやってくれていたのです。その代わり、右側は何一つ判断せずによかったのです。

 役割分担と言えば、聞こえはいいけれども、それは両性の自立とは、ほど遠いものでした。

 こんなことが起こっているなんてほんとうにおどろきました。

よかれと思ってやっていることでも、人に害を及ぼしてしまうことはいくらでもあるのですね。

 結局、それぞれが自分のほんとうにやりたいことを見つけるために行動するに限るわけですが、それが、現代社会ではなかなか難しいのですね。

 親が子どもの望むことを許す、それがなんでそれほどに難しいのでしょうね。高度に複雑に構成された社会に組み込まれていく為には個人の自主性よりも協調性や自分を出さない能力の方が重要視されるからでしょう。

 そうすると、自分のやりたいことを表現できずに育った子どもはだんだん生きる気力をすり減らしていってしまいます。

 子どものままで成長を止めてしまっていたり、それがインナーチャイルドというものだとわたしは理解しています。

 わたしも持っているし、みんな多かれ少なかれ持っているものでしょう。

 それをすぐにどうこうしようというのではなく、まずはそのことに気づくこと。
自分はそういう面をもっているのだ、ということを直視すること。そして、それに承認をあたえることからしかすべては始まりません。

 そして、ほんとうにしたいことは何か、ゆっくりと探していってください。

 マッサージがその助けになるものと確信しています。