この項目には小説作品のネタバレに繋がる記述と、執筆者の著しい偏見に基づく表現が満ちています。
いわゆるリゾスレに投下された作品群を真っ白な気持ちで読まれたい方は、この項目をスルーしてまとめサイトに直行されることを強くお勧めします。

「リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第3話」(胸の高鳴る方へ)


期間


2008/04/27(日) 22:29:06.99 0~2008/05/05(月) 02:01:25.36 0

所要時間


171時間32分19秒 617秒/res

概要

  • 新スレが立てられてから、相次いで2本の小説が投下されるなど、いよいよ本格的な小説スレとして軌道に乗ってきた

  • その一方で、漫画や間取りなど作家以外の職人の活躍も目立つようになってきた

  • かねてから要望のあった感想の為のしたらば掲示板がまとめサイトに併設された
    2008/05/01(木) 21:36:44 のことである。

  • 小説にタイトルをつけることが、論議の対象となった

  • DION軍を筆頭に、アクセス規制がこの時期から問題になる
    またまとめサイトが重いことから、現在のアドレスに引越ししたのも、今スレ中の出来事である

  • 投下作品の傾向はバラエティに富んでいる
    新垣がダークネスに帰還する話や、その新垣をリゾナンターが奪還する話も複数投下されている
    また久住と光井の距離が近づいていく話も、数多く投下されている



感情の奔流


第3話最初の作品は、後藤真希を想像させるダークネスの能力者の襲撃を受けたことで、期せずして新垣の心の声を聞いてしまう高橋の姿を描いた『過去と今、裏切りと絆』
瀕死の状態の新垣から流れ込んでくる負の感情に、自分を失いそうになった高橋を救ったものは?
支えあい、助け合う二人の間ではもう裏切りなど過去の事のようだ。

光井愛佳が初めて訪れた日の喫茶リゾナントにスポットを当てた『少女はその日、他人の肌が温かいことを知る』では、後発の作品群では抜群の共鳴の相性を誇る事になる光井と久住小春の最悪の出会いが描かれている。
pvのイメージが災いしたか、初期の作品で描かれる久住からは、どこか高慢な印象を受ける。
ただこの項目の執筆者には、導く人新垣の姿がより印象に残った。
高橋愛に生きる力を与えられた光井が、新垣の指導によってこれまで誇りを持てなかった自らの予知能力を好きになれそうになる。
二人の師弟はいわゆる幽霊ビルで死線を彷徨うことになる。


DION軍到着せず


DIONのユーザーがアクセス禁止を喰らう中、作家曰くシナリオが投下された。
Tanaka(03)128は、作家自身は細かい描写は書けないと謙遜するが、前スレに書かれていたミティの設定を見事にストーリー化している。
ここで描かれた藤本美貴と吉澤ひとみの因縁は、後発の作品に多く取り入れられ、そのひとつの完成形が、『the revenger 』と言える。
ちなみにこの作品は、ボスが活躍している数少ない作品でもある。

DION軍が苦戦する中も投稿され続けるかなしみ戦隊シリーズ。
30.Ambitious!野心的でいいじゃんでは、田中れいなが発火能力(パイロキネシス)を持っているという設定の作品だった。
この作品とリゾナントしたかどうかは定かではないが、他の作家が投下した『YEAH!>川*^A^)ノ炎』は、リンリンがパイロキネシスに目覚めるという話である。
リンリンの怪しげな日本語が楽しい作品だが、そのラストを見届けた読者の目はリンリンに負けないくらい丸くなっているだろう。


あのね…


ダークネスのスパイとしてリゾナンターに潜入した新垣里沙が、高橋愛を守る事を決心し、その証しとして作った各々ののイニシャル入りのお守りを贈るAi-Gaki(03)168は示唆に富んだ作品だ。
この作品で初めて登場したお守りは多くの作家の心を捉え、二人の絆の象徴として実に多くの作品で描かれる事になる。


神なんかとちゃう・・・


『幽霊ビルと“未来”』は、光井が夢の中で自分の死のビジョンを見てしまうという不吉なシーンから幕を開ける。
普通の人間にとってはただの悪夢でも予知能力者光井にとっては、未来に起こる出来事。
ダークネスの予知能力者、飯田圭織に誘い込まれた幽霊ビルの中で不吉な未来から逃げない光井の姿は、敵である飯田にも、『少女はその日、他人の肌が温かいことを知る』で光井に偽りの信頼を刷り込んだ新垣の中にも、波紋を生んだ。
”未来”という言葉をキーワードにこの後いくつものリゾナントが発生する。

MM。(03)277は、仲違いして喫茶リゾナントを飛び出し危機に陥った亀井絵里のことを危ぶむ道重を通して、共鳴という現象を視覚化した作品。
道重の心と共鳴した亀井が発するオレンジ色の光。
9人が共鳴した時どんな色の光が発するのか。
その未来を見届けるのも光井の使命かもしれない。


土竜の理


今スレの冒頭を飾った『過去と今、裏切りと絆』は、敵の襲撃を受けて傷ついた新垣の手を握り続けた高橋の姿が印象的だったが、かなしみ戦隊21.愛あらばIT'S ALL RIGHT]では、敵の襲撃に意識を失った高橋の為に新垣がある行動を起こす。
テンプレとは微妙に異なる設定を有すかなしみ戦隊シリーズだが、信頼や絆というかけがえの無いものを守るという設定は見事なまでに共鳴している。
地上から伝わってくる愛に胸を焦がしながら、暗い地下から抜け出せる日を夢見るモグラの姿と自らを重ね合わせた新垣の言葉はいじらしい。


うん、お友達になろう


ダークネスから新垣里沙に、ある指令が下った。
リゾナンターの記憶から、新垣里沙という存在を消去した後に、帰還せよ、と。
j順調に進む記憶の改竄。
最後に残った高橋愛の意識の中で出会った4歳の愛と交わした約束。
『さよならリゾナント』は、この後投稿ラッシュを迎えることになる新垣奪還モノの、先駆け的な作品であり、AとRのイニシャルの入ったお守りが重要な伏線として役目を果たす。


間取り


Sayu-Eri(02)642で目覚めた亀井の風使いの能力。
Other](02)745で光井から受けた講義を元に亀井が行う特訓方法とは?
『鎌鼬が泣いている』は読む者全ての腰を砕けさせること間違い無しの脱力作。
短くても面白い作品は書けるという実例の一つ。

この時期になると喫茶リゾナントの間取りについて雑談が賑わってきている。
Other(03)339は、そんな雑談から生まれたかと思わせる掌編。
こんな話も許容する自由度の高さがリゾスレの長所だろう。


仲間を返してもらいにきたわ


ダークネスの基地―移動する島を強襲する8人のリゾナンター
彼女達の目的は大切な仲間、新垣里沙の奪還。
『里沙ヲ奪還セヨ!』は、僅か2レスの中で、新垣以外のリゾナンター全員の能力の特性を描き切ったバトルものの傑作。
惜しむらくは新垣の姿がそこに居ないことだが、8人の心の中にはリゾナントライトグリーンが存在しているのだろう。

『さよならリゾナント』でメンバーの記憶から自分の存在を消し去って行った新垣里沙。
そんな彼女が消せなかったものとは?
01.モーニングコーヒー] は、お守りというキーアイテムを巧みに生かしたいわゆる予告編モノ。
その完成度の高さとかなしみ戦隊というクレジットから、誰もがかなしみの人の手によるものだと思っていたようだが、作者は別の人間だった。
全シングル制覇を誓っていたかなしみの人の申し出により、「モーニングコーヒー」のタイトルの再使用が、本作の作者に快く了承された。
この事例は既存のかなしみ戦隊の存在を知らない新規の作家がどんどんリゾスレに参入している可能性を示唆する。

そんな元祖?かなしみの人は
14.そうだ!We're ALIVEを投下した。
シングル全制覇という目標の為、時には無理押しな作品も存在するかなしみ戦隊シリーズだが、本作では心臓病から快方に向かう亀井の姿と、歌の歌詞のポジティブさが見事にマッチしている。


誰か


消去された新垣の記憶を取り戻す話がまた一本投下された。
上記の「モーニングコーヒー」では、手にしたお守りから流れ込んでくる新垣の感情をきっかけに、高橋は自分の記憶を取り戻したが、Niigaki](03)396で記憶を取り戻すきっかけとなったのは、記憶の中の空白そのもの。
光井との会話の中で守るべき大事な「誰か」の存在した事に気づき、愛おしい声、大切な言葉、交わした約束を辿って新垣の記憶を取り戻していく描写を、「モーニングコーヒー」のそれと読み比べるのも一興ではあろう。
記憶を取り戻した高橋は、リゾナンターを率いて『里沙ヲ奪還セヨ!』の戦いへと突入していく。


はい、おしまいです


訓練と称して久住小春の【チャーム】の威力を探ろうとするスパイ新垣。
Gaki-Koha(03)425で、新垣は久住の圧倒的なポテンシャルに翻弄されるが、この話が単なる能力話にとどまらないのは、新垣の深層意識にある恐怖―自分がスパイであることを皆に知られること―を描く事で、やがて訪れるかなしみの時を読み手に予感させたからだろう。
少し見る角度を換えれば、新垣にとっては組織に粛清される事よりも、リゾナンターの仲間に自分の正体がバレることの方が、恐ろしい事態だということ、すなわち心がリゾナンターに傾いているという見方も出来るのだが。
ちなみにこの訓練の後 新垣は悪夢に魘され、亀井はその巻き添えを食うことになる。→Gaki-Kame](03)461


おう


Ai-Gaki(03)459
新垣がリゾナントからの帰路で送った2通のメール。
1通はダークネスへの報告書、もう1通はリゾナンターのリーダー高橋へのサブリーダーとしての相談。
2通のメールへの返事はどちらも短かったが、そこに込められた思いは全然違っていた。
スパイであることの自覚をいつしか失っている新垣の姿を達者に描いたこの作品の作者は、これが初投稿だという。


信じます


Gaki-Koha(03)425で久住はその能力で新垣を圧倒し、スパイであるという秘密に肉薄した。
『“未来”へ進むために』では、幽霊ビルの事件で図らずも、新垣がスパイである事実を知ってしまった光井がそのことを胸に秘める決意をする話。
本当なら許せない筈の裏切りを許し、そして信じる事に決めた理由とは、新垣が自分の意思でリゾナンターに戻ることを選択したからに他ならない。
二人の心の内をお互いに知る事はないが、その視線は同じ方向を向いている。


一人くらい頼りになる先輩がいてもいいだろ?


黎明期にあたるこの時期には、「こんな設定の話が読みたいよ~」というリクエストも頻繁になされていた。
そんななかの一つ。

487 名前:名無し募集中。。。:2008/05/01(木) 02:51:36.62 0
ミティに殺された吉澤、

① ダークネスに死体を拾われて復活、中ボスになり襲いかかる。
② 猫ボスに拾われ、さゆえりに癒される。ガキさんの苦悩を察知し、
   組織から離れるように促す。後にミティやチャーミーと対決する。
③ 死んで守護霊的な存在になり、おもに愛ちゃんを導く。

こんなのを読みたいです。手前、このように文才がありませんので、
職人の先生方よろしくお願いします。

②の設定を取り入れた作品が、MM。(03)512
作者によるとこの作品が生まれて初めて書いた小説らしきものだそうである。
リーダー高橋を後方支援する吉澤という設定は魅力的だが、後に続く作品は第16話終了時点で存在しない。
ちなみに③の設定を取り入れた作品がNiigaki(13)205として形になるのには、三ヶ月の月日を要した。


元・お前の先輩として、命令する


作者曰く『さよならリゾナント』と上記の487の設定の一部に色んなものを絡めたという『Find Your Place - R & A -』は、『さよならリゾナント』でリゾナントを去った新垣が、『モーニングコーヒー』(非かなしみ戦隊版)で描かれていた高橋との再会に至る過程を作者の想像力で埋めたかに見える作品。
吉澤ひとみというリゾナンターの部外者を配することで、リゾナンターに対する新垣の真情をより明確に表現し、感動的なラストへと導いている。
また高橋、新垣にとってもっとも身近な先輩という現実の関係を、リゾスレの世界観に違和感無く融合させていることも見逃せない。
この話を別方向から描いた作品、『見守る者たち -夢爆弾に託して-』 を、同じ作者が執筆している。

『さよならリゾナント』とパラレル設定の作品が続く。
新垣と4歳の高橋との約束に目が行きがちな同作だが、久住も豪快な寝ぼけっぷりで見事なコメディリリーフを務めていた。
夢はみなけりゃ始まらないは夢遊病状態の小春がその夢の中で、新垣との別れを悲しんでいるというストーリーだった。
『さよならリゾナント』のラストとの同調性が心地良い短編。


全てが変わる、その日まで


新垣の離脱、裏切りの発覚、新垣の奪還戦あるいは新垣の復帰。
投下される作品の内容が、どんどんクライマックスに向かっていることに、物語が終わる事への不安を訴える声に応じて投下された作品が、『A Summer Day』である。
14歳だった高橋と、12歳の新垣が出会った夏の日を切り取った作品。
偶然と必然が交錯した出会いの日のことを、懐かしげに思い出す新垣が予期する終わりとは。
コミカルな過去に目を向けて、未来の不安から目を逸らす新垣の姿が印象的。

お盛んな仲間の様子に発情するボスを描いたOther](03)664 を収録した時点で、まとめサイトへの収録数は、優に60を超えた。


あなたは孤独じゃない


リゾナンター達が集っていく様子を描いた『モーニング戦隊リゾナンター 希望の少女』の続編が投下された。
『モーニング戦隊リゾナンター 悲しみの少女』 は、前作で田中れいなと出会った高橋愛が、傷の共有と治癒能力の連係で襲撃してきた男達を撃退した二人の少女、亀井絵里と道重さゆみと出会う場面から始まる。
凄まじい速度で展開していくこの作品では、悲しみに心を占拠された亀井を軸とする道重、田中の絆や喫茶リゾナントのオープンの過程が描かれている。
物語のラストは更なる波乱を予期させる形で終わっている。
ちなみに同作はDRマルシェの実質的なデビュー作でもあるが、この作品のマルシェは純然たる悪の科学者として描かれていて、後に様々な陰影あるキャラとして、成長を果たしていくことは予期できない。

リゾナンターの仲間達が集まってくる様子を描いた同作の直後に投下されたかなしみ戦隊 07.LOVEマシーンは、仲間が増えることによって増大するストレスに苦しむ高橋を描いている。
機械でないゆえに苦しむ高橋を救ったのは?


アイボーン&ノノール星人


シリアル作品の後に投下されたのは、遊び心満載のOther(03)708
ロボや戦闘機が登場する特撮テイスト満載の同作には、2年前に地球を飛び出していった紫煙攻撃が得意な成獣アイボーンや、太陽に飛びこんで自滅したノノール星人と懐かしのOGメンを連想させる敵が登場して来る。
スレの主流とは異なるこんな作品の投下も歓迎する気風が、リゾスレの繁栄の大きな原因であることは間違いない。


あい…ちゃん?あーしはきゅーいちよん、までがおなまえやよー


お話あげていいかな?
ゴールデンウィークの夕刻にこんな軽い調子で上げられた作品『光放つ、原罪』 は途轍もない怪物級の作品だった。
リゾナンターとして生きる決意をした新垣が、高橋の凄惨な過去と向き合うストーリー。
ミティの仕掛けた退行催眠によって忌まわしい人間兵器i914の記憶が蘇ってしまった高橋。
仲間に生きる希望を与えてきた彼女が、自らの生に絶望した時、それを救えるものは?
滅びの光と希望の光の二面性を持った高橋の悲しみを完璧なまでに書ききった本作は、後続の作品に与えた影響の大きさという点では、リゾスレに投下された作品群の中でも最大級かもしれない。


愛佳のことを知りたいな


小春と光井の出会いを描いた『少女はその日、他人の肌が温かいことを知る』の作者は、展開上止むを得なかったとはいえ、同作の中で小春を冷たく描き過ぎたことを不本意に思い、いつかは二人の関係を進展させる話を書きたいと思っていた
『少女はその日、居場所を欲し『光』へと手を伸ばす』はそんな作者の思いが結実した作品である。
相手に自分の持っていないものを見出した不器用な二人の歩みを描いた作品は、この後も様々な作家によって投稿されることになるが、この作品はその魁と言っていい。


屋上パンダ


本項で紹介済みの『モーニング戦隊リゾナンター 悲しみの少女』は、6期と高橋の出会いに焦点を当てた作品で、リゾナンターの初期設定に大きく寄与した作品の一つだが、『共鳴トライアングル』もまた6期にフォーカスを当てた名作の一つである。
同作の作者が息抜き的に執筆した作品が、 『リゾナンダーの休日』 である。
日夜正義の為に戦っているリゾナンター達はどんな休日の過ごし方をしているのか?と大上段に構えた作品では決してなく、肩の凝らないコメデイ作品である。
感動的な作品の後ということで作者は恐縮しているが、この作品を投下することで、作家の喜びを思い出した作者は、6期の物語の続編をすぐに投下することになる。


固めてもい~い?


持ち前の運動神経の無さと治癒能力しか使えないことから、単独での戦闘は難しいと思われていた道重のバトルを描いた作品が、Michishige(03)833である。
季節外れの大雪の中、氷の魔女ミティの襲撃を受け、追いつめられたさゆみを救ったのは。
ミティをも死の恐怖に覚えさせるほどの禍々しい力が発動する話だが、読後には清々しい印象さえ覚える。
この作品で初めてお目見えした道重さゆみのもう一つの人格、物質崩壊の能力を持つさえみがあっさりと受け容れられたのは、作者の表現力の高さの賜物だろう。


お姉さんがなんとかしたるから


リゾナンターが始動する以前の亀井、道重、田中たちを描いた『共鳴トライアングル』の作者が、その続きを投下した。
『走り出した共鳴 前編 ~迷い猫~』は、その題名通り連絡先を知らさずに、亀井と道重の前から消えた田中の居所を二人が探す展開。
その捜索の過程でハロモニ視聴者なら御馴染みの設定で、複数のOGメンバーが登場して来るのが面白い。
波乱を予兆させるところで終わり、読者の飢餓感を誘った。



調子狂うな…本当


リゾナンターの仲間と一緒にいてもどこか孤独の影を漂わせている小春。
そんな彼女が喫茶リゾナントへの途上で、孤独な捨て猫を拾った。
芸能活動が忙しい小春には育てる事は難しいだろうと、リゾナントに預けられることとなった捨て猫ミー。
『蒼の共鳴-守るべきモノ-前編』はか弱く守られれべき者、ミーを通じて小春と愛佳が距離を縮めていく話。
今スレには奇しくも小春と愛佳を描いた作品が投下されているが、それでも二人の話が少ないと感じて、この話を投下したのはのちに”ないやい”さんと呼ばれる作家である。
ないやい氏の投下する作品群が、リゾスレの流れと連なりながらも、独自の大いなる世界を築いていくことは、この時点では誰も予測できなかっただろう。
既に紹介済みの『走り出した共鳴 前編 ~迷い猫~』と同様に、波乱の気配を漂わせたところで終わった本作の完結が、次スレに持ち込まれるのは、作者の筆が遅い為でなく、この時期のスレの進行スピードがひたすら速かったためであろう。



かなしみ戦隊、決戦の地へ


スレへの投下順と、一連のストーリーの流れの時系列が必ずしも一致していないかなしみ戦隊シリーズだが、お題となるシングルの残り数が少なくなりシリーズ完結の時が、近づいて来たこの時期は、怒涛のラッシュを見せた。
10.I WISHは、メンバー達に戦いの目的を問うたリーダー高橋が、最後は自らの強い決意を心に刻む話。
13.Mr.Moonlight~愛のビッグバンド~は、れいなの旧友加護の遺したメッセージを頼りに最終決戦に臨もうとするリゾナンターたちを描いた作品。
『31.歩いてる』は、進撃した敵の本拠で出会った難敵―自分達のクローンに孤独だった頃の自分達を見出す話。
1レスで完結させる本編の予告という形態で、創生期からリゾスレを飾ってきたかなしみ戦隊シリーズもクライマックスを迎えた。

注)この時点ではまとめサイトでの分類名は予告編としてまとめられており、いわゆるかなしみの人以外の作家の投下した予告編モノである『女に幸あれ』等と同じ枠に収まっている。
かなしみの人も『女に幸あれ』については、既投下の作品に任せるつもりだった。
ただし『モーニングコーヒー』については、他作家の既出の作品とダブってでも、投下する意志を照明していた。

予告編の話題から連想したのか?『かなしみ戦隊リゾナンター』の主題歌候補が投下されたが、その元ネタ『ライブマン』の名は、一部リゾスレ住人の高年齢振りを改めて証明することとなった。



勇気とはきっと、その命の震えの事を言うのだろう


喫茶リゾナントの留守を守る田中と光井。
二人が眺める一枚の写真は、光井がリゾナンターへ加入する以前の、旅行の記念写真。
久住の出したエクトプラズムで綴った英文字は、リゾナントならぬレズノート!
そんなオープニングにコーヒーを吹いた読者は、読み進めるうちに胸を熱く高鳴らせることになる。
Ai-Rena-Mitsu(03)947 『高橋田中光井』は、 スレのラストを飾るに相応しい力作であり、傑作である。
コメディ、バトル、シリアルとあらゆるものが詰まった本作は、作者がある場面でBGMを指定するという手法が斬新だった。
高橋から田中、田中から光井へと伝わった勇気が共鳴し、高橋へと繋がっていくという展開は物語の王道を行くもので、力強い。
本作は話自体もそうだが、一つの名セリフを算出したことでもスレ住人の記憶に残ることだろう。
組織の研究施設で外界と隔離された生活を送る能力者の子供達。
そんな彼らの前に現れた高橋が、子供達を危惧した指導者に言った言葉。

「子供達をそそのかさないで貰いたい」
高橋が笑って答える。
「子供達はいつも、同じ方向を目指して旅立ってしまうものよ」
「同じ方向?一体、何処に行くって言うんだ」

「胸の高鳴る方へ」言い終わらないうちに高橋の姿は消えた。

この「胸の高鳴る方へ」という言葉は、多くの人の心を捉え、以降新スレが立てられるたびに、テンプレの冒頭を飾ることになる。(第15話まで)

物語のラストの高橋と同様に、リゾスレも胸の高鳴る方へと飛び立った。


総括


手探り状態の第1話、試験発車的な第2話で語られ、固まってきた設定に基づき、あるいは発展させた力作、大作がどんどん投下されたスレだった。
話の優劣は付けがたいが、後続の作品の世界観の構築に多大な影響を与えた作品が『光放つ、原罪』なら、リゾスレ世界の展開に大きな影響を与えた作品が『さよならリゾナント』といえるだろうか。
正義のヒーローの一員が、仲間の元を去り、敵に走るという連続の特撮ドラマなら終盤の展開間違いなしのこの作品が、こんなに早い時期に投下されたことは、結果的に物語の展開に蓋をする形になったと見えなくも無い。
結果的にスレの長寿化に寄与したというのは穿った見方だろうか。
この魅力的な設定の作品にリゾナントした作品は、リゾスレが続く限り投下されるのではないだろうか。