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MM。(06)496 『Green Monster』


【あらすじ】

喫茶「リゾナント」の近くにある小さな公園には、その敷地に見合わぬ大木がある。一昔前は木登りをして楽しむ子供の姿も多かったのに最近は見かけなくなってしまった。それは「この木は、人に襲いかかる」という噂が流れているからだったが、その実態は―――

【登場人物・設定】

(以下、ネタバレを含みます)

作戦概要

  • 里沙の精神干渉(マインドコントロール)を凶暴化した巨木に掛け、邪気を追い払う
  • 各メンバーはそのためのサポートに回る。以下、メンバーの項は行使した能力を中心に記述する。

高橋愛

  • 使用能力:瞬間移動
    れいなの能力によって瞬間移動能力を限界まで高め、空中への移動を成功させた(本来、移動先は地上・地面を想定)。さらに通常の瞬間移動は本人とそれに付随する物質(例:洋服、小物類)であるが、里沙の身体をも同時に瞬間移動対象に組み込み、これも成功させた。
  • 愛自身も幼少の頃は自然の多い村で過ごしていたこともあり、木登りは身近な遊びだった。特に「リゾナント」の常連が話していたように、公園の巨木が街のシンボルであるという話を聞いているだけに、いくら凶暴化しているとはいえ愛にはこの木の生を奪うということは選択肢になり得ないものだった。
  • 「作戦」は愛と里沙がほぼ同時に思いついたものであるが、その方法しか思いつかないとはいえ愛は一度その考えを打ち消そうとしている。それはただでさえ危険な賭けであると同時に、失敗すれば里沙の命まで失いかねないものであったからである。

新垣里沙

  • 使用能力:精神干渉
    れいなの能力によって自身の精神干渉能力を大幅に向上させ、未知の体験である「自然相手の精神干渉」という危険で壮大すぎる作戦を実行し、成功させた。
  • 「リゾナント」で愛が木や自然に対して目を輝かせながら話す様子を見て、都会育ちの里沙も自然に対して何か出来ないかと考え始めようとした矢先にこの事件が起きたため、愛と同様、生あるものを安易に傷つける行為は賛成できないと考えていた。
  • そのため、思い浮かんだ作戦がどれだけ危険なものであっても、絶対にやり遂げてみせるという強い意志を持っていた。この意志こそ、作戦を成功させた大きな一因であるといっても過言ではない。
  • 「精神干渉」という能力は相手の意識下に潜り込むものなので、簡易的には愛のように意思を読むことが可能である。里沙に言葉ではない「寂しい」という意思が読み取れたのもこれによるものである。
  • 作中の「自分の仕事」とはアパレル店員というリゾスレ初期にあった設定を流用したものであり、作者の中ではかなり前にスパイ生活から脱却したと設定している。

亀井絵里

  • 使用能力:風使い
    突風を吹き起こしてバリアを創り、襲いかかる大量の木の葉を吹き飛ばした。さらにリンリンの発火能力との組み合わせで火炎波を起こし、再度襲いかかる木の葉を焼き払う。また、数十メートルの高さから落下する里沙の身体に対して地上から風を吹かせ、落下速度を遅くする手助けもしている。

道重さゆみ

  • 使用能力:治癒
    捨て身の体当たりを続けるジュンジュンに対し、回復を行う。作戦中にはれいなの能力によって、治癒能力を防御魔法のように発展させ、枝に絡め取られた里沙の身体を保護した。事後にはリンリンが焼き払った木の枝にも治癒を施し、葉を再生させている。

田中れいな

  • 使用能力:リゾナント・アンプリファイア
    今作ではメンバーの能力を極限まで増幅させた。作戦では、愛と里沙の能力を大幅に向上させ、さゆみの能力を発展応用させる。詳しくはそれぞれの項を参照。
  • 特技:カウント10
    れいなが普段、ストップウォッチを片手に「どれだけ10秒に近いところで止められるか」を計っていた遊びを活かした特技で、愛佳の予知を見事に現実のものにさせた。
  • 10秒カウントを初めてやってみた時には大幅に10秒を外してしまったため、ムキになって続けるうちにかなり10秒に近いカウントを叩き出せるようになった。同じ家に住んでいるからこそ、愛もれいなのこの特技を知っていたことになる。
  • 今回の作戦の成否はれいなの「カウント10」に全てかかっていたため、本人にはかなりの重圧がかかっていたようである。特に、こんな一大作戦に自分の「遊び」が採用されるなどとは当然思っておらず、愛から作戦を授けられた際も内心は『何をそんなムチャいっとーよ…』と思っていた。だが負けず嫌いな彼女はそれを表情には出さず、鍛え上げられた精神力をもって見事に作戦を遂行した。
  • 「カウント10」の元ネタは、もちろんれいな本人がHigh-Kingの宣伝動画でやっていたアレである。ちなみに、作中ではこの名称は使っていない。

久住小春

  • 使用能力:念写
    凶暴化した大木の攻撃をメンバーから逸らすために、無関係の空間に対して念写による虚像を創り出した。これによって、多くのメンバーは自身の作業だけに専念することができた。
  • 愛佳が話す噂を真っ向からバカにして否定していた。芸能人でありながら学生であるものの小春の学校にはこの噂は流れていなかったようである。

光井愛佳

  • 使用能力:予知
    「作戦」の全容を予知する。全計画が10秒で行われること、8秒のタイミングで大きな動きがあることを的確に指摘した。また、木の枝が一般人に襲いかかるビジョンを察知してメンバーに伝えたのも愛佳の能力によるものである。
  • 「あの木は人に襲いかかってくる」という噂をリゾナントのメンバーで初めて聞いてきたのは愛佳である。愛佳の通う学校では噂になっていた。

ジュンジュン

  • 使用能力:獣化
    里沙の精神干渉を成功させるために、巨木の意識を逸らせ、また弱体化させる捨て身の体当たりを実行。
  • 数十メートルクラスの巨木に体当たりし、ダメージを与えるのだからかなりの大きさに巨大化したと思われる。特撮クラスの戦いになっていたのではないだろうか。

リンリン

  • 使用能力:発火
    小さな火球を放ってれいなに襲いかかる枝を焼き払う。また、絵里の風力との組み合わせで火炎波を起こし、襲いかかる木の葉を焼き払う大がかりな技も放った。
  • 巨木への対抗策には、リンリンの炎で全て焼き払う案が挙げられ、ほぼそれで決まりかけていた。これは安易に決めた訳ではなく、民間への被害の拡大を考えればこれが当然であると考えられたためである。

公園の巨木

  • 小さな公園には似合わぬ大きな木。この街のシンボルとも呼べる存在。
  • 樹齢は不明だが、とにかく子供の遊び場として親しまれていた。ところが木登りに失敗して怪我をした子供が出てしまったために、近隣の小学校が「木登り禁止」にしてしまい、木の周りに柵を作ってしまう。
  • この木にとって、昔から長く続けてきた人間とのふれあいや心の交流を剥奪されたことは、自身の存在意義を失うことに繋がってしまった。この生ある木の悲しみが、漂っていたダークネスの邪気に無意識のうちに共鳴してしまい、哀しきこの暴走事件へと発展してしまう。
  • メンバーの手によって無事に邪気を追い出されたこの木は、愛と里沙による学校の先生への説得の効果もあり、現在は元の通りに子供たちの遊び場となっている。
  • リンリンがれいなを助けるために焼き払った枝には、さゆみがこっそりと治癒を施している。今は長さこそ短いままだが、若く青い葉をつけている。

「リゾナント」の常連さん

  • 子供の頃からこの街に住んでいるらしい。公園の巨木には子供の頃に何度も登り、思い入れがある様子。

近所の学校の先生

  • このご時世、とにかく子供の安全を守らなければならないということで頭を悩ませている。怪我をすれば学校や先生の責任として跳ね返ってくるため、愛と里沙の説得にもなかなか頷けないでいた。
  • だが、校内の会議において柵の撤去を推し進めたのもまたこの先生である。愛と里沙の熱意に心を動かされたこともだが、先生もあの木に登って遊んでいた少年であったのがその理由である。

【主なリゾナント作品】


【あとがき】

  • 「メンバー全員出してやろう」「相手はダークネスではなくてもっと大きなものにしよう」という観点で書き始めた作品。今思えば、よくもまぁここまでまとまったと思います。そして各メンバーがこの作戦で使った能力を書き出してみて、改めていろんな能力を組み合わせたなぁとその時の自分に正直感心します。
  • 「巨木」なんて書いたものの、実在する巨木ってどれくらいの高さなのだろうと 『巨木 高さ』でググった なんて永遠のナイショ。ただし、その結果高さ30とか40メートルクラスの木があることがわかり、安心して(?)ガキさんを30メートル以上の高さから落下させました。
  • 本当は、愛が里沙に「いつか、(ふるさとの村を)見せてあげるよ」と言ったことを受けて、ラストかどこかに「あーしの生まれた村、今から一緒に行って、木登りしよっか?」というシーンを用意していたが、どう考えても物語の展開上そのシーンを挿入する余裕がないので泣く泣く諦めた。
  • 「この木何の木」「見たこともない木」「名前も(知ら)ない木」という言葉はもちろんあの有名CMから。ただし感想などでは誰にもツッコまれなかった。
  • 噂の内容が序盤と終盤をよく読むとムリヤリまとめた感が満載なのは気にしないで下さい。
  • 作者はチャット大会でうっかりバラしてしまったが、この人