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&bold(){218 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/05/17(日) 00:33:30 ID:WCLgNSzR } 夏休みも後半。 暇を持て余した私と律はプールへ行くことにした。 しかし、近所の市民プールに到達したところで、私たちは愕然とした。 『清掃のため休業中』 やれやれ……この地獄の残暑の中、プールの冷たい水だけが楽しみでここまでやってきたのに…… 「……澪、帰ろうか……ウチに来なよ」 仕方なく、元来た道を佐田井中家まで戻っていく。 しかし、猛烈な残暑の中を歩き回った上、プールお預けを喰らった私の憂鬱はMAXに達しつつあった。 「暑いな……」 「暑いね……」 いつもだったら二人で練習でもと言い出すところだが、今日に限っては全くヤル気が起きなかった。 かと言って、特にすることも無く、律の部屋でゴロゴロしていたのだが、暑いことに変わりは無い。 「ダメだ……暑すぎる……」 「……そうだ。澪、私に一ついい考えがあるんだが」 「断る!」 「まだ何も言ってないじゃん……」 「手短に話せ」 「水風呂というのはどうだ?」 「水風呂?」 「そうだよ。プールってわけにはいかないけど、水風呂につかれば、随分と涼しくなるよ~」 その口ぶりからすると、こいつは何度か実践しているようだな。 確かに……扇風機しかないこの部屋よりははるかにマシに違いない。 「悪かったな~、デビューしたらクーラーでも何でも自分で買って見せるさ」 律はそれだけ言うと、ぐだぐだの身体を起こした。 そんなわけで、私は今、素っ裸で律の家の風呂に浸かっている。 浸かっていると言っても、湯船の中の水位は半分よりちょっと下といったところ。律によると、この程度がベストなんだそうだ。 「どうだ~?なかなか快適だろ~?」 律が声を掛けてくる。 ああ、すこぶるいい気持ちだ。 いつもの風呂のように肩まで水に浸かってしまっては、すぐに寒くなってしまうだろう。 確かに、このくらいの水位に浸かるのがベストなようだ。 「へっへ~、実を言うと、最初は私も湯船に一杯の水に浸かってね、危うく風邪をひくところだったよ」 そう言う律は、私と同じく素っ裸で、湯船の傍らでイスに腰掛けたままシャワーを浴びている。 さすがに一般家庭の風呂場の湯船に、高校生二人が入るのはきついと判断して、こういった策をとった。 まあでも、ぬるめのシャワーを浴びている律もそれはそれで気持ち良さそうである。 「ふぅ~……」 目を閉じてじっくりとシャワーを満喫する律。 それにしても、私が浸かっている水風呂も、それはそれで快適なはずなのだが、 こうして見ていると、律が使っているシャワーの方が良さそうに見えてくる。 隣の芝は青く見えるというやつか…… 「なあ、律……そろそろ変わらないか?」 「んー……もうちょっと」 やっぱり、そっちの方が良さそうに思えてくる。 &bold(){219 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/05/17(日) 00:34:10 ID:WCLgNSzR } &nowiki(){>>218の続き} 私は、湯船から身を乗り出して、律の脇腹をつついてやった。 「うひゃぁ!ちょっと澪、やめろよ~!」 お!意外にもこんなところに律の弱点があったようだ。 私は、律の脇腹の辺りを何度もつついてやる。 「あっ!ちょっ……くすぐったいってば……」 ハハハ……いつもいろいろやられている仕返しだ~。 「もう~!わかったよ!」 私の腹つっつき攻撃に観念したのか、律は立ち上がった。 そして、何故か私がまだ浸かっている湯船に自分の足を差し入れてくる。 「ほら、シャワー使うんなら、使うがいいさ!」 いや、確かにシャワー使う気なんだけど、その前に湯船から上がらせてくれ。 律が両足とも差し込んできた。 今、私の目の前の位置に、ちょうど律の尻がある。 律の尻には、うっすらと逆三角形の形に日焼けしていない白い部分が残っていた。 あの合宿で遊びまくったから、若干は日焼けしたんだろう。 「み~お~、早くどいてくれないかな~?私ん家の湯船は、そんなに大きくないんだよね~」 いや、お前がその位置に立っていたら、体勢的に立ち上がれないんだが…… すると、律は何を思ったか、そのまま私の前に腰を下ろしてきた。 「ほら、やっぱり窮屈だ!」 これは一体どういう状況だ? 私の両足の間に、律が座り込んでいる。 湯船の中は、まったく余裕無く私たち二人の身体で埋まってしまっている状況だ。 「おい……これじゃあ、せっかくの水風呂も、逆に暑いんだけど……」 「ふふん……さっきのお腹への攻撃に対する、ささやかな反抗だよ!澪ちゅわん!」 そう言いながら、律は背中を私に圧し掛かるように倒してくる。 さながら、私は人間座椅子のようだ。 「へっへ~、こうすればなかなか楽だね。ちょぉ~っと窮屈だけど」 私の方は少々どころじゃない。律の身体が余計に密着してきて、余計に暑い。 「ところで澪……このまま私がおしっこをしたらどうなると思う?」 な……何だってぇーー! 「シャワーがすこぶる気持ち良くってね~……ちょっと緩んできたところだったのよね~」 くっ、何て恐ろしいことを考えるんだ! しかも、こんな逃げ場の無い状況で言うな! &bold(){220 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/05/17(日) 00:34:51 ID:WCLgNSzR } &nowiki(){>>219の続き} 「澪、ちょっと待っててね…………………………………………………………」 おいおい! 「律……お前、今股間に意識集中してるだろ?」 「いや~、その通り…………うっ!」 そう言った矢先、律の身体がブルッと震える。 「だいじょ~ぶだいじょぶ、このまま栓抜いて流しちゃえば問題ないはず!」 そういう問題じゃないだろ!冗談じゃない! 私は、速やかに律の脇腹に手を滑り込ませ、両側から腹をつついて攻撃してやった。 「ひゃぁっ!!」 律が変な悲鳴と共に腰を浮かせる。 その僅かな瞬間に、私は強引に立ち上がると、湯船から脱出した。 「やれやれだ……」 快適なシャワーを浴びる私。 律の家のシャワーは、細かく温度の目盛が区切ってあって使い易い。 「……ったく、ほんの冗談なのにぃ」 律が湯船から身を乗り出して、私の脇腹をつついてくる。 残念だったな。私にその攻撃は効かない。 「さてと、あまり水に浸かりすぎてても風邪をひいちゃうな……」 そろそろ上がろう、と律が湯船から身を起こす。 私も、シャワーを止め、水風呂祭は終了となった。 やはり暑い。 私は、すぐには服を着る気になれず、恥ずかしながらパンツ一丁で脱衣場を出た。 律に至っては、素っ裸でタオル一枚肩に掛けた状態で出てきた。 入るときに身に着けていたものは、全部洗濯機に放り込んだらしい。 「先に部屋に行ってて、飲み物持ってくから」 そう言って、律がキッチンに足を向けたところで、律のママが廊下に居るのが見えた。 「あっ……こんにちは、お邪魔してます」 「あら、いらっしゃい」 いつの間にか帰って来ていたようだ。 それにしてもマズいところを見られてしまった。 友達の母親にパンツ一丁の姿を見られてしまうなんて……恥ずかしい限りだ。 そんな私の夏の日だった。 おしまい >出典 >【けいおん!】田井中律は部長可愛い7【ドラム】
&bold(){218 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/05/17(日) 00:33:30 ID:WCLgNSzR } 夏休みも後半。 暇を持て余した私と律はプールへ行くことにした。 しかし、近所の市民プールに到達したところで、私たちは愕然とした。 『清掃のため休業中』 やれやれ……この地獄の残暑の中、プールの冷たい水だけが楽しみでここまでやってきたのに…… 「……澪、帰ろうか……ウチに来なよ」 仕方なく、元来た道を佐田井中家まで戻っていく。 しかし、猛烈な残暑の中を歩き回った上、プールお預けを喰らった私の憂鬱はMAXに達しつつあった。 「暑いな……」 「暑いね……」 いつもだったら二人で練習でもと言い出すところだが、今日に限っては全くヤル気が起きなかった。 かと言って、特にすることも無く、律の部屋でゴロゴロしていたのだが、暑いことに変わりは無い。 「ダメだ……暑すぎる……」 「……そうだ。澪、私に一ついい考えがあるんだが」 「断る!」 「まだ何も言ってないじゃん……」 「手短に話せ」 「水風呂というのはどうだ?」 「水風呂?」 「そうだよ。プールってわけにはいかないけど、水風呂につかれば、随分と涼しくなるよ~」 その口ぶりからすると、こいつは何度か実践しているようだな。 確かに……扇風機しかないこの部屋よりははるかにマシに違いない。 「悪かったな~、デビューしたらクーラーでも何でも自分で買って見せるさ」 律はそれだけ言うと、ぐだぐだの身体を起こした。 そんなわけで、私は今、素っ裸で律の家の風呂に浸かっている。 浸かっていると言っても、湯船の中の水位は半分よりちょっと下といったところ。律によると、この程度がベストなんだそうだ。 「どうだ~?なかなか快適だろ~?」 律が声を掛けてくる。 ああ、すこぶるいい気持ちだ。 いつもの風呂のように肩まで水に浸かってしまっては、すぐに寒くなってしまうだろう。 確かに、このくらいの水位に浸かるのがベストなようだ。 「へっへ~、実を言うと、最初は私も湯船に一杯の水に浸かってね、危うく風邪をひくところだったよ」 そう言う律は、私と同じく素っ裸で、湯船の傍らでイスに腰掛けたままシャワーを浴びている。 さすがに一般家庭の風呂場の湯船に、高校生二人が入るのはきついと判断して、こういった策をとった。 まあでも、ぬるめのシャワーを浴びている律もそれはそれで気持ち良さそうである。 「ふぅ~……」 目を閉じてじっくりとシャワーを満喫する律。 それにしても、私が浸かっている水風呂も、それはそれで快適なはずなのだが、 こうして見ていると、律が使っているシャワーの方が良さそうに見えてくる。 隣の芝は青く見えるというやつか…… 「なあ、律……そろそろ変わらないか?」 「んー……もうちょっと」 やっぱり、そっちの方が良さそうに思えてくる。 &bold(){219 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/05/17(日) 00:34:10 ID:WCLgNSzR } &nowiki(){>>218の続き} 私は、湯船から身を乗り出して、律の脇腹をつついてやった。 「うひゃぁ!ちょっと澪、やめろよ~!」 お!意外にもこんなところに律の弱点があったようだ。 私は、律の脇腹の辺りを何度もつついてやる。 「あっ!ちょっ……くすぐったいってば……」 ハハハ……いつもいろいろやられている仕返しだ~。 「もう~!わかったよ!」 私の腹つっつき攻撃に観念したのか、律は立ち上がった。 そして、何故か私がまだ浸かっている湯船に自分の足を差し入れてくる。 「ほら、シャワー使うんなら、使うがいいさ!」 いや、確かにシャワー使う気なんだけど、その前に湯船から上がらせてくれ。 律が両足とも差し込んできた。 今、私の目の前の位置に、ちょうど律の尻がある。 律の尻には、うっすらと逆三角形の形に日焼けしていない白い部分が残っていた。 あの合宿で遊びまくったから、若干は日焼けしたんだろう。 「み~お~、早くどいてくれないかな~?私ん家の湯船は、そんなに大きくないんだよね~」 いや、お前がその位置に立っていたら、体勢的に立ち上がれないんだが…… すると、律は何を思ったか、そのまま私の前に腰を下ろしてきた。 「ほら、やっぱり窮屈だ!」 これは一体どういう状況だ? 私の両足の間に、律が座り込んでいる。 湯船の中は、まったく余裕無く私たち二人の身体で埋まってしまっている状況だ。 「おい……これじゃあ、せっかくの水風呂も、逆に暑いんだけど……」 「ふふん……さっきのお腹への攻撃に対する、ささやかな反抗だよ!澪ちゅわん!」 そう言いながら、律は背中を私に圧し掛かるように倒してくる。 さながら、私は人間座椅子のようだ。 「へっへ~、こうすればなかなか楽だね。ちょぉ~っと窮屈だけど」 私の方は少々どころじゃない。律の身体が余計に密着してきて、余計に暑い。 「ところで澪……このまま私がおしっこをしたらどうなると思う?」 な……何だってぇーー! 「シャワーがすこぶる気持ち良くってね~……ちょっと緩んできたところだったのよね~」 くっ、何て恐ろしいことを考えるんだ! しかも、こんな逃げ場の無い状況で言うな! &bold(){220 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/05/17(日) 00:34:51 ID:WCLgNSzR } &nowiki(){>>219の続き} 「澪、ちょっと待っててね…………………………………………………………」 おいおい! 「律……お前、今股間に意識集中してるだろ?」 「いや~、その通り…………うっ!」 そう言った矢先、律の身体がブルッと震える。 「だいじょ~ぶだいじょぶ、このまま栓抜いて流しちゃえば問題ないはず!」 そういう問題じゃないだろ!冗談じゃない! 私は、速やかに律の脇腹に手を滑り込ませ、両側から腹をつついて攻撃してやった。 「ひゃぁっ!!」 律が変な悲鳴と共に腰を浮かせる。 その僅かな瞬間に、私は強引に立ち上がると、湯船から脱出した。 「やれやれだ……」 快適なシャワーを浴びる私。 律の家のシャワーは、細かく温度の目盛が区切ってあって使い易い。 「……ったく、ほんの冗談なのにぃ」 律が湯船から身を乗り出して、私の脇腹をつついてくる。 残念だったな。私にその攻撃は効かない。 「さてと、あまり水に浸かりすぎてても風邪をひいちゃうな……」 そろそろ上がろう、と律が湯船から身を起こす。 私も、シャワーを止め、水風呂祭は終了となった。 やはり暑い。 私は、すぐには服を着る気になれず、恥ずかしながらパンツ一丁で脱衣場を出た。 律に至っては、素っ裸でタオル一枚肩に掛けた状態で出てきた。 入るときに身に着けていたものは、全部洗濯機に放り込んだらしい。 「先に部屋に行ってて、飲み物持ってくから」 そう言って、律がキッチンに足を向けたところで、律のママが廊下に居るのが見えた。 「あっ……こんにちは、お邪魔してます」 「あら、いらっしゃい」 いつの間にか帰って来ていたようだ。 それにしてもマズいところを見られてしまった。 友達の母親にパンツ一丁の姿を見られてしまうなんて……恥ずかしい限りだ。 そんな私の夏の日だった。 おしまい >出典 >【けいおん!】田井中律は部長可愛い7【ドラム】 このSSの感想をどうぞ #comment_num2(below,log=コメント/夏の日の午後)

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