SS > 短編-けいおん!メンバー > オールキャラ > 一雫

「SS/短編-けいおん!メンバー/オールキャラ/一雫」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

SS/短編-けいおん!メンバー/オールキャラ/一雫」(2009/07/13 (月) 22:22:20) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&bold(){231 :一雫①:2009/05/30(土) 01:38:28 ID:EsOjbtai} ある日の事。律の携帯電話に1通の着信があった。 澪「ははは、もう何かおっかしくてさぁ~」 唯「すご~い、すご~い」 律「はっはっはっ!」 (ALL I WANT~♪ ALL I WANT~♪※着信音) 律「ん、電話・・・もしもし?父さ・・・えっ?・・・」 唯(どうしたんだろう、律っちゃん?) 律「う、うん・・・部活終わったら・・・え・・・うん・・・」 紬(何かあったのかしら・・・?) 律「うん・・・じゃあ、すぐ帰るよ・・・」 澪(やけに切羽詰ってるな・・・) 律「ふう・・・皆ごめん!今日はなんか用事が出来ちゃったみたいでさ・・・ははは!」 紬「本当ですか?あら、どうしましょうか・・・?」 唯「え~!帰っちゃうの?このカステラ美味しいのに~!」 律「私の分も食べていいからっ!ごめんなぁ、ムギ・・・」 紬「ええ、いえ・・・」 澪「何があったんだ」 律「ああ、ちょっとな!それじゃ・・・また明日な!ホントにごめんっ!」 澪「・・・」 納得のいかない表情を浮かべる澪。去っていく律をジッと睨みつける。 カンが働いたのか、何故か澪はその場に黙り込んでしまう。 &bold(){232 :一雫②:2009/05/30(土) 01:40:11 ID:EsOjbtai} 帰り道。澪は方向の違う唯、紬と別れいつもの帰路を行く。 普段は律と歩くその道を、今日はたった一人で。 澪「仕方ない・・・よし、ドラム抜きだけど、練習はじめるか!」 唯「う、うん。でも大丈夫かなぁ、律っちゃん・・・」 澪「大丈夫さ。アイツはアイツで埋め合わせはちゃんとする奴だからな」 紬「でも、こんな突然なにがあったんでしょう・・・私も心配になってきたわ」 澪「と、とにかく・・・!私達だけでもビシッとしないと!ささ、始めるぞ」 (唯とムギ、元気なかったなぁ・・・) (あんな事言っちゃったけど、私もなんだか・・・ハァ・・・) 軽音部は今まで律が引っ張ってきた。だからこそ、自分達3人もそれに応えられるよう 例え律が不在でも残されたメンバーだけでしっかり活動しよう。 あくまで気丈に振る舞っていた澪。 そんな生真面目な性格が災いしたのか、澪も一抹の焦りを覚えるようになっていった。 (うう、用件くらいちゃんと伝えろよな・・・!) &bold(){234 :一雫③:2009/05/30(土) 01:41:12 ID:EsOjbtai} 律が学校を休んで3日が経とうとしていた。 今まで遅刻や欠席であれば、決まって澪にメールを送っていたのだが 今回はそれすら無かった。澪の焦りもピークに達していた。 部室からは次第に笑い声が消えていった。 律1人がいないだけで、この数日間が異様に長く、重たく感じた。 今日もいつもの道を一人で帰る澪。 ついに業を煮やし、携帯電話を取り出した。 その時だった。話し声が澪の耳に入ってきた。 「田井中さんの奥さん、ご病気で倒れられたんですって・・・」 (うそ・・・) 寝耳に水だった。思わず、その場に立ち尽くしてしまう澪。 (おばさん・・・が?) 長年、お世話になっている親友の母親。 一目散にメールを送信しようとした澪だったが、言葉が見つからなかった。 雨が降ってきた。傘のない澪は、ただ冷たい雨に打たれるしかなかった。 &bold(){237 :一雫④:2009/05/30(土) 01:43:48 ID:EsOjbtai} 翌日。前日の雨はすっかりやみ、暖かな太陽が校内に降り注いでいた。 この日は午前中から練習をする予定だった事もあり 唯、澪、紬の3人は部室に集まっていた。 どこかしら気まずい空気があたりを包み込もうとしていた。 (昨日のこと、話したほうがいいのかな・・・) 知ってしまった以上、伝えておかなくては。そんな気持ちが先走り 澪が口を開こうとした刹那、部室のドアが開いた。 律がやってきた。 律「みんなゴメンなぁ~、ちょっと家の用事で・・・」 澪「律・・・私、聞いちゃったんだ・・・おばさんが病気で・・・」 律「ああ、それなら心配ないですわん♪週明けには退院でき・・・」 澪「バカッ!なんで・・・そんな大事なこと黙ってたんだよ!!」 律「え、いやあ・・・皆に心配かけちゃマズいかなって・・・」 唯「本当なの?澪ちゃん!律っちゃん!」 紬「お母様が・・・だから、あの時あんなに・・・」 律「だって・・・私の家の事だしさ・・・あはは・・・」 唯「律っちゃん、辛いことがあるならなんだって話してごらんよ」 紬「そうですよ・・・私達、今まで助け合ってここまで来たんじゃないですか」 律「ゆ、唯・・・む、ムギまで・・・そんな・・・ぐすっ」 澪「私達にはあんなに世話焼いてくれるのに、自分の事が疎かになってどうするんだよ」 律「うう・・・ぐすっ・・・つ、辛かった・・・すごく・・・ううう・・・」 澪「少しは私達の事も頼ってくれたっていいじゃないか、部長」 律「うええええええん・・・ぐすっ・・・・・ぐす・・・」 澪「ホント・・・バカなんだから」 律「ぐすっ・・・バカバカ言うなぁ~!うわああん・・・」 唯「律っちゃん、みんな一緒だよ♪いっしょいっしょ♪」 紬(私、本当に素敵な友達に出会えて良かったわ) 律(一人で悩むなんてバカらしい!私にはみんなが付いてるんだ!よし、今日もやるぞ!) >出典 >【けいおん!】田井中律はタンコブ可愛い12【ドラム】 このSSの感想をどうぞ #comment_num2(below)
&bold(){231 :一雫①:2009/05/30(土) 01:38:28 ID:EsOjbtai} ある日の事。律の携帯電話に1通の着信があった。 澪「ははは、もう何かおっかしくてさぁ~」 唯「すご~い、すご~い」 律「はっはっはっ!」 (ALL I WANT~♪ ALL I WANT~♪※着信音) 律「ん、電話・・・もしもし?父さ・・・えっ?・・・」 唯(どうしたんだろう、律っちゃん?) 律「う、うん・・・部活終わったら・・・え・・・うん・・・」 紬(何かあったのかしら・・・?) 律「うん・・・じゃあ、すぐ帰るよ・・・」 澪(やけに切羽詰ってるな・・・) 律「ふう・・・皆ごめん!今日はなんか用事が出来ちゃったみたいでさ・・・ははは!」 紬「本当ですか?あら、どうしましょうか・・・?」 唯「え~!帰っちゃうの?このカステラ美味しいのに~!」 律「私の分も食べていいからっ!ごめんなぁ、ムギ・・・」 紬「ええ、いえ・・・」 澪「何があったんだ」 律「ああ、ちょっとな!それじゃ・・・また明日な!ホントにごめんっ!」 澪「・・・」 納得のいかない表情を浮かべる澪。去っていく律をジッと睨みつける。 カンが働いたのか、何故か澪はその場に黙り込んでしまう。 &bold(){232 :一雫②:2009/05/30(土) 01:40:11 ID:EsOjbtai} 帰り道。澪は方向の違う唯、紬と別れいつもの帰路を行く。 普段は律と歩くその道を、今日はたった一人で。 澪「仕方ない・・・よし、ドラム抜きだけど、練習はじめるか!」 唯「う、うん。でも大丈夫かなぁ、律っちゃん・・・」 澪「大丈夫さ。アイツはアイツで埋め合わせはちゃんとする奴だからな」 紬「でも、こんな突然なにがあったんでしょう・・・私も心配になってきたわ」 澪「と、とにかく・・・!私達だけでもビシッとしないと!ささ、始めるぞ」 (唯とムギ、元気なかったなぁ・・・) (あんな事言っちゃったけど、私もなんだか・・・ハァ・・・) 軽音部は今まで律が引っ張ってきた。だからこそ、自分達3人もそれに応えられるよう 例え律が不在でも残されたメンバーだけでしっかり活動しよう。 あくまで気丈に振る舞っていた澪。 そんな生真面目な性格が災いしたのか、澪も一抹の焦りを覚えるようになっていった。 (うう、用件くらいちゃんと伝えろよな・・・!) &bold(){234 :一雫③:2009/05/30(土) 01:41:12 ID:EsOjbtai} 律が学校を休んで3日が経とうとしていた。 今まで遅刻や欠席であれば、決まって澪にメールを送っていたのだが 今回はそれすら無かった。澪の焦りもピークに達していた。 部室からは次第に笑い声が消えていった。 律1人がいないだけで、この数日間が異様に長く、重たく感じた。 今日もいつもの道を一人で帰る澪。 ついに業を煮やし、携帯電話を取り出した。 その時だった。話し声が澪の耳に入ってきた。 「田井中さんの奥さん、ご病気で倒れられたんですって・・・」 (うそ・・・) 寝耳に水だった。思わず、その場に立ち尽くしてしまう澪。 (おばさん・・・が?) 長年、お世話になっている親友の母親。 一目散にメールを送信しようとした澪だったが、言葉が見つからなかった。 雨が降ってきた。傘のない澪は、ただ冷たい雨に打たれるしかなかった。 &bold(){237 :一雫④:2009/05/30(土) 01:43:48 ID:EsOjbtai} 翌日。前日の雨はすっかりやみ、暖かな太陽が校内に降り注いでいた。 この日は午前中から練習をする予定だった事もあり 唯、澪、紬の3人は部室に集まっていた。 どこかしら気まずい空気があたりを包み込もうとしていた。 (昨日のこと、話したほうがいいのかな・・・) 知ってしまった以上、伝えておかなくては。そんな気持ちが先走り 澪が口を開こうとした刹那、部室のドアが開いた。 律がやってきた。 律「みんなゴメンなぁ~、ちょっと家の用事で・・・」 澪「律・・・私、聞いちゃったんだ・・・おばさんが病気で・・・」 律「ああ、それなら心配ないですわん♪週明けには退院でき・・・」 澪「バカッ!なんで・・・そんな大事なこと黙ってたんだよ!!」 律「え、いやあ・・・皆に心配かけちゃマズいかなって・・・」 唯「本当なの?澪ちゃん!律っちゃん!」 紬「お母様が・・・だから、あの時あんなに・・・」 律「だって・・・私の家の事だしさ・・・あはは・・・」 唯「律っちゃん、辛いことがあるならなんだって話してごらんよ」 紬「そうですよ・・・私達、今まで助け合ってここまで来たんじゃないですか」 律「ゆ、唯・・・む、ムギまで・・・そんな・・・ぐすっ」 澪「私達にはあんなに世話焼いてくれるのに、自分の事が疎かになってどうするんだよ」 律「うう・・・ぐすっ・・・つ、辛かった・・・すごく・・・ううう・・・」 澪「少しは私達の事も頼ってくれたっていいじゃないか、部長」 律「うええええええん・・・ぐすっ・・・・・ぐす・・・」 澪「ホント・・・バカなんだから」 律「ぐすっ・・・バカバカ言うなぁ~!うわああん・・・」 唯「律っちゃん、みんな一緒だよ♪いっしょいっしょ♪」 紬(私、本当に素敵な友達に出会えて良かったわ) 律(一人で悩むなんてバカらしい!私にはみんなが付いてるんだ!よし、今日もやるぞ!) >出典 >【けいおん!】田井中律はタンコブ可愛い12【ドラム】 このSSの感想をどうぞ #comment_num2(below,log=コメント/一雫)

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。