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&bold(){938 名前:ひまわり1[sage] 投稿日:2009/06/28(日) 23:28:00 ID:BfIfXIya} 私は夏になるとあの人を思いだす。笑顔が可愛いくて、ひまわりが大好きな駄菓子屋のおばあちゃんのことを・・・ 幼律「なー、みお、今日も駄菓子屋のおばあちゃんビックリさせてやろうぜー」幼澪「ダメだよぉ、おばあちゃん可哀想だよぉ」 幼律「だっておばあちゃん面白いんだもん、な、行こーぜ」 幼い頃の私は暇さえあればよく、澪や他の友達と駄菓子屋に行ってはそこのおばあちゃんにイタズラをしていた。 幼律「じゃあ、このブーブークッションをおばあちゃんの椅子に置くから澪はおばあちゃんを外におびき寄せる役な!」 幼澪「う…うん」 幼律「よーし、作戦開始だー!いけ、澪隊員!」 お「おや、澪ちゃんいらっしゃい。今日は律は一緒じゃないのかい?」 幼澪「うん、私だけだよ。おばあちゃん、さっきね外でね、ゆ…ゆーふぉー見たの!だからおばあちゃんも来て!」 お「おやおや、それは大変だ、どれ、すぐ見に行こう」 幼律「(くふふ…今のうちにセットしちゃおう)」 お「澪ちゃん、UFOなんか見えないよ」 幼澪「おかしいな、さっきは見えたんだよ、ホントだよ」 お「そうかい、じゃあおばあちゃんUFOに嫌われちゃったのかねぇ。澪ちゃんお店に戻ろうか」 幼澪「うん…」 お「よっこいしょっと…」ブーーーー 幼律「あー、おばあちゃんおならしてるー!」 お「律!?今のはあんたの仕業だね!またこんなことして」 幼律「やーい、また引っ掛かってやーんの!べー☆」 &bold(){54 名前:ひまわり2[sage] 投稿日:2009/06/29(月) 00:10:48 ID:QFGvwvvR} お「律は本当にイタズラが好きだねぇ…」ナデナデ 幼律「えへへへ、だっておばあちゃんいっつも引っ掛かるんだもん」 幼澪「おばあちゃんいつもごめんね」 お「いいよ、おばあちゃん律や澪ちゃんと遊ぶのが楽しいから」 おばあちゃんはそう言うといつも家にあげてくれた。そして、決まってエリッククラプトンやEarthwind&fire等の洋楽をかけてくれるちょっと変わったおばあちゃんでもあった。 幼律「おばあちゃんって今何がほしいの?」 お「そうだねぇ…手にいーっぱいのひまわりが欲しいかねぇ」 幼律「えー!何で?おっきい家とかお金とかじゃないの?」 お「おばあちゃんね、ひまわりがとっても好きなんだ。なんか温かくて、見てて幸せな気持ちになれるのさ」 幼律「ふーん、そっかぁ。」 お「じゃあね、律、澪ちゃん。律、今度は聡君も連れておいで」 幼律「わかったー、またねおばあちゃん!」 幼澪「バイバイおばあちゃん」 お「うんうん、気をつけて帰るんだよ」 ひまわりが好きという話を聞いた私は澪や他の友達とおばあちゃんの誕生日にいっぱいのひまわりをプレゼントすることを計画した。おばあちゃんに喜んでほしくて何日も前からみんなでひまわりを集めてきた。 &bold(){134 名前:ひまわり3[sage] 投稿日:2009/06/29(月) 01:29:35 ID:QFGvwvvR} しかし誕生日前日、突然澪が泣きながら私に電話をしてきた。 幼澪「グスッ…おばあちゃんが…グスッ…おばあちゃんがね…」 幼律「おばあちゃんがどうしたんだよー、あ!駄菓子屋がなくなっちゃったとか?」 幼澪「えぐっ…死んじゃったって…」 幼律「うそだよー、だってあんなに元気だったじゃん。あ、おばあちゃんあたしらにお返ししてビックリさせようとしてるんだよ!」幼澪「ううん、グスッ…だってママが言ってたもん!」 幼律「え……」 その言葉を聞いて初めておばあちゃんが亡くなったということを当時の私は実感した。そして、黙っていられずに電話を切りおばあちゃんの家に駆け出していった 幼律「おばあちゃんが死んじゃうはずないよね、そうだよ、これはあたしをビックリさせようとしてるんだよ」 そうやって自分に言い聞かせながら急いでおばあちゃんの家に走っていった 幼律「おばあ…ちゃん」 そこにはたくさんの人が集まり泣きながら花を供えていた。幼いながらに私はそこでおばあちゃんが本当に亡くなってしまったのだと理解した 幼律「おばあちゃんを返せ!鬼!悪魔!おばあちゃんを…かえ…グスッ…せ…グスッ…よぉ」 誰が悪いというわけでもなかったが、幼い私はそう叫んでいた。おばあちゃんは急性の心不全で亡くなったそうだ。その日私は一日中泣き叫んでいた 律「なぁ澪、今日駄菓子屋の辺り行かないか?」 澪「そっか、今日はおばあちゃんの誕生日だったな」律「うん、ひまわりいっぱい買ってきてさ!おばあちゃん喜ばすんだ!」 澪「そうだな、毎年おばあちゃんも喜んでくれてるよ」 あの日、おばあちゃんの誕生日にプレゼントできなかったひまわりを私たちはあれから毎年プレゼントしている。駄菓子屋は今は空き地になってしまったけどこの場所に行くとおばあちゃんの笑顔が浮かんでくる。 律「おばあちゃん、私も今音楽やってるんだ。おばあちゃんが聞かせてくれた洋楽とかにも影響されたりしてさ。いつか、武道館でライブするからそれまで笑って見ててよね」 夏、おばあちゃんの誕生日になるとあの頃のことを思い出す。ひまわりみたいに温かい笑顔で笑うおばあちゃんのことを。 律「ねぇ、おばあちゃん。私もひまわりみたいにみんなを温かくする人になるからね。」ニカッ 私はおばあちゃんに向けてひまわりとひまわりみたいな温かい笑顔を送った END >出典 >【けいおん!】田井中律は前髪可愛い30【ドラム】 >【けいおん!】田井中律は姉御肌可愛い31【ドラム】
&bold(){938 名前:ひまわり1[sage] 投稿日:2009/06/28(日) 23:28:00 ID:BfIfXIya} 私は夏になるとあの人を思いだす。笑顔が可愛いくて、ひまわりが大好きな駄菓子屋のおばあちゃんのことを・・・ 幼律「なー、みお、今日も駄菓子屋のおばあちゃんビックリさせてやろうぜー」幼澪「ダメだよぉ、おばあちゃん可哀想だよぉ」 幼律「だっておばあちゃん面白いんだもん、な、行こーぜ」 幼い頃の私は暇さえあればよく、澪や他の友達と駄菓子屋に行ってはそこのおばあちゃんにイタズラをしていた。 幼律「じゃあ、このブーブークッションをおばあちゃんの椅子に置くから澪はおばあちゃんを外におびき寄せる役な!」 幼澪「う…うん」 幼律「よーし、作戦開始だー!いけ、澪隊員!」 お「おや、澪ちゃんいらっしゃい。今日は律は一緒じゃないのかい?」 幼澪「うん、私だけだよ。おばあちゃん、さっきね外でね、ゆ…ゆーふぉー見たの!だからおばあちゃんも来て!」 お「おやおや、それは大変だ、どれ、すぐ見に行こう」 幼律「(くふふ…今のうちにセットしちゃおう)」 お「澪ちゃん、UFOなんか見えないよ」 幼澪「おかしいな、さっきは見えたんだよ、ホントだよ」 お「そうかい、じゃあおばあちゃんUFOに嫌われちゃったのかねぇ。澪ちゃんお店に戻ろうか」 幼澪「うん…」 お「よっこいしょっと…」ブーーーー 幼律「あー、おばあちゃんおならしてるー!」 お「律!?今のはあんたの仕業だね!またこんなことして」 幼律「やーい、また引っ掛かってやーんの!べー☆」 &bold(){54 名前:ひまわり2[sage] 投稿日:2009/06/29(月) 00:10:48 ID:QFGvwvvR} お「律は本当にイタズラが好きだねぇ…」ナデナデ 幼律「えへへへ、だっておばあちゃんいっつも引っ掛かるんだもん」 幼澪「おばあちゃんいつもごめんね」 お「いいよ、おばあちゃん律や澪ちゃんと遊ぶのが楽しいから」 おばあちゃんはそう言うといつも家にあげてくれた。そして、決まってエリッククラプトンやEarthwind&fire等の洋楽をかけてくれるちょっと変わったおばあちゃんでもあった。 幼律「おばあちゃんって今何がほしいの?」 お「そうだねぇ…手にいーっぱいのひまわりが欲しいかねぇ」 幼律「えー!何で?おっきい家とかお金とかじゃないの?」 お「おばあちゃんね、ひまわりがとっても好きなんだ。なんか温かくて、見てて幸せな気持ちになれるのさ」 幼律「ふーん、そっかぁ。」 お「じゃあね、律、澪ちゃん。律、今度は聡君も連れておいで」 幼律「わかったー、またねおばあちゃん!」 幼澪「バイバイおばあちゃん」 お「うんうん、気をつけて帰るんだよ」 ひまわりが好きという話を聞いた私は澪や他の友達とおばあちゃんの誕生日にいっぱいのひまわりをプレゼントすることを計画した。おばあちゃんに喜んでほしくて何日も前からみんなでひまわりを集めてきた。 &bold(){134 名前:ひまわり3[sage] 投稿日:2009/06/29(月) 01:29:35 ID:QFGvwvvR} しかし誕生日前日、突然澪が泣きながら私に電話をしてきた。 幼澪「グスッ…おばあちゃんが…グスッ…おばあちゃんがね…」 幼律「おばあちゃんがどうしたんだよー、あ!駄菓子屋がなくなっちゃったとか?」 幼澪「えぐっ…死んじゃったって…」 幼律「うそだよー、だってあんなに元気だったじゃん。あ、おばあちゃんあたしらにお返ししてビックリさせようとしてるんだよ!」幼澪「ううん、グスッ…だってママが言ってたもん!」 幼律「え……」 その言葉を聞いて初めておばあちゃんが亡くなったということを当時の私は実感した。そして、黙っていられずに電話を切りおばあちゃんの家に駆け出していった 幼律「おばあちゃんが死んじゃうはずないよね、そうだよ、これはあたしをビックリさせようとしてるんだよ」 そうやって自分に言い聞かせながら急いでおばあちゃんの家に走っていった 幼律「おばあ…ちゃん」 そこにはたくさんの人が集まり泣きながら花を供えていた。幼いながらに私はそこでおばあちゃんが本当に亡くなってしまったのだと理解した 幼律「おばあちゃんを返せ!鬼!悪魔!おばあちゃんを…かえ…グスッ…せ…グスッ…よぉ」 誰が悪いというわけでもなかったが、幼い私はそう叫んでいた。おばあちゃんは急性の心不全で亡くなったそうだ。その日私は一日中泣き叫んでいた 律「なぁ澪、今日駄菓子屋の辺り行かないか?」 澪「そっか、今日はおばあちゃんの誕生日だったな」律「うん、ひまわりいっぱい買ってきてさ!おばあちゃん喜ばすんだ!」 澪「そうだな、毎年おばあちゃんも喜んでくれてるよ」 あの日、おばあちゃんの誕生日にプレゼントできなかったひまわりを私たちはあれから毎年プレゼントしている。駄菓子屋は今は空き地になってしまったけどこの場所に行くとおばあちゃんの笑顔が浮かんでくる。 律「おばあちゃん、私も今音楽やってるんだ。おばあちゃんが聞かせてくれた洋楽とかにも影響されたりしてさ。いつか、武道館でライブするからそれまで笑って見ててよね」 夏、おばあちゃんの誕生日になるとあの頃のことを思い出す。ひまわりみたいに温かい笑顔で笑うおばあちゃんのことを。 律「ねぇ、おばあちゃん。私もひまわりみたいにみんなを温かくする人になるからね。」ニカッ 私はおばあちゃんに向けてひまわりとひまわりみたいな温かい笑顔を送った END >出典 >【けいおん!】田井中律は前髪可愛い30【ドラム】 >【けいおん!】田井中律は姉御肌可愛い31【ドラム】 このSSの感想をどうぞ #comment_num2(below,log=コメント/ひまわり)

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