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&bold(){330 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。  Mail: sage 投稿日: 2009/07/06(月) 17:37:49 ID: vpyP0tBm } 「二十歳をすぎてから」 1 / 3 ちょうど梅雨も明けた初夏、夏の日差しは想像以上に鋭くその険しさを増しながら、 けいおん部の部室と、その放課後のティータイムを侵し続けていた。 ・・・ 風鈴の音がちりん、ちりーんと鳴って部室に響いては、消えていく。 唯「あ゛ーあ゛ー・・・あーいー・・・すーー・・・ちょー・・・だぁーい」 澪「おいおい本当に大丈夫か?唯」 梓「完全にとろけてますね」 紬「そうねぇ、今日は本当に暑いからねー。」 律「あーもう!あっち゛ぃ~我慢ならねぇ」 あぐらをかき、スカートをぱたぱたとし始める律。 澪「おい律ー。もっと女の子なんだからちょっとくらいはだな」 律「うっさいなー。こんだけ暑いんだから少しくらいは仕方ないじゃんかー。   どうせ誰も見やしないんだからさー。ねー、唯」 とろけながらぼそぼそと何かを呟き、どこか遠くを見つめてにやけている唯。 律「げっ・・・唯ー、寝たら死ぬぞー。唯隊員ー。これは本当に死んでしまうかもわからん」 紬「うふふ、じゃあちょっと冷たい飲み物でも入れよっか。」 澪「え。でも氷とかないんじゃ・・・」 紬「だいじょうぶ!そんなこともあろうかと思って、   今日はつめたい紅茶が入った魔法瓶を持ってきちゃいましたー」 一同「おおーっ」 梓(よかった、一瞬麦茶かとおもって身構えてしまった・・・) &bold(){331 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。  Mail: sage 投稿日: 2009/07/06(月) 17:38:46 ID: vpyP0tBm } 「二十歳をすぎてから」 2 / 3 唯「もうからだじゅうギトギトだよぉ~。シャワーあびゅたいよっ!みおちゃん!」 澪「んなことここで言われても・・・」 紬「はいりましたよーはい、これ。どうぞ召し上がれ。」 唯「むぎちゃん!ありがとう!このご恩はゴクッ・・・一生忘れゴクッ・・・ないよ!」 梓「飲みながら話さないでください。こぼしても知りませんからね」 紬「うふふ。じゃあこれ、あとはみんなの分だから、好きなのを取って飲んでね。」 澪「さんきゅー」 律「あれ?なんか一つだけ色が違わない?こっちはみんな紅茶みたいだけど」 紬「ああ、これは今朝氷を頂きに寄ったときに、なんだか綺麗な飲み物があるから頂いてきたの。」 律「へぇー。それでこれ何て飲み物?ブルーハワイ?」 澪「それはカキ氷のシロップだろ・・・けど見るからに涼しげで、いい感じだな。」 紬「うん、そうなの!それでね、澪ちゃんに似合うかなーと思って」 澪「えっ、私?いやいやいやいや私はこんなの似合わないって」 唯「いやぁーみおちゃん似合ってるよーぴったりだよぉー」 律「たしかにちょっと澪っぽいかもな」 梓「澪センパイのイメージとぴったりです。」 澪「そ、そこまで言うんだったら・・・ちょっとだけ貰おうかな」 一同「いただきまーす」 ゴクリ・・・ゴクリ・・・ &bold(){333 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。  Mail: sage 投稿日: 2009/07/06(月) 17:39:38 ID: vpyP0tBm } 「二十歳をすぎてから」 3 / 3 澪「・・・ん・・・これ・・・なんか・・・変な・・・味・・・する」 律「ん・・・どうした澪・・・?」 唯「どーしたの?澪ちゃん?」 梓「うわっ!センパイ顔真っ赤ですよ!どうしたんですか!?」 澪「ウヒッ・・・りつー・・・ヘッヘッヘッ・・・」 律「お・・・おい澪。おーい大丈夫かーみおー」 澪の肩を両手で抱いてぐわんぐわんと前後に揺さぶる律 澪「えへへっ・・・へへっ・・・この前の歌詞・・・あれで・・・いいよなーりつーまえがみーうひゃー」 律「おいおいどうしたんだよお前、みーおー、かえってこーい」 紬「!!   やだこれ裏にロシア語でお酒って書いてある!私ったらどうしよう!」 律「おいおいマジかよ!おーい澪ー、お前お酒飲んだんだってさー!わかるかー?」 澪「ういっく・・・みおちゃんさんじょー・・・おーりつさーん、どもでーす」 律「うわー、完全に酔っ払っちゃってる・・・一口飲んだだけだったのに」 紬「ごめんなさい・・・どうしよう・・・」 律「うーん、じゃあ仕方がないから、とりあえず澪は私がおぶって帰るよ。」 ・・・ ゆるやかに傾いて差し込んだオレンジ色の日の光は、 まだ熱のこもったコンクリートの歩道の上を行く、二人の汗を光らせていた。 律の額に汗が滴る。 律「思ってたよりも重い・・・んしょ・・・」 ずり落ちる体を何とか背中に引き上げながら、とぼとぼと歩く。 蝉がどこかで鳴いている。 律「お酒は二十歳を過ぎてからだからな。もう飲まないって私との約束だぞ。」 澪「うーん、りつのせなか・・・きもちいい・・・」 律「・・・もう、人の話聞いてんのかよ。ったく。」 そう言いながら、汗ばんだ口元が少しだけ笑い、 一人の少女の重みを背中全体に感じながら、律は家路を急いだ。 >出典 >【けいおん!】田井中律はキノコ可愛い36【ドラム】 このSSの感想をどうぞ #comment_num2(below)
&bold(){330 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。  Mail: sage 投稿日: 2009/07/06(月) 17:37:49 ID: vpyP0tBm } 「二十歳をすぎてから」 1 / 3 ちょうど梅雨も明けた初夏、夏の日差しは想像以上に鋭くその険しさを増しながら、 けいおん部の部室と、その放課後のティータイムを侵し続けていた。 ・・・ 風鈴の音がちりん、ちりーんと鳴って部室に響いては、消えていく。 唯「あ゛ーあ゛ー・・・あーいー・・・すーー・・・ちょー・・・だぁーい」 澪「おいおい本当に大丈夫か?唯」 梓「完全にとろけてますね」 紬「そうねぇ、今日は本当に暑いからねー。」 律「あーもう!あっち゛ぃ~我慢ならねぇ」 あぐらをかき、スカートをぱたぱたとし始める律。 澪「おい律ー。もっと女の子なんだからちょっとくらいはだな」 律「うっさいなー。こんだけ暑いんだから少しくらいは仕方ないじゃんかー。   どうせ誰も見やしないんだからさー。ねー、唯」 とろけながらぼそぼそと何かを呟き、どこか遠くを見つめてにやけている唯。 律「げっ・・・唯ー、寝たら死ぬぞー。唯隊員ー。これは本当に死んでしまうかもわからん」 紬「うふふ、じゃあちょっと冷たい飲み物でも入れよっか。」 澪「え。でも氷とかないんじゃ・・・」 紬「だいじょうぶ!そんなこともあろうかと思って、   今日はつめたい紅茶が入った魔法瓶を持ってきちゃいましたー」 一同「おおーっ」 梓(よかった、一瞬麦茶かとおもって身構えてしまった・・・) &bold(){331 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。  Mail: sage 投稿日: 2009/07/06(月) 17:38:46 ID: vpyP0tBm } 「二十歳をすぎてから」 2 / 3 唯「もうからだじゅうギトギトだよぉ~。シャワーあびゅたいよっ!みおちゃん!」 澪「んなことここで言われても・・・」 紬「はいりましたよーはい、これ。どうぞ召し上がれ。」 唯「むぎちゃん!ありがとう!このご恩はゴクッ・・・一生忘れゴクッ・・・ないよ!」 梓「飲みながら話さないでください。こぼしても知りませんからね」 紬「うふふ。じゃあこれ、あとはみんなの分だから、好きなのを取って飲んでね。」 澪「さんきゅー」 律「あれ?なんか一つだけ色が違わない?こっちはみんな紅茶みたいだけど」 紬「ああ、これは今朝氷を頂きに寄ったときに、なんだか綺麗な飲み物があるから頂いてきたの。」 律「へぇー。それでこれ何て飲み物?ブルーハワイ?」 澪「それはカキ氷のシロップだろ・・・けど見るからに涼しげで、いい感じだな。」 紬「うん、そうなの!それでね、澪ちゃんに似合うかなーと思って」 澪「えっ、私?いやいやいやいや私はこんなの似合わないって」 唯「いやぁーみおちゃん似合ってるよーぴったりだよぉー」 律「たしかにちょっと澪っぽいかもな」 梓「澪センパイのイメージとぴったりです。」 澪「そ、そこまで言うんだったら・・・ちょっとだけ貰おうかな」 一同「いただきまーす」 ゴクリ・・・ゴクリ・・・ &bold(){333 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。  Mail: sage 投稿日: 2009/07/06(月) 17:39:38 ID: vpyP0tBm } 「二十歳をすぎてから」 3 / 3 澪「・・・ん・・・これ・・・なんか・・・変な・・・味・・・する」 律「ん・・・どうした澪・・・?」 唯「どーしたの?澪ちゃん?」 梓「うわっ!センパイ顔真っ赤ですよ!どうしたんですか!?」 澪「ウヒッ・・・りつー・・・ヘッヘッヘッ・・・」 律「お・・・おい澪。おーい大丈夫かーみおー」 澪の肩を両手で抱いてぐわんぐわんと前後に揺さぶる律 澪「えへへっ・・・へへっ・・・この前の歌詞・・・あれで・・・いいよなーりつーまえがみーうひゃー」 律「おいおいどうしたんだよお前、みーおー、かえってこーい」 紬「!!   やだこれ裏にロシア語でお酒って書いてある!私ったらどうしよう!」 律「おいおいマジかよ!おーい澪ー、お前お酒飲んだんだってさー!わかるかー?」 澪「ういっく・・・みおちゃんさんじょー・・・おーりつさーん、どもでーす」 律「うわー、完全に酔っ払っちゃってる・・・一口飲んだだけだったのに」 紬「ごめんなさい・・・どうしよう・・・」 律「うーん、じゃあ仕方がないから、とりあえず澪は私がおぶって帰るよ。」 ・・・ ゆるやかに傾いて差し込んだオレンジ色の日の光は、 まだ熱のこもったコンクリートの歩道の上を行く、二人の汗を光らせていた。 律の額に汗が滴る。 律「思ってたよりも重い・・・んしょ・・・」 ずり落ちる体を何とか背中に引き上げながら、とぼとぼと歩く。 蝉がどこかで鳴いている。 律「お酒は二十歳を過ぎてからだからな。もう飲まないって私との約束だぞ。」 澪「うーん、りつのせなか・・・きもちいい・・・」 律「・・・もう、人の話聞いてんのかよ。ったく。」 そう言いながら、汗ばんだ口元が少しだけ笑い、 一人の少女の重みを背中全体に感じながら、律は家路を急いだ。 >出典 >【けいおん!】田井中律はキノコ可愛い36【ドラム】 このSSの感想をどうぞ #comment_num2(below,log=コメント/二十歳を過ぎてから)

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