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にわか雨 律「澪ーー!宿題手伝ってよぅー・・・」 澪「あーあ・・・なんかもう恒例行事だなあ。」 律「そんなこといわないでえ・・・頼むよー」 澪「全く・・・今回だけだぞ!」(これを私は何回言ってるんだ・・・) 律「ありがどーねえさーん・・・・」 毎年のことなので、私に泣き付いて来るタイミングも大体わかってきた でも、もう私たちは高校3年生 こんなことはもう・・・今年で最期かもしれない 律「ふんふん・・・わかった!これで合ってる?」 澪「どれどれ・・・よし、正解!大分わかってきたじゃないか」 律「やればできるんだよー私はー・・・あー、眠くなってきた・・・」 澪「まだ3ページのこってるぞ?もうやめるのか?」 律「うー・・・休憩くらいしてもいい・・・じゃ・・・ぐー」 澪「早い・・・」 律は机に突っ伏したまま眠り始めた でも今日は割と頑張っているので、一時間くらいは・・・と大目に見ることにした 澪「・・・・」 律「ぐー・・・むにゃむにゃ・・・へっくしょ!」 澪「!!」 律「うー・・・ずず・・・ぐー・・・」 澪「ふぅ・・・風邪引くぞ!  うんしょ・・・」 澪は律を抱き上げると、自分のベッドに運んで寝かせ、毛布をかけた 澪「まったく・・・」(最近はちょっと大人っぽくなったと思ってたけど・・・寝顔は子供のままだな。) 律「うー・・・おかわりー・・・」 澪「ふふ・・・」 律「んー・・・すー・・・」 澪「・・・」 でも前髪を下ろした 君の姿も見て見たい 澪「律・・・ごめん、ちょっとだけ・・・」 澪は律のカチューシャをゆっくりと外した 澪「・・・これが・・・律?・・・ふふっ変なの・・・」 澪「でも・・・なんか・・・」(なんか・・・胸の奥が・・・熱い) 澪「・・・・・・」 澪「お願い・・・起きないでね・・・律」 澪はそう呟くと 眠っている律の唇に、そっと自分の指を置いた 澪「・・・・やわらかい・・・」 次は、その指を自分の唇と重ね、また律に唇の上に置いた 澪「・・・律・・・」 そして、次は・・・その唇に、自分の唇を重ねた 澪「・・・・・んんっ・・・」 澪「ぷぁっ・・・はあ・・・んんっ・・・」 夢中で律の唇に唇を重ね、舌を這わせた 澪「はっ・・・何やってんだろ・・・私・・・」 澪は慌てて唇を離した 澪(律・・・ごめん・・・でも・・・どうしようもないんだ・・・好きで好きで・・・どうしようもない こんな私を知ったら・・・律は、私のことをどう思うんだ?嫌いに・・・なるか・・・?) そう思うと、何故か不安がこみ上げてきた 自分と律は・・・いつまで一緒に居れるんだろう、いつまで親友で居れるんだろう そんな思いが頭の中を駆け巡った 澪(なんで・・・こんな・・・) 涙までこぼれはじめた 高校を卒業すれば、恐らく互いに別の道を歩いていくことになる・・・ そうなれば、きっと2人で会う事も少なくなる・・・ そうして会わないうちに、律は自分のことを忘れてしまうのではないか そんな不安がどこからか現れ、澪の胸や頭の中をいっぱいにした 澪(やだ・・・そんなの・・・)「うう・・・あぅう・・・」 律「うーん・・・澪・・・澪?!ど、どうした!」 澪「!!いっいや・・・なんでも・・・ない・・・」 律「な・・・なんだかしらないけど・・・泣くな!大丈夫、ほら・・・」 律はポケットからハンカチを取り出し、澪の涙を拭った しかし澪の涙はとめどなく溢れた 律(私が寝ている間何かあったのかな・・・・・・なんで澪はこんなに不安定なんだろう・・・) 澪「律・・・」 律「なんだ・・・?」 澪「お願い・・・お願いだから・・・どこにも行かないで・・・私を、忘れないで・・・」 律「澪・・・」 律は澪が何故そんなことを言っているのか、理解できなかった。 しかし、律は澪を、優しく、強く抱きしめた 何故なら律の中にも、澪とはまた別の不安が生まれていたからだ このまま抱きしめていないと、繋ぎとめていないと 澪は壊れてしまうのではないか・・・ 律「大丈夫だよ・・・澪。私はいつだって傍にいてあげるから・・・」 澪「律・・・・約束してくれる・・・?」 律「うん・・・約束だ!」 澪「・・・・もう少し・・・こうしてていい・・・?」 律「いいよ・・・いっぱい泣きな」 律は澪を抱きしめながら、優しく髪を撫でた それと連動するよう澪はまた涙を流し始めた 澪「う・・・うう・・・なんで・・・そんなに・・・優しいの・・・」 律「ううん、優しくなんかないよ・・・ただ、澪の涙を別の人に見せたくないから・・・ここでいっぱい泣きなってこと」 澪「・・・ありがとう・・・・」 どのくらい時間が経っただろうか、澪の涙はやっと止まった 律は、笑顔で澪を見つめた 律「澪・・・」 澪「えっ?」 律「ほらっ!ヒゲー!」 澪「なっ・・・なんだ・・・急に・・・ くす・・・あはっ、あははっ!」 律「へへ・・・やっと笑顔になった。」 澪「ふふふ・・・そうだね。」 律「じゃあそろそろ・・・帰るな。」 澪「律・・・・うん」 律「じゃ・・・またね。」 澪「えっ?」 律「なんかじゃあね、とかバイバイとかだと・・・ もう会えなくなっちゃうんじゃないかって気がしてさ。 またね・・・」 澪「うん・・・またね。」 夏の夕日は、カーテンの外から二人を優しく包み込んでいた >出典 >【けいおん!】田井中律はポロシャツ可愛い41【ドラム】 このSSの感想をどうぞ #comment_num2(below,log=コメント/にわか雨)

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