139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/30(土) 00:00:33 ID:OLtQi1YG
「それにしても」
「ん?」
私の部屋でいつものように2人でくつろいでいると、音楽雑誌(私がいつも買ってるヤツ)
を読んでいた澪がこちらに視線を移しながら口を開いた。その口の端は少しばかり上に
向かって緩んでいる。
「律があんなこと言うなんてなぁ」
くすくす、とまるでリスのように笑いながら言う。”あんなこと"?何のことだろう――と、
何のことか分からずに疑問符を頭上にふわふわ浮かべていると。澪はもう我慢できない
と言わんばかりに声に出して笑い始めた。
「あ、あはっ、あははっ!あれだよ、
『梓のために、あのときの気持ちを思い出せるように~』って!くふぅっ!」
ん?……って、
「あ~~~~っ!!」
ヤバ、顔が真っ赤になっていくのが自分でもわかる。は、ハズい!!誰か飲み物を、
キンキンに冷えたペプシを!体温が3桁いっちゃいそうなんだ!
「あれさ、ぜんっぜん律のキャラじゃないって!あははっ!」
「や……やめろよぅ!」
「は、あは、……ふぅ、笑ってごめんな、律」
まったくだ!小学校からの幼馴染を羞恥死させる気か!
「でもさ、なんか。かっこよかったよ」
ってオイ。なぜそこで赤面する。それこそ澪のキャラじゃないっての。
「いつも部長お疲れサマ、律。」
「……うん」
でも、なんだか心地良いんだ。澪の声が。その声のおかげで私は何度も頑張ってこれたし。
「私も。いつもありがとね、澪」
澪の顔は、また赤く染まった。
こんな妄想ばっかり浮かんでくる
出典
【けいおん!】田井中律はタンコブ可愛い12【ドラム】
最終更新:2009年07月04日 00:31