SS > 短編-けいおん!メンバー > > 寂しがりやの澪


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572 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/05/30(土) 22:00:11 ID:roQWDuRt
「なぁ澪」
「ん、なんだ?」
軽音部に行く途中、なんとなく澪にたずねる事にした
「最近私はよく唯と絡んでるだろ?」
「ん、まぁそうだな。合宿の時も2人で無人島ごっことか…」
ちょいと先回りして、澪の前で相対する
「澪、寂しくないか?」
「なっ……」
「いや、ずっと澪といたからさ。まぁムギもいるんだけど」
澪を覗き込むように上目遣いをする
「そ、そそそんな事ないっ!」
口では言ってるが、すぐ分かる
「"目を閉じて顔を背ける"」
私は姿勢を戻し、人差し指を立てて箇条書きを読むかのように喋る。
「な…何だ?」
「"腕を組む"」
澪は自分の腕を組んでる行為を不思議がる
「"耳が極端に赤くなる"」
腕を組んだまま、と右手で右耳を触る澪
「"これらの条件を満たすと―――澪がウソをついてるのが分かる"」
最後に、そう言ってにっ、と笑ってやる
澪の表情がベタ塗りされたかのように赤くなる
「り、律ー!!!!」
廊下に澪の声が反響した
案の定、人がいなかったので虚しく声が消えていく
「何年ずっといると思ってるんだよ …寂しいなら言えってば」
「だ、だから別に……」
じっ、と私は澪を見た
「……ごめん。でも、律は楽しそうだから」
「楽くないワケじゃないけど、澪が少し寂しそうなのはイヤだよ」
「あ、澪ちゃんにりっちゃーん!」
第三者の声が廊下に響き渡った。澪の後ろの方から唯が来た



573 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/05/30(土) 22:01:26 ID:roQWDuRt
「お、唯。遅いじゃないか」
「へへー、ちょっと職員室に呼び出されてね……あれ?」
慌てて来たのか、手にはその理由と思われる〔課題提出警告〕のプリントが。
唯はそんな事を気にせず、澪をじぃっと見る
「な、なんだ…?」
澪はたじろいで数歩後ろに下がる
「澪ちゃん……何か泣いてた?」
「へっ!?」
澪は私を見た。別に澪の瞳が涙で赤くなってたりするワケじゃなかった
「なんでそう思うんだ?」
澪がそう聞くと、唯は人差し指をアゴに当てて、天井を仰いで少し考える
「んー…なんとなくなんだけど……なんでだろうね?」
「知るか」と私は突っ込みつつ、唯の洞察力に感心してしまった
「あっ、今日はムギちゃんがとっておきのお菓子持ってきてるんだよ!」
手にしていたプリントを鞄の中にくしゃっと詰め込み、足踏みし始める
「なにっ、そうなのか?」
「そうだよ!だから澪ちゃんもりっちゃんも早く早く!」
自然と唯が先導し、私達は横に並んで追いかける形になった
「流石唯だな…」
ぼそっと私に聞こえるように澪が言う
「私にはあんまり見向きしてないように……」
唯が先に階段を上りきり、私達はゆっくり上がる事にした
「なぁ、澪」
「なんだ?」
「さっきの話だけど、寂しいならちゃんと私に言ってくれ。私も困る」
「……わかった」
この反応は、本当に分かった反応だと理解する
「よしっ、さぁすっきりしたトコで甘いもの食べるか!」
私は残りの階段を駆け上がった。
「ちょ、律!」
「あ、それとな」
私は振り返り、澪は階段の途中で足を止めた
「唯はな、いつも私達を呼ぶときはお前が先なんだぞ」
「えっ…」
私はもう何も言わず、「2っばーん!」と叫んで部室の扉を開けた



出典
【けいおん!】田井中律はタンコブ可愛い12【ドラム】

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