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758 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 17:18:00 ID:7zHyhYAQ
「あづー…」
最近雨が降らないと思ったら急に降り出して来た。
しかも窓開けても雨が入り込んで来る。お呼びじゃないんだよっ!
項垂れながら下敷きで扇ぐも、靡くのは生暖かい風。手動かしてる分気持ちプラマイゼロ。
持ち上げた前髪の生え際からじんわりと汗が滲んで来る。
「確かに暑いな。…と言っても律は変わらないな」
机の反対側で澪は上品にも扇子で自身を扇いでいた。
「すっごい変わってるじゃん!見てよこのだるだる感!」
「いや、月曜日のお前はいつもそうだろ」
「うっ…ま、まぁたまには…」
「いつも」
「…はい、ソウデス」
因みに、今は昼休み。
お弁当も食べ終わって、5時限目を待つのみ…じゃあないんだなコレが。
「おい、腕の汗がプリント少し濡らしてるぞ」
「へっ?」
腕を机から離してみると、私の腕と机に挟まれてた一枚のプリントは少し湿気ていた。
ついでに言うと、5時限目の数学。提出する宿題のプリントが一枚。
「ってまだ白紙じゃないか!あと10分だぞ?」
澪の突っ込みが厳しく入った。
「あー…もういいよ…」
私はこの生暖かい風を自身に送風してるだけで、何とか生きて行ける気がする。
「何を言ってるんの。ほら、暑いなら扇いであげるから」
澪の扇子の風が私に向いた。
あーちょっと気持ちいい風が…。
「あんがと」
「わかったならやるの」
「ほーい」
そう言って私は愛用のシャーペンのトップをノックした。
雨はまだ降り続いていた。

「あ、お礼に扇いであげようか?」
「意味分からん」

出典
【けいおん!】田井中律はヒゲ可愛い26【ドラム】

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  • ニヤニヤした。 -- (名無しさん) 2010-08-04 13:46:57
  • いい…!ほのぼのしました。 -- (名無しさん) 2010-03-07 01:41:05

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最終更新:2009年07月15日 20:26
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