唯「バイハザ!」 第6章


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私達は電気室の近くにある部屋でずっと佇んでいる。

唯はずっと憂ちゃんの傍でただ痛がるのを見ていることしか出来ないでいた

澪はぐったりした様子でソファーに腰かけている。
私はと言うと唯がジャムらせたアーミーの修理だ。
もう何時間たったろうか…まだ雷は止んでいないからSTARSが来ることはないだろう

唯「ねぇ…みんな」

律「ん?」

唯「みんな…一緒に……」

澪「唯……」

唯「死のう?」

紬「唯ちゃん……」

唯「私にはもう無理だよ…このままゾンビになる憂を見るのも…それを殺して生きるのも」

澪「だから死のうって!それは間違って…」

唯「憂とはね…ずっと一緒だったの。うちはお母さんやお父さんが良く出掛けたり単身赴任するから家で二人のことが多かったの。一緒に泣いたり笑ったり…アイス食べたり…」

憂「はあ…はあっ…」

唯が憂の汗を拭く。

唯「憂のこと…誰よりも大好きだからぁ…。」

溢れ落ちる涙も無視して喋り続ける

唯「ういが…死んじゃう゛なん゛て……やだよぉ…」

何で神様はこんなにも中睦まじい姉妹にこんな過酷なことを強いるのだろう…。

澪「うっぅ……ごめん…ごめんなぁ……」

澪も何も出来ない無力さからか泣くことしか出来ない。

律「……」
紬「……」

どうしよもうもないのだろうか……本当に。
出口が見えない袋小路に迷い込んだようだった。

このままただ時間が経ち彼女がゾンビになるのを待つしかないのか……そしてそのゾンビになった憂を…

みんながそれしか頭に浮かばなくなっていた。

でも、神は、この姉妹をただ見捨てる様な真似はしなかった




「らしくないわね、あなたたちがこんなお通夜みたいな空気出すなんて」



まさか…でもこの声は!

唯「和ちゃん!!?」

和「久しぶりね唯。それにみんな。話は聞かせてもらったわ。」

そこにいるのは間違いなく和で、それが女神に見えたのは気のせいではないだろう

澪「和!!!やっぱり無事だったんだな!」

和「えぇ、何とかね。色々してたらここへ来るのが時間がかかったわ」

律「来て早速で悪いんだけど憂のこと見てやってくれないか?和なら何か治し方がわかるかもしれない」

和「わかったわ」

紬「……なんで…」

和「……。化膿しているのはとりあえず腕だけね……。腕を切り落とせばとりあえずは生きられるわ」

唯「えぇぇぇ?!」

和「死ぬのとどっちがましよ?」

律「そりゃそうだが…さすが和だな…大胆と言うか何と言うか」

澪「あわわわわ」

和「冗談よ。男ならともかく女の子を腕を切り落として生きさせるなんて酷いやり方しないわ。大丈夫よ、このウイルス、Tウイルスのワクチンはあるわ。それもこの家にね」

唯「本当に?!」

和「そうよね?紬。いえ、アンブレラの社長令嬢の琴吹紬…と言った方がいいかしら」

澪「それってどう言う…」

和「このTウイルスはね、作られたウイルスなの。通常では出来えないウイルス。それを撒き散らし人間への感染率、時間を調べてるの。前3件も全てアンブレラの仕業よ」

律「ちょっと待ってくれよ!じゃあこの街がこんな状況になったのもアンブレラがそのウイルスを撒いたせいってことか?で…その社長はむぎのお父さん…」

紬「ギリッ……」

和「えぇ。だから必ずワクチンがあるわ。律と澪はそれを探しに行って。唯は憂ちゃんの完備ね。私は彼女に話があるから」

律「わ、わかった…。状況はあまり良くわからないが…むぎが悪いってわけじゃないんだよな…?」

和「それを今から聞くのよ」

澪「……律、行こう。憂ちゃんが心配だ。早くワクチンを見つけないと」

律「あぁ……」

急いで部屋を出ようとする二人に紬は言った
紬「多分研究室にあるわ……。さっき通って来たところにあるから……」

律「……ありがとうむぎ」

タッタッタ

和「部屋、変えようかむぎ」

紬「……えぇ」

和「わかるわあなたの気持ち。言えなかったんでしょ?みんなに知られて嫌われるのが怖かったんでしょ?」

紬「なんで…知ってるの?」

和「ここのパソコンのデータベースをそのままにしとくのはまずかったわね。まあ学校内であなたが何かやってたのはわかってたけどね。下駄箱の前の門閉めたりしたのもあなたでしょ?」

紬「ち、違うわ!」

和「そ…まあいいわ。肝心なのはあなたが敵か味方かってことだけよ。さっきの話を聞くまでは味方だと思ってたのにね」

和「憂ちゃんがあんな状態になってるのにワクチンのことを告げないなんて…。確かにあなたの親がやってたことは許されることじゃないわ、だからってあなたまで加担して…友達を苦しめて楽しいの?!」

紬「……」

和「唯がどんな思いでみんな死のうって言った気持ち……わかるの?!あの唯が…死のうなんて……6年間一緒にいて一回も聞いたことなかった……」

紬「……」

和「何か…何か言いなさいよ!」

紬「言いたいことはそれだけかしら?」

和「なっ……」

紬「確かに私はお父様がやっていることも知っていて…この街が対象になったことも知っていたわ。だから…殺したのよ」

和「えっ」

紬「唯ちゃんは一生懸命埋葬するのを手伝ってくれて…凄い嬉しかった。澪ちゃんもりっちゃんも梓ちゃんも…大好きだった。」

和「少なくとも梓はどうかしら?あの大男、確かT103型、タイラントとか言ったっけ。あれ仕向けたのはあなたでしょ?ご丁寧に殺さないようにまで設定して」

紬「本当なんでもお見通しなんだね…のどか」

和「この後のあなたの筋書きは?この屋敷の爆発かしら?ふふ、ありがちね」
紬「違うわ。私の目標は…」
ボゴォォォォン!

隣の壁が粉砕されそこからタイラントが現れる

和「くっ…追って来たのね…」

紬「……」

タッタッタッ

和「待ちなさい!紬!」
「ウォォォ!」

ブンッブンッ!

和「遅いのよあんたは…」
腰にある刀を抜きタイラントの拳を掻い潜りながら足を切りつける
タイラント「ウゴォォォワァ!」

巨体が倒れこむ。
和はタイラントの足の腱を切ったのだ

学校でもこの方法で逃げ延びた

和「再生するまで10分ってとこか。唯と憂を連れて逃げないと…。紬…」
紬が逃げた方を見て和は呟く
和「逃げたって…現実は変えられないわよ…むぎ」

その頃研究室────
律「澪~あったか~?」

澪「色々ありすぎてわからないな…。Tウイルスとか言ってたからそう書いてるワクチンを探そう」

律「あぁ。……なあ…さっきの話どう思う?」

澪「むぎがどうこうってやつ?」

律「あぁ。」

澪「…親は…親だよ。むぎには関係ないと思う。だから私はこれからもむぎは友達だと思ってるよ」

律「澪……。私が男だったらこの場で強姦だね強姦。それくらい可愛らしいわ」

澪「女で良かった…(でも律みたいな彼氏なら…理想なんじゃ…)」

律「あ!あった!これだ!Tウイルスワクチンって書いてる!」

澪「これで憂ちゃんが…助かる!早く戻ろう」


モニター室──────

はあ…はあ…はあ…、
全部バレちゃった…何もかも。

紬「うふふ…あっはっは……私はただ……みんなを守りたかっただけなのに…どうして…こんな…」

モニター画面をオンにする。
すると様々な部屋に仕掛けている監視カメラと直結して様子が手に取るようにわかる

WL(ウェスカールーム)、いや今はTL(紬ルーム)か

中心にある椅子に腰かけモニターを眺める

紬「ふふ、りっちゃんったらあんなにはしゃいで可愛らしい」

紬はそのまま画面を見るのに没頭し始めた

和「唯、憂をおんぶして律達と合流するわよ」

唯「ほえ?」

和「あの巨人がそこまで来てるの。今は動けないけどしばらくすればここへも来るわ」

唯「あずにゃんを殺した…やつが……」

カチャッ

唯「わああ復讐だ復讐だ!」

和「落ち着きなさい…。て言うか物騒なもの持ってるわね。似合わないわよ」

唯「でもあずにゃんがぁ…」

和「梓は生きてるわ、心配しないで。今は知り合いに保護してもらってるから」

唯「ほんとに……?やったぁ!!もう和ちゃんは天使だよ!ちゅ~しよちゅ~」

和「こ、こら!それより早く移動を」

憂を唯がおんぶしながら研究室を目指す。

グシャっ!ザンッ!

「ギャアアアア」

「ギャイ…」

和「ほんと邪魔ねこの緑のやつ」

唯「でもこの街に生き残りなんかいないんじゃ……」

和「それは思い込みよ唯。私がここへ来る間三人は見たわ」

唯「嘘っ!?」

和「その一人が知り合いだったから梓を任せたのよ。」

唯「そうなんだぁ~。やっぱりのどかちゃんは約束破らないね!」

和「当たり前じゃない。親友との約束を破るほど落ちぶれないわよ。あ、いたいた」

律「お~い!あったど~!」

和「注射器は?」

律「???あ~忘れた~」

和「澪」

澪「はいこれ」

律「酷いっ!私の演出が!」

トントン…ピュッピュッ

和「憂…少し痛むかもしれないけど我慢してね」
チクッ
憂「うっ……」

チュゥゥ……

和「よし、これで大丈夫なはずよ。」

唯「良かったぁ!」

澪「ほんとに良かったな!唯!和もありがとう!」

律「いや~しかしめでたいな」

和「そう言えばあなたたちS.T.A.R.S.に連絡したのよね?履歴が残ってたからすぐわかったわ。いつ頃来てくれるって?」

澪「それが…雷がやまないと来てくれないらしいんだ」

律「でもさ澪…、雷の音、しなくない?」

澪「そう言えば…」

和「あなたたちがあそこで呆けてる間に収まったわよ。風も雨もね」

律「こんなに上手くいっていいのだろうか…。和、君はまるで大富豪のジョーカーだよ…」

和「微妙な例えありがとう。でも…」

ドスン…ドスン…

「ウォォォィ!」

和「全て上手く行くとは限らないわね…人生。」

律「あいつか…」

澪「梓の敵…討とうみんな!」

唯「澪ちゃんあずにゃん生きてるってさ!」

澪「ほんと…に?」

和「ほんとほんとよ。」

律「良かったぁ…良かったよぉ…」

和「ちょっと、二人とも泣くのは後にしなさい」

ドゴォォォン!

「ヌォォォォォ」

和「私がこけにしたせいか大分お怒りね。唯は憂を担ぎながら後方支援よろしく」

澪「やる気出てきた…!」
ガチャリ

律「全くもってな!」
ガチャン

和「何?軽音部って重火器部になったの?」

律「じゅうかき!ってなるかい!」

和「でもいいもの持ってるじゃない二人とも。これなら行けるわ、やるわよ!律、澪」

大広間でついに

激突─────!

和「私が足の腱を絶つからあなたたちは崩れ落ちたところを狙って!」

澪「わかった!」
律「了解!でも一人で突っ込んで大丈…」

「ウォォォ!」

ブン!ブン!

サッサッ

和「さすがにそう簡単に足は狙わせてくれないわね…学習したのね」

律「なっ……、あのパンチを意図も簡単に避けてる…」

澪「私と離れた間に何があったんだろう…」

律「まあいい!澪!援護するぞ!」

澪「うん!」

律と澪は左右同時に走り出した

澪「和、下がって!」

和「」コクリ

律「くらえぇい!」
パァン!パァン!
澪「いけぇ!」
ドフゥン!ドフゥン!

「グォォォォォ!」

和「利いてるわ!」

澪「まだまだぁ!」
イーグルを投げ捨てショットガンをリロード、リコイルも考えずにぶっぱなす!

律「こっちはマシンガンだ!」

バババババババ

和「いまだっ」

和が潜り込む瞬間二人は銃撃をやめる
カシュンッ
ザンッ!
「ノォォォォ!」
巨人が地面に沈む
律「今だ。口に手榴弾詰め込んで奥歯ガタガタ言わせたろかい!」
そういいながら意気揚々に近づいた律

「グォォォォォォオオオ!」

和「立ち上がった?!まさか!間違いなく腱は切ったはず!立てるわけない!」

澪「律!危ない!」

ブゥン!

律「えっ……」

ドゴォッ

タイラントの拳は律の腹部に直撃し……その勢いで5m先に飛ばされ転がって行く……

澪「りつぅぅ!!」

和「はあああああ!」

和が走り込み律が持っていた手榴弾を拾い突っ込む

ピンッ…
手榴弾の栓を抜く和
ウォォォ!!!」
ブゥン!
サッ……
和「殴る時に毎回叫ぶクセ、学習した方がいいわよ」
口に手榴弾を詰め込み更に足の腱を再度切る


和「みんな伏せて!」
地面に倒れ込む瞬間─────

ゴォォォ

轟音と共に手榴弾が爆発する。

和「やったか……」

タイラントの頭は吹っ飛び全く身動きしていない。どうやら倒したようだ

澪「律!」
澪が慌てて律の元へ駆け寄る。
横向きになったまま動けない……まさか…そんな……
せっかくみんな生きてて…良かったって言ってたじゃない

澪「律!」

ぐてん…

澪がゆすったことにより仰向けになった律は、

息をしていなかった…

澪「嘘…だろ?冗談だよな…律」

和「……」

唯「りっちゃん……?」
離れたところで見ていた唯も異変に気づき駆け寄ってくる

澪「何でだよ…なんでっ……」

律「ピクッ……」

澪「死ぬなんて…許さないんだから…律…りつぅ…」

律「……。」

ガバッ!
いきなり律が立ち上がった

澪「うわっ!」

上のシャツをめくりお腹部分を露出……と思いきやそこにあったのは黒い頑丈そうな…そう、それは

澪「防弾…チョッキ…?」

律「セーフなーのだー!!!」

律「やーいやーい澪引っかかってやんの!息止めてただけだよん♪」

澪「ばかぁ!バカバカバカ!」

律「ちょ、折れてはいるんだから優しく、優しくしてぇ」

和「ともかく最大の恐怖は去ったわけだし。衛生電話のところまで戻ってS.T.A.R.S.に連絡しましょう」

律「らじゃっ!澪~肩貸して~」

澪「自分で歩け」

律「和~肩貸して~」
和「仕方ないわね…」

律「ありがと。和の体って柔らかいな。」

和「なによ急に」

澪「」イライラ

律「いやぁ…別に~。和~っていいなってさ」

澪「わかったよ肩貸すよ!」

律「ほんとに?ついでに胸も…」

澪「てい」

律「ノォォォォそこはらめぇ…骨がきしむ…」

唯「ふふっ」


爆撃まで後4時間をきっていた──────

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