律「バイハザ!」裏ファイル2 ~和編~


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私は何でこんなことしてるんだろうなってたまに思う時がある。
周りからは責任感がある、とか
しっかりしている、とか
賢そう、とか

良く言われる。そんな人から言われた体裁を守るために自分を演じて、みんなの期待を裏切らないように務める日々

退屈だった。

でも、一人だけは違った。

唯だけは、私を見てくれていた。

昔唯に「和ちゃんって普段はしっかりしてるけど時々抜けてるよね~?」と言われたことがある

正直唯に言われると凄いショックだ。

でもそれが嬉しくもあった。
初めて私ってそんなところあるんだなって思えた。

まあたまに消しゴムやシャーペンの芯を買い忘れたのを唯に貸してもらったりしたことがあった。
きっと唯はそのことを言っていたのだろう

本当に良く見ている

だから、私の一番大切な友達だから

和「守りたいのよ、唯」

刀を握る力を強め巨人と対峙する。

和「はあああ!」

グゥニャ!

思いきり降り下ろした刃はタイラントの腕にめり込むだけで切断するに至らない。

和「(ゴムボールを斬ったような感触、Tウイルスで異常に発達した筋肉に弾かれているのね)」

ブゥン!

和「くっ…」

タイラントの拳をギリギリ避ける。

和「実戦は久しぶりだからなかなか体が動かない…っ。ブランクとは情けないわ」

S.T.A.R.S.のメンバーとして恥ずべきことは出来ない…

和「ブランクは実戦で取り戻すまでよ…!」

再び距離を詰めタイラントへ走り込む和…


私の両親は生粋な日本人だった。お父さんは日本刀が大好きで良く私にも見せてくれた

和父「ほ~らのどか~カッコいいだろう?!」

のどか「うわぁ~すごいねぇお父さん!カッコいい!仮面ライダーみたい!」

和父「だろうだろう!ハッハッハ!」

和母「あなたまたのどかにそんなもの自慢して……のどかが変な趣味に走ったらどうするんですか?それにのどかが触って怪我でもしたら……」

和父「ハッハッハ、模擬刀だから大丈夫だよ。これじゃあニンジンもきれないよ。それにのどかは女の子だからそんな興味は持たないだろう」

のどか「私にっぽんとう好きだよ~」

和父「えっ?本当に?」

和母「ほら~変に興味持っちゃったじゃない」

和父「いや!カッコいいぞ~日本刀を持って佇む女の子なんてそうはいない!俺ならぞっこんだ!」

和母「……まさかだから結婚したとか…」

和父「そ、そんなわけないだろ?」アセアセ

本当はそんなに興味はなかった。でも、お父さんは昔から男の子が欲しかったらしく私にもよくそう言う男の子の遊びを教えてくれたりした

見限られたくなかった。本当は男の子が欲しかったのに、女の子なんて……のどかなんて
そんな風に思われたくない一心で子供ながら良く父の言うことに合わせる節があった

両親がS.T.A.R.S.だと知ったのは中学生に上がったばかりのことだった。

お父さんがたまたま部屋に置き忘れていた手帳を見てわかったのだ

中学生ながら私は問い詰めた。S.T.A.R.S.と言えば対テロなどに特化し最近日本にもその支部を置かれる様になった国際の警察組織と言うことは少し調べればわかることだった

和「お父さん…何で黙ってたの?」

和父「……和に心配をかけたくなかったんだ。」

和母「黙ってたのはごめんなさい…でもお父さんは和のことを思って…」

和「いつ死んでもおかしくない仕事してるのにそれを黙ってるなんて…。」

和父「わかってくれ、和。誰かがやらなきゃならない仕事なんだ。私がそれをやっているだけのことさ」

その言葉を聞いて、一つの思いが浮かんだ

そしてその日が私がS.T.A.R.S.に入る為に訓練し始めた日でもあった。

聞けば母も元S.T.A.R.S.のメンバーでそこで恋に落ち二人は結婚したらしい。

まさにS.T.A.R.S.ファミリー。私に子供が出来るかは分からないけど出来ても絶対入れないわ…こんなチームに

S.T.A.R.S.に入るため毎日毎日格闘術、剣術を学んだ。
剣術にこだわったのはお父さんのこととお母さんも昔刀で戦っていたと聞いたのが原因だったのかも

当然両親は反対した、けど私はやめなかった。私がお父さんを、お母さんを助けるんだって

高校1年の時に試験を受けた。
S.T.A.R.S.に所属出来るのは16歳以上だったからだ。

結果は見事一発合格。当時は言わなかったが後に父から、難問と言われた試験を一発合格するとはさすが俺の娘だ!
と仲間に自慢しているらしい。

その時私は学校をやめるつもりだった。

けど両親はそれだけは絶対に駄目だと猛反対し結局学校へ行きつつの勤めになった。

お父さんはまあまあのお偉いさんらしく特例で認めてもらったらしい。

でも良かった、唯と離ればなれになるのは確かに嫌だったから

それからは訓練と実戦の連続だった。

実際にテロ活動を未然に防ぐ為に動いたことも多々あった。

けれど本当の実戦、そう、S.T.A.R.S.が作られた本当の目的

バイオテロの阻止

それにはここ最近まで出くわしたことはなかった。

今まで三回あり全てこちらの出鼻を挫かれ市民は全滅…。

S.T.A.R.S.の信頼は地に落ちていた…。

和「で…次はこの街ってわけ…ね!」

ザンッ!

ブゥン!

刀と拳の応襲が繰り広げられる。幸い拳の速度は早いが肩の動きなどでおおよそ飛んでくる場所はわかっていた。これも訓練の賜物か

和「でも……」

グサッ……グニャリ……
こう硬いと刀じゃ話にならない。
腕は駄目だ……異常に強化されすぎている。

和「なら!」

和はタイラントの拳を掻い潜り足を切りつける

「グォォォォォ…」

和「利いた!足はそこまで頑丈じゃないらしいわね」

重点的に足を狙って…でもおかしい

妙に弱すぎる

弱いと言うか…本気で殺しに来ていない。
なめてるのかしら

T103型は対バイオハザード装備のアンブレラの特殊工作員30人を返り討ちにするほどだって書かれていた…。
その割にS.T.A.R.S.では新米の私に手こずるようなことがあるのだろうか…

確かこうも書かれてたっけ…。プロトタイプに比べ命令を受け付ける知能を持ったって…。

私は殺す対象になってないのか…でも梓は…

「ウガアアォォオオ!」

和「あら、だいぶ叫ぶ様になって来たじゃない」

「ウォォォ!」

ブゥゥゥン!

和「(来たじゃない、人を殺す拳が。恐らく敵と認識したのね。賢い子)」

和「……ふっ」

一回深呼吸をし、和もスピードのギアを上げる。準備運動はこれぐらいでいいだろう

唯達もかなり遠くへ逃がせただろうしね

和「はぁっ!」

足、それもアキレス腱辺りを思いきり斬り込む。

いくらウイルスで巨体になったとは言え元の人間組織は変わっていないはずだ

「グォォォォォ!」

和の思い通りタイラントは足を自由に動かせず膝をつき、そのまま地面に倒れこんだ

和「今のうちに……」

倒れている梓を抱え体育館へ向かう。私の予想が正しければ梓は…
梓「……スゥ……スゥ……」

和「やっぱりね…。」

タイラントの威圧からか冷静な判断が出来ていなかった。あんな怪物にこんな小さい子が殴り倒されて生きているなんて誰が思うだろうか。

和「私達のとんだ早とちりだったわ。早く唯達にも知らせないと」

梓をおぶりながら体育館の裏を抜け国道に出る。

ポツ…ポツ…ポツポツ…

和「雨ね…ついてないわ」

そんな愚痴を溢しながらも和は紬邸へと向かった。

梓「…………ニヤリ」

和「しかし困ったわね…。歩いて行くには結構な距離があるし…化と言って車は運転出来ないし自転車だと濡れる…。何かいい移動手段があれば…あれは!」

それらの条件を全て満たす完璧な乗り物が目に入った!

和「これだわ!自転車より早く…運転も出来屋根もある…そう!」

ピザ○ットのバイクだった。

和「鍵は…ついてるわね。少しだけ借りて行きます…すみません」

ガチャ、ブゥゥン…

和「快適ね~。しかしゾンビがいないわね。ゾンビも雨の日は苦手なのかしら…ん?」

誰かいる…民間人かしら

クレア「うぅん…」

女の人が辛そうにしながら歩いている。

和はすかさずバイクを止め話しかけた

和「大丈夫ですか?(他にも民間人がいるなんて…でも何で感染してないのかしら…明らかにS.T.A.R.S.じゃないみたいだし…)」

クレア「えっ…まさか…あなた人間…よね?」

和「はい。具合悪いんですか?」

クレア「えぇ…この街に入ってから少しだけ目眩がね…。」

和「目眩…、ですか」
何でこれまで発症してないのかはわからないけど…とりあえずワクチンを射ってあげましょう。本当は念のために一本残して置きたかったんだけどそうも言ってられないわね

和「腕を出してください。」

クレア「?こうかしら…」

和「少しだけ痛みますが我慢してくださいね。」

クレア「注射器?!何するつもり?」

和「会ったばかりで厚かましいですけど…私を信じてくださいとしか言えません」

クレア「……。わかったわ。信じる。あなた悪そうな人じゃないもの」

和「ありがとうございます。」

チクッ……

クレア「うっ……」

和「これで大丈夫だと思います。一人で…大丈夫そうですね」

彼女が持っている銃を見て言う和。
クレア「えぇ、大丈夫よ」

和「差し支えなければ教えて欲しいのだけれど何でこんな場所に?取り残されたって感じじゃないですし…」

クレア「兄さんを探しに来たの。」

和「お兄さんを?」

クレア「えぇ。」

和「そうですか…見つかるといいですね。お兄さん」

他人に余り干渉するべきじゃないと思い和は話を切り上げる。こっちも暇ではないのだ

和「じゃあ私行きますね。行かなきゃならないところがあるので」

クレア「えぇ。お互い訳ありだし詳しい詮索はなしにしましょう。でも名前だけ、教えてくれない?」

和「真鍋和(のどか)です」

クレア「私はクレア、クレア・レッドフィールドよ。」

和「(レッド・フィールドですって…じゃあ彼女はクリスさんの…。)」

和「お兄さん、きっと見つかると思いますよクレアさん」

クレア「ありがとうのどか。」

和「もしこの先で男と女の子の二人組がいたら、良ければ力にあげてください」

クレア「わかったわ。じゃあね、またいつか会いましょう」

和「はい」

私って本当に薄情者よね…

ようやく和が紬邸についた頃、辺りは真っ暗になっていた。
雷も酷くとても出歩く状態ではない

和「早くむぎの家に入って暖まりたいわね…」

しかし立派な建物ね、アメリカのS.T.A.R.S.本部並じゃないのよ

開けてもらう為にインターホンを押すが、反応がない。

和「あれ?どうなってるの?」

鳴って出ないならまだ納得も出来る、いやそれはそれで怖いものがあるが音さえ鳴らないのはどの様な用件か。

和「もしかして…」

ピカッ…

ゴロゴロ…!

和「雷でブレーカーが落ちたとかかしら」

この時和は5分前に紬邸に来ただけで状況など全く知らない、予想する以前の問題である。

和「みんながブレーカーを上げてくれるまで待つしかないか…さすがにこの壁の高さは越えられないし…」

和「はあ…」

バイクにうつ伏せになる和。

和「(さすがに色々ありすぎて疲れたわ…眠りたい…)」

ん…

ボヤッと遠くに人の輪郭が浮かび上がる。

ゾンビかしら…

チャキン…

いつでも対応出来るように刀の柄を親指で少しだけ押し上げて抜く。

ゾンビ…いや、違う…しっかり直立歩行している…。
なら……生存者……

「フリーズ!!」

和「!?」

よくは見えないが拳銃を持っているのか何かをこっちに構えつつ前進してくる。

和「(喋れるってことはとりあえずゾンビではないみたいね…)私はゾンビじゃありません。銃を下ろしてください」

「……それは悪かった。すまない、許してくれ」

銃を下げこっちへ向かって歩いてくる。

男の人のようだ。

「少し雨宿り出来るところで話さないか?俺はレオン・S・ケネディ」

「和、真鍋和(のどか)よ」

和は今日二度目の自己紹介を口にした

むぎの家の向かいにあるマンションの階段に腰かける二人

レオン「君はどうしてここに?」

和「私はこの街の学校の生徒で友達と一緒に逃げていたのですが途中ではぐれてしまって。で、あの家が友達の家でもしかしたらいるかなと思って来たんです。」

レオン「なるほど、大変だったな君も」

和「レオンさんは?」

レオン「君と似たような理由さ。日本の警察を勉強する為にって何週間かこっちの警察にお世話になる予定だったんだけどね。今日初日でこの有り様さ」

和「それは…ついてませんね」

レオン「あぁ、泣けるぜ…」

レオン「良ければ君達の脱出を協力しよう。か弱い女の子達だけ残して男の俺だけ脱出するわけにも行かない」

和「ありがとうございます。けど私達なら大丈夫ですよ。」

そう言いながら刀を見せる。

レオン「まあここまで生き残ってる時点でただ者じゃないとは薄々思ってたがな。」

和「それにレオンさんも他にやることがあるんじゃないですか?」

レオン「……」

和「あんな雨の中を歩き回ってまでやりたいことが」

レオン「君は本当にただの女子高生じゃないみたいだ。ちょっとこの街で知り合ったエイダと言う女性を探していた」

和「エイダさんですか……知りませんね…。(まだ生存者がいるなんて…と言うか…)」
和「あの、変なこと聞くようで悪いんですが気分が悪くなったり体が痒かったりしませんか?」

レオン「いや、特にはないな。雨で濡れ続けていたから肌寒いのは寒いが」

和「そう…ですか」

雨でウイルスが弱まってるのかしら…。でもどのみち予備はもうないし…

和「あ、あの。またまた変なこと聞きますけど何かワクチンみたいなものうちました?」
レオン「いや、うってないな。本当に変なこと聞くな君」

和「(何なのこの人…)」

和「(まあ今まで発症してないってことはこの人がTウイルスに対して抗体が出来ているとしか考えようがないわね…。S.T.A.R.S.にほしいわ…)」

レオン「じゃあ俺はそろそろ行く。お互い無事にここを脱出しよう」

握手を求めて来たレオンに快く応じ握り返す和。

和「一つだけ頼めますか?」

レオン「あぁ、何でも言ってくれ」

和「そのエイダさんが見つかって脱出に困ったらここへ来てください。きっと力になれると思います」

レオン「その時は頼む。じゃあな」

再び雨の中を走って行くレオン。

和「世の中には色々な人がいるわね。」

さて、そろそろブレーカーを上げてくれてる筈
さっさと合流して色々話さないとね

───────。

ピンポーン

和「あ、鳴った。」
「……」
和「出ないわね…」

ガチャ
「ギイィィィ」
ガチャ

和「何あの鳴き声。……本当に大丈夫かしら…」

ウゥゥゥ

和「でも開いたからからいいか」
中に進む和。

和「ゾンビとかはいないわね…」
紬の家なら衛星電話とかあるかも…さすがにそれは期待し過ぎか

すんなり中に入れて安心してると入った瞬間緑の体の怪物が襲いかかってきた。

「ギイィィィ!」

和「さっき受け答えしてたのってハンターだったのね…」

右腕を突き出す様に飛びかかってくるハンターの左側に走り込みすれ違い様に斬りつける。

「ギ、ギイィィィ…」

和「ふぅ、タイラントに比べるとやっぱり劣るわね。」

さて、唯達は…
近くの部屋などを探してみたが見つからない。

和「ブレーカーを上げに行ったまま戻ってないのかしら…」

まあ敵にやられたってのはなさそうね。
銃痕にまみれた死体のハンターを見てそれは確信していた

和「まさか本当に衛星電話があるなんて…凄いわね」

ピッポッパ

プルルル、プルルル

クリス「どうした?何かあったのか?」

和「私よ。クリス、状況を的確に教えて」

クリス「おぉ居てくれたか。K市だからもしかしたらと思ったが。今は上の許可が出ないのと天候からそっちに行けずにいる」

和「なるほど…俺から聞いた通りね」

クリス「あのバカと会ったのか?」

和「えぇ。今は救助者を守ってもらってるわ」

クリス「帰って来たら覚悟しておけと伝えておいてくれ」

和「ふふ、わかったわ」

和「私はこれから友達…救助者と合流してあなた達が来るのを待つわ」

クリス「澪達のことよろしく頼む。後「俺」のこともな」

和「澪達も電話したのね。わかったわ。」

クリス「爆撃までには必ず迎えに行く」

和「爆撃?!どう言うこと?」

クリス「軍お得意の殲滅作戦だろう。今から数時間後に行われるらしい」

和「大丈夫なの?」

クリス「生存者がいるのは報告したから多少は猶予をくれるだろう。俺を信じてくれ」

和「……わかったわ、リーダー。あ、この電話したのは澪達には内緒ね」

クリス「あぁ、わかった」

ガチャ

和「さて、唯達の元に行こうかな」

しかしどこがどうなってるのか……

和「あっ、パソコンがあるじゃない。この屋敷の見取図とかあるかも…」

ウィィン

和「これも衛星…恐るべし」

え~と見取図…見取図…

ん?

『琴吹の研究結果によりネメシス型の…』

和「何このファイル…。…ロックかけられてるのがますます怪しい…」

思いつくパスワードを片っ端から叩き込む

和「駄目ね…数字だけじゃなくアルファベットも入ってるのは解読不能に近いわ…。て言うか琴吹って紬の名字…。そう言えば日本のアンブレラ社の代表社長は琴吹だった筈…」

まさか…ね

和「……この琴吹って言うのが紬のお父さんだとすると……」

パスワード

TSUMUGI

和「解けた……。」

そこに書かれていたことは信じられないほど残酷な内容だった

ネメシスの人体実験による結果報告

Gウイルスについて

T103の改良型の計画
など…

和「まさかむぎの父親が日本のアンブレラの親玉とはね…」
でもむぎが悪いわけじゃない…。これで彼女を攻めるのは余りにも酷だ
和「尚更早く合流しないと…」
見取図に目を通しブレーカーのある電気室を目指す

和「参ったわね…まさか電気室にいないなんて…」

宛もなく途方にさまよっていると…

「……んな……に……」

和「声が聞こえる…。唯?」

声が近づく方へ行く。

和「ようやく合流出来るわけね…」

その声がする部屋へ入ろうとした時だった────。

唯「死のう?」

和「えっ……」

壁越しに絶句する…さっきのは間違いなく唯の声だった
その唯が、死のうって…

紬「唯ちゃん……」

唯「私には無理だよ…このままゾンビになる憂を見るのも…それを殺して生きるのも」

何言ってるの……唯
あなたがそんな……こと言うなんて

唯「憂とはね…ずっと一緒だったの。うちはお母さんやお父さんがよく出掛けたり単身赴任したりするから家で二人のことが多かったの。一緒に泣いたり笑ったり…アイス食べたり…」

和「(憂ちゃんが…発症したの…?)」

でも研究所があるここなら治せるはず…
むぎも知ってるはずなのに…何で黙ってるの?

唯「憂のこと…誰よりも大好きだからぁ…。」

どうして!

唯「ういが死んじゃう゛なん゛て…やだよぉ…」

むぎ……!ギリッ

和「そう…そう言うつもりなの…紬」

なら私も容赦はしない。

唯が悲しいことは私も悲しい…から

扉に手をかける、

この状況を打破するための情報を私は持っている……

「らしくないわね、あなたたちがこんなお通夜みたいな空気出すなんて」

唯は、私が守る



そうして表と裏は繋がった──────


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