SS > 短編-俺律 > りっちゃん店員2

191 名前:ss「りっちゃん店員2」[sage] 投稿日:2009/08/03(月) 17:39:56 ID:M65usDcM
知ってる人少ないだろうが、続き的な

ガーッ。
自動ドアが空く。
律「いらっしゃいませー」
俺「……あっづい」
律「ほら俺、なにやってんだよ、仕事仕事!」
俺「う゛ー、仕事ったってやること全部終わらしたじゃんか」
律「接客は残ってるでしょ、ほら」
俺「はいはい。(声色変えて)いらっしゃいませ♪」
律「…クククッ」
俺「――ありがとうございました♪って、お前なに笑ってんだよ」
律「いや、切り替え激しいなって。ははははは」
俺「ONとOFFはハッキリすべきだ。それよりりっちゃん」
律「ん、なんだ?髪型の要望ならしばらく受け付けないぞ」
そう、律は俺が以前髪型についてツッコンで以来、仕事中は前髪を下ろすようになっていた。パッツンじゃないのが惜しいが。
俺「ちぇ。じゃなくて、そろそろ上がりだろ?レジ閉め始めていいよ」
律「おー、もうそんな時間か。分かった、閉めるねー」
そう言って彼女はレジ閉めを開始した。夜10時に毎日やる集金の事だ。その間俺は一人で会計等を済まさねばならない超忙しい時間でもある。
俺「ありがとうございましたー!」
忙しいと語尾がつり上がる。キャベツ太郎とスルメを買っていったお客さんの会計を終えると、律がグーサインを作ってきた。
俺「おお、終わったか、お疲れさん」
律「終わったよん。じゃーそろそろ上がるかな」
俺「ちょっと待て!最後の一人の客がいる!」
俺はこう叫んでから急いで制服の上着を脱いでアイスコーナーに駆けつけた。
俺「これ下さい」
律「へ?」
俺「だから、これをk」
律「なんだよ俺ー、サボってアイス食う気か?」
律がジト目で見てくる。本当、感情豊かな人だ。
俺「いいからいいから。はい、126円な」
俺は自分でバーコードを読み取り、金額分丁度払ってまた制服を羽織った。
律「ジーッ」
俺「りっちゃん店員お疲れさま!」
律「……(黙って勤怠を打つ)」
俺「そういえば机の上にアイスがあったなぁ。俺はいま仕事中だから、代わりに食ってくれないかりっちゃん」
律「へ?」
パーッと、彼女の表情が明るくなる。
律「ば、ばかぁ。小細工しやがって///」
俺「さーてな。お疲れさん」
律「待ってる」
俺「え?」
律「アイス食べながら、俺が仕事終わるまで待ってるよ」
俺「待つって、あと二時間は――」
律「じゃあ美味しく頂くね!適当に時間潰してくるから!」

出展
【けいおん!】田井中律はパイナップル可愛い58【ドラム】

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最終更新:2009年08月05日 22:48
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