SS > 無題 > 86-128


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128 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/07(月) 01:17:50 ID:Ear+9wq0

クリスマスの夜は底知れぬ冷たさだ
ショーウィンドウにはプレゼント商品が陳列され
家族連れが楽しそうに通り抜けていく。
野外のクリスマスツリーは華やかに飾られ
それらを律はぼんやりして眺めていた。
「幸せそうだなあ…」
「メリークリスマス!」
突然どこから現れたのか、さわこが律の顔を覗き込んだ
「う…うわああ!」
律は後ろへ飛びのいた。
「セ…センセー! なんでいるんですかこんなところに?!」
瞬時の出来事に胸の鼓動を抑える律
「それはね…」
突然さわこの目から大粒の涙が溢れ出した。
「彼氏に振られちゃったああ! ああーーー」

クリスマスの夜の冷たさが肌を刺す
律はさわこを律の家に入れてあげた
聡は友達の家に行っててまだ帰ってこない。
「うえ、うえグス、私はもう一生結婚できないのねえ」
「落ち着けよもう先生…ったく」
律は熱いコーヒーを入れてくる
「ありがと」
さわこは少し泣き止んだようだ
「律ってやさしいのね」
「そんなことないですよ、アタシだって澪が」

そのとき、律の頬に一筋の線が走った。
「澪が…澪…が、約束破って喧嘩して…」
律は顔を赤くして涙を流した
「大丈夫」
とっさにさわこは律を優しく包んだ
「澪と喧嘩したの?」
「うん」
律の細い涙は何筋にも増えた。
「律…」
さわこの次の言葉は自身にも思いもよらないものだった。
「私、あなた達のような固い友情は見たことないの。」
さわこはうつむいて咽び泣く律に囁いた。
「澪は一生あなたのことを心の中で思ってるはずよ。だから信じ続けて」
律は顔をあげてさわこの顔をじっと見つめた。

「先生………なにそのくさいセリフ」
律は小憎らしく少し意地悪な顔をして笑った。
「こらああ!」

クリスマスの暗い凍える夜、神様かサンタさんは二人にとっておきのプレゼントをくれた

固く温かい友情という名の、人にとって何よりも大切なプレゼントを

出典
【けいおん!】田井中律とバンド86ーよ【ドラム】

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  • 某絵師さんのタイトルは「りっちゃんとさわちゃん」だけど -- (名無しさん) 2009-10-31 13:50:07
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