「勇者王新生」(2008/02/09 (土) 12:28:25) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
**勇者王新生 ◆ga/ayzh9y.
「……待っていてくれ。
この殺し合いは、必ず俺が止めてみせる……!!」
GGG機動部隊長獅子王凱は、ゴミ処分場の中で一人決意を固めていた。
Zマスターとの最終決戦を終え、地球へ帰還しようとしていたまさにその矢先。
突如として、彼は意識を失い……気がつけば、あの広場にいた。
そして、殺し合いをしろと宣告され……一人の少女を、目の前で爆殺されたのだ。
当然のことながら、凱がそれを許せるはずが無い。
散っていった少女の為にも、勇気ある者として、必ずシグマを止めてみせる。
そう、強く心に決め……凱は歩き出した。
「兎に角、今がどんな状態なのかを確認しないとな……」
凱はシグマの言っていた端末を取り出し、操作をし始める。
まずは参加者名簿の確認だが、凱の知る名前はそこには一つも無かった。
ここにいる者の全ては身体構成の一部に機械を使っている。
最初にシグマにそう言われた時には、仲間の勇者ロボ達まで参加させられてるのではとも思ったが、どうやら杞憂だったらしい。
しかしそれは、逆に言えばこの場には自分が知っている者は一人も居ないということ。
他者との接触には、慎重さが必要になるということである。
(そういえば……あの娘は、誰かの事をチンク姉って呼んでたよな)
ここで凱は、広場で行われたあの惨劇を思い出す。
あの時爆破された少女は、その寸前にチンクという人物の名を呼んでいた。
チンク姉という呼び方から察するに、チンクという人物はあの少女と親しい間柄に違いない。
ならば……まずは彼女を見つけ出し、接触しなければならない。
目の前で親しい人物を殺されたとあれば、きっと精神的に参っているに違いない。
無防備なまま、ただただ悲しみに暮れているのだろうか。
ならば、保護しなければならない。
シグマが言う優勝賞品に一縷の望みを託し、殺し合いに乗ろうとしているのだろうか。
ならば、この手で止めなければならない。
それとも……何とか立ち上がり、シグマに反逆しようとしているのだろうか。
ならば、同じ目的を持つ仲間として、共に戦いたい。
どれにせよ、彼女とは会わなければならないのだ。
「よし、方針は決まったな」
チンクを探しつつ、同時に打倒シグマの為の仲間を集める。
戦う力を持たぬ者達を保護し、この手で守り抜く。
殺し合いに積極的な、危険な相手は打ち倒す。
その為に、まずは人が多く集まりそうな場所を目指す必要がある。
マップを開き、近くにその条件を満たす場所が無いかを探してみると……一箇所、気になる場所が見つかった。
「修理工場か……」
凱が目をつけたのは、少し離れた地点にある修理工場だった。
この殺し合いにおいて、重傷を受けた者達がここを訪れる可能性は高い。
それに……シグマが言う体内の爆弾をどうにかする為に、ここを使おうと考える者達もいる筈である。
この修理工場は、この殺し合いにおいて重要な拠点の一つとなるに違いない。
凱はそう判断して、まずはここを目指す事にした。
そして、最後に支給品の確認に移る。
先程確認してみたが、どうやらウィルナイフを没収されているらしい。
武器無しでも戦えないことは無いが、あるに越した事は無い。
そう思いながら、自分の支給品を確かめた。
彼に支給されたのは、たった一つの武器。
しかし、その武器は……彼にとって、まさしく最適とも言える武器であった。
「グランドリオン……?」
凱に支給された、唯一の武器。
それは、かつて二人の勇者―――サイラスとグレンが手にした聖剣。
魔王の持つ強大なバリアを中和できる、魔王に対抗できる力を持つ唯一の武器。
勇者の剣、グランドリオン。
「カインやアベルの様な、どこか別の星の戦士達が使っていた武器か?」
凱はその説明文を見て、グランドリオンはギャレオンと同じ、どこか地球とは異なる星の産物ではないのかと考えた。
そう考えれば、一見御伽噺やファンタジーの類としか思えないこの説明文に関しても、納得が出来る。
凱はそれを早速転送し、軽く素振りをしてみた。
ウィルナイフに比べれば、若干大きいが……使い難いということはない。
それどころか、その逆だった。
「この剣……握ってるだけなのに、体の底から力が湧いてくるみたいだ。
俺に、答えてくれているのか……!!」
凱は、不思議と自分の中から力が湧いてくるかの様に感じていた。
グランドリオンの力は、使い手の精神状態に強く影響される。
その使い手が強い意志の持ち主であれば、その真価は発揮される。
強い勇気を持つ凱には、その使い手となる資格があった。
グランドリオンが、凱の持つ強い勇気に答えていたのだ。
「勇者の剣、グランドリオン……よろしくな!!」
勇者王と、勇者の剣。
世界を越え次元を越え、今、彼等は運命的な出会いを果したのであった。
【H-2 ゴミ処分場/一日目・深夜】
【獅子王凱@勇者王ガオガイガー】
[状態]:健康
[装備]:グランドリオン@クロノトリガー
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本思考:シグマを打ち倒しこの殺し合いを止める。
戦う力を持たぬ者、傷ついている達を保護し、守り抜く。
1:修理工場を目指す
2:チンクと呼ばれていた人物と接触する
3:同じ目的を持った仲間を探す。
※Zマスター撃破直後からの参戦です。
※チンクの顔は知りません。
※制限の影響により、グランとリオンは出現する事が出来ません
【グランドリオン@クロノトリガー】
賢者ボッシュによって作られた、勇者サイラスとその仲間のグレン(カエル)が手にした聖剣。
魔王のバリアを中和する事が出来る唯一の武器。
力は持ち手の精神力に影響され、強い意志の持ち主が使えばその真の力を発揮する事が出来る。
ゆうしゃバッジを合わせて装備すれば、さらにその力は増す。
グランとリオンと呼ばれる精霊の兄弟が宿っている。
*時系列順で読む
Back:[[暗闇の旅路]] Next:[[仮面にかくした正義の心。シグマ達をぶっとばせ]]
*投下順で読む
Back:[[暗闇の旅路]] Next:[[仮面にかくした正義の心。シグマ達をぶっとばせ]]
|&color(cyan){GAME START}|獅子王凱| |
**勇者王新生 ◆ga/ayzh9y.
「……待っていてくれ。
この殺し合いは、必ず俺が止めてみせる……!!」
GGG機動部隊長獅子王凱は、ゴミ処分場の中で一人決意を固めていた。
Zマスターとの最終決戦を終え、地球へ帰還しようとしていたまさにその矢先。
突如として、彼は意識を失い……気がつけば、あの広場にいた。
そして、殺し合いをしろと宣告され……一人の少女を、目の前で爆殺されたのだ。
当然のことながら、凱がそれを許せるはずが無い。
散っていった少女の為にも、勇気ある者として、必ずシグマを止めてみせる。
そう、強く心に決め……凱は歩き出した。
「兎に角、今がどんな状態なのかを確認しないとな……」
凱はシグマの言っていた端末を取り出し、操作をし始める。
まずは参加者名簿の確認だが、凱の知る名前はそこには一つも無かった。
ここにいる者の全ては身体構成の一部に機械を使っている。
最初にシグマにそう言われた時には、仲間の勇者ロボ達まで参加させられてるのではとも思ったが、どうやら杞憂だったらしい。
しかしそれは、逆に言えばこの場には自分が知っている者は一人も居ないということ。
他者との接触には、慎重さが必要になるということである。
(そういえば……あの娘は、誰かの事をチンク姉って呼んでたよな)
ここで凱は、広場で行われたあの惨劇を思い出す。
あの時爆破された少女は、その寸前にチンクという人物の名を呼んでいた。
チンク姉という呼び方から察するに、チンクという人物はあの少女と親しい間柄に違いない。
ならば……まずは彼女を見つけ出し、接触しなければならない。
目の前で親しい人物を殺されたとあれば、きっと精神的に参っているに違いない。
無防備なまま、ただただ悲しみに暮れているのだろうか。
ならば、保護しなければならない。
シグマが言う優勝賞品に一縷の望みを託し、殺し合いに乗ろうとしているのだろうか。
ならば、この手で止めなければならない。
それとも……何とか立ち上がり、シグマに反逆しようとしているのだろうか。
ならば、同じ目的を持つ仲間として、共に戦いたい。
どれにせよ、彼女とは会わなければならないのだ。
「よし、方針は決まったな」
チンクを探しつつ、同時に打倒シグマの為の仲間を集める。
戦う力を持たぬ者達を保護し、この手で守り抜く。
殺し合いに積極的な、危険な相手は打ち倒す。
その為に、まずは人が多く集まりそうな場所を目指す必要がある。
マップを開き、近くにその条件を満たす場所が無いかを探してみると……一箇所、気になる場所が見つかった。
「修理工場か……」
凱が目をつけたのは、少し離れた地点にある修理工場だった。
この殺し合いにおいて、重傷を受けた者達がここを訪れる可能性は高い。
それに……シグマが言う体内の爆弾をどうにかする為に、ここを使おうと考える者達もいる筈である。
この修理工場は、この殺し合いにおいて重要な拠点の一つとなるに違いない。
凱はそう判断して、まずはここを目指す事にした。
そして、最後に支給品の確認に移る。
先程確認してみたが、どうやらウィルナイフを没収されているらしい。
武器無しでも戦えないことは無いが、あるに越した事は無い。
そう思いながら、自分の支給品を確かめた。
彼に支給されたのは、たった一つの武器。
しかし、その武器は……彼にとって、まさしく最適とも言える武器であった。
「グランドリオン……?」
凱に支給された、唯一の武器。
それは、かつて二人の勇者―――サイラスとグレンが手にした聖剣。
魔王の持つ強大なバリアを中和できる、魔王に対抗できる力を持つ唯一の武器。
勇者の剣、グランドリオン。
「カインやアベルの様な、どこか別の星の戦士達が使っていた武器か?」
凱はその説明文を見て、グランドリオンはギャレオンと同じ、どこか地球とは異なる星の産物ではないのかと考えた。
そう考えれば、一見御伽噺やファンタジーの類としか思えないこの説明文に関しても、納得が出来る。
凱はそれを早速転送し、軽く素振りをしてみた。
ウィルナイフに比べれば、若干大きいが……使い難いということはない。
それどころか、その逆だった。
「この剣……握ってるだけなのに、体の底から力が湧いてくるみたいだ。
俺に、答えてくれているのか……!!」
凱は、不思議と自分の中から力が湧いてくるかの様に感じていた。
グランドリオンの力は、使い手の精神状態に強く影響される。
その使い手が強い意志の持ち主であれば、その真価は発揮される。
強い勇気を持つ凱には、その使い手となる資格があった。
グランドリオンが、凱の持つ強い勇気に答えていたのだ。
「勇者の剣、グランドリオン……よろしくな!!」
勇者王と、勇者の剣。
世界を越え次元を越え、今、彼等は運命的な出会いを果したのであった。
【H-2 ゴミ処分場/一日目・深夜】
【獅子王凱@勇者王ガオガイガー】
[状態]:健康
[装備]:グランドリオン@クロノトリガー
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本思考:シグマを打ち倒しこの殺し合いを止める。
戦う力を持たぬ者、傷ついている達を保護し、守り抜く。
1:修理工場を目指す
2:チンクと呼ばれていた人物と接触する
3:同じ目的を持った仲間を探す。
※Zマスター撃破直後からの参戦です。
※チンクの顔は知りません。
※制限の影響により、グランとリオンは出現する事が出来ません
【グランドリオン@クロノトリガー】
賢者ボッシュによって作られた、勇者サイラスとその仲間のグレン(カエル)が手にした聖剣。
魔王のバリアを中和する事が出来る唯一の武器。
力は持ち手の精神力に影響され、強い意志の持ち主が使えばその真の力を発揮する事が出来る。
ゆうしゃバッジを合わせて装備すれば、さらにその力は増す。
グランとリオンと呼ばれる精霊の兄弟が宿っている。
*時系列順で読む
Back:[[暗闇の旅路]] Next:[[仮面にかくした正義の心。シグマ達をぶっとばせ]]
*投下順で読む
Back:[[暗闇の旅路]] Next:[[仮面にかくした正義の心。シグマ達をぶっとばせ]]
|&color(cyan){GAME START}|獅子王凱|033:[[怒れ鋼のサイボーグ!勇気と魂をその胸に]]|
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: