「美しき反逆者」(2008/03/28 (金) 01:27:02) の最新版変更点
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**美しき反逆者 ◆y5jHGSZ3N6
B‐8の黄色のビル内。
女━ラミア・ラヴレスは一人、目を瞑って両腕を組み、壁にもたれかかり佇んでいた。否、現状確認を行っていた。思考を廻らすラミア。
(確か、私は晴海の式典会場で拉致された筈だ・・・。)
ここまでのことを思い返す。自分は確か、仲間や大勢の民間人ともども晴海の展示場で突然暴走を開始したバルトールに拉致されたはずだ。
だが、気がつけば先程の薄暗い空間に寝かせられており、説明が終わるや否やB‐8エリアのビル前に転送されていた。
転送されたのがビル前だったこともあり、ラミアは一旦ビルに入り自らのコンディションチェックを手早く終了させ、ビル内が無人である事を確認した後暗室にて上記の行動をとっているのである。
(そして、この訳のわからん事に参加させられる羽目になった。それが今の現状か。)
現状確認を終了したラミアは、攫われた人間や拉致について考える。
(この下らん事のためにわざわざ民間人ごと私を拉致したのか?)
言葉にしたら、間違いなく呆れ声になっていたであろう思考。だが、説明を聞いたとき引っかかる1つの単語があった。壊し合い。その単語がラミアに疑問を抱かせた。
(しかし・・・シグマとか言う個体は、壊し合いといった。何故機械同士の壊し合いでわざわざ人間まで攫う必要がある? )
そこまで考え、目を開き、ポケットから支給された端末を取り出し、名簿を確認する。
共に攫われた仲間達の名前が無いかどうか確認するためである。
(知った名前は無いか。まあ当然だな。彼らは人間なのだし、それに・・・・)
そこまで考え、不意に切なさがこみ上がり表情が暗くなる。この壊し合いに参加出来るような元仲間達━シャドウミラーのWシリーズ━は、彼女とその仲間達が数ヶ月前に撃破したのだ。
(だが・・)
切なさを押さえ込み、心を兵士のそれに戻す。表情も元に戻り、目を瞑って思考を再開する。
(攫われた人間はどこに連れ去られた? いや、そもそも奴が拉致の黒幕なのか?・・・現時点では判断がつかん。情報が必要だ。)
攫われた人間や拉致についての現時点での判断、考察は不可能と結論付ける。次に彼女は、説明の最中シグマに奇襲をかけ爆死した個体の事を考えた。
(セイン・・・とか言ったか。爆発したことからして、私の体にも同様の爆弾が仕掛けられているのだろう。そう、仕掛けられているだけだ。奴の行動が解せん。なぜ壊し合いだ?
集められた連中のうち1体しか残れんなら、実質的に破壊する事と変わらん。私達の破壊が目的とするならば、爆弾を埋め込む間が有るぐらいだ。その間に破壊すればいい。
なぜ奴はそれをしない? この件も情報が必要だ。ここはやはり、あのシグマと敵対していると思われる、エックスと言われた個体や非交戦的な個体と接触し、情報を得るのが現時点での最良か。)
行動方針を決定し、与えられた支給品を確認すべくPDFを操作するラミア。途端、箱状の物体、そして物体の説明文がディスプレイに写る。その物体はラミアのよく知るものであった。
(クレイモア地雷が4個か。M18クレイモアとはまた旧式だな。しかし・・・クレイモアを見ると、ついアルトを連想してしまう。)
クレイモアを見たことにより、キョウスケ=ナンブの愛機、アルトアイゼンリーゼがラミアの脳裏に浮かぶ。そして、PDFを操作し他に支給品が無いか確認しようとして、不意にある考えが脳裏をよぎり・・・・・・・・背筋が凍りついた。
(・・・・いや、まさかソレはありえん。有り得たとしたら、壊し合いになぞならん。単なる虐殺だ。それに、その類の物を支給すればシグマにまで危険が及ぶ。)
危惧した事━パーソナルトルーパー等の人型機動兵器が支給品として参加者に支給されるような事は無いと結論付ける。
(だが・・・シグマが所持している事は大いに考えられるな・・・・何機あるかはわからんが、厳しい戦いになりそうだ。)
人型機動兵器との彼我戦力差を想像し、ラミアの顔が険しくなる。しかし、それも一瞬の事。すぐに不敵な笑みを浮かべた表情に変わる。
(だが、これは最悪の場合だ。現時点では根拠の無い憶測に過ぎん。それに・・・)
そして、クールかつ強い口調で言い放った。
「どんな敵であろうが、ただ打ち貫くのみでございますですの。・・・・やはり言語回路が不調だ。」
(私はハガネやヒリュウの仲間達から学んだ。どんな時も諦めない事を!!そしてお母さん。私はW17としてではなく、ラミア・ラヴレスと言う1人の人間、教導体の一員として壊し合いを止めるため戦います。どうか見守っていてください・・・)
そして彼女は再び支給品の確認作業に戻った。
【B‐8 黄色のビル内/一日目・深夜】
【ラミア・ラヴレス@スーパーロボット大戦OG外伝】
[状態]:健康。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、M18クレイモア×4、不明支給品(0~2個)
[思考・状況]
基本思考。打倒シグマ。必要なら誰かと共闘する。晴海の人間拉致の黒幕について疑問
1:シグマや壊し合いについての情報を得るため、エックスと接触する
2:壊し合いに乗っていない個体と接触し、情報を得る。
3:壊し合いに乗った個体を排除する。
※参戦時期はOG外伝第11話での拉致後です。
※シグマはパーソナルトルーパー等の人型機動兵器を有している可能性が高いと考えています。
【支給品紹介】
【M18クレイモア@現実】
アメリカ軍の使用する指向性対人地雷の一つ。湾曲した箱の形状をしており、地上に敷設する。起爆すると爆発により、内部の鉄球が扇状の範囲に発射される。
最大加害距離は約250m、有効加害距離は約50m、加害範囲は60°最大仰角・俯角共に18°。鉄球一発あたりのエネルギー量は、強力な空気銃の威力に値し、一発でも当たれば大きなダメージを与えることが可能である。
なお、この奥行き兵器は爆薬を使う性質上、後方180°・半径16m圏内は立入禁止エリアとなっているほか、加害範囲外半径100m圏内は危険区域とされている。内部は700個の鉄球と炸薬代わりのC4が入っており、重量は1.6kg。
以上 wikipediaより抜粋
*時系列順で読む
Back:[[白いカラス――はぐれ者]] Next:[[WE HAVE CAME TO TEAM?]]
*投下順で読む
Back:[[白いカラス――はぐれ者]] Next:[[WE HAVE CAME TO TEAM?]]
|&color(cyan){GAME START}|ラミア・ラヴレス|049:[[しゃべるの得意じゃないけど]]|
**美しき反逆者 ◆y5jHGSZ3N6
B‐8の黄色のビル内。
女━ラミア・ラヴレスは一人、目を瞑って両腕を組み、壁にもたれかかり佇んでいた。否、現状確認を行っていた。思考を廻らすラミア。
(確か、私は晴海の式典会場で拉致された筈だ・・・。)
ここまでのことを思い返す。自分は確か、仲間や大勢の民間人ともども晴海の展示場で突然暴走を開始したバルトールに拉致されたはずだ。
だが、気がつけば先程の薄暗い空間に寝かせられており、説明が終わるや否やB‐8エリアのビル前に転送されていた。
転送されたのがビル前だったこともあり、ラミアは一旦ビルに入り自らのコンディションチェックを手早く終了させ、ビル内が無人である事を確認した後暗室にて上記の行動をとっているのである。
(そして、この訳のわからん事に参加させられる羽目になった。それが今の現状か。)
現状確認を終了したラミアは、攫われた人間や拉致について考える。
(この下らん事のためにわざわざ民間人ごと私を拉致したのか?)
言葉にしたら、間違いなく呆れ声になっていたであろう思考。だが、説明を聞いたとき引っかかる1つの単語があった。壊し合い。その単語がラミアに疑問を抱かせた。
(しかし・・・シグマとか言う個体は、壊し合いといった。何故機械同士の壊し合いでわざわざ人間まで攫う必要がある? )
そこまで考え、目を開き、ポケットから支給された端末を取り出し、名簿を確認する。
共に攫われた仲間達の名前が無いかどうか確認するためである。
(知った名前は無いか。まあ当然だな。彼らは人間なのだし、それに・・・・)
そこまで考え、不意に切なさがこみ上がり表情が暗くなる。この壊し合いに参加出来るような元仲間達━シャドウミラーのWシリーズ━は、彼女とその仲間達が数ヶ月前に撃破したのだ。
(だが・・)
切なさを押さえ込み、心を兵士のそれに戻す。表情も元に戻り、目を瞑って思考を再開する。
(攫われた人間はどこに連れ去られた? いや、そもそも奴が拉致の黒幕なのか?・・・現時点では判断がつかん。情報が必要だ。)
攫われた人間や拉致についての現時点での判断、考察は不可能と結論付ける。次に彼女は、説明の最中シグマに奇襲をかけ爆死した個体の事を考えた。
(セイン・・・とか言ったか。爆発したことからして、私の体にも同様の爆弾が仕掛けられているのだろう。そう、仕掛けられているだけだ。奴の行動が解せん。なぜ壊し合いだ?
集められた連中のうち1体しか残れんなら、実質的に破壊する事と変わらん。私達の破壊が目的とするならば、爆弾を埋め込む間が有るぐらいだ。その間に破壊すればいい。
なぜ奴はそれをしない? この件も情報が必要だ。ここはやはり、あのシグマと敵対していると思われる、エックスと言われた個体や非交戦的な個体と接触し、情報を得るのが現時点での最良か。)
行動方針を決定し、与えられた支給品を確認すべくPDAを操作するラミア。途端、箱状の物体、そして物体の説明文がディスプレイに写る。その物体はラミアのよく知るものであった。
(クレイモア地雷が4個か。M18クレイモアとはまた旧式だな。しかし・・・クレイモアを見ると、ついアルトを連想してしまう。)
クレイモアを見たことにより、キョウスケ=ナンブの愛機、アルトアイゼンリーゼがラミアの脳裏に浮かぶ。そして、PDAを操作し他に支給品が無いか確認しようとして、不意にある考えが脳裏をよぎり・・・・・・・・背筋が凍りついた。
(・・・・いや、まさかソレはありえん。有り得たとしたら、壊し合いになぞならん。単なる虐殺だ。それに、その類の物を支給すればシグマにまで危険が及ぶ。)
危惧した事━パーソナルトルーパー等の人型機動兵器が支給品として参加者に支給されるような事は無いと結論付ける。
(だが・・・シグマが所持している事は大いに考えられるな・・・・何機あるかはわからんが、厳しい戦いになりそうだ。)
人型機動兵器との彼我戦力差を想像し、ラミアの顔が険しくなる。しかし、それも一瞬の事。すぐに不敵な笑みを浮かべた表情に変わる。
(だが、これは最悪の場合だ。現時点では根拠の無い憶測に過ぎん。それに・・・)
そして、クールかつ強い口調で言い放った。
「どんな敵であろうが、ただ打ち貫くのみでございますですの。・・・・やはり言語回路が不調だ。」
(私はハガネやヒリュウの仲間達から学んだ。どんな時も諦めない事を!!そしてお母さん。私はW17としてではなく、ラミア・ラヴレスと言う1人の人間、教導体の一員として壊し合いを止めるため戦います。どうか見守っていてください・・・)
そして彼女は再び支給品の確認作業に戻った。
【B‐8 黄色のビル内/一日目・深夜】
【ラミア・ラヴレス@スーパーロボット大戦OG外伝】
[状態]:健康。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、M18クレイモア×4、不明支給品(0~2個)
[思考・状況]
基本思考。打倒シグマ。必要なら誰かと共闘する。晴海の人間拉致の黒幕について疑問
1:シグマや壊し合いについての情報を得るため、エックスと接触する
2:壊し合いに乗っていない個体と接触し、情報を得る。
3:壊し合いに乗った個体を排除する。
※参戦時期はOG外伝第11話での拉致後です。
※シグマはパーソナルトルーパー等の人型機動兵器を有している可能性が高いと考えています。
【支給品紹介】
【M18クレイモア@現実】
アメリカ軍の使用する指向性対人地雷の一つ。湾曲した箱の形状をしており、地上に敷設する。起爆すると爆発により、内部の鉄球が扇状の範囲に発射される。
最大加害距離は約250m、有効加害距離は約50m、加害範囲は60°最大仰角・俯角共に18°。鉄球一発あたりのエネルギー量は、強力な空気銃の威力に値し、一発でも当たれば大きなダメージを与えることが可能である。
なお、この奥行き兵器は爆薬を使う性質上、後方180°・半径16m圏内は立入禁止エリアとなっているほか、加害範囲外半径100m圏内は危険区域とされている。内部は700個の鉄球と炸薬代わりのC4が入っており、重量は1.6kg。
以上 wikipediaより抜粋
*時系列順で読む
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*投下順で読む
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