闇の中のX ◆c92qFeyVpE
「やぁ、僕はタチコマ。君の名前は?」
タチコマの問いに、男は答えようとしない。
しばらく反応がなく、使用する言語が違うのだろうか? と思い始めたところで、ようやく男が動く。
しばらく反応がなく、使用する言語が違うのだろうか? と思い始めたところで、ようやく男が動く。
「大……」
「『ダイ』? それが君の名前かい?」
「変……身っ!」
「『ダイ』? それが君の名前かい?」
「変……身っ!」
男は体全体で何かの文字を描くようなポーズを取りながら叫ぶ。
描かれた文字は――『X』。
描かれた文字は――『X』。
「わわっ!?」
一秒に満たない時間で昆虫を思わせるような仮面と、銀色のスーツに包まれた男――Xライダーにタチコマは驚くと同時に後ろに下がる。
だが、Xライダーはそれよりも速くマニュピレータ―の一つを掴み、引き寄せながらボディを殴りつけて吹き飛ばす。
だが、Xライダーはそれよりも速くマニュピレータ―の一つを掴み、引き寄せながらボディを殴りつけて吹き飛ばす。
――タチコマを始めとする思考戦車の装甲はそれほど強固なわけではない。
ライフル弾程度なら弾けるが、それでも数発同じ個所に撃たれたらへこんでしまう程度だ。
しかし、その程度でも素手の人間には十分すぎるほどの物である――
その相手が、『改造人間』でもない限りは。
ライフル弾程度なら弾けるが、それでも数発同じ個所に撃たれたらへこんでしまう程度だ。
しかし、その程度でも素手の人間には十分すぎるほどの物である――
その相手が、『改造人間』でもない限りは。
タチコマのボディがひしゃげ、辛うじて体勢を立て直すがXライダーは休ませる暇なく駆け出していく。
それに対し固定装備としてつけられているチェーンガンを発射、威嚇などしている余裕はない。
どういうわけか照準がうまくあわず、足を狙ったつもりが右腕を撃ってしまい、痛覚がないのかXライダーは怯みもせずにその撃たれた右腕で殴りかかる。
それに対し固定装備としてつけられているチェーンガンを発射、威嚇などしている余裕はない。
どういうわけか照準がうまくあわず、足を狙ったつもりが右腕を撃ってしまい、痛覚がないのかXライダーは怯みもせずにその撃たれた右腕で殴りかかる。
「わっと! あんなの何発も喰らったら壊れちゃうよ!」
咄嗟に横へ回避するも、Xライダーは素早く追い続けチェーンガンの狙いをつける暇を与えない。
更に数発の拳がタチコマを捕えるが、それまで下がる一方だったタチコマが突然勢いをつけて突進しXライダーを吹き飛ばす。
すぐさま体勢を立て直し、退避行動に移るタチコマに狙いをつけ空高く跳びあがる。
更に数発の拳がタチコマを捕えるが、それまで下がる一方だったタチコマが突然勢いをつけて突進しXライダーを吹き飛ばす。
すぐさま体勢を立て直し、退避行動に移るタチコマに狙いをつけ空高く跳びあがる。
「X……」
宙で回転しながら勢いをつけていき、タチコマ目掛け飛び蹴りを放つ。
「キィィィック!!」
上空から迫るXライダーにタチコマは何も対応できず、そのままXライダーの足がタチコマのボディを――『すり抜けた』。
「っ!?」
そのままXライダーのキックは地面を砕き、慌てて今すり抜けたタチコマを振り返る。
間違いなくそこにいるはず、だが、触れようとしてもそのボディはすり抜けてしまうのみだ。
Xライダーは一旦その場から離れ、全身の感覚を研ぎ澄ませる。
普通ならばまず気付かれないであろう機械の駆動音、それを察知し、その音源目がけて蹴りを放つ。
間違いなくそこにいるはず、だが、触れようとしてもそのボディはすり抜けてしまうのみだ。
Xライダーは一旦その場から離れ、全身の感覚を研ぎ澄ませる。
普通ならばまず気付かれないであろう機械の駆動音、それを察知し、その音源目がけて蹴りを放つ。
「……」
大きなプロジェクターのような機械が破壊され、タチコマの姿が消える。
吹き飛ばされたあの一瞬でこの虚像と入れ替わっていたのだろう、Xライダーは変身を解いて歩きだす。
その表情からは、感情の一欠片も見いだせない……
吹き飛ばされたあの一瞬でこの虚像と入れ替わっていたのだろう、Xライダーは変身を解いて歩きだす。
その表情からは、感情の一欠片も見いだせない……
【C‐3(北西部) 町/一日目・深夜】
【神敬介@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:疲労(中) 右腕重症 洗脳状態
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品(1~3個)
[思考・状況]
1:他の存在を排除する
【神敬介@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:疲労(中) 右腕重症 洗脳状態
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品(1~3個)
[思考・状況]
1:他の存在を排除する
※暗闇の種子による洗脳状態にあります
※暗闇の種子は胸部に埋まっています
※ライドルは没収されています
※暗闇の種子は胸部に埋まっています
※ライドルは没収されています
「危なかったー、前もって設置しといてよかったよ」
あの場を切り抜けたタチコマは、雪原をただ走る。
――キットナンバー08「ウツセミ」――
完璧なまでの虚像を映し出すという説明に嘘はなかったようだ、完全に騙されてくれた。
――キットナンバー08「ウツセミ」――
完璧なまでの虚像を映し出すという説明に嘘はなかったようだ、完全に騙されてくれた。
「そういえば何かで見たっけ、こういう時に言う伝説の台詞があったはず……」
追いかけてくることも考え、速度は緩めぬままタチコマは考え――思いつく。
「思い出した! 『こんなこともあろうかと』だ!」
【C‐2(南西部) 雪原/一日目・深夜】
【タチコマ@攻殻機動隊】
[状態]:ボディに中度の損傷
[装備]:右手のチェーンガン、各部ワイヤーなど固有武装
[道具]:支給品一式、不明支給品(1~2個)
[思考・状況]
1:あの場から離れる。
2:変身する相手に注意。
3:少佐はどこかなー?
【タチコマ@攻殻機動隊】
[状態]:ボディに中度の損傷
[装備]:右手のチェーンガン、各部ワイヤーなど固有武装
[道具]:支給品一式、不明支給品(1~2個)
[思考・状況]
1:あの場から離れる。
2:変身する相手に注意。
3:少佐はどこかなー?
※制限により固定武装の照準がうまく定まりません。(支給品は問題なく使えます)
キットナンバー08 ウツセミ@勇者王ガオガイガーFINAL
遠隔プロジェクションビーム発生装置。所謂リモコン操作できるプロジェクタ。
GGGの諜報部隊、ビッグボルフォッグが扱い、
その精度はボルフォッグと同等か、それ以上の策敵能力を誇った敵を完全に欺いたほど。
遠隔プロジェクションビーム発生装置。所謂リモコン操作できるプロジェクタ。
GGGの諜報部隊、ビッグボルフォッグが扱い、
その精度はボルフォッグと同等か、それ以上の策敵能力を誇った敵を完全に欺いたほど。
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011:僕らはみんな生きている | タチコマ | 034:善意と悪意の行方 |