善意と悪意の行方 ◆2Y1mqYSsQ.


 純白の雪の上、青い蜘蛛のような機械が一機、存在していた。
 四つの足が蜘蛛を思わせ、マニピュレーターを前面に二本持つ、思考型戦車。
 タチコマの名称を与えられている戦車は、先ほどの戦闘から逃げるように雪面を移動していた。
「うー、それにしてもボディがへこんじゃった。あの人凄い力だったなー」
 ただのパンチが、バズーカに匹敵するくらいの威力だ。
 二発、三発とくらっていれば、たちまち機能停止にタチコマは追い込まれていただろう。
「変身……とか言っていたねえ。やっぱりこんな壊しあいに乗っている人もいるんだ。
早く少佐か味方になってくれる人と合流しよーっと」
 見た目の無骨さとは反対に、やけに幼い声。
 タチコマはカメラアイを上下左右に動かし、人影がないか探索を続ける。
 そのまま雪原を駆けて、
「ねえ、君。どこに行くの?」
「うわっ! びっくりした~」
 タチコマの背後で、幼い声がかけられる。
 振り返ると、澄んだ青い色の瞳に、空の色の肩にかかる髪。
 細い眉に切れ目の瞳。陶磁のような白い肌には、衣服の類を一切身につけていない。
 タチコマはその姿に見覚えがある。
 いや、正確には声をかけてきた人物を四、五歳くらい成長させたような人物にだ。
 セイン……タチコマのメモリに残っている、破壊された少女は確かそう呼ばれていた。
 タチコマは浮かんだ疑問を、そのまま告げる。
「ねえ、君は最初に壊された、あの娘と知り合い?」
「ああ、あのセインって呼ばれていたお姉ちゃんか。よく分からない。
関係あるかもしれないし、ないかもしれない」
「曖昧だね」
「だって僕、今までずっと培養カプセルの中にいたんだもん。
パパくらいしか外の世界を知ることはなかったんだ」
 アハハと笑う子供に、タチコマは注意深く見回す。
 タチコマの世界には機械を身体に埋め込む義体化があり、ロボットが存在しているから当たり前である。
 外見を変えるなど、比較的容易な技術だ。
 最初のシグマの実演から、ここに来るまでに容姿を変える暇があったのか疑問もある。
 だが、疑いを覆すほど決定的なものではない。
 『変身』と告げて一瞬で姿を変えた謎の人物もいるのだ。
 最初にシグマに化けていた相手みたいに、他人に変化できる参加者がいてもおかしくない。
 とはいえ、タチコマもいつまでもこうして睨み合う訳にはいかない。
 だから、タチコマが質問を開始しようとして……
「くしゅん」
「ねえ、君。人間っぽいし、その状態だと寒くない?
まあ、僕にはどんな感覚か分からないけど」
「凄く寒いんだよ。だから君に声をかけたのに……くしゃみまでしちゃったじゃないか」
「ああ、ごめんごめん。そういうつもりだったのか。今確認するから少し待ってね」
 タチコマが確認したかったのは、感覚の有無。
 人間でない存在なら、寒さを無視できるからだ。寒いから声をかけたということは、相手の感覚器官は正常だろう。
 タチコマは器用にマニピュレーターでPDAを操作した。


 PDAを操作するタチコマを見つめ、表面上では寒がっているふりをしながら、ドラスは内心ほくそ笑んでいた。
 ドラスはネオ生命体として、人類に変わって生態系の頂点に立つために作られた存在である。
 一時期とはいえ、狂気に取り付かれた望月博士によって人間の構造は頭に叩き込まれている。
 もっとも、軽蔑の対象としてだが。
 神となるべく作られたドラスにとって、人間のふりをしなければならないのは多少の屈辱だったが、制限を考えれば背に腹は変えられない。
 とりあえあず、服を要求したのは正解だったようだ。
 タチコマは服を要求するまでは自分のことを疑っていたが、服を要求するとあっさりと従った。
 『人間臭い行動』としては間違いでなかったとドラスは学習、今後も使えそうだと脳内に書き留める。
 くしゃみをし、身体を震わせ、肌の色を青白くさせ、眉を寄せる。
 一般的に人間が寒い時に見せる反応だ。
 タチコマ相手に保護欲を刺激するというのは、さすがに無理だが味方だと思わせてるには充分な演技だと判断する。
 ドラスの目的はタチコマを味方につけること。なぜなら、ドラスはタチコマが戦闘する姿を目撃していたからだ。
 麻生勝、仮面ライダーZOに似た戦士を相手に、逃げ切る戦闘技術。
 天敵がいなくて嬉しかったドラスだが、麻生と似た戦士の姿は驚異的だった。
 あれを相手にして生き残るというのは、難しい。
 仮面ライダーを敵と思う人物が複数いるのなら、陥れ、弱らせ、自分の力とすることも可能だろう。
 タチコマを軸に、次々味方を増やす。
 タチコマの仮面ライダーに対する反応を見るに、彼は殺し合いに乗っていない。
 なら、利用しつくす。ドラスは静かに微笑む。
「あ、あった。君、これはどう?」
「ん? みせてみせてぇー!」
 それに、タチコマと自分は相性がよさそうだ。
 ドラスは内心そう呟いた。


 雪に足音をつけて、スバルとT-800は駆ける。
 街を目指して南下しているところに、遠くで激突音が響いてきたため、あわてて元来た道を走っているのだ。
 特にスバルは全身に力を込めて、必死に駆けている。
 スバル……彼女は人の死ぬ瞬間に立ち会ったのは、シグマに殺されたセインが始めてである。
 もっとも、死ぬような目には何度も遭ってきた。
 だが、誰かが死ぬような現場に立ち会うことだけはなかった。
 これは彼女の世界で、攻撃能力を持つ魔法が、対象を殺害しないように設定できるのが大きい。
 そして、セインは一時期敵だったとはいえ、面識があり、今では交流のある相手だ。
 しかも、自分の身内である姉の保護対象である。
 そのセインの死によって、スバルの心は少なからず磨耗している。
(なのはさんなら、誰も殺させずにあのシグマという人を逮捕できたはず。私は……これ以上誰も死なせないようにすることしかできない。
だから、殺し合いが行われているなら……誰かが殺されかかっているなら……絶対に守る!)
 昔、なのはが自分を救ったように。その決意を胸に、スバルは加速する。
 かなりの速さで駆けるスバルに、T-800は涼しい顔で並走している。
 この殺し合いで見つけた、唯一の味方だ。
 スバルはボブと呼ぶ彼と目をあわせる。T-800の瞳は相変わらず無感情。
 スバルはそれに構わず、キッと正面を見つめる。すると、雪景色の中、青い影を二つ発見する。
 一つはガジェット・ドローンとも思えなくもない、機械。
 先ほどの激闘の音の主だろうか?
 そして、その手前にいる小柄な人影。
 子供が兵器と思わしき機械の前にいる。
 危ない、そう思った瞬間、スバルのしなやかな身体はバネのように跳ね、宙に舞う。
 月光を遮り、ナックルをはめた右拳を戦車の手前に振り下ろす。
 戦車は素早く後退し、地面の雪が爆薬によって舞い上がった。
 スバルは爆薬の反動で痺れる右腕に構わず、後ろを振り向く。
「君、ここは危ないからさがって……ッ!?」
 言葉を途中で中断したスバルは、驚愕に目を見開く。
 フリルのついた黒い服に身を包む、小柄な姿。
 空の色と似た髪と瞳をもち、キョトンとした様子でこちらの様子を窺う顔。
 言うまでもなくスバルはナンバーズの一人、セインに似た姿の子供を発見して、戸惑っているのである。
 そのスバルを庇うように、T-800は前に出る。
「ボサッとするな。やられるぞ」
「ご、ごめんなさい。ボブさん」
「……ねえ」
「今は置いといて……後で色々教えてね」
「だから……」
 ゴスロリっ子の訴えを無視して、スバルは戦車を見据えて、両拳を前に構える。
 対して、T-800は己の頑強さを活かすために、二人の前面に出る。
 目の前の戦闘機械を倒す。二人の意思が真っ直ぐ相手へと、向けられた。


 ドラスは目の前の短絡的な二人を見つめて、やれやれとため息を吐く。
 スバルが前面に躍り出て、タチコマに接近、拳を振るう。
 常人を遥かに超える腕力だが、自分や仮面ライダーには遠く及ばない。
 それもそうだ。スバルの持ち味は腕力ではない。
 魔術師としての彼女は、接近戦を行うためにデバイス・リボルバーナックルとマッハキャリバーを必要とする。
 スバルは魔術師なのだ。魔力を使う媒体がないと、戦闘力は幾らか落ちる。
 もっとも、戦闘機人へとモードを切り替えれば、その限りでもないのだが。
 そういった事実を知らないが、それでも腕力に劣ると判断したスバルをドラスは評価する。
 確かに腕力は自分や仮面ライダーに劣るだろうが、身のこなし、速さ、技のキレは一級品である。
 味方につければ心強い。何より脆そうなのが気に入った。
 味方につけて、幾度か戦いを共にすれば背中から撃ち殺さなければならない機会が来る。
 その時に頑強で殺し損ねたという可能性が低いのは大歓迎だ。
 続けて、ドラスの視線はT-800へと向けられる。
 重戦車のような鍛え抜かれた肉体。
 拳を打ち出し、蹴りを繰り出すたびに雪が大量に舞い上がる。
 とんでもない力だ。おそらく、仮面ライダーや自分と遜色ない力を持つのだろう。
 頑強さの方はタチコマが反撃をしないため、判断がつかない。
 それでも、あの攻撃力なら仮面ライダーとぶつけた時に、戦果を期待できる。
 ドラスはまたも視線を動かし、タチコマの動きを観察する。
 タチコマのほうは、巨大な身体に似合わず雪原を縦横無尽に逃げ回っている。
 四本の足を器用に動かし、時にマニピュレーターを駆使して二人を牽制している。
 必死さからこちらをチラチラ見つめており、視線が合う。
 さすがに、放置はマズイかとドラスはため息を吐いて地面を蹴る。
 ひらひらと、身にまとう服が風にたなびいた。
「スト―――ップ!!」
「ちょ……危な……」
「待ってよ、その子は僕から声をかけたんだ。お姉ちゃんたち、その子を虐めるの?」
「え?」
 スバルが驚いて、タチコマに振り向く。T-800もスバルに合わせて、攻撃の手を止めた。
 もっとも、T-800は警戒を解いていないが。
 タチコマは攻撃がやっと止んだことに安堵して、ゆっくりと三人に近付く。
「助かったよ~。ええっと、君の名前まだ聞いてなかったね。僕はタチコマ。君は~?」
「僕? ドラスだよ。よろしくね」
 にっこりと握手をする二人に、スバルは毒気が抜けていく。
 T-800も警戒を僅かに解き、二人に事情の説明を求めた。


「つまり……ドラスくんに支給品を分けていたってこと……」
「うん、そうだよ」
「ごめんなさい! 私……てっきり……」
「人は過ちを犯すもの。だから大丈夫さ」
「凄いえらそー」
「問題はない。お互い、損傷率は数パーセントだ」
「そういう問題じゃないです! ボブさん!!」
 スバルが律儀にT-800に突っ込むが、無表情は変わらない。
 人間味の薄い相手だと、自分のことを棚に上げてドラスは思う。
 罪悪感を抱くスバルに、タチコマが軽い口調で声をかけてくる。
「まーまー、誤解は解けたんだから、仲良くやっていこうよ」
「そうだね……私はスバル・ナカジマ。よろしくね。
隣の人はボブさん。仮の名前だけど、そう呼ぶことにしているから、君たちもそう呼んで」
「「はーい」」
 仲良くそろえて手を上げるタチコマとドラスの姿に、思わずスバルの顔に笑みが浮かぶ。
 しかし、和んでいるわけにはいかない。
「それで……ドラスちゃんに質問があるんだけど……」
「なに?」
「ドラスちゃん……最初にシグマに…………その……」
「最初にシグマに殺された少女セインとお前の関係を告げることを要求する。
場合によっては……」
 T-800はコルトS.A.Aをドラスの額に合わせる。
 スバルが驚き、ドラスを抱えて飛び退く。
「何をするんですか!? ボブさん!!」
「そいつがセインという少女の姿をとったT-1000でないという保証はない。
確かめるには一発撃ち込むのが確実だ」
「死ぬに決まっているじゃないですか!? やめてください!!」
「スバルの命令に従えという使命は受けていない。よって、その要求は受け入れられない。
ドラスという存在の引渡しを要求する。殺しはしない。足や腕を撃ち込めば、T-1000かどうか判断できるはずだ」
「ボブさんの……分からず屋!!」
 スバルは告げると同時に地面を殴りつけ、ナックルに仕込んだ爆薬を起動させる。
 蒸発した雪が視界を遮り、白い景色に見舞われる。
 T-800が迫る前に逃げようとするスバルの前に、タチコマが現れた。
「早く乗って、二人とも」
「タチコマくん、ありがとう!」
 スバルはドラスを抱えたまま、タチコマにしがみつく。
 二人がしがみついたことを確認したタチコマは、風のごとくその場を離れた。
 白い蒸気が晴れた先には、T-800ただ一人が残された。


「タチコマの最高速度計測。追いつく可能性……十二パーセント……」
 タチコマとの相対速度を割り出し、T-800は追いかけることを無駄と判断する。
 もともと、T-800としてはスカイネットの企みを阻止さえできれば、それでよかった。
 ジョン=コナーを守る。その使命を守るのに僅かな揺らぎさえ存在しない。
 とはいえ、T-1000かも知れないドラスを放っておくわけにはいかない。
 と、なれば……
「乗り物の調達……小回りの利くバイクが望ましい」
 T-800の判断に迷いはない。
 踵を返し、雪に大きな足跡をつけながら一人進む。
 乗り物の調達。そして、T-1000の始末。スカイネットの下僕かもしれない、シグマの始末。
 彼は変わらない。T-800であるがゆえに。


【B-4 東/一日目・黎明】
【T-800@ターミネーター2】
[状態]:健康
[装備]:滝和也のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS、コルトS.A.A(6/6)
[道具]:支給品一式、コルトS.A.Aの弾丸(30/30発)
[思考・状況]
基本思考:シグマを打ち倒して殺し合いを破壊し、本来の任務に戻る。
     その為に仲間を集める、殺し合いに乗る者には容赦しない。
1:乗り物の調達。小回りの利くバイクが望ましい。
2:街を目指して南下する。
3:スバルと合流する。
4:スバルの仲間(ギンガ、チンク、ノーヴェ)を見つけ、合流する
5:T-1000の破壊
6:ドラスをT-1000でないか、疑っている。

※本編開始直後からの参加です。
※スバルに、ボブと呼ばれています。
※ライダースーツのナックルとその弾丸は、スバルに手渡されました。
※スバルの住む世界、魔法、ギンガ、チンク、ノーヴェに関する情報を得ました。
※シグマの背後にはスカイネットがいて、スカイネットの妨害行為によって
自分はこの場に連れてこられたのではと考えられています。



「ふう、何とか撒いたけど……ボブさん……」
「こうなったら僕たちでT-1000とかいう奴を捕まえて、ドラスくんの無実を証明するしかないね」
「……タチコマ、それいい考え! ドラスちゃんの無実を証明しなくちゃ!」
「ありがとう♪ そういえば、スバルさんに言わなくていいの? ドラスくん」
「と、いっても僕の言えることって少ないのは分かるでしょ?」
「まあ、そうだけどね」
「どういうこと?」
「僕は生まれたばかりだから。培養カプセルの中にいたし」
 にこっ、と無邪気な笑みをドラスはスバルに向ける。
 怪訝な表情を浮かべるスバルに、ドラスは更に言葉を続ける。
「パパは僕を作って、色々教えてくれたんだ。
だけど、失敗作とかいって、僕を壊そうとしたんだ。何でも、お前みたいな奴は存在しちゃいけないんだって。
そういって壊されそうになったとき、いつの間にかここにいたんだ」
 ドラスは真実を混ぜた嘘を告げる。人間の心理的に、真実を交えた嘘は見破られにくいと学習していたからだ。
 もっとも、今のところ言っている内容は全て真実であったが。
 自分が培養カプセルに収まっていた時に連れてこられた、ということ以外。
 ドラスはZOに負けた瞬間、ここにいた。
 敗北を学んだドラスは更に手ごわく、残忍な性格へと成長していく。
 あえて、望月博士に否定された過去を持ち出したのは、スバルの同情をかうためだ。
 ドラスはスバルを麻生勝と同類、いわゆる『お人好し』だと判断した。
 見ず知らずのドラスを――知り合いであるセインと似た姿であるとはいえ――守るために全力を尽くす。
 これは搾り尽くし甲斐のある相手だと、ドラスは笑い出しそうなのを堪える。
(そうだ、ここでは僕は宏くんになるんだ。お兄ちゃんに守ってもらった、宏くんのように、僕はお姉ちゃんに守ってもらう。
そして生きて帰って、僕は人間を淘汰して神になる。そうすれば、きっとパパも僕を見直す。僕だけを見てくれる)
 最早、妄執に近いドラスの、望月博士に対する執着。
 それはドラスの存在理由である。
「だから、僕は帰ってパパに言いたいんだ。僕は失敗作にならないように頑張るから、嫌いにならないでって」
 ゆえに、ドラスが同情をかうために告げた言葉は半分は本心である。
 父親を独占したい。父親に認められたい。いずれも子供っぽいくだらない理由。
 それがドラスの根底をなす事実でもある。
 そのため、スバルの心をドラスの言葉は動かした。スバルはドラスをぎゅっと抱きしめる。
「いいよ、ドラスちゃん」
「お姉ちゃん?」
「そんな人のところ、戻っちゃ駄目。ここから脱出したら、私たちと暮らそう。
大丈夫、きっと君の姉妹たちもいっぱいいるから。ここにも二人いるんだ。絶対会おうね。
まあ、こんなことに巻き込まれちゃって、喜んでもいられないんだけど」
 スバルがはにかむように笑みを浮かべて、ドラスはキョトンとその笑顔を見つめる。
 さすがのドラスもスバルが一緒に暮らそうと告げるほど、お人好しだとは思わなかった。
 結果的には成功だが、どこか居心地が悪い。
「よーし、それじゃあお互いの情報交換を始よー!」
「うん!」
 タチコマの声を合図に、お互いの身の上を再度話し合う。
 ドラスは二人の情報を聞き逃さないように、興味ない演技をしながら耳を傾けた。
(そういや、ボブおじさんとかいったね。その用心深さ、危険だね。
いずれ、排除するようにするかな。それに……僕を好きにならない人間なんて、邪魔だしね)
 タチコマとスバルは気づかない。
 彼女たちの傍にいる、無力そうな子供が鬼であることを。


「と、いうわけだから『変身』とかいう人には要注意だよ」
「分かった、タチコマくん」
「お姉ちゃん、ナイフ使う?」
「ううん、どうして?」
「僕の支給品がナイフだから」
「うーん……ドラスちゃんに危ないものを持たせたくないけど、ここじゃそうもいってられないしなぁ。
それはドラスちゃんが持っていて。いざという時だけ、使ってね」
「はぁーい」
 ドラスたちと情報を交換しながらも、スバルはドラスの身の上を聞き、内心怒りに震えていた。
 おそらくドラスは、セインと似た遺伝子情報を持つ戦闘機人として開発されたのだろう。
 しかし、失敗作として処分を受けそうになったのだ。
 そんな非人道的なこと、正義感の強いスバルが認められるわけがない。
 スカリエッティなのか、それとも別の誰かは知らないが、ドラスをこんな目に遭わせた人間をそのままにしておけない。
 元の世界に戻り、ドラスを開発した人間を逮捕する。そして、ドラスを幸せにしてくれる家庭を探す。
 もしくは……尊敬するなのはがヴィヴィオを引き取ったように、自分がドラスを引き取るのもいいかもしれない。
 とはいえ、自分がドラスを幸せにできるほどの器かどうかは、自信がないが。しかし、考えておくのも悪くはないかもしれない。
 新たな目的を胸に、スバルはいっそう脱出への決意を固め始める。
「それにしても、ボブさん酷い。T-1000が姿を変えれるからって、女の子を撃とうとするなんて……」
 その瞬間、談笑を続けていたタチコマとドラスが黙る。
 まじまじとスバルを見つめる二人に、何かおかしいことを言ったのだろうか?と不安になる。
「どうしたの?」

「お姉ちゃん、僕、男の子だよ」
「生えていたしね♪」

 瞬間、スバルの世界が凍った。



【D-3 東部/一日目・黎明】
【ドラス@仮面ライダーZO】
[状態]:健康
[装備]:荷電磁ナイフ@マルドゥックスクランブル。ラトゥーニのゴスロリ服@スーパーロボット大戦OG。
    セインを四、五歳幼くした状態に擬態。ただし、生えている(両方ついているかは、お任せします)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本思考:自爆装置とリミッターを外す。その後参加者を全員殺す。優勝したあとシグマも殺す。
1:スバルを利用尽くす。
2:T-800の排除。悪評を広める。
3:仮面ライダーとおよぼしき参加者の排除、もしくは吸収。
4:更に対主催者の人間たちを集める。
5:自爆装置、リミッターの解除。

※枕たたき棒@魁!!クロマティ高校 がC-3 市街地周囲に落ちています


【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:健康
[装備]:滝和也のナックル@仮面ライダーSPIRITS
[道具]:支給品一式、サブタンク(満タン)@ロックマンX、テキオー灯@ザ・ドラえもんズ
    ナックルの弾薬(28/30発)@仮面ライダーSPIRITS
[思考・状況]
基本思考:シグマを打ち倒して殺し合いを壊す、その為の仲間を集める
1:ドラスを守る。
2:ギンガ、チンク、ノーヴェを見つけ、合流する
3:T-1000を捕獲して、ドラスの無実を証明。
4:3の後、T-800と合流。
5:タチコマを襲った相手を警戒。

※本編開終了後からの参加です。
※サブタンクは満タン状態です、使えばエネルギーの回復が可能です。
※テキオー灯は、一時間のみ効力持続。
 一度使った者には、24時間経過しなければ使用不可能と制限されています。
※T-800の住む世界、スカイネット、T-1000に関する情報を得ました。
※T-800のことを、ボブと呼んでいます。
※T-800からの情報より、シグマの背後にはスカイネットがいるのではと考えています。


【タチコマ@攻殻機動隊】
[状態]:ボディに中度の損傷
[装備]:右手のチェーンガン、各部ワイヤーなど固有武装
[道具]:支給品一式、不明支給品(1個)
[思考・状況]
基本思考:チーム結成。人員を増やす。
1:スバルの知り合い(ギンガ、チンク、ノーヴェ)と合流。
2:変身する相手に注意。
3:少佐はどこかなー?

※制限により固定武装の照準がうまく定まりません。(支給品は問題なく使えます)



【支給品紹介】

【ラトゥーニのゴスロリ服@スーパーロボット大戦OG】
ラトゥーニがたまに着用していた、ゴスロリ服。
画像
ttp://www.suparobo.jp/srw_lineup/srw_og2/chara_pe/19.html




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032:闇の中のX タチコマ 044:A/B LIVED
032:潜行する魔神 ドラス 044:A/B LIVED
032:それは唐突な出会いだった スバル・ナカジマ 044:A/B LIVED
032:それは唐突な出会いだった T-800 053:とっても嫌な聞き間違い





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