アナタノナキガラヲ… ◆d.NbLKVxEc
素子は川沿いを北上していた。
目指すのは修理工場である。
目指すのは修理工場である。
施設だけならすぐ近くに発電所があるのだが、素子は修理工場に向かうのを優先した。
理由としては、修理工場ならば自分の体の中の異物、爆弾をスキャンできる何かがあるのではないか? そう思ったからだ。
この殺し合いを破壊する上で、体内の爆弾を除去する事は必須である。
もしかしたら、何か突破口が見つかるかもしれない。
理由としては、修理工場ならば自分の体の中の異物、爆弾をスキャンできる何かがあるのではないか? そう思ったからだ。
この殺し合いを破壊する上で、体内の爆弾を除去する事は必須である。
もしかしたら、何か突破口が見つかるかもしれない。
まあ、そう簡単に上手くいくと楽観視はしていない。
マップ上の施設を見まわした上で、そういった物が一番ありそうなのが修理工場だった、ただそれだけである。
あとは、自分が損傷した際にどこまでの損傷なら修理が可能か、それを把握する為でもある。
それによって、どれ位までの無茶なら可能か推し量れる。
無論、修復可能ギリギリの無茶などやりたくは無いし、ギリギリ以上の無茶をせざるを得ない時もあるだろう。
なんにせよ、修理装置の能力の把握は、後々役に立つだろう。
マップ上の施設を見まわした上で、そういった物が一番ありそうなのが修理工場だった、ただそれだけである。
あとは、自分が損傷した際にどこまでの損傷なら修理が可能か、それを把握する為でもある。
それによって、どれ位までの無茶なら可能か推し量れる。
無論、修復可能ギリギリの無茶などやりたくは無いし、ギリギリ以上の無茶をせざるを得ない時もあるだろう。
なんにせよ、修理装置の能力の把握は、後々役に立つだろう。
それはそれとして、素子は今、周囲に細心の注意を払っていた。
理由は光学迷彩が強制解除されてしまったからである。
再起動させよとしたが、3時間使用不可というメッセージが表示されるだけで、うんともすんとも言わない。
おそらくはシグマの設けた制限。
理由は光学迷彩が強制解除されてしまったからである。
再起動させよとしたが、3時間使用不可というメッセージが表示されるだけで、うんともすんとも言わない。
おそらくはシグマの設けた制限。
(――やられたわね。けど、切羽詰まった状況で判明しなかっただけましかしら…)
光学迷彩の制限――2時間使用すると3時間使用できなくなる――は正直痛い。
常に自分の姿を隠せて行動出来る、そのアドバンテージは失われた。
これからは使い所を考えなくてはいけないようだ。
乱用した為に、肝心な処で使えないなんて事が無い様に。
常に自分の姿を隠せて行動出来る、そのアドバンテージは失われた。
これからは使い所を考えなくてはいけないようだ。
乱用した為に、肝心な処で使えないなんて事が無い様に。
■ ■ ■
素子がそれを見つけたのは偶然だった。
たまたま見つけた参加者――の死体。
たまたま見つけた参加者――の死体。
(一人目が要注意人物で、二人目が死体か…私も運が無いな)
出来るだけ多くの参加者と接触して、情報を集めたい素子ではあったが、会う者会う物が情報交換出来そうに無いモノばかりである。
それでも、この死体から読み取れるモノはある。
それでも、この死体から読み取れるモノはある。
素子は周囲を警戒しながらも、目の前の遺体を調べる。
予想外にもPDAがあった。
この義体? を破壊した人物が持ち去らなかったのだろうか。
だとしたらあまりにも間抜けである。
しかし好都合だった。
解析用に、最低あと一つはPDAが必要だったからである。
例え、中の支給品が無くなっていたり外れだとしても、充分な収穫である。
予想外にもPDAがあった。
この義体? を破壊した人物が持ち去らなかったのだろうか。
だとしたらあまりにも間抜けである。
しかし好都合だった。
解析用に、最低あと一つはPDAが必要だったからである。
例え、中の支給品が無くなっていたり外れだとしても、充分な収穫である。
運がいい事に、PDAの中には支給品が残されていた。
PDAの中にあった支給品のデータは、盾とギターだった。
ギターはとも角、盾の方は使えそうなのでさっそく転送してみる事にした。
盾―ブルースシールド―は、焦げ跡があるものの大きな傷は無く、かなり頑丈そうな盾である。
攻撃面ではいまだ問題はあるものの、防御面は強化できたようだ。
光学迷彩が常時展開できない今、咄嗟の事に対応する為、ブルースシールドは装備したままにしておく事にした。
PDAの中にあった支給品のデータは、盾とギターだった。
ギターはとも角、盾の方は使えそうなのでさっそく転送してみる事にした。
盾―ブルースシールド―は、焦げ跡があるものの大きな傷は無く、かなり頑丈そうな盾である。
攻撃面ではいまだ問題はあるものの、防御面は強化できたようだ。
光学迷彩が常時展開できない今、咄嗟の事に対応する為、ブルースシールドは装備したままにしておく事にした。
■ ■ ■
ロックマンは息を切らせながら、必死で走っていた。
それはH-5に残して来たキッドが、心配でならなかったからだ。
パンタローネが倒れた今、落ち着いて考えたらキッドを一人にするという事は、非常にまずい事だと気がついたからだ。
いくらキッドに自動修理装置があっても、傷がすぐに癒えるわけではない。
キッドは今両足が壊れ、まともに歩行できない状態だ。
そんな時に危険人物に襲われたらどうなるか、そんなものは考えるまでもない。
逃げるのは当然無理であるし、反撃もままならないだろう。
なぜなら、ガトリング砲をはじめとする武器の類は、全部自分が所持しているからだ。
それはH-5に残して来たキッドが、心配でならなかったからだ。
パンタローネが倒れた今、落ち着いて考えたらキッドを一人にするという事は、非常にまずい事だと気がついたからだ。
いくらキッドに自動修理装置があっても、傷がすぐに癒えるわけではない。
キッドは今両足が壊れ、まともに歩行できない状態だ。
そんな時に危険人物に襲われたらどうなるか、そんなものは考えるまでもない。
逃げるのは当然無理であるし、反撃もままならないだろう。
なぜなら、ガトリング砲をはじめとする武器の類は、全部自分が所持しているからだ。
そんな事を考えていると、不意に背中の重みが消えた。
背負っていたブルースシールドが消失したのだ。
それはつまり、本来キッドの支給品であるブルースシールドが、キッドのPDAで再転送されたという事だ。
背負っていたブルースシールドが消失したのだ。
それはつまり、本来キッドの支給品であるブルースシールドが、キッドのPDAで再転送されたという事だ。
パンタローネを追う際に、キッドから役に立ちそうな支給品を渡されていた。
しかしその時に、キッドのPDAは受け取らなかったし、邪魔にならないようにと支給品のIDを移動させたのは五光石だけである。
ロックマンにしてみれば、パンタローネを倒しキッドと合流した後、再びキッドに返すつもりでいたのだ。その時、キッドのPDAを持っていく必要性など、どこにも無かった。
キッドにしても、あまり強くPDAを持っていくよう勧めては、自分の嘘がばれるかも知れないので、強く言えなかったのだ。
だからブルースシールドは、キッドのPDAでいつでも再転送可能なのだ。
しかしその時に、キッドのPDAは受け取らなかったし、邪魔にならないようにと支給品のIDを移動させたのは五光石だけである。
ロックマンにしてみれば、パンタローネを倒しキッドと合流した後、再びキッドに返すつもりでいたのだ。その時、キッドのPDAを持っていく必要性など、どこにも無かった。
キッドにしても、あまり強くPDAを持っていくよう勧めては、自分の嘘がばれるかも知れないので、強く言えなかったのだ。
だからブルースシールドは、キッドのPDAでいつでも再転送可能なのだ。
(―っ、キッド!)
ロックマンは、一瞬強い衝撃に足を止めた後、すぐさま全力で駆け出した。
キッドが何者かに襲われている。
懸念していた事が実際に起こり、ロックマンは大いに焦った。
キッドが何者かに襲われている。
懸念していた事が実際に起こり、ロックマンは大いに焦った。
今キッドが出会った人物が、無害であるという可能性はロックマンの頭にない。
相手が無害な人物であったら、パンタローネと戦闘中かもしれない自分から、有効な防行手段であるブルースシールドを、取り上げる必要性が無い。
ロックマンが危険になると分かっていながら、それが行われた。
すなわち、キッドが危険人物に襲われて止む無く使ったか、キッドが危険人物に殺されてPDAを奪われたかのどちらかである。
相手が無害な人物であったら、パンタローネと戦闘中かもしれない自分から、有効な防行手段であるブルースシールドを、取り上げる必要性が無い。
ロックマンが危険になると分かっていながら、それが行われた。
すなわち、キッドが危険人物に襲われて止む無く使ったか、キッドが危険人物に殺されてPDAを奪われたかのどちらかである。
ロックマンは前者の可能性である事を、切に祈った。
ロックマンは自分が傷つけられるより、大切な人が傷つけられる方が悲しい。
だから、キッドがブルースシールドを再転送をしたとしても、一向に構わないのだ。
そんな事よりも、なぜあの時キッドを一人にしたのか。
何故一緒に修理工場に向かわなかったのか。
そんな後悔で一杯だった。
ロックマンは自分が傷つけられるより、大切な人が傷つけられる方が悲しい。
だから、キッドがブルースシールドを再転送をしたとしても、一向に構わないのだ。
そんな事よりも、なぜあの時キッドを一人にしたのか。
何故一緒に修理工場に向かわなかったのか。
そんな後悔で一杯だった。
(―キッド、待ってて今すぐ行くから。だから、だから、絶対死なないで!)
ロックマンは駆ける。
既に亡くなっている、自分の友の無事を信じて。
既に亡くなっている、自分の友の無事を信じて。
■ ■ ■
解析用のPDAを手に入れた素子は、再び死体の方を調べ出した。
死因は明らかに爆発物を受けたモノによる。
破壊された両足の断面にも焦げた跡がある。
その事から犯人は、両足を破壊し動けなくなった所を爆殺したと見られる。
死因は明らかに爆発物を受けたモノによる。
破壊された両足の断面にも焦げた跡がある。
その事から犯人は、両足を破壊し動けなくなった所を爆殺したと見られる。
この義体が殺し合いに乗っていたかどうかはわからない。
今すぐに電脳に接続して、情報を読み取りたい所だが、こんな場所で自分の身体を無防備にする事は出来ない。
近くに爆発物を所持した参加者がいるかも知れないのだ。
しかも、その参加者は殺しあいに乗っている可能性がある。
どこか落ち着いた場所がいい、となると…
今すぐに電脳に接続して、情報を読み取りたい所だが、こんな場所で自分の身体を無防備にする事は出来ない。
近くに爆発物を所持した参加者がいるかも知れないのだ。
しかも、その参加者は殺しあいに乗っている可能性がある。
どこか落ち着いた場所がいい、となると…
「やっぱり修理工場ね」
本々向かおうとした場所だ、問題は何もない。
それに非情な言い方だが、爆弾を解析する為のサンプルが一つ得られた。
この参加者の遺体を使った方が、自分の身体を使って調べるより危険度はぐっと下がる。
それに非情な言い方だが、爆弾を解析する為のサンプルが一つ得られた。
この参加者の遺体を使った方が、自分の身体を使って調べるより危険度はぐっと下がる。
「悪いけど、この殺し合いを破壊する為、貴方の遺体…使わせてもらうわ」
協力者はいまだ零。
だが、PDAと爆弾のサンプルと、収穫はあり確実に前に進んでいる。
当面の問題としては、
だが、PDAと爆弾のサンプルと、収穫はあり確実に前に進んでいる。
当面の問題としては、
「さて、この遺体どうやって運ぼうかしら…」
手に持って運ぶには、キッドの遺体は少々大き過ぎた。
【H-5 森/一日目・早朝】
【草薙素子@攻殻機動隊】
[状態]:健康 、約2時間光学迷彩使用不可
[装備]:ロジャー・スミスの腕時計@THEビッグオー 封魔の瓶@魔法先生ネギま!
ブルースシールド@ロックマン、
[道具]:支給品一式×2、不明支給品(本人確認済み) 、PDA×2(草薙素子、ドラ・ザ・キッド)
キッドの遺体、ジローのギター@人造人間キカイダー
[思考・状況]
基本思考:脱出およびシグマの拘束、もしくは破壊
1:シグマに関する情報を持った参加者と接触する(当面はエックス、ゼロが目標)。
2:キッドの遺体を調べる。
3:その他の参加者にも、可能であれば協力を要請する(含タチコマ)。
4:機会があれば、PDAを解析したい。
5:施設の多い場所を目指す
[状態]:健康 、約2時間光学迷彩使用不可
[装備]:ロジャー・スミスの腕時計@THEビッグオー 封魔の瓶@魔法先生ネギま!
ブルースシールド@ロックマン、
[道具]:支給品一式×2、不明支給品(本人確認済み) 、PDA×2(草薙素子、ドラ・ザ・キッド)
キッドの遺体、ジローのギター@人造人間キカイダー
[思考・状況]
基本思考:脱出およびシグマの拘束、もしくは破壊
1:シグマに関する情報を持った参加者と接触する(当面はエックス、ゼロが目標)。
2:キッドの遺体を調べる。
3:その他の参加者にも、可能であれば協力を要請する(含タチコマ)。
4:機会があれば、PDAを解析したい。
5:施設の多い場所を目指す
※ S.A.C. 2nd GIG序盤からの参戦です。
※ 光学迷彩の使用の制限は、連続使用は二時間まで。二時間使用すると、三時間の使用でき
なくなる。
※ 「ロジャー・スミスの腕時計」でビッグオーを呼び出すことはできません。
※『黒い服の男』に警戒心を抱きました。
※ 光学迷彩の使用の制限は、連続使用は二時間まで。二時間使用すると、三時間の使用でき
なくなる。
※ 「ロジャー・スミスの腕時計」でビッグオーを呼び出すことはできません。
※『黒い服の男』に警戒心を抱きました。
【支給品紹介】
【ロジャー・スミスの腕時計@THEビッグオー】
「THEビッグオー」の主人公、ロジャー・スミスが所持する腕時計。
ミサイル等にロックオンされていることを感知できるセンサー(1話参照)や、ワイヤーロープを発射する機構(8話他参照)を内蔵している。
ワイヤーは一見か細いが、大人二人分の重量を支えられるほどの強度がある。
本来のメイン機能は巨大ロボット・ビッグオーを呼び出す通信機だが、この機能は使用不可とする。
「THEビッグオー」の主人公、ロジャー・スミスが所持する腕時計。
ミサイル等にロックオンされていることを感知できるセンサー(1話参照)や、ワイヤーロープを発射する機構(8話他参照)を内蔵している。
ワイヤーは一見か細いが、大人二人分の重量を支えられるほどの強度がある。
本来のメイン機能は巨大ロボット・ビッグオーを呼び出す通信機だが、この機能は使用不可とする。
【封魔の瓶@魔法先生ネギま!】
『万能道具存在・金の卵』が封印されています。
説明書きには、≪『万能道具存在・金の卵』が封印されている瓶≫とだけ書かれています。
『万能道具存在・金の卵』の封印を解いた後、
魔力を持つ人が≪LAGENA SIGNATORIA≫と唱えることができれば、
人間を超えた存在を封じる事も可能かもしれません。
開封は誰でも可能です。
『万能道具存在・金の卵』が封印されています。
説明書きには、≪『万能道具存在・金の卵』が封印されている瓶≫とだけ書かれています。
『万能道具存在・金の卵』の封印を解いた後、
魔力を持つ人が≪LAGENA SIGNATORIA≫と唱えることができれば、
人間を超えた存在を封じる事も可能かもしれません。
開封は誰でも可能です。
【F‐5とG-5の境目 森/一日目・早朝】
【ロックマン@ロックマン】
[状態]:全身にダメージ、右脇腹に打撲(痛みは引いている)、悲しみでいっぱい 、強い焦り
[装備]:ガトリング砲@サイボーグクロちゃん(弾薬三十~四十パーセント消費)
[道具]:支給品一式、ダンボール@メタルギアソリッド、大型スレッジハンマー@ジョジョの奇妙な冒険 五光石@封神演義
[思考・状況]
基本思考:自分は壊しあいには絶対にのらない。
1:――キッド、無事でいて。今すぐ行くから。
2:キッドの親友の王ドラを探す
3:エックスと赤いヘルメットのロボット(ゼロ)を捜して、シグマについて聞く
4:壊しあいを止めるための仲間を集める
5:ロボット同士の壊しあいを止める
[備考]
※キッドの言葉は真実だと思っています(キッドは死んでいなく、自動的に修理される)
※自分達がタイムマシンのようなもので連れてこられたと推測しています
[状態]:全身にダメージ、右脇腹に打撲(痛みは引いている)、悲しみでいっぱい 、強い焦り
[装備]:ガトリング砲@サイボーグクロちゃん(弾薬三十~四十パーセント消費)
[道具]:支給品一式、ダンボール@メタルギアソリッド、大型スレッジハンマー@ジョジョの奇妙な冒険 五光石@封神演義
[思考・状況]
基本思考:自分は壊しあいには絶対にのらない。
1:――キッド、無事でいて。今すぐ行くから。
2:キッドの親友の王ドラを探す
3:エックスと赤いヘルメットのロボット(ゼロ)を捜して、シグマについて聞く
4:壊しあいを止めるための仲間を集める
5:ロボット同士の壊しあいを止める
[備考]
※キッドの言葉は真実だと思っています(キッドは死んでいなく、自動的に修理される)
※自分達がタイムマシンのようなもので連れてこられたと推測しています
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