兄弟/姉弟/家族 ◆2Y1mqYSsQ.



「X……パンチ……」
 仮面ライダーXの拳を、身体で受け止めながらもメカ沢の瞳は死んでいなかった。
 一分、一秒でも時間を稼ぐ。こいつをドラスのもとには向かわせない。
 メカ沢の燃える闘志が、ひたすら仮面ライダーXとの『喧嘩』を成立させていた。
 メカ沢はそのまま仮面ライダーXの腕を掴み、力に任せたままブン投げる。
 軽やかに着地する仮面ライダーXを前に、メカ沢がローリングソバットを打ち放つ。
 受け止められるが、メカ沢の予想の範囲。そのまま強固な頭突きで脳天を強打する。
「……はあ、はあ。てめえもロボや俺たちの技が効いているみたいだな」
「…………れ……」
「聞こえねえよ!!」
 仮面ライダーXの拳が再び唸る。メカ沢は数発受けながらも、瞳はただまっすぐ前を向いていた。
 僅かに、仮面ライダーXに隙ができる。メカ沢は頬に拳を叩き込んだ。
 拳が割れるが、知ったことじゃない。
「おめえが殺そうとしたドラスはな、親に捨てられたかわいそうな子供なんだぞ!」
「……く…………れ……」
 メカ沢は怒りに任せるままに、身体が壊れるのも構わず、仮面ライダーXを殴り続ける。
 先ほどまで命中しなかった拳が次々と仮面ライダーXの身体に吸い込まれた。
「ロボは……いつも他人を気遣って、自分のことを後回しにする、気の優しい奴だったんだ!!」
 一際強く力を込めた拳を、仮面ライダーXの胸に放つ。
 さすがに仮面ライダーXもただ受けるだけでなく、カウンターを決めてきた。
 メカ沢は何とか踏ん張り、倒れるのを阻止する。
「……して……く…………れ……」
「ノーヴェだってな、女の身なのにこの殺し合いを止めようと頑張れる、芯の強い奴だ。
なのに、力のあるお前が何で殺し合いに乗るんだ! 恥ずかしくないのか! それでも男か!!」
 メカ沢の気合と共に、アッパーが仮面ライダーの顎を捉えた。
 振りぬきながら、メカ沢は仮面ライダーXを通さんと仁王立ちをする。
 仮面ライダーXの後方には、壊れたロボの右半身のパーツが放置されていた。再び、怒りがメカ沢に宿る。
 怒りのまま、メカ沢は地面を蹴った。握る拳が痛い。

「お前だけは、許しちゃおけねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 メカ沢の怒りのままの突撃に、仮面ライダーXは巧みに長ドスを操り、迎え撃とうとする。
 このままでは身体が貫かれるだろう。だが、死ぬ覚悟でなければ攻撃は当たらない。
 その瞬間、見覚えのある腕が仮面ライダーXの背中に激突して、長ドスの矛先が逸れた。
 黒焦げのロボの腕が、メカ沢を支援するように動いていた。
 これは、ロボの身体がショートして、ロケットパンチを発動させる回路が誤作動して起きた奇跡だった。
 メカ沢の抉りこむようなストレートが仮面ライダーの鳩尾へと迫る。
 その瞬間、ポタ、と水滴がメカ沢の身体に落ちた。血涙。流しているのは……

「殺……して……く…………れ……」

 メカ沢と戦っている相手、仮面ライダーXであった。
 それを見た瞬間、メカ沢は初めて相手が好きで戦っているわけでないと知る。
 メカ沢の優しさが、拳の力を緩めてしまった。それが、命取りになろうとも。
 仮面ライダーXは動きの鈍ったメカ沢の隙を突いて長ドスを横凪に振るった。
 メカ沢の首と胴体が分かれる。
(しくじった……。でもよ……殺してくれって頼む奴を……ぶん殴るのは……男じゃない……よな……?
神山……ベータを……林田じゃバカすぎるから…………任せ……た。ドラ……ス……)
 クロマティ高校の一不良メカ沢。
 彼の最期に想ったのは、弟たちのことだった。


「ドラス! どこだ!!」
 ノーヴェが鋼鉄に囲まれた通路の中、ドラスを探して声を張り上げる。
 まさか、ドラスまでも犠牲になったのでは?
 ノーヴェの心に不安がよぎるが、押さえ込む。ドラスは生きている。そう自らに言い聞かせて、ひたすらコンテナの隙間を覗きまわった。
「ノーヴェ……お姉ちゃん……?」
「ドラス!」
 ノーヴェはようやく見つけたドラスを抱きしめ、手を握る。
 震えているのは、寒さだけではない。瞳にはノーヴェでも分かるほど、恐怖に満ちていた。
「メカ沢お兄ちゃんは……?」
「あいつなら心配ない。すぐに駆けつける」
 本当にお兄ちゃんと呼んだんだ、と妙に感心しながら、ノーヴェは先を誘導するように腕を引っ張った。
 ドラスは抵抗するように、足取りが重い。後ろを振り返る姿から、ノーヴェはドラスが何を思っているか理解した。
「嘘だ……」
「……ドラス。行くぞ」
「嘘だ! 相手は仮面ライダーなんだ! 完成品なんだ! だから僕からメカ沢お兄ちゃんを奪ったんだ……僕の命を奪いに来るんだ!」
「ドラス!!」
 ノーヴェが強くドラスの肩を抱く。同時に、安心させるように優しくもあった。
「あたしが守る! お前は、あたしたちの弟だから!」
「ノーヴェ……お姉ちゃん……」
 ノーヴェは安心させるようにドラスの背中をポン、と叩いてやった。
 ドラスも、落ち着きを取り戻していく。
「それじゃ、ドラス。逃げる……」
 ノーヴェは言葉を最後まで告げるよりも早く、ドラスをしゃがませた。
 同時に、メカ沢の首が舞う。目の前の、仮面ライダーXをノーヴェは憎々しげに見つめる。
 ノーヴェの腹を、長ドスが貫いていた。


 ドラスの目の前で、メカ沢の首が金属音を奏でて落ちる。
 もう二度と光を宿さないメカ沢の目を見つめて、ドラスはいっそう震えた。
 逃げなければと思うのに、身体が動かない。
 このまま殺されるのか?
 もはやメカ沢もこの世にはいない。それもいいかとドラスが諦めかけた。
「ドラスに……近寄るなぁぁぁぁ!!」
 ノーヴェの蹴りが、仮面ライダーXの鳩尾を打ち抜いた。
 普段の彼女以上の威力で、仮面ライダーXが吹飛んでいく。
 ノーヴェは、口元から血を流しながら、ドラスを抱きしめて、頬に軽く口付けをする。
 温かい何かが、ドラスの頬にほのかに残る。
「ドラス、後はお姉ちゃんに任せて逃げな。
このPDA、ゼロかチンク姉に見せれば、あたしの弟だって理解してもらえるから、決して落とすんじゃないぞ」
「ノーヴェ……お姉ちゃん……」
 ドラスが突き飛ばされ、ノーヴェは微笑みながら仮面ライダーXと対峙した。
 まだ恐怖を感じているが、不思議と温かいものに包まれたような感覚のドラスは何とか逃げるために足が動いた。
 ドラスはもう一度だけ振り返る。ドラスより弱いはずだったノーヴェの背中が、どこまでも大きく見えた。


 ドラスの気配が遠のいていく中、ノーヴェは普段以上の力が振るえたことを微塵にも不思議には思わなかった。
 死に際の火事場のクソ力ということもあるが、それ以上にドラスを守るために、下のものを守るために全力以上の力がでることを、当然だと思う。
『おまえも姉なんだぞ』
 いつか聞いた、チンクの声が蘇る。足の人工筋肉が引きちぎりかねないスピードで仮面ライダーXとの距離を詰め、腕を決して逃がさないと脇に抱える。
 必死で振りほどこうとする仮面ライダーXの力は並ではない。それでも、ノーヴェは全力で仮面ライダーXの腕を逃がさなかった。
「ちょっと空の散歩と、洒落込もうか!!」
 テンプレート状のエネルギーが道を作り上げる。エアライナーを仮面ライダーXを抱えながら駆けつづけた。
 仮面ライダーXが異常な力でもがき、ノーヴェの人工筋肉、人工骨が軋み、煙を噴出す。
 限界を超えた活動に悲鳴をあげているが、ノーヴェの力は一向に衰えない。
(ああ、チンク姉もあたしたちを守ろうとする時は、きっとこういう気持ちだったんだろうな……)
 もはや、ノーヴェはチンクが殺し合いに乗ったとは微塵も思ってはいない。
 だから、自分たちの弟、ドラスを託したのだ。
 仲間を殺された悲しみ。大切な姉妹をこんなにも辛い気持ちを抱えながら殺せる姉じゃない。チンクを侮っていたことを、惑わされていたことを内心謝る。
 ノーヴェはエアライナーをシャッターが壊れた先ほどの戦場へと続けて、舞い戻る。
 そのまま部屋に突入、目的の壊れた天井へと伸びたエアライナーをひたすら走り続けた。
「ブレイク…………」
 そのまま呟くノーヴェの声。思い出すのは、目の前の仮面ライダーXと戦った時の記憶。
 ゼロと共に編み出した絆の技。そして、ドラスを守るためにまた、ノーヴェは最期の新しい技を生み出した。
 ノーヴェは眼下に見えるロボの残骸と、メカ沢の胴体に僅かに黙祷して天を駆け続ける。
(あたしもすぐに駆けつける……だけど、その前にこいつだけは!!)
 金のテンプレートの埋め込まれたエネルギーの道を走り続ける。
 雪が降り続ける外へとでた時、エアライナーは螺旋状に天に向き続けた。
 ノーヴェは必死に足を動かす。
「ライナァァァ……!」
 まだ昇り足りない。昇り足りないとノーヴェが必死に足掻く。
 もはや感覚は残っていなかった。それでも、がっちりと仮面ライダーXを拘束していることは分かる。
 コロニーの天井が見えたとき、ノーヴェは天を向きながら回転、コロニーの天井を蹴って、勢いをつけて落下する。

「落とぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉし!!」

 仮面ライダーXの真空地獄車を二度目撃したことが功を奏した。
 仮面ライダーXを下に向けたまま、ノーヴェは落下を続ける。地面が見えて、死が近づくのに、ノーヴェの顔は微笑みで満ちていた。
(ゼロ……チンク姉……あとは……よろしく)
 すべてをやり遂げた、姉のいい笑顔のまま、地面に落ちていった。


 ドラスは必死で逃げ続けていた。
 振り向けば、仮面ライダーが現れて、自分の命を引き裂きに来る錯覚にとらわれ続けたのだ。
 また、仮面ライダーに腕を潰される。胸を砕かれる。脚を引きちぎられる。腕を貫かれる。
 命を奪われる。
 もはやドラスは狩る側ではなく、狩られる側だった。
 一際盛り上がった雪にドラスは脚をとられ、無様に倒れた。
 雪が顔にまとわりつき、横に振るって雪を跳ね飛ばした時、ノーヴェのPDAの支給道具が目に映った。
 懐中時計。
 もしやと思い、転送してみると、宏が持っていた懐中時計だった。
 オルゴールの旋律が流れ続ける。ドラスはこの音楽が好きだった。
「……違う」
 ドラスは目の前の音楽を否定、頭を横に振るう。
「違う! 確かにこの音楽は好きだった。けど、本当は……それ以上に……宏くんが好きだったんだ!」
 自分でも驚愕する、心の奥底の吐露。ドラスはようやく、自分が何を求めていたのかを知った。
 ドラスは、培養液にいた自分に音楽を聞かせてくれた宏が好きだった。宏の弟になれればいいのにと願った。
「僕は、パパが好きだった!」
 自分を創ってくれた、唯一の生み親。
 たとえ一時期、狂気にとらわれて、自分を壊そうとしたことがあっても、それでも振り向いて欲しかった。
 愛して欲しかった。
「僕は……僕は…………」
 神になることも、究極の生命体になることも、それを得るための『過程』に過ぎなかったのだ。
 究極の生命体になれば、それを得れると信じて。
「僕は……家族が欲しかったんだ……」
 それでようやく、自分が不完全な存在でることを認めた。
 ドラスは完全な生命体に感情は不要だと望月博士に教えらている。
 つまり、家族を欲しがるドラスは不完全な存在でしかない。そして、仮面ライダーが完全な存在であることを認めざる得なかった。
『あなたの価値を認める仲間は、こんなにもいるのデスカラ』
 ロボの言葉が不意に蘇る。
 メカ沢は不完全な自分でも、兄になってくれると言った。ノーヴェは自分を守ると、姉であり続けた。
 なのに、すべて奪われた。ドラス自身のせいで。
「う……あ……」
 思わず、声が漏れる。頬を暖かい体液が流れていた。
 自分が涙を流せるなんて、初めて知った。
『俺は兄貴だから、弟を守る』
 本当に望んでいたものは、手を伸ばせば届く距離にあった。
 素直になれば、掴むことができた。肩にかかるメカ沢の学ランを握り締めて、ドラスは呻く。
『あたしが守る! お前は、あたしたちの弟だから!』
 彼女はずっとそう言っていたはずだ。自分が求めるものは、ここにあると。
 それを蔑み、馬鹿にしたのは自分だ。それがどれほど、価値があるかはとっくの昔から知っていたのに。

「あ……ああ……ああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 あの時仮面ライダー相手に戦いを挑まなければ。
 相手を侮らなければ。自分は、メカ沢もノーヴェも失わずに済んだ。
 家族になってくれると誓った相手を、失わずに済んだ。
 もう、遅い。
 ドラスに始めて、喪失の痛みが訪れた。


 雪原地帯でも発揮する走行性能を持つサイクロンにチンクは感心をする。
 相当高い技術が積み込まれたバイクだ。風見の先輩とやらが愛用していた理由も分かる。
 吹雪く雪に、視界が利きにくい。
 面倒だと呟いて、ひたすらバイクを運転続けた。ふと、子供の声が聞こえた気がした。
 そんなバカなと首を振るが、もう一度聞こえた。悲しみを込めた、声を。
 今度こそは幻聴ではない。チンクはそう判断して、サイクロンを反転、現場に向かうことにした。
 チンクが目撃したのは、雪にうずくまる十歳になるかならないかの少女だ。
 いわゆるゴシックロリータ服に身を包み、ひたすら泣き続けていた。
 害はないと判断して近寄り、声をかける。
「どうした?」
 少女は一瞬、ビクッと震えて、ゆっくりと顔をこちらに向けた。
 チンクは驚愕の表情を浮かべた。
 よく知る顔、セインの顔がそこにあったのだ。警戒をするが、それも一瞬。
 瞳に浮かぶ悲しみと脅えに、その必要はないと判断した。
「何か辛いことでもあったのか?」
 警戒する必要がないなら、自然と声色が優しくなる。セインに似ているせいであろう。
 しかし、目の前の少女はただ首を横に振るだけだ。少女が落ち着くのを待つことに決めた時、PDAの一つのファイル名を目撃した。
『チンク姉、ゼロ、もしくはあたしの弟を守ってくれる人へ  ノーヴェより』
 チンクがサイクロンから降り、少女のPDAを掴むと、あっさりとチンクの手に移動した。
 PDAを操作して、テキストファイルを呼び出す。
 それは、ノーヴェが残した遺言だった。
『チンク姉、ゼロ、もしくはこれを読んでいる誰か、これを読んでいるってことは、あたしはもういないと思う。
けど、これを託したのは、ドラスって言って、あたしの弟なんだ。
もしもこれを読んだのがチンク姉やゼロじゃないなら、二人を探すのを手伝ってやって欲しい。
ドラスをよろしく頼む。
PS.チンク姉、あたしはいまから『姉』として戦う』
 チンクは知らないが、ノーヴェがドラスを探す間に、もしもの時を想定して残した遺言だった。
 それを読みきった瞬間、チンクはもうノーヴェがこの世にいないことを悟る。
 震える身体、こみ上げる激情、破壊衝動に身を任せたい欲求が駆け巡った。
(だが、そうするわけにはいかない……)
 まだチンクは『姉』なのだ。ノーヴェが弟と決めた少年―― 外見は少女にしか見えなかったが ――がいる。
 セインと似ていることは、警戒の対象のはずだ。しかし、おびえを含んだ瞳。
 そして、何よりノーヴェが『弟』と定めたのなら、チンクは彼女の姉として、彼を守らねばならない。
 泣き続けるドラスが落ち着くのを待ちたかったが、そうはいかない。ノーヴェを殺した犯人がここにいる。
 今すぐそいつを見つけ出し、八つ裂きにしてやりたい衝動に駆られるが、どうにか抑えた。
 ドラスを風見たちのところに連れて行き、犯人を聞き出す。
 その後、敵討ちはドラスを風見に預けるなりして行えばいい。
 チンクは己を制御しながら、泣き続けるドラスをサイクロンの後部座席にまたがらせた。



【D-3 雪原/午前】

【ドラス@仮面ライダーZO】
[状態]:全身打撲、コアにダメージ。中程度の損傷&疲労。右腕がスバルのもの。悲しみ。
    自分が求めていたものが『家族』と自覚。仮面ライダーに恐怖。
[装備]:ラトゥーニのゴスロリ服@スーパーロボット大戦OG、メカ沢の学ラン
    セインを四、五歳幼くした状態に擬態。ただし、生えている
    オルゴール付き懐中時計@仮面ライダーZO
[道具]:支給品一式、PDA(ドラス) (マルチ)(ノーヴェ) 謎の金属片を所持
    荷電磁ナイフ@マルドゥックスクランブル(D-3基地に放置。呼び出し可)
    スタームルガー レッドホーク、装弾数0/6@ターミネーター2(D-3基地に放置。呼び出し可)
[思考・状況]
基本思考:???
1:仮面ライダーに恐怖。
2:自爆装置、リミッターの解除。
[備考]
自分が未完成品、仮面ライダーが完成品だと勘違いしています。
仮面ライダーを前にすると、恐怖で動けなくなるほどのトラウマを負いました。
また、恐怖心により戦闘能力は発揮できない状況です。
どの程度戦えないかは、次の書き手にお任せします。



【チンク@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:小程度の疲労、全身に小ダメージ、固い決意、ノーヴェの死を悟り、悲しみと憤怒
[装備]:ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス(3/30)
[道具]:支給品一式、不明支給品0~1、サイクロン号(1号)@仮面ライダーSPIRITS 、
    金属の詰まった平凡なデイバッグ@ゴミ処理場
[思考・状況]
基本:ノーヴェの仇を討ち、シグマを破壊する
1:ドラスをつれて、志郎と合流。ドラスを預けノーヴェの仇を討つ。
2:志郎と共に本郷・茂・ギンガを探し、合流する。スバル、敬介は警戒。
3:殺し合いに乗った危険人物には容赦しない
4:スティンガー、シェルコートを手に入れる
[備考]
※参戦時期は本編終了後です
※優勝者の褒美とやらには興味がなく、信用していません
※志郎を信用していることに気付きました。
※ゼロと情報交換を済ませました。



 アルレッキーノは基地からでると、駆けていくドラスを目撃した。
 彼には借りがある。走り去っていった方向へと動き、ドラスの姿を探した。
 不意に、エンジン音がアルレッキーノの耳に届く。
 身を隠しながら、遠目で見つめると、ドラスとチンクの姿があった。
 チンクは最初の見せしめの時に姿を晒しているゆえ、姿は知っていた。
 そして、ドラスと共にいる。
 アルレッキーノにある結論が導き出された。
(やはり、あのメッセージの通りチンクは壊し合いに乗っている!)
 その手駒として、あのドラスなのだろう。
 つまり、ドラスもチンクも放置しておくことは、アルレッキーノにとっては不味い。
(とはいえ、ダメージが残るこの身では二人を同時に相手はできない)
 悔しげにうつむきながら、アルレッキーノは一旦ソルティやエックス、そしてエレオノールと接触しそうな人々に彼らの脅威を伝えねばと考えた。
 二人を放置していれば、彼らの牙はやがてエレオノールにも届く。
 それだけは見逃せない。
(あの少女……人間の姿をしておきながら、他者を壊そうと迫ってきた。
エレオノール様のご意向には背くが……やはり人間であろうとも……殺すべきか……?)
 アルレッキーノに非情の決断が訪れる。
 踵を返して、エックスとソルティのもとへと戻ろうとする彼に訪れるのは、幸運か不運か。
 道化は駆け出す。
 最悪の情報を持ち出して。


【D-3 雪原/午前】

【アルレッキーノ@からくりサーカス】
[状態]:全身が焦げている。全身に中程度のダメージ、七分袖
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本思考:エレオノール(フランシーヌ人形)を生還させる。出来れば自分や茶々丸も共に脱出したい
1:一旦エックスとソルティのもとに戻り、チンクとドラスの危険性を伝える。
2:エックスとソルティ以外にも、信頼できる人物にチンクとドラスの危険性を伝える。
3:フェイスレス側の自動人形は積極的に破壊する
※名簿の『フランシーヌ人形』はエレオノールの事だと思っています
※この殺し合いに参加している自動人形には、白銀とフェイスレス以外の何者かが作った者もいるのではと考えています

※シュトロハイムとゲジヒトを、ナチスがあった時代に作成されたナチス製の自動人形であると思っています
※チンクは殺し合いに乗り、シュトロハイムを殺害したと思っています
※ロボットの事を「自分の知っている自動人形とは違う作られ方をした自動人形」と認識しました
※茶々丸と情報交換しましたが、完全には理解できていないようです





 仮面ライダーXはゆらりと幽鬼のごとく立ち上がった。
 ノーヴェのブレイクライナー落しが炸裂する瞬間、彼女は息絶えて腕の拘束が緩んだのだ。
 その隙に、ノーヴェの腹から長ドスを引き抜いて、壁に突き刺し勢いを幾分か落としたのだ。
 仮面ライダーXのダメージは大きいが、それでもまだ戦える。
 そう、人類の自由のために戦う『仮面ライダー』としてではなく、この壊しあいに乗る『怪人』として戦い続けれるのだ。
 変身が解け、人間の姿へと戻る。
 その両の瞳に血の涙が流れ続けていた。

「殺……して……く…………れ……」

 彼の良心が生きている証を呟く。だが、それに応えるものは誰もいない。
 敬介は笑みを浮かべ続けるノーヴェの瞳を閉じさせてやった。
 怪人としての彼にできる、精一杯の仮面ライダーとしての行動。それが限界である。
 ロボのPDAからバイクを呼び出す。長ドスのIDはこっちに移している。
 アルレッキーノがドラスに敗れた時、PDAを回収をしていたのだ。
 仮面ライダーの名にふさわしく、彼はバイクを操る。
 怪人に、最悪の凶器が渡った。


【D-3 基地内/午前】

【神敬介@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:胸部破損、疲労大、全身にダメージ中、生命の水の影響極小
[装備]:阿紫花の長ドス@からくりサーカス、HARLEY-DAVIDSON:FAT BOY@ターミネーター2
[道具]:マグネット×2、支給品一式およびPDA×5(アルレッキーノ、神 敬介、ロボ、アラレ、シュトロハイム)
    スモールライト@ドラえもん(残り四回):アルレッキーノのPDA
    ぎんのいし@クロノトリガー、液体窒素入りのタンクローリー@ターミネーター2 (D-3基地に放置)
    タイムストッパー@ロックマン2(メカ沢の胴体部):ロボのPDA
    はちゅねミクのネギ@VOCALOID2(E-3道路に放置)メッセージ大砲@ドラえもん(E-3道路に放置)
    アタッチメント@仮面ライダーSPIRITS(シュトロハイムの右腕)
    拡声器@現実(E-3道路に放置):アラレ、及びシュトロハイムのPDA。転送可能
[思考・状況]
1:エックス……
2:殺してくれ
[備考]
※阿紫花の血により回復速度が促進され、胸の出血が止まりました。他に全く影響が無いのかは、次の書き手様にお任せします。
※第一放送の内容を知りません。



【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 破壊確認】
【メカ沢新一@魁!クロマティ高校 破壊確認】
【ロボ@クロノトリガー 破壊確認】
【残り 33人】



【支給品紹介】

【オルゴール付き懐中時計@仮面ライダーZO】
望月宏の持ち物。劇中では中盤まで壊れて音楽がならなかった。
ドラスの精神を穏やかにする効果がある。



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089:兄弟/姉弟/家族(中篇) ノーヴェ GAME OVER
089:兄弟/姉弟/家族(中篇) ドラス 097:芽生え(前編)
089:兄弟/姉弟/家族(中篇) メカ沢 GAME OVER
089:兄弟/姉弟/家族(中篇) ロボ GAME OVER
089:兄弟/姉弟/家族(中篇) アルレッキーノ 095:聞こえた
089:兄弟/姉弟/家族(中篇) 神敬介 094:Wake Up . The ヒーロー その3
081:荒野を渡る風 チンク 097:芽生え(前編)





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