DRAMATIC IRONY  ◆hqLsjDR84w



 本郷猛とミーが別れてから暫くが経過する。
 先の襲撃者=ギンガ・ナカジマを捜索していたミーが、地に膝を付ける。その呼吸は、酷く乱れている。
 決してギンガの捜索による疲労が、ミーの小さなボディに圧し掛かったワケではない。
 未だミーが侵入した民家の数は、十に満たない。
 ミーはギンガを止めるべく、民家をくまなく調べて回った。
 小さな部屋から屋根裏、襖の奥に箪笥の中、果てには床の下。
 それにしても、疲労が大きすぎる。
 この程度の行動で蓄積したにしては、疲労があまりにも大きすぎる。
 理由が分からずに、ミーはただただ呼気を整えるのに専念していた。

 ――疲労の理由が右手で掴んでいる長剣であろうとは、思考の片隅にも存在しないまま。

 ミーが右手に持っている長剣の名は、青雲剣。
 青雲剣はただの剣ではなく、宝貝(パオペエ)という仙人界の道具。
 宝貝――本来ならば、仙人骨という特殊な骨格構造を有する者だけが、それを使用する素質を持つ。
 と言っても、仙人骨があるだけでは使用できない。
 仙人骨を持ちながら、かつ仙人界で何年も修行を積み、そこで初めて使用できるアイテムなのである。
 道士や仙人にとって宝貝は、己の力を幾倍にも増幅させる必殺兵器。
 されど、それら以外の者には――たとえ仙人骨を持っていても、触れるだけで力を奪われる悪魔の品。

 ――しかしその宝貝が、このバトルロワイアルでは仙人骨を持たぬものにも使用されている。

 普通ならば触れるだけで生気を吸い取られ、数秒と待たず干物になってしまうはずなのに。
 理由は……シグマ、或いはスカイネットによる何らかの工作か。
 その可能性もあるが、現状では判断不可。
 とにもかくにもこのバトルロワイアルでは、宝貝は万人が使用可能なようである。
 ならば何故、ミーはここまで疲労しているのか。

 たとえば、既に破壊されたパンタローネ。
 彼は、生前に宝貝の一つ『開天珠』を所持していた。
 確かに彼は疲労していたが、それは開天珠を何度も使用した所為。
 ミーもギンガとの戦闘で青雲剣を振るったが、所詮は数回のこと。
 開天珠を幾度となく起爆させたパンタローネとは、話が別である。
 だったらなんでか――理由は至極簡単。
 ミーが何度も、それはもう何度も青雲剣を振るったから。以上が理由である。
 ギンガを発見したわけでもないのに、ミーはどうしてそんなことをしたのか。
 理由は単純にして明快。ただ、ギンガを見つけるため。
 襖の中に潜んでいる可能性がある――脳裏に浮かんだ瞬間、襖を一閃
 箪笥の中に隠れているのかもしれない――考えたと同時に、箪笥を一閃。
 そんなことを繰り返し、既にミーが青雲剣を振るった回数は、四十を軽く超えてしまっている。
 たとえ万人に宝貝が使用可能な状態とはいえ……これだけ振り回せば、疲労が溜まるのは当然のことであろう。

「ハァー……ハァー……――――ふう」

 やっとのことで、乱れていたミーの呼気が正常に戻る。
 とはいえ、青雲剣の酷使によって減少した体力は、すぐに元通りとはいかない。
 だが休息を求める身体に喝をいれると、ミーは立ち上がる。
 青雲剣をがっしりと握り締め、しっかりと二本の短い足で地を踏みしめるミー。

「……休んでいる場合じゃあないんだっ!!」

 他人にではなく自分自身に宣言すると、ミーは未だ捜索していない民家に入ろうと走り出し――急にその足を止めた。
 何やら考え事をしているように、上空を見つめるミー。
 少し経って我に返ると、民家の庭に生えている中でも、もっとも高い樹木を登りだす。
 さすがかつては猫の肉体を持っていただけあり、ミーはすぐに樹木の頂上へと辿り着いた。
 ミーが現在いる場所は、そこらの民家よりも遥かに高い地点。
 ゆえに見渡すことの出来る範囲も、かなり広い。
 数度首を回して、ミーはバイクに乗って接近してくる男に気付く。
 ミーは、その男に向かって声を張り上げた。

「お――――」


  ◇  ◇  ◇


 時を少し遡る。
 ある参加者がKATANAという名のバイクに跨り、エリアC-4の連絡通路を南下していた。
 黒ずくめの服に黄色いマフラーをなびかせ、額にゴーグルをつけた、その男の名はサブロー。
 キカイダーを破壊するために作り出され、己の中に確固たる信念を持つ戦士である。

 サブローは、エリアG-3の修理工場から出発した。
 彼は左下のコロニーを目指して、最短距離でKATANAを走らせた。
 寄り道をしてみようか――などと欠片も考えず、ただただ仮面ライダーと戦うために。
 サブローが何故、彼よりも早くE-3を目指したチンクとかち合わなかったのか。
 その理由が、サブローが『ただただ仮面ライダーと戦うために、左下コロニーを目指したから』である。
 サブローと違い、チンクは今は亡きノーヴェを捜索していた。
 チンクがゼロから聞き出した情報は、『ノーヴェはE-3にいたが、移動した』程度のもの。
 チンクはサブローよりも早くに、E-3に辿り着いていた。
 しかしチンクはノーヴェと合流するために、E-3で少しの間だけノーヴェを捜索した。
 チンクは、すぐにノーヴェが移動してしまったことを理解した。
 だが、その少しの期間にサブローは、チンクのことを追い抜いていたのだ。
 このことには、両者とも気付いていないが。
 そして、サブローがエリアD-3を駆けていた頃に、仮面ライダーXがが戦闘を行っていたのは屋内。
 基地の中に、求める仮面ライダーの一人がいたのだが、まっすぐと左下のコロニーを目指すサブローは気付かず。
 そのままサブローは、エリアD-3を走り抜けていったのだ。
 エリアB-3まで行けば、城茂に会えるなどと知る由もなく、サブローはKATANAのハンドルを捻る。
 結果、サブローは二人の仮面ライダーと出会うことなく、C-4の連絡通路を疾走していた。

 サブローの運転技術は、十人の仮面ライダー達に勝るとも劣らない。
 全速力で駆動させたKATANAに振り回されることなく、遂にサブローは連絡通路を抜け出した。
 サブローの視界に広がるのは、工業地帯でも雪原でもない。住宅街。
 ここならば、力を持たぬものが集まるはずだ。
 だから、それらを守る仮面ライダーも集まることだろう。
 サブローは、来たるべき仮面ライダーとの戦いに回路(こころ)を揺らした。
 そんなサブローに声がかけられる。方向は上。

「おーい! そこの――――」


 何故だか分からないけれど、体がすっごく重い。
 大して何もしていないのに、こんなに疲れるなんて。
 なんでだろう……?
 どんなに考えても、答えが出てこない。
 とりあえず、深呼吸して身体を落ち着かせる。

「ハァー……ハァー……――――ふう」

 何とか呼気は整った。
 でも、疲労が取れない。
 少し休もうかな――そんな考えが浮かんでくる。
 そうだよ。こんなに疲れた状態で、あの女の子を見つけたところで何が出来るんだ。
 だったら……休んだほうがいいかもなぁ。


『自分の為すべきことをするんだ、ミー。そうすればきっと光明は……見える』


 不意に本郷さんが別れ際にかけてくれた言葉が、脳裏を過った。
 ……もう、休めない。
 思い出してしまったから。
 あの時の本郷さんの姿を。
 猫くらいの大きさしかないボクを戦力外と思うことなく、対等に扱ってくれた本郷さんの視線を。
 そんな本郷さんを裏切るわけにはいかない。
 ボクを対等な存在だと思ってくれた。信頼してくれたんだ。
 その期待は、裏切っちゃいけない!
 だから今は――

「……休んでいる場合じゃあないんだっ!!」

 思いっきり叫んで、まだ調べていない民家へと向かう。
 壊し合いに乗ってしまった、あの女の子を探し出すために。
 しかし、民家の前まで来て気付く。
 一度、上から周囲を見渡したほうが良いのではないか。
 どの民家に隠れたかは分からない。
 だが何も証拠を残すことなく、民家に侵入することなど不可能だろう。
 何かしらの痕跡が残るはずだ。
 ならば――それを探し出せば、潜んでいる民家が明確になるのではないか?
 これでも視力には自信がある。
 この案に、欠陥があるとは思えない。
 思ったなら、すぐに行動をしよう。
 そう考えて、この付近で一際高い樹木を登り始めた。
 あっという間に、頂点へと到着。
 青雲剣を持っていない方の左手で枝を掴んで、周囲に目配せする。

 ……が、何も見つからない。

 ボクや本郷さんが探すだろうと思って、出来るだけ痕跡を残さないように警戒していたのか。
 まさか、あの傷でそこまで考えるなんて……
 背筋が少し寒くなっていくのを感じたのと同時に、北方向からエンジン音が聞こえた。
 もしかして本郷さん?
 一瞬そう思ったけど、方向とエンジン音の違いから、本郷さんではないと判断する。
 クロはバイクなんか乗れないだろうし、仮面ライダーの一人なら嬉しいんだけど……
 そう思って。エンジン音の方を見てみるが、本郷さんの教えてくれた情報とは合致しない外見だった。
 だったら、あの人は誰なんだろう。
 疑問が浮かんだのと同時に、危険に気付く。
 この近くにあの女の子が潜んでいるのに、あんなにエンジン音を鳴らしながら近づいてきたら危ない!
 その考えが浮かんだのと同時に、口が動いていた。

「おーい! そこの人ー! ここは危険だから離れ――ッ!」

 途中まで叫んで、ハッとする。
 あの人が壊し合いに乗っているのかは、分からない。
 もし乗っていたならば、居場所を知らせるだけ……
 咄嗟に手で口を押さえたけど、もう遅い。
 あの男の人はこっちに気付いたらしく、バイクを止めた。
 こうなったら、願うしかない。
 あの人が、まともな人でありますように。
 こんな壊し合いに乗り気だったりしませんように。

 ――――ん?

 あっれー? ちょっと待ってー?
 何かがおかしいよー?
 ボクは少しも動いてないはずなのに、視界が勝手に切り替わっていく。
 下方向に、スクロールされていく。
 それもドンドン速度が増している。
 ああ、そうか! つまりは、こういうことなんだね!
 ボクは落っこちてるのか! さすが、ミーくん! 状況判断力に優れて……って!

「えええええええええええええええええええええ!?」


「おーい! そこの人ー! ここは危険だから離れ――ッ!」

 瞳に映ったサブローに注意を促すべく声を張り上げたミーが、口を押さえる。
 サブローが壊し合いに乗り気であった場合、居場所を教えるのはまずい。
 そのように判断しての行動。
 しかし、時は既に遅し。
 もうサブローは、ミーに気付いてしまっている。

 ――さて突然だが、ここで質問である。

 ミーの右手には、青雲剣が掴まれていた。それは、今もちゃんとミーの右手に収まっている。
 では、ミーはどちらの手で口を押さえたのだろう?
 …………そう、左手である。
 ということは、である。
 それまで左手で掴んでいたものは、手放してしまったということになる。
 左手が握っていたものは、枝。
 それを離してしまえばどうなるのか? 考えるまでもない。
 引力の法則に逆らうことは出来ずに――ミーは落下した。

「えええええええええええええええええええええ!?」

 ミーは、自分の置かれている状況を何とか理解した。
 だが理解したことによって、落ち着けるとは限らない。むしろミーは、余計に混乱していた。
 意味のない言葉を絶叫しながら、地面に引っ張られていくミー。
 一方、サブローは全てを目撃していながらにして、状況が飲み込めていなかった。
 いきなり上から声がかけられ、そちらを振り向いた。
 視界に入ったのは、声の主と思わしき猫型サイボーグ……が落下している様子。
 理解しろという方が、無理な話である。
 だが、ミーの尋常ではない様子に、ミーが意図せずに落下しているということを把握する。

「……ふん」

 軽く溜息を吐くと、跨っていたKATANAから降りるサブロー。
 サブローは右足を伸ばすと、その右足をスタンドに引っ掛けて振り下ろすことで、KATANAを立てかける。
 KATANAのミラーから太陽光が反射して、サブローの顔面を照らした瞬間、サブローに異変が訪れる。
 サブローの全身が黒い金属に包まれ、脳だけが透明なフードに覆われている。
 黒い装甲の各所に雷が描かれた、いまやこの男の名はサブローではない。
 今の名は、漆黒の破壊者・ハカイダー。
 ハカイダーが地を蹴って移動を開始する。
 方向は、ミーのいる場所の真下。
 ハカイダーが地を蹴れば蹴るほど、速度は上乗せされていき、ミーとの距離がグングン縮まっていく。

「ちィ……!」

 しかしハカイダーの口から漏れた言葉は、険しさを含んだもの。
 ハカイダーの速度は凄まじいが、走り出すのが遅すぎた。
 ミーの元へと辿り着いた頃には、既にミーは地面に叩きつけられてしまっていることだろう。
 そこで、ハカイダーは移動方法を変更する。
 一気に右足に力を込めて、跳躍。身体に力を混めて、空中で前のめりに倒れこむ。
 そのままの体勢で両手を前に伸ばし、ハカイダーはエアークラフトを起動させる。
 ハカイダーが加速する。
 エアークラフトによって生み出される加速は、これまでの加速度を遥かに上回る。
 ハカイダーは、地上一メートルほどの地点を加速しながら滑空し――間に合った。
 重力が上乗せされたゆえ、ミーをキャッチする際の衝撃は並大抵ではないだろうに、ハカイダーは微動だもせず。
 ガッシリとミーを掴み取ったハカイダーは、そのままゆっくりと速度を落として停止する。
 ミーを地面に下ろすと、ハカイダーは体勢を立て直してサブローの姿に戻る。
 乱れた服装を直すと、サブローがミーを見据えながら口を開く。

「無事なようだな。質問がある。黙秘は許さん」

 ハカイダーがミーを助けたのは、決して正義に目覚めたからというワケではない。
 ハカイダーには知りたいことがあり、そのことを尋ねる相手を探していた。
 せっかく見つけた相手に死なれては、質問が出来ない。
 だから、ハカイダーはミーを助けたのだ。
 ハカイダーにとっては、ミーの生死などどうでもよかった。
 ただ、質問をするためだけに助けたのだ。
 その質問とは――

「――仮面ライダーを知っているか?」

 ハカイダーの口から飛び出した質問に、ミーの口は反射的に動いてしまった。

「本ご――」

 ここまで言って、ミーの脳内にある考えが浮かぶ。
 『目の前の男に、本郷猛のことを話していいのだろうか』という疑問が。
 だがミーはブンブンと頭を振って、その疑問を払拭する。
 ミーにとって、サブローは自分を助けてくれた恩人。
 感謝することは出来ても、どうして疑うことが出来ようか。
 ミーは深呼吸して心を落ち着かせると、もう一度最初から話し始めた。

「えっと、本郷猛っていう人なら知ってるけど」
「本郷猛……仮面ライダー1号か……!」

 ミーの言葉を聞いたサブローの口角が、三日月形に吊り上る。
 当然のことだろう。
 何としても戦いたかった相手の情報。
 それを目の前の存在から得ることが出来るのだ。
 これで喜ばぬものは、戦士失格である。

「居場所は分かるか」
「分かるけど、本郷さんに会ってどうする気?」

 サブローから発せられる只ならぬ気配に、ミーが尋ねる。
 ミーの言葉を聞いたサブローは、音が聞こえそうなほどに激しく拳を握り締める。
 握り締めた拳を胸の前に掲げながら、サブローは口を開く。

「俺は、あの男に会わねばならない。
 どうしても、奴の後輩の遺言を伝えねばならないからな。そして、それを終えれば……!」

 サブローの言葉にミーは暫し呆然とすると、北を指差した。

「本郷さんは、テレビ局に行ったよ」
「そうか」

 ミーの言葉に、サブローは簡潔に答える。
 そしてポケットからPDAを取り出して、KATANAを戻してから再転送。
 サブローは、出現したKATANAに跨ると一気にアクセルを捻ろうとして――

「あ、待って!」

 ――ミーの言葉に、動きを止めた。
 自身の質問に答えてくれた相手の言葉を無視するのも、どこか気に入らない。
 そう思っての行動である。
 だが、ミーは振り返ったサブローを見ても何も言わない。
 そのミーに、いち早くテレビ局に向かいたいハカイダーは尋ねる。

「何の用だ」


 アクセルを握る右の手に思いっきり力を込め、KATANAを最高速で駆動させる。
 当然ながら、結構な風が全身に浴びせられることになる。
 だが、その心地よさを感じることはない。
 いまは、それよりも俺を震わせるものがある。
 その正体は……

 ――本郷猛=仮面ライダー1号。

 あの猫形サイボーグ――ミーといったな――によれば、テレビ局に向かったらしい。
 勝手に、顔が緩むのを感じる。
 仕方がないことだ。止めることは出来ないだろう。
 仮面ライダーZXによれば、本郷猛は仮面ライダー1号の名の通り、最初の仮面ライダー。
 スペックでは仮面ライダーZXに劣るらしいが、一度あの仮面ライダーZXに勝利したことがあるらしい。
 頭脳も明晰らしく、戦闘に期待が持てる。
 何より……最初の仮面ライダーというのが素晴らしい。
 他の九人の仮面ライダーの正義も、尊敬に値する。
 だが、仮面ライダー1号の正義はそれ以上だ。
 『最初の』ということは、仮面ライダー1号が現れるまで、仮面ライダーZXの世界に悪に対抗する者はいなかったのだろう。
 皆が悪に屈した中、仮面ライダー1号は敢然と立ち上がったのだろう。
 その身一つで、ただひたすらに悪を倒し続けたのだろう。
 頭脳が明晰ということは、苦悩もしたはずだ。
 やはり、やはりだ! やはり……似ている!

 そうだ、仮面ライダー1号は――キカイダーに似ている!

 『正義』と『力』を持った戦士。
 その身一つで、悪に立ち向かった戦士。
 仮面ライダー1号、俺はお前に敬意を表するぞッ!

 だから……待っていろ、仮面ライダー1号。
 仮面ライダーZXの遺言を伝えた後、俺はお前と戦う。
 そして互いに全力を出し切った勝負の果てに、俺が勝利し――――お前を破壊する!!

 そして待っていろ、仮面ライダーV3。
 仮面ライダー1号を破壊すれば、キサマは俺と戦わざるを得ない……!
 俺は、覚悟を決めたキサマと激闘を繰り広げ――――キサマを破壊する!!

 仮面ライダー1号、仮面ライダーV3、ゼロ、凱、まだ見ぬ仮面ライダーXに、仮面ライダーストロンガー!
 いるのかも分からんが、その他の正義の人造人間達よ!
 待っていろ――!!



【C-5 通路/一日目 午前】
【ハカイダー@人造人間キカイダー】
[状態]:損傷軽微。エネルギー八割回復。
[装備]:スズキ・GSX750S3 KATANA@仮面ライダーSPIRITS
[道具]:ハカイダーのPDA(支給品一式)、風見志郎のPDA(支給品一式)
[思考・状況]
基本思考:元の世界へ帰ってキカイダーと決着をつける。
1:テレビ局に向かい、仮面ライダー1号と会う。
2:V3以外の仮面ライダーを探す。
3:村雨良の遺言を伝える。そのため、仮面ライダーに会い、破壊する。
4:空港に向かい、左下の市街コロニーへと向かう。
5:参加者を全て破壊する(ただし、女子供、弱者には興味が薄い)。
6:日付の変わる頃(二日目00:00)にゼロ、V3、凱と決着をつけため、スクラップ工場に再度向かう。
7:シグマを破壊する。
8:キカイダーに迫る、戦士に敬意。
※参戦時期は原作死亡後(42話「変身不能!? ハカイダー大反逆!」後)です。
※血液交換が必要のない身体に改造されています。



 サブローさんは、行ってしまった。
 咄嗟に呼び止めたけど、実は用なんてなかった。
 ただ、勝手に言葉が漏れていたんだ。
 だから、何の用か聞かれたときは焦った。
 反射的に名前を聞いちゃったけど……
 あんな下らない質問に、サブローさんがちゃんと答えてくれてよかったなー。

 ――ああ、それにしても、自分が情けない。

 本郷さんの名前を出したとき、サブローさんの様子が変わった。
 今にして思えば、本郷さんの後輩――たぶん『村雨』って人かな――から遺言を託されてたからなんだろうけど。
 あの時、ボクはサブローさんの異変にあらぬことを考えてしまった。
 もしかして、サブローさんは壊し合いに乗り気なんじゃないか――そんな考えが、脳内に浮かんでしまった。
 サブローさんは、木から落っこちたボクを全力で助けてくれたのに。
 そんな人を……命の恩人のサブローさんを、ボクは『壊し合いに乗った』んじゃないかと思ってしまった。
 自分が情けない。
 でも、いつまでも悩んでちゃダメだ。
 本郷さんは言っていた。
 『自分の為すべきことをするんだ』って。
 ボクがいま為すべきことは、自分の間違いを悔やみ続けることじゃない。
 あの女の子を探し出して、何としても止める。それが、ボクが為すべきことだ。

 さっき木の上から見た感じだと、周囲に隠れた痕跡はない。
 多分、ボクや本郷さんが周囲を捜索することを予測してたんだと思う。
 あの負傷だから、近くにはいるはず。
 ただ、痕跡を残さなかったんだ。
 最初の爆発といい、あの女の子は恐ろしく頭が回るみたいだ。
 今まで以上に気合入れて、探さなきゃ。

「よし……行くかな!」

 とにかく、どこの民家に隠れたかは分からない。
 だったら、さっきまでみたくまた民家を一軒一軒調べよう。
 それが、ボクの『為すべきこと』なんだから――!



【C-5 住宅街(北部)/一日目 午前】
【ミー@サイボーグクロちゃん】
[状態]:疲労(大)
[装備]:青雲剣@封神演技
[道具]:支給品一式、不明支給品(0~2個)
[思考・状況]
基本思考:殺し合いには乗らない、打倒主催
1:襲ってきた女(ギンガ)を探し、撃破する。
2:シグマ打倒の為、仲間を集める。
3:風見、敬介、茂と合流。
4:クロとは合流したいと思う反面、彼に剛の事を暴露されるのではと恐れている。
5:本郷に対し、少々の罪悪感。
※なんでも切れる剣、ガトリング等の武装は没収されています。
※悪魔のチップの制限については後続の書き手にお任せします。
※茂は殺し合いに乗ってしまった相手を、止む無く殺してしまったと判断しています。
 彼に対する警戒心は完全に消えています。
※本郷と情報交換をしました。
 ただし、自分をサイボーグにした剛が世界制服を一時期目論んでいた事。
 クロが本郷と同様の理由でサイボーグになった事は話していません。
※ハカイダー(名前を『サブロー』しか知らない)は、バトルロワイアルに乗り気でないと思い込んでます。






参加者達は、皮肉な運命になぞ気付かぬまま――――




                     ――――――――バトルロワイアル、未だ続行中。




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083:破壊戦士物語 ハカイダー 100:SPIRITS/魂の群れ
086:怪人タイプゼロ C-6ブロックの決斗! ミー 103:アルレッキーノは自動人形を見ると、つい殺ちゃうんだ☆





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