待ち人来らず? ならば往くのみ!! ◆9DPBcJuJ5Q
アルレッキーノは猫の自動人形を小脇に抱えてD-5のシャトル発射基地に着くと、早速、エックスとソルティ、そして茶々丸を捜した。
チンクやドラスという危険な自動人形の情報や、彼らに隠していたあの男のこと。話さなければならないことは、多くあった。
だが、施設のどこにも彼らの姿は無かった。
エックスとソルティに関しては、彼らが残っていた部屋からソルティが残したメモが見つかった。
『アルレッキーノさんへ。エックスさんと一緒に先に出ます。ソルティより』
恐らく、あの後にエックスが起きて、アルレッキーノがここに戻るのを待たずして彼らはここを発ったのだろう。これは、仕方の無いことだ。なにしろ、アルレッキーノがシャトル発射基地を発ったのが第1回放送の直後、4時間以上前だ。
……それでも、目的地や合流場所の指定ぐらいはして欲しかったが、悪いのはこちらなのだ、仕方あるまい。
万一敵と遭遇しても、あの男をほぼ相討ちに持ち込んだ、高い戦闘能力を持つエックスが動けるようになったのだ。問題はあるまい。
だが、茶々丸。彼女まで此処にいないどころか、戻って来た形跡も無いのはおかしい。或いは、シャトルで移動した先で、何らかのトラブルに巻き込まれたのだろうか?
アルレッキーノは思考を続けたが、結論は出なかった。そして、後1時間半程で次の放送が始まることに気付き、一先ず次の放送まではここで茶々丸達を待つことにした。
ロビーの机に猫の自動人形を置き、自分はベンチに腰掛け、リュートを奏でた。
リュートの音色は、200年間奏で続けた音と何ら変わりなかった……のだが、アルレッキーノはなにか、物足りないと感じていた。
暫し演奏を続け、気付いた。
エレオノール、涼子、鳴海、仲町サーカスの面々、いっそ敵対者でもいい。……その誰もが、今、自分の前にはいない。
演奏も、聞かせる相手がいなければ意味が無い、か。
それでも、手持ち無沙汰であることに変わりない。リュートの調整と確認も兼ねて、アルレッキーノは誰に聞かせることも無い演奏を続けた。
どれほどの時間そうしていただろうか。猫の自動人形は、ピクリ、と痙攣するように全身を震わせると、ゆっくりと起き上がった。
アルレッキーノはそれを見ると、リュートを奏でながら立ち上がり、いつでも戦えるようにした。
「なんだ……? ギターの音……?」
頭を振りながら、猫の自動人形はそのようなことを呟いた。
「ギターではない、リュートだ」
自分の愛器を他の楽器と勘違いされることは楽師のプライドが許さないのか、アルレッキーノは演奏を中断すると、そのように告げた。
猫の自動人形がこちらを向き、視線が交錯する。
気のせいだろうか。表情も何もあったものではない猫の自動人形の顔が、ぼんやりとしているように見える。実際、アルレッキーノを見てから約1分は、猫の自動人形は無言であった。
すると、突然、猫の自動人形は飛び退いて喚き出した。
「な、なんだよあんたはー!? って、色々と持ち物がなーい!? それにどこだよここはー!!」
……驚いた。あのような顔つきでありながら、そして人型でないにも拘らず、猫の自動人形は実に表情が豊かであった。
自動人形も奥が深いと感心しつつ、喚き散らして五月蝿くはあるが、いきなり暴れたり襲い掛かったりして来ないことから話し合う余地はあるとして、アルレッキーノは猫の自動人形を問答無用で破壊することはせずに声を掛けた。
「まず、落ち着け。質問に答えるのはそれからだ」
そう言うと、猫の自動人形は深呼吸を3度繰り返した。人形が呼吸とは珍妙な。
それで落ち着きを取り戻したのか、先程までの喧しさとは打って変わって、猫の自動人形は剣呑な表情と口調で問うてきた。
「……その前に、確認だよ。どうやら僕は気絶していたっぽいけど、その間に僕を殺さなかったってことは……あんたも、この殺し合いに乗ってないのか?」
このような問いをしてくるということは、この猫の自動人形も乗っていないと考えてよいだろう。……だが、それだけでは不足だ。
「それはお前次第だ」
アルレッキーノが即答すると、猫の自動人形は怪訝な表情になった。
「僕次第?」
「そうだ」
ポロン、とリュートを掻き鳴らす。
そして、目の前の自動人形の運命を左右する問いを、アルレッキーノは投げ掛けた。
「猫の自動人形よ、貴様は何者によって作られたのだ? 貴様の創造主の名は……フェイスレスか?」
問いの答えが是であるならば、問答はここで終わりだ。即座に己が愛器を用いて、目の前の自動人形を容赦なく破壊する。
この重要な問いに、猫の自動人形は――
「誰それ? 僕を作ってくれたのは、知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない天才科学者のゴーくん。そんなどっかの白いお面のオバケみたいな名前じゃないよ」
などと、いともあっさりと答えた。
この様子。本当にフェイスレスが作った自動人形ではないのだろう。仮にこれが演技であったとしても、この自動人形はつい先程まで一時的に機能を停止していたのだ。機能不全や欠陥があるのは確実。ならば、返り討ちにするのは容易い。
自動人形には基本的に疲労や睡眠というものが無いため、アルレッキーノはそのように判断した。
「ふむ、そうか。では、先程の質問に返答しよう」
そう言って、アルレッキーノは再びリュートを掻き鳴らした。
やはり、この感触は心地良い。
「私は、この壊し合いに乗っていない。だが、この壊し合いに乗っている者、そしてフェイスレスの作った自動人形には容赦しない」
「そうなんだ、それは良かった。けど……誰だよ、さっきから言ってるけど、そのフェイスレスって」
「私の創造主であり、私の主の敵。それだけだ」
「むむむ……?」
創造主と主が別々であること、しかも敵対していることが理解できないのか、猫の自動人形は両手で頭を押さえて考え込んだ。嘗ての自分もそのジレンマに悩んだのだ、当然の反応だろう。
……しかし、どうしてあの顔の作りで、こんなにも表情が豊かなのだ?
そんな疑問を懐きつつも、アルレッキーノは順に、最初の質問に答え始めた。
「さて、最初の質問への返答がまだだったな。私は『最古の四人』の自動人形、アルレッキーノだ」
「あ、これはどうも御丁寧に。僕はミー。見ての通り、猫のサイボーグさ」
アルレッキーノはミーが自らを指して言った『サイボーグ』という聞き慣れない単語も、茶々丸が言っていた『ロボット』と同じように、『自動人形』の別な呼び方だろうと解釈した。
実際は全く違う上に、エレオノールから課せられた“黄金律”にも関わる重要なことなのだが、アルレッキーノはそのことに気付けない。
「次に、お前の持ち物だが、ここにある」
そう言って、アルレッキーノはミーのPDAを掴んで示した。
すると、それを見たミーが急に怒り出した。まぁ、当然だろう。自分が気絶している間に全ての武器を奪われたのだから。
「あんた! 人の持ち物を気絶している間に取るなんてどういう了見だよ!?」
……怒るのは当然なのだが、微妙にズレているような。
ミーは妙なところで几帳面なのだが、それがこんな場所でも発揮されているらしい。
「目覚めて早々に、話をする間も無く暴れられるか、問答無用で襲い掛かられた時のためにそうしただけだ。実際、お前は武器があったら斬りかかって来そうな勢いだったではないか」
「う、うぅ……反論できませんよ、ちくしょー」
アルレッキーノがPDAを取り上げた理由を説明すると、その理路整然とした正当な言い分に、ミーはがっくりと項垂れてその正当性を認めた。
「そしてここだが、D-5にあるシャトル発射基地だ」
「シャトル発射基地? それなら、どうしてさっさと移動してないのさ?」
ミーはどうやらここに来た理由を、シャトルを用いての移動のためだと思ったらしい。アルレッキーノはそれを、静かな口調で否定した。
「ここで仲間と落ち合う約束だったのだが、いないのだ。念の為に、次の放送まで待つつもりだが……恐らく、何らかのトラブルがあったのだろう」
茶々丸が、どうしてここにいないのか。分割ファイルとやらの収集に手間取っているだけならいいのだが……。
アルレッキーノはこの壊し合いの舞台で初めて出会った仲間の、緑髪のロボットのことを思う。彼女には生き延びていて欲しいと、何故かは知らぬがアルレッキーノはそのように思っていた。
「トラブル……まさか、あの青い髪の女の仕業か!?」
すると、ミーは何かを思い出したのか、そのようなことを言い出した。
しかし、あのような場所で倒れていたからにはどうせ見当違いだろう。茶々丸はシャトル発射基地を巡っていたのだから。
ミーの言葉は軽く聞き流し、アルレッキーノは少々気になっていたことを尋ねた。
「お前は、どうしてあんな所で倒れていたのだ?」
「ああ、それはね……」
問われると、ミーは素直に応じた。何故なら、気絶していた理由と青い髪の女は密接に関わっていたからだ。
チンクやドラスという危険な自動人形の情報や、彼らに隠していたあの男のこと。話さなければならないことは、多くあった。
だが、施設のどこにも彼らの姿は無かった。
エックスとソルティに関しては、彼らが残っていた部屋からソルティが残したメモが見つかった。
『アルレッキーノさんへ。エックスさんと一緒に先に出ます。ソルティより』
恐らく、あの後にエックスが起きて、アルレッキーノがここに戻るのを待たずして彼らはここを発ったのだろう。これは、仕方の無いことだ。なにしろ、アルレッキーノがシャトル発射基地を発ったのが第1回放送の直後、4時間以上前だ。
……それでも、目的地や合流場所の指定ぐらいはして欲しかったが、悪いのはこちらなのだ、仕方あるまい。
万一敵と遭遇しても、あの男をほぼ相討ちに持ち込んだ、高い戦闘能力を持つエックスが動けるようになったのだ。問題はあるまい。
だが、茶々丸。彼女まで此処にいないどころか、戻って来た形跡も無いのはおかしい。或いは、シャトルで移動した先で、何らかのトラブルに巻き込まれたのだろうか?
アルレッキーノは思考を続けたが、結論は出なかった。そして、後1時間半程で次の放送が始まることに気付き、一先ず次の放送まではここで茶々丸達を待つことにした。
ロビーの机に猫の自動人形を置き、自分はベンチに腰掛け、リュートを奏でた。
リュートの音色は、200年間奏で続けた音と何ら変わりなかった……のだが、アルレッキーノはなにか、物足りないと感じていた。
暫し演奏を続け、気付いた。
エレオノール、涼子、鳴海、仲町サーカスの面々、いっそ敵対者でもいい。……その誰もが、今、自分の前にはいない。
演奏も、聞かせる相手がいなければ意味が無い、か。
それでも、手持ち無沙汰であることに変わりない。リュートの調整と確認も兼ねて、アルレッキーノは誰に聞かせることも無い演奏を続けた。
どれほどの時間そうしていただろうか。猫の自動人形は、ピクリ、と痙攣するように全身を震わせると、ゆっくりと起き上がった。
アルレッキーノはそれを見ると、リュートを奏でながら立ち上がり、いつでも戦えるようにした。
「なんだ……? ギターの音……?」
頭を振りながら、猫の自動人形はそのようなことを呟いた。
「ギターではない、リュートだ」
自分の愛器を他の楽器と勘違いされることは楽師のプライドが許さないのか、アルレッキーノは演奏を中断すると、そのように告げた。
猫の自動人形がこちらを向き、視線が交錯する。
気のせいだろうか。表情も何もあったものではない猫の自動人形の顔が、ぼんやりとしているように見える。実際、アルレッキーノを見てから約1分は、猫の自動人形は無言であった。
すると、突然、猫の自動人形は飛び退いて喚き出した。
「な、なんだよあんたはー!? って、色々と持ち物がなーい!? それにどこだよここはー!!」
……驚いた。あのような顔つきでありながら、そして人型でないにも拘らず、猫の自動人形は実に表情が豊かであった。
自動人形も奥が深いと感心しつつ、喚き散らして五月蝿くはあるが、いきなり暴れたり襲い掛かったりして来ないことから話し合う余地はあるとして、アルレッキーノは猫の自動人形を問答無用で破壊することはせずに声を掛けた。
「まず、落ち着け。質問に答えるのはそれからだ」
そう言うと、猫の自動人形は深呼吸を3度繰り返した。人形が呼吸とは珍妙な。
それで落ち着きを取り戻したのか、先程までの喧しさとは打って変わって、猫の自動人形は剣呑な表情と口調で問うてきた。
「……その前に、確認だよ。どうやら僕は気絶していたっぽいけど、その間に僕を殺さなかったってことは……あんたも、この殺し合いに乗ってないのか?」
このような問いをしてくるということは、この猫の自動人形も乗っていないと考えてよいだろう。……だが、それだけでは不足だ。
「それはお前次第だ」
アルレッキーノが即答すると、猫の自動人形は怪訝な表情になった。
「僕次第?」
「そうだ」
ポロン、とリュートを掻き鳴らす。
そして、目の前の自動人形の運命を左右する問いを、アルレッキーノは投げ掛けた。
「猫の自動人形よ、貴様は何者によって作られたのだ? 貴様の創造主の名は……フェイスレスか?」
問いの答えが是であるならば、問答はここで終わりだ。即座に己が愛器を用いて、目の前の自動人形を容赦なく破壊する。
この重要な問いに、猫の自動人形は――
「誰それ? 僕を作ってくれたのは、知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない天才科学者のゴーくん。そんなどっかの白いお面のオバケみたいな名前じゃないよ」
などと、いともあっさりと答えた。
この様子。本当にフェイスレスが作った自動人形ではないのだろう。仮にこれが演技であったとしても、この自動人形はつい先程まで一時的に機能を停止していたのだ。機能不全や欠陥があるのは確実。ならば、返り討ちにするのは容易い。
自動人形には基本的に疲労や睡眠というものが無いため、アルレッキーノはそのように判断した。
「ふむ、そうか。では、先程の質問に返答しよう」
そう言って、アルレッキーノは再びリュートを掻き鳴らした。
やはり、この感触は心地良い。
「私は、この壊し合いに乗っていない。だが、この壊し合いに乗っている者、そしてフェイスレスの作った自動人形には容赦しない」
「そうなんだ、それは良かった。けど……誰だよ、さっきから言ってるけど、そのフェイスレスって」
「私の創造主であり、私の主の敵。それだけだ」
「むむむ……?」
創造主と主が別々であること、しかも敵対していることが理解できないのか、猫の自動人形は両手で頭を押さえて考え込んだ。嘗ての自分もそのジレンマに悩んだのだ、当然の反応だろう。
……しかし、どうしてあの顔の作りで、こんなにも表情が豊かなのだ?
そんな疑問を懐きつつも、アルレッキーノは順に、最初の質問に答え始めた。
「さて、最初の質問への返答がまだだったな。私は『最古の四人』の自動人形、アルレッキーノだ」
「あ、これはどうも御丁寧に。僕はミー。見ての通り、猫のサイボーグさ」
アルレッキーノはミーが自らを指して言った『サイボーグ』という聞き慣れない単語も、茶々丸が言っていた『ロボット』と同じように、『自動人形』の別な呼び方だろうと解釈した。
実際は全く違う上に、エレオノールから課せられた“黄金律”にも関わる重要なことなのだが、アルレッキーノはそのことに気付けない。
「次に、お前の持ち物だが、ここにある」
そう言って、アルレッキーノはミーのPDAを掴んで示した。
すると、それを見たミーが急に怒り出した。まぁ、当然だろう。自分が気絶している間に全ての武器を奪われたのだから。
「あんた! 人の持ち物を気絶している間に取るなんてどういう了見だよ!?」
……怒るのは当然なのだが、微妙にズレているような。
ミーは妙なところで几帳面なのだが、それがこんな場所でも発揮されているらしい。
「目覚めて早々に、話をする間も無く暴れられるか、問答無用で襲い掛かられた時のためにそうしただけだ。実際、お前は武器があったら斬りかかって来そうな勢いだったではないか」
「う、うぅ……反論できませんよ、ちくしょー」
アルレッキーノがPDAを取り上げた理由を説明すると、その理路整然とした正当な言い分に、ミーはがっくりと項垂れてその正当性を認めた。
「そしてここだが、D-5にあるシャトル発射基地だ」
「シャトル発射基地? それなら、どうしてさっさと移動してないのさ?」
ミーはどうやらここに来た理由を、シャトルを用いての移動のためだと思ったらしい。アルレッキーノはそれを、静かな口調で否定した。
「ここで仲間と落ち合う約束だったのだが、いないのだ。念の為に、次の放送まで待つつもりだが……恐らく、何らかのトラブルがあったのだろう」
茶々丸が、どうしてここにいないのか。分割ファイルとやらの収集に手間取っているだけならいいのだが……。
アルレッキーノはこの壊し合いの舞台で初めて出会った仲間の、緑髪のロボットのことを思う。彼女には生き延びていて欲しいと、何故かは知らぬがアルレッキーノはそのように思っていた。
「トラブル……まさか、あの青い髪の女の仕業か!?」
すると、ミーは何かを思い出したのか、そのようなことを言い出した。
しかし、あのような場所で倒れていたからにはどうせ見当違いだろう。茶々丸はシャトル発射基地を巡っていたのだから。
ミーの言葉は軽く聞き流し、アルレッキーノは少々気になっていたことを尋ねた。
「お前は、どうしてあんな所で倒れていたのだ?」
「ああ、それはね……」
問われると、ミーは素直に応じた。何故なら、気絶していた理由と青い髪の女は密接に関わっていたからだ。
▽
本郷と青い髪の女の戦い、そしてその後、自分はその女を探していたこと、その途中で出会ったサブローという青年のことを、ミーは簡潔に伝えた。
「それで、その女を探してる内に気絶しちゃったんだけど……自分でも良く分からないんだよね。体力には余裕があったはずなのに、急に力が抜け始めて……」
う~ん、とミーは頭を捻って考えたが、答えは出ない。
一方のアルレッキーノは、「そうか」と頷くと、そこで質問を打ち切った。ミーの『急に力が抜けた』という言葉にも心当たりはあったが、それは協力を確約した後で教えれば良いだろうと考えたのだ。
アルレッキーノも実は、ミーの話には充分興味を引かれていた。それは、ミーが口にした『気絶』や『体力』という、自分の知る自動人形よりも遥かに人間に近い構造に対してだ。それに関しては、『サイボーグとはそのような自動人形なのか』と自己解決していたが。
「これから重大な質問をする。その方のお名前に少しでも覚えがあったら、些細なことでも構わない、余すことなく教えてくれ」
そう言うアルレッキーノの放つ空気から、否が応でも彼の真剣さが伝わってくる。恐らくその人は、アルレッキーノにとって大切な存在なのだろう。
「う、うん。……その人って、アルレさんの仲間なの?」
すっかりアルレッキーノを信用したミーは、気圧されつつも彼を名前で呼んだ。但し、『アルレッキーノ』という名前を長ったらしく感じたので、勝手に縮めていたが。
そのことを気にした様子も無く、アルレッキーノはミーの問いに首を横に振った。
「いいや。私のお仕えする御方だ。名をエレオノール様という。名簿には『フランシーヌ人形』と書かれているがな」
アルレッキーノの厳粛な態度とその内容から、その人はきっと偉い人なんだろうな~と思い……そこでミーは、TV局で別れた仲間達の1人を思い出した。
「フランシーヌさんって、銀髪で銀色の目の?」
本郷が連れていた女性の名が確かにそうだったと思い出し、確認も兼ねてとても綺麗だった特徴も告げて、アルレッキーノに聞き返した。
すると、アルレッキーノは急に、血相を変えて詰め寄ってきた。
「エレオノール様の居場所を知っているのか!?」
先程までの物静かな態度から一変した激しい口調に、ミーも釣られて慌ててしまった。
「ちょ、ちょっとアルレさん! 教える! 教えるから落ち着いて~!!」
そうやって、ミー自身も慌てながらアルレッキーノを宥めること数分。アルレッキーノはすっかり冷静さを取り戻した。
「それで、エレオノール様はどちらにいらっしゃるのだ?」
だが、フランシーヌのことを語るアルレッキーノの態度や言葉の端々から、焦りやもどかしさのようなものを感じる。
それに若干気圧されながらも、ミーはフランシーヌと別れた時のことを話した。
「えぇと、まだ暗い時にTV局の近くで別れて、6時に落ち合うって約束して、それっきり……」
そう言うと、またアルレッキーノが怒鳴りつけてきた。
「なんだと!? 貴様、これほどの長時間、エレオノール様を御一人だけにするとはどういうつもりだ!!」
そう言われて、ミーもカチンと来た。
アルレッキーノがどうして『エレオノール』と呼ぶかは知らないが、それでもフランシーヌのことをとても大事に想っていて、心配していることは良く分かった。だが、この一方的な物言いはどうだろうか?
そもそも、本郷もミーも、好きで彼女達と別行動を取ったわけではない。本郷の後輩である城茂の行動の真相を確かめるという、重大な目的があったのだ。
それに、待たせているのはフランシーヌだけではない。ラミアと、そして――凡そ争いごとというものが似合わぬ純粋な少女、ミク。彼女達もフランシーヌと一緒に本郷とミーが戻るのを待っているはずなのだ。
「1人きりなんかにしてないよ! それに、僕と本郷さんには確かめなきゃならないことがあったんだよ! 僕達だって、本当はすぐに戻って、彼女達と合流したかったさ!! でも、それができなかった理由だってあるんだよ! さっき話しただろ、あの女のこと!」
ありったけの怒りと不満をぶつけると、アルレッキーノは黙り込んで何も言い返さず、ただ一言、「すまんな」とだけ言ってきた。
素直に謝ってくれたのなら、それで良いとしておこう。
「……それで、エレオノール様は今もテレビ局とやらにいるのか?」
「多分、そうだと思う」
「そうか。礼を言うぞ」
そう言うと、アルレッキーノはPDAを操作してマップを見て確認をすると、そのまま歩き始めた。
その動作があまりにも自然で、ミーはそのまま大人しく「いってらっしゃ~い」と見送ってしまいそうだった。だが、そんな場合ではないと言い終わる直前で気付いた。
「――って、ちょっと待ってよ! 今から行くつもり!? あんたの仲間はどうするんだよ!?」
先程アルレッキーノは、放送まではここで仲間を待つと言っていた。それなのに、今は一刻も早くここを立ち去ろうとしている。
ミーの問いに対してもアルレッキーノは止まろうとせず、足早に歩きながら答えた。
「仕方あるまい。エレオノール様の御身の安全は、何よりも優先されるのだ」
その答えを聞いて、ミーはアルレッキーノが筋金入りの『フランシーヌ様命』野郎だと確信した。
「ああ、もう! 分かったよ! この分からずや!!」
ミーは爪を伸ばすと、器用に『アルレッキーノとミーはTV局に行きました』と机に刻み込み、アルレッキーノの後を追った。態々丁寧語で書かなくてもいいと思うのだが。
「付いて来る必要など無いぞ」
足を止めずに、アルレッキーノは告げた。どうやらミーもフランシーヌを心配して、自分に付いて来ようとしていると思ったらしい。
だが、ミーは小走りしながらそれに異を唱えた。
ちなみに、アルレッキーノの早歩きに対してミーが小走りなのは、圧倒的な歩幅の差によるものだ。
「あの女を完全に見失っちゃったのは残念だけど、こうなったら僕も早く本郷さんやミク達と合流しなくちゃいけないんだよ! それに、あんた、フランシーヌさんの事になるとあの人しか見えなくなるみたいだし、危なっかしくて見てられないよ」
自分が気絶している間に、あの女は遠くまで逃げてしまったはずだ。ならば今は先行した本郷や残して来たミク達との合流こそを、ミーは急ぎたかった。
ラミアは言葉遣いこそアレだったが、頼りになる人だ。フランシーヌのことは殆ど知らないが、落ち着いていて頼れる人だと思う。
だが、ミクは言葉遣いや性格など諸々が危なっかしくてしょうがない。早く合流して、彼女の無事を確認しないことには安心できないのだ。
「……好きにするがいい。だが、遅いようなら置いていくぞ」
アルレッキーノは短くそのように言って、ミーの同行を認めた。
そして、シャトル発射基地から出ると、アルレッキーノは全力で走り出し、ミーは数秒遅れて、その後を4本足でのダッシュという猫の脚力を最大限に発揮できる走法で追った。
ミーの動きが遅れた理由は、景色だった。この景色の中で見えるはずのものが、見えないのだ。
……TV局が、無い? はは、まさか…………ここからは見えないだけ、だよね?
目の前の光景に、ミーはそのように自分に言い聞かせた。
だが、不吉な予感は少しも消えなかった。
途中でアルレッキーノにPDAも武器も返してもらっていないことに気付き、そのことに憤慨しても。
胸を締め付ける不安は、決して消えなかった。
「それで、その女を探してる内に気絶しちゃったんだけど……自分でも良く分からないんだよね。体力には余裕があったはずなのに、急に力が抜け始めて……」
う~ん、とミーは頭を捻って考えたが、答えは出ない。
一方のアルレッキーノは、「そうか」と頷くと、そこで質問を打ち切った。ミーの『急に力が抜けた』という言葉にも心当たりはあったが、それは協力を確約した後で教えれば良いだろうと考えたのだ。
アルレッキーノも実は、ミーの話には充分興味を引かれていた。それは、ミーが口にした『気絶』や『体力』という、自分の知る自動人形よりも遥かに人間に近い構造に対してだ。それに関しては、『サイボーグとはそのような自動人形なのか』と自己解決していたが。
「これから重大な質問をする。その方のお名前に少しでも覚えがあったら、些細なことでも構わない、余すことなく教えてくれ」
そう言うアルレッキーノの放つ空気から、否が応でも彼の真剣さが伝わってくる。恐らくその人は、アルレッキーノにとって大切な存在なのだろう。
「う、うん。……その人って、アルレさんの仲間なの?」
すっかりアルレッキーノを信用したミーは、気圧されつつも彼を名前で呼んだ。但し、『アルレッキーノ』という名前を長ったらしく感じたので、勝手に縮めていたが。
そのことを気にした様子も無く、アルレッキーノはミーの問いに首を横に振った。
「いいや。私のお仕えする御方だ。名をエレオノール様という。名簿には『フランシーヌ人形』と書かれているがな」
アルレッキーノの厳粛な態度とその内容から、その人はきっと偉い人なんだろうな~と思い……そこでミーは、TV局で別れた仲間達の1人を思い出した。
「フランシーヌさんって、銀髪で銀色の目の?」
本郷が連れていた女性の名が確かにそうだったと思い出し、確認も兼ねてとても綺麗だった特徴も告げて、アルレッキーノに聞き返した。
すると、アルレッキーノは急に、血相を変えて詰め寄ってきた。
「エレオノール様の居場所を知っているのか!?」
先程までの物静かな態度から一変した激しい口調に、ミーも釣られて慌ててしまった。
「ちょ、ちょっとアルレさん! 教える! 教えるから落ち着いて~!!」
そうやって、ミー自身も慌てながらアルレッキーノを宥めること数分。アルレッキーノはすっかり冷静さを取り戻した。
「それで、エレオノール様はどちらにいらっしゃるのだ?」
だが、フランシーヌのことを語るアルレッキーノの態度や言葉の端々から、焦りやもどかしさのようなものを感じる。
それに若干気圧されながらも、ミーはフランシーヌと別れた時のことを話した。
「えぇと、まだ暗い時にTV局の近くで別れて、6時に落ち合うって約束して、それっきり……」
そう言うと、またアルレッキーノが怒鳴りつけてきた。
「なんだと!? 貴様、これほどの長時間、エレオノール様を御一人だけにするとはどういうつもりだ!!」
そう言われて、ミーもカチンと来た。
アルレッキーノがどうして『エレオノール』と呼ぶかは知らないが、それでもフランシーヌのことをとても大事に想っていて、心配していることは良く分かった。だが、この一方的な物言いはどうだろうか?
そもそも、本郷もミーも、好きで彼女達と別行動を取ったわけではない。本郷の後輩である城茂の行動の真相を確かめるという、重大な目的があったのだ。
それに、待たせているのはフランシーヌだけではない。ラミアと、そして――凡そ争いごとというものが似合わぬ純粋な少女、ミク。彼女達もフランシーヌと一緒に本郷とミーが戻るのを待っているはずなのだ。
「1人きりなんかにしてないよ! それに、僕と本郷さんには確かめなきゃならないことがあったんだよ! 僕達だって、本当はすぐに戻って、彼女達と合流したかったさ!! でも、それができなかった理由だってあるんだよ! さっき話しただろ、あの女のこと!」
ありったけの怒りと不満をぶつけると、アルレッキーノは黙り込んで何も言い返さず、ただ一言、「すまんな」とだけ言ってきた。
素直に謝ってくれたのなら、それで良いとしておこう。
「……それで、エレオノール様は今もテレビ局とやらにいるのか?」
「多分、そうだと思う」
「そうか。礼を言うぞ」
そう言うと、アルレッキーノはPDAを操作してマップを見て確認をすると、そのまま歩き始めた。
その動作があまりにも自然で、ミーはそのまま大人しく「いってらっしゃ~い」と見送ってしまいそうだった。だが、そんな場合ではないと言い終わる直前で気付いた。
「――って、ちょっと待ってよ! 今から行くつもり!? あんたの仲間はどうするんだよ!?」
先程アルレッキーノは、放送まではここで仲間を待つと言っていた。それなのに、今は一刻も早くここを立ち去ろうとしている。
ミーの問いに対してもアルレッキーノは止まろうとせず、足早に歩きながら答えた。
「仕方あるまい。エレオノール様の御身の安全は、何よりも優先されるのだ」
その答えを聞いて、ミーはアルレッキーノが筋金入りの『フランシーヌ様命』野郎だと確信した。
「ああ、もう! 分かったよ! この分からずや!!」
ミーは爪を伸ばすと、器用に『アルレッキーノとミーはTV局に行きました』と机に刻み込み、アルレッキーノの後を追った。態々丁寧語で書かなくてもいいと思うのだが。
「付いて来る必要など無いぞ」
足を止めずに、アルレッキーノは告げた。どうやらミーもフランシーヌを心配して、自分に付いて来ようとしていると思ったらしい。
だが、ミーは小走りしながらそれに異を唱えた。
ちなみに、アルレッキーノの早歩きに対してミーが小走りなのは、圧倒的な歩幅の差によるものだ。
「あの女を完全に見失っちゃったのは残念だけど、こうなったら僕も早く本郷さんやミク達と合流しなくちゃいけないんだよ! それに、あんた、フランシーヌさんの事になるとあの人しか見えなくなるみたいだし、危なっかしくて見てられないよ」
自分が気絶している間に、あの女は遠くまで逃げてしまったはずだ。ならば今は先行した本郷や残して来たミク達との合流こそを、ミーは急ぎたかった。
ラミアは言葉遣いこそアレだったが、頼りになる人だ。フランシーヌのことは殆ど知らないが、落ち着いていて頼れる人だと思う。
だが、ミクは言葉遣いや性格など諸々が危なっかしくてしょうがない。早く合流して、彼女の無事を確認しないことには安心できないのだ。
「……好きにするがいい。だが、遅いようなら置いていくぞ」
アルレッキーノは短くそのように言って、ミーの同行を認めた。
そして、シャトル発射基地から出ると、アルレッキーノは全力で走り出し、ミーは数秒遅れて、その後を4本足でのダッシュという猫の脚力を最大限に発揮できる走法で追った。
ミーの動きが遅れた理由は、景色だった。この景色の中で見えるはずのものが、見えないのだ。
……TV局が、無い? はは、まさか…………ここからは見えないだけ、だよね?
目の前の光景に、ミーはそのように自分に言い聞かせた。
だが、不吉な予感は少しも消えなかった。
途中でアルレッキーノにPDAも武器も返してもらっていないことに気付き、そのことに憤慨しても。
胸を締め付ける不安は、決して消えなかった。
【C-5 シャトル発射基地付近/一日目 昼(放送直前)】
【アルレッキーノ@からくりサーカス】
[状態]:全身が焦げている。全身に中程度のダメージ、七分袖、エレオノール様
[装備]:リュート@からくりサーカス、アームパーツ@ロックマンX
[道具]:支給品一式、PDA(ミー)、青雲剣@封神演義
基本思考:エレオノール(フランシーヌ人形)を生還させる。出来れば自分や茶々丸も共に脱出したい。
0:一刻も早くエレオノール様の下へ!
1:ミーと共にTV局へ向かいエレオノール(フランシーヌ人形)と合流。エックス達は後回し。
2:エレオノール(フランシーヌ人形)と合流後、エックスとソルティを捜して合流する。チンクとドラスの危険性を伝える。
3:その後、茶々丸とも合流。チンクとドラスの危険性を伝える。
4:男(敬介)の事をエックスとソルティに正直に話し、できる限り不信を招かない様にする。
5:信頼できる人物にチンクとドラスの危険性を伝える。
6:フェイスレス側の自動人形は積極的に破壊する。
※名簿の『フランシーヌ人形』はエレオノールの事だと思っています。
※この殺し合いに参加している自動人形には、白銀とフェイスレス以外の何者かが作った者もいるのではと考えています。
※シュトロハイムとゲジヒトを、ナチスがあった時代に作成されたナチス製の自動人形であると思っています。
※チンクは殺し合いに乗り、シュトロハイムを殺害したと思っています。
※ロボットやサイボーグの事を「自分の知っている自動人形とは違う作られ方をした自動人形」と認識しました。
※茶々丸と情報交換しましたが、完全には理解できていないようです。
※制限に気付きましたが、『フェイスレスが何かしたに違いない』と思っています。
※アルレッキーノが聞いた音は、超電急降下パンチと超電子ドリルキックによるものです。
※アームパーツが『緋色の手』にも効果があるかは、後続の書き手にお任せします。
[状態]:全身が焦げている。全身に中程度のダメージ、七分袖、エレオノール様
[装備]:リュート@からくりサーカス、アームパーツ@ロックマンX
[道具]:支給品一式、PDA(ミー)、青雲剣@封神演義
基本思考:エレオノール(フランシーヌ人形)を生還させる。出来れば自分や茶々丸も共に脱出したい。
0:一刻も早くエレオノール様の下へ!
1:ミーと共にTV局へ向かいエレオノール(フランシーヌ人形)と合流。エックス達は後回し。
2:エレオノール(フランシーヌ人形)と合流後、エックスとソルティを捜して合流する。チンクとドラスの危険性を伝える。
3:その後、茶々丸とも合流。チンクとドラスの危険性を伝える。
4:男(敬介)の事をエックスとソルティに正直に話し、できる限り不信を招かない様にする。
5:信頼できる人物にチンクとドラスの危険性を伝える。
6:フェイスレス側の自動人形は積極的に破壊する。
※名簿の『フランシーヌ人形』はエレオノールの事だと思っています。
※この殺し合いに参加している自動人形には、白銀とフェイスレス以外の何者かが作った者もいるのではと考えています。
※シュトロハイムとゲジヒトを、ナチスがあった時代に作成されたナチス製の自動人形であると思っています。
※チンクは殺し合いに乗り、シュトロハイムを殺害したと思っています。
※ロボットやサイボーグの事を「自分の知っている自動人形とは違う作られ方をした自動人形」と認識しました。
※茶々丸と情報交換しましたが、完全には理解できていないようです。
※制限に気付きましたが、『フェイスレスが何かしたに違いない』と思っています。
※アルレッキーノが聞いた音は、超電急降下パンチと超電子ドリルキックによるものです。
※アームパーツが『緋色の手』にも効果があるかは、後続の書き手にお任せします。
【ミー@サイボーグクロちゃん】
[状態]:疲労(大)、後頭部に足跡、焦り、不安
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本思考:殺し合いには乗らない、打倒主催
0:TV局が無い……!?
1:アルレッキーノと共にTV局へ向かい、本郷やミク達と合流する
2:合流後、青い髪の女の危険性を伝え、再度捜しに行く
3:シグマ打倒の為、仲間を集める。
4:風見、敬介、茂と合流。
5:クロとは合流したいと思う反面、彼に剛の事を暴露されるのではと恐れている。
6:本郷に対し、少々の罪悪感。
7:武器返せ! それに、どうしてエレオノールって呼ぶのさ?
※なんでも切れる剣、ガトリング等の武装は没収されています。
※悪魔のチップの制限については後続の書き手にお任せします。
※茂は殺し合いに乗ってしまった相手を、止む無く殺してしまったと判断しています。
彼に対する警戒心は完全に消えています。
※本郷と情報交換をしました。
ただし、自分をサイボーグにした剛が世界制服を一時期目論んでいた事。
クロが本郷と同様の理由でサイボーグになった事は話していません。
※ハカイダー(名前を『サブロー』しか知らない)は、バトルロワイアルに乗り気でないと思い込んでいます。
※アルレッキーノがフランシーヌ人形のことをエレオノールと呼ぶことに疑問を懐いています。
[状態]:疲労(大)、後頭部に足跡、焦り、不安
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本思考:殺し合いには乗らない、打倒主催
0:TV局が無い……!?
1:アルレッキーノと共にTV局へ向かい、本郷やミク達と合流する
2:合流後、青い髪の女の危険性を伝え、再度捜しに行く
3:シグマ打倒の為、仲間を集める。
4:風見、敬介、茂と合流。
5:クロとは合流したいと思う反面、彼に剛の事を暴露されるのではと恐れている。
6:本郷に対し、少々の罪悪感。
7:武器返せ! それに、どうしてエレオノールって呼ぶのさ?
※なんでも切れる剣、ガトリング等の武装は没収されています。
※悪魔のチップの制限については後続の書き手にお任せします。
※茂は殺し合いに乗ってしまった相手を、止む無く殺してしまったと判断しています。
彼に対する警戒心は完全に消えています。
※本郷と情報交換をしました。
ただし、自分をサイボーグにした剛が世界制服を一時期目論んでいた事。
クロが本郷と同様の理由でサイボーグになった事は話していません。
※ハカイダー(名前を『サブロー』しか知らない)は、バトルロワイアルに乗り気でないと思い込んでいます。
※アルレッキーノがフランシーヌ人形のことをエレオノールと呼ぶことに疑問を懐いています。
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103:アルレッキーノは自動人形を見ると、つい殺ちゃうんだ☆ | アルレッキーノ | 117:言いたいことも言えないこんな世の中じゃ |
103:アルレッキーノは自動人形を見ると、つい殺ちゃうんだ☆ | ミー | 117:言いたいことも言えないこんな世の中じゃ |