贖罪のススメ ◆2Y1mqYSsQ.



 目を覚ますと天井が視界に入った。全身がズキズキ痛み、特に胸は怪我が酷い。それもそうだ。装甲を剥がして暗闇の種子を引き抜いたのだ。
 スラリとした長身の誠実そうな青年、神敬介はため息を吐いた。物憂げな瞳に深い哀しみが宿っている。
(俺が……この手で……)
 望んでいないとはいえ、敬介の手は血で汚れている。三影英介ことタイガーロイドに負け、バダンに捕えられたのが始まりだ。
 暗闇大使によって彼の一部を植え付けられ、味方を殺す罠としてサザンクロス内部に放置されていた。
 現在、どういう経緯を辿ったのかは不明だが、千切れた左腕も再生されてこの殺し合いの舞台へと放り込まれている。
 敬介が出会った参加者は少なくない。蜘蛛のような戦車。赤い鎧を着た青年。自分が操られていると知り、止めるために戦ってくれたエックス。
 そして……ドラスと呼ばれた少女の姿をした怪人。彼女を追い詰めるのに必死で抵抗を続けた。戦う力があるとはいえ、少女を傷つけるなどあってはならない。
 怪人と知った時、安堵のため息をついた。すぐにそれが間違いであると知ることになったのだが。
 彼女を庇った三人は、怪人である姿を知っている様子だった。それでも守ろうとした。
 ならば、あの怪人は自分たちと同じく、悪の組織に改造されながらも人の心を持った存在。
 その少女を痛め、彼女を庇う三人を無残にも殺した。悪魔のような行為。それが自分の罪。
 さらに……敬介はこの手で後輩の城茂を――――
「目を覚ましたようだな」
 声をかけられ、敬介は振り向く。そこには額にゴーグルをかけ、黒いライダースーツに身を包む男がいた。
 その男を敬介は知っている。闇の中から、後輩である仮面ライダーZXの正義をぶつけた男。ハカイダーだ。


 ハカイダーはギンガを見逃し、サブローと姿を戻した。倒れている敬介を見る。
「この人を、あの建物へと運びませんか?」
「学校か。悪くない」
 隻腕となったフランス人形のように美しい女性――実際に彼女は自動人形なのだが――のフランシーヌがサブローへと進言した。
 お人好しの彼女が敬介を放置しておくことを良しとしなかったのだろう。サブローもまた、敬介をここに置き、彼が寝首をかかれることは本意ではない。
 仮面ライダーを倒すのは自分だ。せっかく本気の仮面ライダーXと戦える機会を、そんなくだらないことで潰したくはない。
 サブローは敬介を肩に担ぎ、バイクをPDAへと戻した。保健室なら生身が多い方であるサイボーグ、仮面ライダーたちにちょうどいいだろう。
 ベッドに寝かしておくのも、体力の回復にいい。フランシーヌに本人の片手を持たせて、校舎へと入った。


 リノリウムの床を足音を鳴らして歩き、サブローは目的の部屋を見つける。ドアを乱暴に開けて、空いているベッドへと運んだ。
 ついてくるフランシーヌは学校が珍しいのか、キョロキョロと周りを見回していた。
 手早くサブローは人間と同じ手順で敬介の手当てを終える。手際のよさにフランシーヌが感心していたが、気にせず続けた。
「手馴れていますね」
「まあな」
 サブローには人体の構造がある程度、データとして頭脳に入っている。怪我の手当てぐらい造作もない。
 敬介の寝入る横顔を確認して、周囲にまた襲撃者が現れないか警戒をする。ついでに、フランシーヌの斬られた片腕を手に取った。
「どうかしましたか?」
「……仮面ライダー1号に会うまでに、お前を俺のへまで傷つけさせてしまったな」
「仕方ありません。あの時、彼女が襲ってくるとは想定できませんでしたし、速度も並ではありませんでした。
あなたはあなたで本郷の後輩である彼を止めるのに必死でした。これは起きても、あなたに責はありません」
 サブローは自分に責任がないと言うフランシーヌに、鼻を鳴らして黙った。
 誰が悪い、とかは関係がない。本郷と戦うまで無傷で済まさなければ、一人の戦士に失礼だと考えたからこそ、フランシーヌの傷はサブローにとって不本意だ。
 一旦修理工場までつれて、本郷と約束の場所まで戻ろうか? とも考えた。
 馬鹿な考えだ。風見やゼロ、凱との決闘は約束している。自らが指定した時間の前に赴くのは、間抜けというものだ。
 フランシーヌの片腕の内部は無数の歯車と鉄製のフレーム、特殊な液体が流れるチューブが見える。自分とフランシーヌでは構造が大きく違うだろう。
 むしろ、フランシーヌがなぜこの構造で動くのか不思議であった。しかし、自分の言語回路を修理したキカイダーのように、ハカイダーもまた、ある程度自分を修理することが出来る。
 その知識をあわせれば、どうにかこの腕を繋げて稼動するところまで持っていけるかもしれない。
 ならばやることは一つ。
「そこの椅子に座れ」
「どうなされました?」
「とりあえず修理する。キサマの腕がないとなると、仮面ライダー1号……本郷に失礼だからな」
「そうですか……ありがとうございます」
「…………疑わないのか? 罠ではないかとか」
 まあ、そういわれれば無理やり直すだけだが、とサブローは思う。第一、サブロー自身はフランシーヌの信頼を得るような行動をとった覚えはない。
 フランシーヌは真摯な瞳をサブローへと向ける。その瞳に自分の作り主である光明寺博士の娘、ミツ子がキカイダーや弟に向ける瞳と重ねた。
 馬鹿馬鹿しいとも思う。ミツ子とマサル、どういうわけだかハカイダーがキカイダー以外に気に懸けている存在であった。
 その理由が分からず、苛立ったこともある。光明寺博士の脳が関係しているのだが、サブローにはそのことに気づくことはない。
「あの時あなたには彼……神敬介を殺すという選択肢がありました。ですが、その選択をしなかった。
私はあなたのその選択から、今私を殺すと考えるとは思えません」
 考えがあってのことか、とサブローは感心する。懸念事項は取り除かれた。早速サブローはフランシーヌの修理へと、取り掛かった。
 途中、腰にかけていたPDAから二度目の放送が告げられる。サブローは手を止めず放送を聴いた。


「城茂……」
 敬介の発言から予想はしていたが、やはり仮面ライダーストロンガーこと城茂は死んでいた。
 相手が操り人形となったとはいえ、同じ仮面ライダーなのだ。それに正義の味方である仮面ライダーなら、仲間であるはずの敬介の相手は難しいだろう。
 他にサブローが知る名は一つしかない。メカ沢。ブリキに似た黄色いロボットに、そう呼ばれていた男だ。
 弱いくせに自分に突っかかってきた。そして素手で戦おうとした覚悟は認めているが、この殺し合いで生き延びるのは無理だったようだ。
 強くなればいい相手にもなれたのだが、と少し残念な気持ちもある。
「……本郷たちは無事のようですね。ミー君もよく無事で……」
(ゼロ、凱、風見、本郷は生きている……まあ、当然だ)
 そう簡単に死ぬ男たちではない。生き抜いて当然と思うもの、口角が吊り上るのを止められなかった。
 禁止エリアの存在を頭に刻み、本郷たちがいるエリアが近いことを知るが、一時間もあれば彼らなら避難できるだろう。
 サブローはそう結論をつけて、フランシーヌの腕の修理を再開する。
「……笑えるのですね」
「笑う? そうか、俺は笑っていたか」
 サブローの姿はハカイダーとしての姿を隠す衣であり、人間とロボットの共存を目指した光明寺の理想である。
 破壊を目的として作られたサブローの場合、標的に近づきやすくするため、という意図も隠されているのだろうが。
 ダークの目的はさておき、光明寺は人間に近く、正しい人造人間を作ろうとしていた。
 その結果がキカイダーであり、弟であるハカイダーなのだろう。感情を持つ悪魔回路を搭載されて、サブローの姿のときは表情が対応していることになっている。
「ならば、俺は来るべき仮面ライダーや正義の使者との戦いを楽しみにしているのだろう」
「楽しみですか……。あなたは不思議ですね。私と同じく、自動人形でありながら感情と表情を持つ」
「作り主である光明寺がたまたまそういう構造で作っただけだ」
「……私の創造主様は人間のいう『感情』を与えてはくれませんでした……」
「くだらん。とりあえず応急処置は終わった。反応は鈍いだろうが、動きはする。完全に修理をしたければ修理工場にでも向かえ」
「ありがとうございます」
 フランシーヌの礼を無視して、次にサブローは己の身体の修理に取り掛かる。本郷、敬介との戦いでダメージを受けた。
 メンテナンスくらいはしておく必要があるだろう。何より、仮面ライダーたちとは全力の戦いを繰り広げたかった。
 サブローが望む決闘には、仮面ライダーが不完全でも、自分が不完全でも成り立ちはしない。
 対等の条件、それこそサブローが望む戦いなのだ。感情というならば、それを指す。
(しかし、俺はキカイダーと対等に戦える日は来るのだろうか……)
 ハカイダーはかつて、己の脳に生み親である光明寺が宿っていることを知らなかった。
 ミツ子に教えられ、死亡したあとの自分はその真実を知っている。冷静になって考えるのなら、おそらくキカイダーが本気になれなかったのはこの脳が理由だろう。
 ……光明寺の脳が積まれているとはいえ、自分はその記憶を持ち得ない。サブローのハカイダーとしての行動は、悪魔回路が判断している。サブローとしての記憶も、己のどこかで記憶しているのだろう。
 だが、サブローには確信していることがある。脳を取り替えた場合、自分は自分でなくなると。
 事実、サブローの知ることはないが、ギルの脳に取り替えた時に大幅な性能の低下と共に、別人と成り果てた。
 パソコンで言えば脳はCPUにあたるのだろう。ハカイダーのスペックをギルの脳が扱えなかったのだ。
 だからこそ、脳を変えたり電子回路に置き換えたりする自分は、キカイダーとの決着を望む自分ではない。
 それはもはや別人だ。つまり、この光明寺の脳を積んだままキカイダーを本気にし、戦わなければならない。
(まあいい。いざとなれば、この脳を人質にキサマに戦いを挑む。それまで、俺はここで正義の味方と戦って己を磨く! 待っていろ、キカイダー!)
 サブローの闘志が燃える。それが、己の存在の終わりを示すと知りながらも。
 わざとそのことに触れずいたことを、無自覚にも認めて。


 フランシーヌは本郷とミーが改めて無事なのを知りホッとするのも一瞬、ミクやKOS-MOSの名に気分を沈ませた。
 彼女たちはフランシーヌの目の前で死んだ。特にミクは心を通わせただけあって、余計に悲しい。
 そして、ミクを殺した少年は贖罪のために己が身を投げ出した。
 彼を死んでしまったミクが許すのかは、フランシーヌには知りえない。
 しかし、笑いを持って償いをしようとしたあ~るを、フランシーヌは責めたくはなかった。
 フランシーヌに死後の世界の存在があるなど、知ることはない。それでも祈るしかない。
(ミク、彼を許してやってください)
 それが彼女が、関わった人たちから得た感情だから。


 サブローが自分の身体をメンテナンスしているとき、ベッドを包むカーテンの向こうで人が動く気配を感じ取った。
 起きたか、と獰猛な笑みを浮かべた。サブローは内部の機械を晒した腕を元に戻し、椅子から立ち上がってカーテンに手をかける。
「目を覚ましたようだな」
 その男、神敬介に声をかけた。フランシーヌが敬介に気に懸けているのが分かるが、知ったことではない。
「ああ……君は確か……」
「この姿のときはサブローだ。神敬介」
「……敬介でいい」
「そうか。キサマはいずれ、俺に倒されるのだからな。せいぜい身体の傷を癒していろ」
 サブローの言葉に、敬介が一瞬呆然とする。すぐに表情を崩して、微笑みを向けた。
 何がおかしいのか、サブローには分からない。
「そうか。じゃあお言葉に甘えるとするか」
 その返事にサブローは満足する。その横からフランシーヌが割って入ってきた。


「よかった……ご無事なようで。始めまして、神敬介。私はフランシーヌと申します。よしなに」
「こちらこそよろしく。そして……二人とも、すまない。そしてありがとう」
「いえ、あなたが助かったのはサブローのおかげです。お礼は彼に言ってください」
「礼などいらん」
 フランシーヌはそっけないサブローの態度に、自分が何か怒らせる真似をしたのではないか? と不安になる。
 後で確認しよう、とフランシーヌは考えて敬介にかねてからの疑問をぶつけた。
「敬介、あなたのことは本郷から聞かされています。なぜあのような行動をとったのですか?
事情があるなら、お聞かせください」
「本郷先輩……ッ!? そうか、本郷先輩と会ったのか……」
 敬介の表情に、哀しさと後悔が宿って痛々しくなった。過去のフランシーヌでは気づかぬ変化だが、今のフランシーヌは様々な人と出会い、人間の細かな違いにも気づくようになっていた。
 それはフランシーヌ自身は自覚していないが、彼女が感情を理解し始めている証拠である。
 敬介が望んで殺戮に走ったわけではないのは、サブローとの戦いで殺してくれ、と望んだことから明らかだった。
 だからこそ、罪を知るフランシーヌは彼が、なぜ他者を殺さざる得なくなったのか知りたい。
 もしかしたら、フランシーヌが敬介の力になれるかもしれないのだから。


「俺は……」
 敬介の重たい口が開く。タイガーロイドに負けたこと。仲間の仮面ライダーの罠として、暗闇の種子を埋め込まれたこと。
 そして、無実の少女を嬲ったこと。三人の参加者を殺し、壊したこと。後輩である城茂を殺したこと。
 吐露しなければ、とても耐え切れる物ではなかったかもしれない。敬介に仮面ライダーと名乗る資格など、とうに失われている。
 額に手を当て、己が罪に敬介は慄いた。自分がするべきことは……
「それで、キサマはどうする気だ?」
 サブローが鋭く、フランシーヌと敬介の会話に切り込んできた。視線を向けると、外を見ており敬介の懺悔には一見興味がなさそうに見える。
 その彼が声をかけてきたということは、何かしら敬介の答えを期待しているのだろう。
 サブローに問われ、敬介は自分の心へと語りかける。
 暗闇の種子を埋め込まれたとはいえ、敬介は許されざることを多くの者にしてきた。特に目の前で家族を奪った、あの少女には死んでも償いにはならないだろう。
 だからこそ、敬介は鋭い視線をサブローに向ける。。
「俺は……償う。たとえ許されることがなくても、憎しみをぶつけられても。そうでなければ……親父にもらったこの身体の意味がない」
 静かに、それでいて強固な決意でサブローへ応える。サブローはZX、1号、V3の信念をぶつけてきた。
 彼が聞いたのだ。どうするのか? と。だから敬介は真摯に答えた。
 サブローは敬介の答えを受けて、黙っている。彼がどう考えているかは知らないが、敬介は自分の答えを曲げるつもりはない。
 やがて、サブローは満足そうな笑みを返してきた。


(やはり、キカイダーと同じ道を行くか)
 最初、敬介は罪に耐え切れず自殺をするのではないか、不安があった。そのような脆い心を持つのなら、仮面ライダーに対して失望をしただろう。
 幸い、返ってきた答えは満足がいくものだ。サブローは敬介の答えに、かつてキカイダーがとった行動を思い出していた。
 キカイダーは光明寺を殺した疑いをかけられたことがある。キカイダーを全面的に信頼しているミツ子はともかく、マサルの憎しみは激しかった。
 なぜかマサルが気にかかるサブローはデスホイッスルを渡し、ダークが危害を加えるのを阻止しつつキカイダーとの決闘の機会を伺っていた。
 キカイダーはマサルの憎しみを前にして、自分を信じられなければ、デスホイッスルを使って壊してくれ、と献身的な態度を見せた。
 キカイダーを壊そうとするキリギリスグレイを阻止しながら、マサルの憎しみを打ち砕いたキカイダーを見たとき、サブローは思った。

 ―― やはりキカイダーは自分が倒すに相応しい男であると。

 気高き正義の魂、仮面ライダーXも持ち合わせている。
 サブローは立ち上がり、フランシーヌに出発する旨を伝えて、再度敬介へと向きを変えた。
「キサマに俺が殺した、後輩村雨良の遺言を伝える。『バダンをぶっ潰してください』と、いうことだ。確かに伝えたぞ。
フランシーヌ、いくぞ。そいつは大丈夫だ、死にはしない。……おっと、敬介に放送の内容を伝えるのを忘れるな」
「サブロー、敬介がもう大丈夫だというのは本当ですか?」
「当然だ。そいつの瞳には本郷と同じく正義が宿っている。敬介、南に向かえば本郷と合流できるだろう。
もしキサマに俺と戦う気があるなら、詳しいことは奴に聞け」
 サブローは伝えたいことをすべて伝え、敬介が放送に関しての情報を得たのを確認し、校門へとフランシーヌを連れて行った。
 次の相手は、本郷猛だ。


 サブローの気高い背中を見つめ、敬介は一人の男を思い出す。
 自分を好敵手と呼び、決闘を仕掛けた男。アポロガイストを。
 意思を持ったアポロガイストが凶行に走る自分を見れば失望し、敬介を殺そうと行動するだろう。
 フッ、とリラックスした笑みが漏れる。フランシーヌの右腕には修理の跡が見えた。目覚める直前の様子から察するにサブローが直したのだろう。
 アポロガイストのように組織に対して執着を見せず、悪の道から自分を救い、純粋にキカイダーを追う彼なら……


「……本郷は南にいる、と言ったはずだが?」
「俺には俺のやることがあるんでね」
 サブローがKATANAの後部座席にフランシーヌを乗せ、約束の基地へと向かおうとしたとき、テントローにまたがった敬介が並んだ。
 サブローとしては怪我をしている敬介相手に戦いを挑む気はない。ぶつかるのなら全力で。怪我が治った敬介と戦いたい、サブローはそう思っていた。
 そのため、今追い払うために腕に取り付けたゼロバスターを向けた。
「俺は群れるのが嫌いだ。馴れ合うのもな」
「気にするな。たまたま行くべき方向が一緒なだけさ」
 下手な嘘を。そう切り捨てようとするサブローに、敬介が遮るように右手を向けた。
「俺は償わなければならない娘がいる。あの子に謝罪して、守ろうとした彼らの代わりに俺が守らなければならない。
行き先と、最後に見た足跡から見れば工業地帯コロニーへ向かった可能性が高い。だから、俺はシャトルで移動するために基地に向かう」
「…………なら好きにしろ」
 サブローが不機嫌に告げ、ゼロバスターをしまう横でフランシーヌと敬介が互いに同行することを喜んでいた。
 何か騙された気分だが、正義の味方としては筋が通っている。サブローに反論する糸口はない。
 仕方なく、サブローは敬介の同行を許した。


「そうだ、サブロー。あの襲ってきた少女を覚えているか?」
「小物だ」
 容赦なく切って捨てるサブローに、敬介は顔を曇らせる。別にサブローの言葉が気に入らなかったのではない。
 彼女の様子に、敬介は見覚えがあった。いや、一種の共感だ。
「あの娘は……おそらく俺と同じだ」
「シグマだかバダンだかに洗脳されている可能性が高い、と言うわけか? 根拠はなんだ」
「洗脳された者の、特有の反応が似ている……簡単に言えば勘だ」
「勘……か」
「サブロー、本郷の鋭さはあなたもご存知のはずです。その後輩である敬介の勘を信じてみてはいかがでしょうか?」
「疑っているわけではない。が、こちらに来れば容赦はしないぞ、敬介」
「その前に……俺が見つけて説得する」
 敬介の決意は揺るがない。あの長髪の少女も、自分が家族を奪った少女も、すべて救う。
 それが敬介の贖罪。仮面ライダーの道であった。
 本郷に再会するのも、自分を止めようとしたエックスに再会するのも、その後だ。
(俺に君への罪を……茂への罪を償うことは出来はしない。けど、戦い続ける。親父がくれたこの身体で)
 償えないなら、戦えばいい。仮面ライダーZXが後々言われ、敬介が知ることのない言葉を胸に刻みながら。



【C-6校門/一日目・日中】


【ハカイダー@人造人間キカイダー】
[状態]:全身打撲。エネルギー小消耗。ある程度メンテナンス終了
[装備]:スズキ・GSX750S3 KATANA@仮面ライダーSPIRITS 、ゼロバスター@ロックマンX
[道具]:ハカイダーのPDA(支給品一式)、風見志郎のPDA(支給品一式)、バタフライナイフ@現地調達(左足に収納中)
[思考・状況]
基本思考:元の世界へ帰ってキカイダーと決着をつける。
1:D-5シャトル発射基地に行き、そこで敬介とは別れる。
2:傷が治った敬介といずれ決闘する。
3:第三回放送までD-5シャトル発射基地で1号を待つ。
4:V3以外の仮面ライダーを探す。
5:村雨良の遺言を仮面ライダー全員に伝えた。仮面ライダーに会い、破壊する。
6:参加者を全て破壊する(ただし、女子供、弱者には興味が薄い)
7:日付の変わる頃(二日目00:00)にゼロ、V3、凱と決着をつけため、スクラップ工場に再度向かう。
8:青い髪の女(ギンガ)は、敬介に任せる。
9:シグマを破壊する。
10:キカイダーに迫る、戦士に敬意。
※参戦時期は原作死亡後(42話「変身不能!? ハカイダー大反逆!」後)です。
※血液交換が必要のない身体に改造されています。



【フランシーヌ人形@からくりサーカス】
[状態]:全身打撲、疲労、足首負傷、ギガアタックのダメージ、右腕修復(ただし、反応と動きが鈍い)、深い悲しみ、激しい動揺
[装備]:なし
[道具]:PDA(支給品一式):未確認支給品(0~1)
[思考・状況]
基本思考:罪滅ぼしのために、主催者を倒す。
1:D-5シャトル発射基地に向かう。
2:ハカイダーを止める。
3:本郷たちと合流。
4:私は生命の水に溶けて無くなった筈では……
5:いつか、本郷やミクのような笑顔をしてみたい。
6:いずれラミアにあの歌を聞かせたい……ミクにも。
7:本郷が心配。
※原作死亡後(25巻第32幕微笑(後編))から参戦。
※コロンビーヌの姿を旧式のものだと勘違いしています。



【神敬介@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:胸部破損(大)、疲労(中)、全身に大ダメージ、生命の水を摂取、強い罪悪感、深い悲しみ、回復中
[装備]:テントロー@仮面ライダーSPIRITS
[道具]:マグネット×2、支給品一式およびPDA×6(アルレッキーノ、神 敬介、ロボ、アラレ、シュトロハイム、城茂)
    スモールライト@ドラえもん(残り四回)、阿紫花の長ドス(折れた)@からくりサーカス:アルレッキーノのPDA
    ぎんのいし@クロノトリガー、液体窒素入りのタンクローリー@ターミネーター2 (D-3基地に放置)
    タイムストッパー@ロックマン2(メカ沢の胴体部):ロボのPDA
    はちゅねミクのネギ@VOCALOID2(E-3道路に放置)メッセージ大砲@ドラえもん(E-3道路に放置)
    拡声器@現実(E-3道路に放置):アラレ、及びシュトロハイムのPDA。転送可能
    HARLEY-DAVIDSON:FAT BOY@ターミネーター2(城茂の死体付近):城茂のPDA
[思考・状況]
基本:仮面ライダーとして戦う。罪を償う。
1:ハカイダーとフランシーヌと共に、D-5シャトル発射基地に向かう。その後工業コロニーへ。
2:ドラス(名前は知らない)に謝罪後、守る。
3:青い髪の女(ギンガ)を救う。
4:他仮面ライダーと合流。
5:いずれエックスとも合流し、力をあわせる。
[備考]
※阿紫花の血により回復速度が促進され、胸の出血が止まりました。他に全く影響が無いのかは、次の書き手様にお任せします。
※第一放送の内容を知りました。
※フランシーヌ人形の『生命の水』を摂取し、自己治癒力が促進されています。“しろがね”と同じようになるのか、その他の影響があるかは次の書き手様にお任せします。



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112:ココロの在処 ハカイダー 126:このまま前へ進むのみ
112:ココロの在処 フランシーヌ人形 126:このまま前へ進むのみ
112:ココロの在処 神敬介 126:このまま前へ進むのみ





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