それは些細なすれ違い ◆c92qFeyVpE



T-1000がそれを感知したのは、修理工場を目指し北上し、しばらくしてのことだった。
何かの走行音、それほど遠くはないようだ。
しかし、この制限下では車などの移動手段を持った相手に追いつくのは、自身の性能を持っても難しいと判断する。
だとすればエラーの修復を優先すべき、そう判断し再び歩を進めようとした時、一定だった走行音が突然乱れ、停止した。
何者かによる襲撃、可能性が最も高いのはそれだろう。
数瞬の思考の後、T-1000は音源の下へとその足を進める。
確かにエラーはある、だが、それによる戦闘行為への影響は高くないと判断。
戦闘が行われた直後、もしくは最中ならば、不意を打つことは容易。
事前に遠方から様子を観察し、最も戦闘力がある、もしくは戦闘行為を止めようとしている相手を判断し、それ以外を排除、ウィルスを打ち込む。
そう思考しながら駆けるが、走行音が途切れたと予測された地点にたどり着く直前、再びその音が感知される。
戦いは予測より早期に決着がついたようだ。
間の悪いことに、走行音はこちらに向かっている。身を隠す暇はないだろう――ならば、無力を装い不意を突く。

ほぼ時を待たずして、一台のサイドカーを感知する。
数は二体、できればどちらの方がよりサンプルとして適しているか判断する情報がほしい。
腕を下ろし、全身から力が抜けたように演技をする――走行音が止まるが、声はかけてこない。
警戒されていると判断、こちらからアクションを起こすべき、顔をあげて対象を見る――対象と目線が合わない。
対象が自身の背後へ注意を向けているのが原因、背後を振り向く――――警告。


サイドカーに乗り、青髪の少女を見ながら凱は戸惑いを見せる。

「スバル=ナカジマ……? 二人……!?」

凱の視線の先、
そこにはスバルの姿をしたT-1000と……

本物のスバル=ナカジマが、そこに立っていた。




修理工場へと進もうとしていたスバルは、その場でがくりと膝をついて呆然としていた。

「ノーヴェ……タチコマ……」

自分のいるすぐ隣のエリアが禁止エリアとされた、早く動くべきだ。
そう頭では理解しているが、その体は動こうとしない。
知り合いの死、それだけでも衝撃だが……それ以上に、スバルは自分の行動を悔む。
自分はタチコマと出会い、行動を共にした。ノーヴェと出会い、話をした。
だというのに、自分はその時何をした? ドラスにあっさり騙されタチコマとは別れてしまい、ノーヴェに対しては……

「――っ」

二人を殺したのは、私だ。

自分さえドラスの企みを見抜いていれば、タチコマと別れず、ノーヴェのことも疑いを持たなかった。
そうすれば、二人は無事だったかもしれない。ノーヴェをチンクと再開させることだって……

「なのはさん、ティア……私は、やっぱり、人殺しだよ……」

守らなくては、救わなければいけないのに。
こんなことを許すわけにはいかないと、シグマを打ち倒すと誓ったのに。
自分は何もできない、まんまと騙され、独りで空回りし、守るどころか……奪おうとした。
足に、手に、全身に力が入らない。
思考が纏まらず、次に何をするべきなのか、何をしようとしていたのかさえぼやけていく。
スバルの心が折れようとした、その瞬間だった。
目の前に、自分と同じ姿をした者――彼女が『ドラス』と認識する相手が現れたのは。


「ドラスゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

スバルは叫びながらT-1000へと自らに残された左腕を振りかぶる。
彼女は自分がT-1000と出会っていることを知らない。
そのために、目の前の自分そっくりに擬態している相手がドラスだと咄嗟に考えてしまった。
ドラスがいなければ、タチコマもノーヴェも守れたかもしれない。
その想いを怒りに変え、自身の持つ力を躊躇なく解き放つ。

「IS! 振動破砕!」

相手が防御のために構えた腕を掴み、超振動を叩きこむ。
直前に腕だけが切り離され、完全に破壊することはできなかったが、以前にも一度防がれているから予想通りだ。
腕の修復の時間を与えず右のハイキック、まともに入るが首をわずかに傾かせただけで効いた様子はない。

「っっっだああああ!!」

その足を力づくで強引に振り切る、流石にT-1000も耐えきれず膝を付き、その眼前へ左拳を突き付ける。

「一撃! 必倒! ディバイン……」
「やめろぉぉぉぉ!!」
「っ!?」

魔力砲撃の直前、凱がスバルの腕を掴んで引き倒す。
すぐに振りほどこうとするが、いかに戦闘機人といえど片腕では凱に力で適いはしない。

「放して! あいつは、あいつだけは!」
「やめるんだ! 何があったかは知らないが、彼女はドラスじゃない! それにドラスは――」
「凱、やめるべきはお前のようだ」
「ゼロ!?」

ゼロの言葉に振り返る。
そこにはセイバーを構えたゼロと、先ほどよりいくらか離れた場所に立つT-1000の姿。
先ほどスバルに破壊されたはずの左腕はすでに修復され、針のように先端が細くなっていた。

「ドラスの是非はともかく、こいつが俺達の共通の敵ということは間違いない」
「くっ……そうか、すまない……しかし、こいつはいったい!?」

スバルへと謝罪をしながら立ち上がり、ゼロの隣でグランドリオンを転送しながら疑問を口にする。
ゼロは相手から目を離さないまま、冷静に状況を推測する。

「恐らくこいつが液体金属、シグマの手先だろう」
「こいつが!?」

そう聞いた途端、凱の眼には怒りが湧き上がる。

「答えろ! 敬介さんやスバルちゃんに成りすまし、悪事を働いていたのはお前か!」

凱の言葉にT-1000は何の反応も返さない。
更に問い詰めようとする凱よりも前にスバルが立ち、顔を俯かせたまま言葉を発する。

「違うよ、こいつはシグマの協力者じゃ……T-1000じゃない」
「なに?」
「私はT-1000と会ってない、私が片腕を失くしたことを知っているはずがない。それを知って、姿を変えられるのは……ドラスだけだ!」
「な!? 待つんだ!」

スバルはT-1000と出会っていることを認識していない。
今は亡き、仮面ライダーストロンガーに擬態していたとき、スバルに破壊した相手の様子まで気にかける余裕はなかった。
もしもあの時よく見ていれば、つい先ほど破壊した左腕がほとんど同じだったことに気づいただろう。
だが、ifは起こらず、スバルはドラスへの憎しみのみを高ぶらせて一人突貫する。
しかし、怒り任せの攻撃がT-1000に何度も通用するはずがない。
大振りの拳をかわされ、次の攻撃を仕掛ける前に顔面を掴まれ近くにあった建物の壁を壊しながら内部へと連れ込まれてしまう。

「スバルちゃん!」

すぐに凱とゼロも後を追うが、動きを止める。
スバルとT-1000が視界から離れたのはほんの数秒だ、しかし瓜二つな二人を見分けることは容易なことではない。
共に倒れている状態を見て凱は戸惑い、ゼロも表情を歪める。
スバルもその状態に気づき、慌てて相手を指して声を上げる。

「本物は私です! 偽物は――」
「騙されないで! 本物は私です!」
「なっ……!」

自分と同じ声で言葉を発するT-1000を怒りに満ちた目で睨むが、ほぼ同時に相手もそっくりな表情で睨み返す。
その状況に凱は戸惑うしかない、迂闊に攻撃してスバルを傷つけるわけにはいかない。
スバルはチンクの知り合いだと言う。二人も妹を失っているチンクを、これ以上悲しませることなど凱はできなかった。
だからこそ、この状況では動きが取れない、とはいえ初対面の相手を見分ける方法も凱は持っていないのだ。
硬直状態に入るかと思われたその直後、それまで沈黙を続けていたゼロが口を開く。

「凱、向って右が本物だ」
「ゼロ! それは本当なのか!?」
「ああ、間違いなく、な」
「よし……!」

ゼロの言葉に大きく頷き、右側のスバルへと斬りかかろうとする――

「いやぁぁ!!」
「っ!?」

凱が聞いていた液体金属――T-1000の特徴は酷く冷酷なものだった。
本来優しく勇気に満ち溢れた者に成りすまし、淡々と破壊行動を行う……まるでゾンダーのような存在。
そのイメージが固定されていた凱は、無力な少女のようなその怯えた反応に思わず剣を止めてしまう。

「止まるな、凱!」
「しまった……!」

その致命的な隙を逃すわけがない。
怯える演技をしていたT-1000はすぐさま腕を鋭利な刃物のように変化させる。
焦りながら退こうとする凱の腹部へ目掛け、それ以上の速度で腕が突き出された――




ギンガ=ナカジマが放送を聞いたのは、シャトルの中での事だ。

飛行場を軽く探索した結果、パソコンからシャトルによる移動手段が存在することを認識。
あの猫型サイボーグが別の者と共に「TV局へ向かった」というメッセージが残されているのは気になったが、ナンバーズとの合流を優先させた。
複数のシャトルから一台に乗り込み発進させ……その最中、ノーヴェが死亡したという放送が流れた。
専用武装がないとはいえ、自分やスバル=ナカジマと同様の格闘タイプの戦闘機人。
そのノーヴェが死亡したというのは、今のギンガへも少なからず衝撃を与えるものだった。
何よりもチンク、スバルの精神的動揺による戦闘への影響が問題である。
早急に合流できなければ、どちらも隙を狙われ破壊されてしまう可能性が考えられる。迅速に行動しなければならない。

振動。
シャトルが目的地に着いたらしきことを確認し、ギンガはスクラップ場を目指し駆ける。




「な……」

その呟きは自分と凱、どちらが発したものかゼロにはわからなかった。
自分が放ったトリモチの有無、それを元にT-1000がどちらかを見分けたものの、凱のミスでT-1000の腕が彼に向けて放たれた。
その寸前、T-1000の腕が撃ち抜かれ、感情などないであろうT-1000が目を見開き自分の背後に視線を向けた。
いつの間にかそこに立っていた大柄な男に慌てて距離を取るが、男はそのままT-1000へと手にした銃を続けざまに発砲。
45口径の弾丸が着弾するたびにT-1000はその体に穴を開け、銀色の内部を露わにしながら6発目の着弾と同時に背後へと倒れ伏す。

「あ、ああ……!」
「スバルちゃん?」

T-1000が倒れると同時に、先ほどまで一切見せなかった喜びの声をあげるスバルを見る。

「無事、だった……!」

ギンガとチンクを除けば、唯一今のスバルが無事を願う者。
自分のせいで別れることとなってしまった、最初の一人。

「スバル=ナカジマ、再度T-1000の破壊の協力を要請する」
「――はい! ボブさん!」

ボブ――T-800が、そこにいた。




ギンガの耳は、確かにその銃声を知覚していた。
無視してスクラップ場へ向かうこともできたが、自分の目的はスクラップ場へ行くことではなく、チンクと合流することだ。
ならばスクラップ場近辺での戦闘を無視するわけにもいかない、その戦闘している者がチンクである可能性が高いのだから。




スバルはT-800の下に笑顔を浮かべながら一直線に駆けつける。
凱はその姿を見ながら、チンクの言っていた通り素直な子なのだろうと感じていた。
先ほどT-1000に挑みかかったときの表情は、まさに鬼気迫るという言葉がそのまま当てはまるようだった。
詳しい事情はわからないが、あんな笑顔をできる少女にあのような表情はさせたくないと、彼は純粋に思う。
だからこそ……直後に行われたスバルとT-800の会話は、凱にとって信じられないものだった。

「ボブさん! あの時は、ごめんなさい……」
「謝罪の意図がわからない」
「それは、その、私がドラスに騙されちゃったせいで、ボブさんと別れて……タチコマと、ノーヴェも……そ、そうだ! 今ボブさんが撃ったのはT-1000じゃなくて、ドラスです!」
「何だと?」
「ボブさんが正しかったんです! ドラスもT-1000とは違うけど、他人に化けて騙し打ちをする、殺し合いに乗ってる凶悪な奴だったんです! あいつだけは、絶対に倒さないと!」

ドラスがこの殺し合いで最初、自分以外を殺そうと考えていたことは凱とゼロは聞いていた。
だから、ドラスを危険視する者がいてもおかしくないことはわかる。
だが何かがおかしい。ドラスの話にスバルの名前は出ていなかった。二人は出会っていないはずではないのか?
今のスバルを見る限り、相当ドラスに対して憎しみを抱いているようだ、彼女が嘘を言っているとはとても思えない。
ドラスが嘘をついたというのか? あのドラスが? チンクを助けようと怒りに燃える、勇気の持ち主が?

「待ってくれ! あいつはドラスじゃない!」

自分自身の考えが纏まるより先に、二人の間に割って入ってしまう。
ゼロが諌めるような視線を送ってくるが、それに気づく余裕もない。

「ドラスは、今のドラスはもう悪の心は持っていない! 勇気に満ち溢れた……勇者の一人だ!」
「……そっか、貴方達もドラスに騙されてるんだね。私と……同じように」
「違う! 実際に会えばわかるはずだ! 今もチンク達と一緒に修理工場で――」
「凱!」

ゼロの叫びに、自分が失言をしたことを悟る。
だが、遅い。スバルは目を見開き、愕然とした表情で凱を見つめていた。

「チンクが……ドラスと……?」
「あ、いや、それは……」

今のスバルをドラスと会わせるのがどれだけ危険か、凱とて気づいていないわけではない。
ただ、ドラスが改心していることを伝えたかっただけなのだ。
しかし居場所や同行者を伝えてしまったのはまずかった、スバルはチンクが自分と同じようにドラスによって心を乱されているのでは、と思い込んでいる。
何とかフォローをしなければ、そう考えて一歩近づき――吹き飛ばされた。

「凱!」
「ウイングロード!?」

突如横から伸びてきた魔力の道は、先端に凱の体を持ったま近くの建造物の中まで伸びていく。
状況が理解できていないスバル達の目の前を、その魔力の主は一瞬で駆け抜けた。

「――ギン姉!?」
「……」

その姿に気づき声をかけるが、ギンガは何も返さずウイングロードを駆け抜け凱のところへ向かう。
舌打ちをしながらゼロがそれを追いかけ、スバルも続こうとしたところでT-800に止められる。

「スバル=ナカジマ、受け取れ」
「PDA……?」
「それに入っている音楽ファイルを解析しろ、ここから脱出する手立てが見つかる可能性がある」
「ほ、本当ですか? 凄い……!」

PDAを受け取り、顔を上げるがすでにT-800はこちらを向いていない。
スバルもその視線を追うと、建物の内部から再生した――本物が失っている右腕も――T-1000がこちらに向かって駆け出してきていた。

「っ、今度こそ振動破砕で……っ!?」

前に出て再度ISを発動させようとするが、直後に全身を極度の疲労感が襲う。
今までずっと緊張状態が続いていたため気付かなかったが、彼女のISにも制限はかけられていた。
使用のたびに疲労が蓄積していき、T-800と出会えたことにより緊張の糸が切れたこの瞬間、それが一気に現れてしまったのだ。

スバルの異変に気づいたT-800はリロードしたコルトSAAでT-1000を狙撃する。
しかし、不意打ちでない状態では拳銃の衝撃だけではT-1000を止めきれない。
銃を持っている右腕を掴まれ、すぐさま左手を振り上げるがそちらも防がれる。
一瞬互いに睨みあい、T-800が頭突きを喰らわせ衝撃で数歩後ろへと下がらせる。
だが両腕は離さず、そのまま力任せに投げつけ、立ち上がったところを押し込んでいく。

「ボブさん!」

スバルは叫ぶが、まだ体が言うことを聞かない。
そんな彼女へT-800は押し込まれながらも声をあげる。

「ファイル名を言う! ファイル名は『ラブラブビッグバン』!」
「らぶっ!?」

真面目な声からまったくイメージがあわない単語が出てきて戸惑い、その間にも二体のターミネーターは遠ざかり、
壁を壊しながらスクラップ工場の内部へと侵入してしまう。

「いけない……! で、でもギン姉も……それに、チンク……! ど、どうしよう……!?」

一度にいくつものことが起こりすぎた。
今一番危険なのは間違いなくT-800だろう、T-1000の方が性能が上だということは彼自身が言っていた。
次はギンガや凱達か、ギンガが何故いきなり凱を攻撃したのかがわからない、何か誤解をしてしまったのだろうか。
最も向いたい場所は修理工場だ、ドラスがそこにいるうえ、チンクが一緒だという、彼女まで自分のように騙されることになるのだけは阻止したい。
それにT-800から渡されたばかりのこのPDA、この殺し合いを打開する可能性があると言っていた。ファイル名はふざけているが、無視することはできない。

「どうする、どうすれば……!?」




「ぐわぁ!」

ウイングロードが途切れ、凱が吹き飛ばされる。
ギンガもすぐさま現れ、凱へと拳を構える。

「ま、待ってくれ……君は、ギンガさんだな……?」

チンクから聞いた外見とスバルと同じ服から、凱はその女性が探し人の一人であることに気づく。
その人が何故突然攻撃をしかけてきたのか、その理由を考え、手にしていたグランドリオンを手放す。

「すまない、誤解させちまったみたいだ……俺は別に君の妹に危害を加えようとしたわけじゃない。君たちのことはチンクから聞いている」
「……チンクの現在地は?」

返答が返ってきたことに胸を撫で下ろす。
先ほどのように慌ててすれ違うことになってはまずい。

「ああ、今は仲間と共に修理工場に――」

言い終わるよりも早く。
ギンガはフットパーツにより急加速、凱目掛けてリボルバー・ギムレットを放つ。
それが直撃する直前、ゼロが横から凱を突き飛ばして回避する。

「ゼロ……!」
「まったく、少しは学習しろ」

冷たい反応を返しながらセイバーを構えるゼロを、慌てて凱は抑える。

「待ってくれ! 彼女がギンガさんであることは間違いない!」
「……だが、こちらに攻撃してきた、それは事実だ」
「それは、そうだが……!」

凱と会話をしながら、ゼロはギンガの様子を観察する。
その動きに、こちらへの攻撃を躊躇う様子は見られない。
だが、彼女がギンガ=ナカジマ本人であることも事実だろう。
無論T-1000のように姿を変えられる参加者の可能性もある。だが目の前の相手は「ウイングロード」と呼ばれる機能を使っていた。
チンクからその機能について聞いている、その機能が使えるのは全次元世界を回ろうともスバルとギンガの二人のみだと。
ならばチンクの仲間だと告げた自分たちへ敵意の理由は何か?
そもそも信用がおけないというのなら説得の余地はある。だが、それ以外の要因だとすれば?
そう、ゼロは知っている。正気を失わせ、内に秘めた破壊衝動を増幅するウィルスの存在を。

(もし、そうだとすれば……斬るしか、ないか……?)




工場の中では二体のターミネーターによる激しい格闘戦が繰り広げられていた。
T-800が持っていたはずの銃は工場内に押し入った時に落としてしまった、そのため不利とわかりながらも素手で挑むしかない。
だが、T-800には武器が一つだけ残っている。

T-800の蹴りがT-1000の腹部に当たる。
液体金属にそのような攻撃が効きはしない――が、次の瞬間その脚部のライダースーツにしこまれたスタンガンがT-1000に電撃を浴びせる。
しかしT-1000は一瞬体をびくりと震わせるものの、すぐにその足を掴み横手に投げ飛ばす。
T-800は堪えた様子もなく立ち上がるが、T-1000の拳がその顔面を捉え、再び倒れてしまう。
倒れた状態のまま蹴りを放つも、すでに予測されていたか逆に掴まれ再び投げ技。

二体の絶対的なスペック差は、たった一つの武器では覆すことはできなかった。
そしてT-800は見る。
T-1000の右腕が、注射器状に変化するのを―――

【F-2 スクラップ工場/一日目 日中】

【T-800@ターミネーター2】
[状態]:全身に損傷(特に背部)、所々の深い傷からは金属骨格が露出、シグマウィルス感染
[装備]:滝和也のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS
[道具]:なし
[思考・状況]
基本思考:全ての者を破壊する。
1:修理工場を目指して東に向かう。
2:スバル及びその仲間(ギンガ、チンク、ノーヴェ)を見つけ、破壊する
3:発見した音楽ファイルに秘められたメッセージを解読
[備考]
※本編開始直後からの参加です。
※スバルに、ボブと呼ばれています。
※スバルの住む世界、魔法、ギンガ、チンク、ノーヴェに関する情報を得ました。
※仮面ライダー(本郷、風見、敬介)についての情報を得ました。
※地中にいた為、神敬介の接近や行動に気付きませんでした。

【T-1000@ターミネーター2】
[状態]:スバルの姿、微弱なエラー?(エラー修復に費やされる時間の推測にズレ)
[装備]:シグマウイルス(残り1回分)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本:バトル・ロワイアルが円滑に進むように行動する。シグマとスカイネットの命令には絶対服従。
1:修理工場へと向かい、エラー修復。
2:他の参加者に出会ったら容赦なく攻撃。ただし出来る限りスバルの姿のみを晒す。
3:可能ならば他の参加者にシグマウイルスを感染させる。(『スペックが高く』、『バトルロワイアルに乗り気でない』参加者優先ある程度は妥協)
4:3が不可能ならば破壊する。
5:ただし、T-800は最終的に破壊する。
[備考]
※シグマウイルスはT-1000の体内に装備させられた状態で存在し、T-1000の体が相手の体内に侵入した際に感染させることが可能。


【F-3 工場内/一日目 日中】

【ギンガ・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】右腕に刺し傷、脇腹から出血(手当て済み)、全身にダメージ、疲労中、魔力消費小
【装備】フットパーツ@ロックマンX、乾坤圏@封神演義
    生体センサー@メタルギアソリッド、時空管理局の制服@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式×2(ギンガ、王ドラ) 天王剣@クロノトリガー(C-6校庭に放置・転送可能)
【思考・状況】
基本思考:敵(ナンバーズ以外)の破壊
1:目の前の二人(凱、ゼロ)の破壊後、修理工場でチンクと合流
2:他のナンバーズと合流
3:敵を探し、破壊する
※外壁が異常に堅いことに気づきました。
※“カメンライダー”と黒いサイボーグ(ハカイダー)をAクラスの警戒対象として認識しました
※ダッシュジャンプをマスターしました。

【獅子王凱@勇者王ガオガイガー】
[状態]:健康、揺るがない勇気、チンクの妹とその仲間の死に悲しみ、
    ナタクに疑問(嘘を言っているとは思っていない)
[装備]:電磁ナイフ@仮面ライダーSPIRITS(右腕に収納)、グランドリオン@クロノトリガー
[道具]:支給品一式、打神鞭@封神演義
[思考・状況]
基本思考:シグマを打ち倒し、この殺し合いを止める。戦う力を持たぬ者、傷ついている達を保護し、守り抜く。
1:ギンガを説得したい。
2:スバルのドラスへの誤解を解く。
3:左上コロニーまで行き、そこから虱潰しに全エリアを巡る。
4:ハカイダーを更生し、勇者にしたい。それが不可能ならば、今度こそ倒す。
5:本郷、ギンガ、エックス、T-800(名前は知らない)と合流。ボイルド、メガトロン、グレイ・フォックスは警戒。
6:同じ目的を持った仲間を探す。
7:日付が変わる頃、スクラップ工場もしくはE-3の軍事基地へ向かう。
[備考]
※風見、チンク、ドラス(スバルに関すること以外)、ゼロと情報交換をしました。
※Zマスター撃破直後からの参戦です。
※チンクから情報を得ました。
※制限の影響により、グランとリオンは出現する事が出来ません。
※凱が見た村雨の写真は原作五巻に出てきたものです。
※風見を強く信頼しています。同時に勇者と認定。

【ゼロ@ロックマンX】
[状態]:左膝を破損(修復中)、全身のアーマーに大きな傷(修復中)、疲労(小)、エネルギー消費(大)、
    ノーヴェの死に悲しみ、確固たる決意、膏薬と包帯を纏っている
    ナタクに疑問(嘘を言っている可能性を考慮)
[装備]:チャージキックの武器チップ@ロックマンシリーズ、カーネルのセイバー@ロックマンX4、トリモチ銃@サイボーグクロちゃん
    プラ膏薬とポリ包帯@ザ・ドラえもんズ、謎の金属片(マルチの残骸から回収)
[道具]:支給品一式 PDA×2(ゼロ、村雨) 不明支給品0~2(未確認)、空っぽの平凡なデイバッグ@ゴミ処理場
[思考・状況]
基本:シグマを倒す。イレギュラーに容赦はしない。
1:ギンガの対処。
2:左上コロニーまで行き、そこから虱潰しに全エリアを巡る。
3:凱と共にハカイダーを更生したい。更生に失敗して、凱が倒せなかった時は、自分がハカイダーを倒す。
4:ハカイダーに再会できない場合、日付の変わる頃(二日目00:00)にハカイダーと決着をつけるため、スクラップ工場に再度向かう。
5:日付が変わる頃、スクラップ工場もしくはE-3の軍事基地へ向かう(ハカイダーしだいによっては、凱一人を向かわせる)。
6:本郷、ギンガ、エックス、T-800(名前は知らない)と合流。ボイルド、メガトロン、グレイ・フォックスは警戒。
7:シグマ、何を企んでる?
8:ドラスの変身能力が気になる。スバルの言動との矛盾はいったい?
[備考]
※ノーヴェ、風見、チンク、凱、ドラス(スバルに関すること以外)と情報交換をしました。
※ノーヴェたちを生体パーツを使用したレプリロイド(のようなもの)と解釈しました。
※ノーヴェから時空管理局と平行世界に関する知識を得ました。
※参戦時期はX4のED~X5開始前のようです。
※液体金属が参加者に擬態している可能性に気づきました。
※支給品にゾンダーメタルがある可能性を考えています。
※一~二時間弱で、傷は塞がります。

【F-3 路上/一日目 日中】
【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:右腕が肩口からありません(出血はなし)、あちこちにトリモチ付着、罪の意識とそれ以上の決意
[装備]:滝和也のナックル@仮面ライダーSPIRITS、ライディング・ボード@リリカルなのはStrikerS、軍用双眼鏡@現地調達
[道具]:支給品一式、PDA×2(スバル、T-800:ラブラブビッグバンの音楽ファイル入り)サブタンク(満タン)@ロックマンX、テキオー灯@ザ・ドラえもんズ、ナックルの弾薬(27/30発)@仮面ライダーSPIRITS
    コルトS.A.Aの弾丸(19/30発)、HARLEY-DAVIDSON:FAT BOY@ターミネーター2
[思考・状況]
基本思考:他者を破壊しようとした参加者を破壊する。罪は自分だけが背負う。
1:ボブを追う? ギンガを止める? チンクを助ける?
2:一刻も早くドラスを探し出して破壊する。
3:T-800、ギンガ、チンク、ゼロ、メカ沢、ロボ(後ろの三名は名前を知らない)とは、いずれ合流する。
[備考]
※本編開終了後からの参加です。
※サブタンクは満タン状態です、使えばエネルギーの回復が可能です。
※テキオー灯は、一時間のみ効力持続。
 一度使った者には、24時間経過しなければ使用不可能と制限されています。
※T-800の住む世界、スカイネット、T-1000に関する情報を得ました。
※T-800のことを、ボブと呼んでいます。
※T-800からの情報より、シグマの背後にはスカイネットがいるのではと考えています。
※ボイルドの脅威を認識しました。
※ドラスが自由に姿を変えられることを知りました。
※ナタクが、シュトロハイムとアラレを殺したものと思っています。

※コルトS.A.A(2/6)がスクラップ工場のどこかに落ちています。
※サイドマシーン@人造人間キカイダーがF-3の路上に止めてあります。



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120:ターミネーター、手がかりあり T-800 127:真っ黒焦げの凶暴な卵(1)
122:俺の名前を言ってみろ! T-1000 127:真っ黒焦げの凶暴な卵(1)
112:ココロの在処 ギンガ・ナカジマ 127:真っ黒焦げの凶暴な卵(1)
119:この箱を見ていたら無性に被りたくなった 127:真っ黒焦げの凶暴な卵(1)
119:この箱を見ていたら無性に被りたくなった ゼロ 127:真っ黒焦げの凶暴な卵(1)
107:ユガミズム スバル・ナカジマ 127:真っ黒焦げの凶暴な卵(1)





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