このまま前へ進むのみ ◆Nfn0xgOvQ2


何事も無くD-5シャトルの発着場まで着いた敬介・サブロー・フランシーヌの三人は、まず発着場内を探索した。
三人の中でサブローは率先して発着場内を進んでいく。
サブローにしてみれば、この発着場内に誰か―例えば先程の青い髪の女―が潜んでいて、自分と仮面ライダー一号との決闘に水を差されては困る。
それで無くても既にフランシーヌを傷つけられている、本郷が来る前にこれ以上人質を傷つけられる事は、サブローの悪としての誇りが許さなかった。
故にあたりを窺うサブローの眼差しは、獲物を狙う鷹の様に鋭かった。

探索した結果、発着場内には誰かいた形跡は有ったものの、他に誰かが潜んでいるという事は無かった。
敬介は服装を探索中に見つけたツナギに着替えた、前の服はあまりにも血とオイルで汚れすぎている、あのままだといらぬ誤解を招きかねないからだ。
他にはパソコンからシャトルでの移動方法が見つかった、パソコン自体は簡単にしか調べていないので探せば他に何かあるのかもしれない。
後はソルティ・エックスがアルレッキーノに宛てた一枚のメモ用紙と、ミーが机に刻んだソルティ・エックスに宛てたメッセージを見つけた。

「こんな近くにいたのですか、アルレッキーノ……」
「知り合いか?」

アルレッキーノ名を見つけて呟いたフランシーヌに、サブローは問いかける。
その問いにフランシーヌは、二人に自分の従者であるアルレッキーノとコロンビーヌの事を伝える。
敬介はアルレッキーノの容姿を聞いた後、不意にPDAを二つ程取り出すと操作する。
それが終わると片方のPDAをフランシーヌに渡しながら言った。

「これはアルレッキーノに返しておいて貰えないか、あの時は済まなかったと。」
「敬介? ……わかりました必ず伝えましょう」

敬介はアルレッキーノと何があったか語らなかった。
敬介自身が操られていた事はハカイダーもフランシーヌ知っている、だからアルレッキーノとの間に何があったのか、聞かなくても大体は想像がつく。
アルレッキーノ自身は放送で名前を呼ばれていないのだから、五体満足では無いにしろ無事であることは確かだ。
いや、アルレッキーノだけでは無く、他にも彼と因縁のある相手はまだ何人かいるのかもしれない。
だから二人ともあえて深く聞く様なまねはしなかった。

「エックス、彼もこの近くにいるのか、……今度は一緒に戦いたいな」

視線を落としメモの中で自分の知っている名前、青いアーマーの参加者に思いを馳せる。
暗黒の種子に意識を蝕まれている間、何人もの参加者にあった。
その中には自分が手を下したのを含め、既に帰らぬものになっている者もいる。
あの時の自分は相手を傷つける事しかできなかった、だが今なら彼らが許し……いや、認めてくれるなら共に戦わせて欲しい。

「エックスとはゼロの仲間の事か、強かったのか?」
「ゼロ? もしかして赤いアーマーで刀を持っている参加者か?」
「ああ、そいつだ。……ほぉ、そうなるとお前はエックスとゼロの両方を相手にしたのか」
「そうなるな。―エックスは強かったよ。けどそれだけじゃない、彼は俺の心の中のせめぎ合いを見抜き助け様としてくれた。俺はその思いに報いたい」

エックス―自分の認めた正義の使者ゼロの仲間であろう人物の名前がでて、思わず問いかけるサブロー。
敬介から帰って来た言葉を聞いて、心の中で一人納得していた。
成る程な流石はゼロの仲間、お前も俺に倒されるにふさわしい正義の戦士の様だ。
メモの内容からして、いずれここに戻ってくる可能性が高いか。
運がいい、仮面ライダーに強いと言わせる程の強い正義の戦士と戦う機会が、こんな所で巡ってくるのだからな。
エックス・本郷、どちらが先になるかはわからんが早くここへ来い、来て俺と戦え。

自分を満足させる事が出来うる正義の戦士が近くにいる事に、ハカイダーは悪魔回路を高鳴らせる。
そんなサブローに、冷や水をぶっかけられる様な事実が、フランシーヌの口から告げれた。

第一回放送の後、テレビ局付近で起こったある少年の誤解から始まった一連の悲劇。
誤解に誤解が重なり、すべてが最悪の選択肢へと進んでいき、その果てにエックスが修羅へと堕ちた事。
サブロー・敬介の知らない、テレビ局倒壊の原因を。

何故だ、何故その結論に至るエックスよ。
確かに誤解はあった、避けられたかも知れない悲劇ではあった。
だがお前の正義の心はその程度で折れるのか? その程度絶望するのか?
違うだろう! それすらも乗り越えてこそ正義の味方ではないのか!
サブローはまだ見ぬエックスへ怒りを募らせる。
正義の戦士とて万能では無い、挫ける時もあれば迷い立ち止まる時もある。
だが、最後には必ず前へ向かって歩き出す、例えその道のりがどんなに険しくてもだ。
だからこそ正義の戦士足りる得るのだ。
だがエックスは違った。
エックスは目の前に立ち塞がる大きな壁を前にして逃げたのだ。
自分にはこの壁は越えられないと、前では無く何処か横の道へ進んでいったのだ。

エックスよ、もし俺と会ったその時に正義の戦士としての心が、一欠けらも残っていないのならば、俺は貴様を破壊する。
その場で完璧なまでにな!

「立場が逆になったな……」

ポツリと敬介は呟いた。
誤解が重なったとは言え、エックスがKOS-MOSをあ~るを殺してしまった事には変わりが無い。
殺したいと思った訳では無いのだろう、だが結果として二人を殺す事になった。
それは操られていたとか洗脳されていたとかでは無く、あくまで自分の意思だ。
その時に彼の心は深い闇に落ちてしまったのだろう、修羅と化しバロットを殺してしまうほどに。
止めなくてはいけない。
敬介は強く思う。
戦う者を全て破壊して最後には自分も消える、それでは何も救われない、何も守れない、何も残らない。
平和は勝ち取るよりも維持していく事の方が難しい。
それはGODとの戦いが終わった後も、次々と現れる悪の組織と戦い続けてきた故の結論だ。
前はエックスが俺を止めようとしてくれた、ならば次は俺の番だ。

エックスの暴走を止める、その事を敬介は深く胸に誓う。

「さてと……、俺はこのまま工業コロニーに向かうが、誰かに伝言でもあるか? 運が良ければ伝えるが出来るかもしれないが」
「もしコロンビーヌと会う事がありましたら、私はここにいますと。もしここにいなければ、日付が変わる頃にスクラップ工場で会いましょうと」
「もし、まだ修理工場に風見志郎や獅子王凱がいるなら、仮面ライダー一号は俺が倒す。そして次はお前達の番だと伝えておけ」

ハカイダーから聞いたゼロとの決闘の場所と時間、それは何人もの参加者へと伝わり一種の集合地点になりつつあった。
その二人の言葉をきき、敬介はうなずくとシャトルへ向かってと歩き出した。

それから少しして、シャトルの発射する轟音が辺りに鳴り響いた。

■■■■■

「抜き足、差し足、千鳥足っと」
「それをいうなら抜き足、差し足、忍び足でしょ」
「そうだったか? まあ、そんな細かい事はどうでもいい。とりあえず誰かがここに居るかもしれんからな、用心して進まねば」

メガトロンとコロンビーヌが、シャトルでこの発着場に降り立つ時すれ違いに何処かに飛んで行くシャトルがあった。
これで発着場には誰もいない、と安心しないのがこの二人だ。
シャトルに乗っていたのがどういった人物なのかは分からない、殺し合いに乗っているのかいないのか、または単独行動なのかチームを組んでいるのか。
もしかしたら強い殺人者に追われて、シャトルで逃げ出したのかもしれない。
幸いなのは向こうのシャトルがちょうど発信する時に、自分達の乗るシャトルがやって来た為、着陸時の轟音が発進時の轟音にまぎれた事だ。
もし飛行場に仲間や殺人者がいても、外でシャトルを見送っていない限り気づかれる可能性は低いだろう。

着陸が終わってから十分程待っても、シャトルに近づいてくる人影は無かった。
とりあえずは着陸する所を見られていないと判断して、二人は発着場内の探索に乗り出した。
ただ発着場内に、先程のシャトルに乗っていた人物の仲間等がいるかもしれないので、極力足音立てない様慎重に行動している。
その為邪魔になる解析中のシャトルのコンピューターは、自分達が乗ってきたシャトルの中に隠しておいた。

そんな調子でしばらく発着場内を進んでいく。

白く細長いピンと立った耳、そう俗に言うウサ耳。
支給品の一つである動物ごっこ帽子。ウサギ、キツネ、ゴリラの三種類がありそれを被ると、ウサギは鋭い聴覚、キツネは鋭い嗅覚、ゴリラは怪力を得られる。
ゴシック調の服を身に纏い、見た目も可愛らしい少女であるコロンビーヌがそれを着けると、さらにその可愛らしさを引き立てる。

のだが……現実は惨い。

動物ごっこ帽子が支給されたのはメガトロンであって、当然の如く自分の支給品であるそれを被っている。
身体もでかくメカメカしく、外見に萌え所の一つも無いオッサンボイスのロボットがウサ耳、……ウサ耳をしているのだ。
似合わないとかそう言うレベルでは無い事は確かだろう。
ちなみにコロンビーヌは、メガトロンの姿を直視しようとはしなかった。

二人がまず目指したのは他の発着場と同じ様に、シャトルの説明の入っているパソコンのある部屋。
そこに近づいた時、メガトロンが何かを聞きつけた様にウサ耳がぴくぴくと動く、そしてコロンビーヌに小声で囁いた。

「おっとコロンちゃん、あの部屋に誰かいる様だ。俺様これから盗み聞きするから周囲の警戒とお口にチャックをよろしく」

さてと、部屋に入って只管レーザーとかぶっ放すっていうのは無しだ、他の部屋ならともかくここには分割ファイルがあるかもしれんからな、それまでぶっ飛ばしたらえらい事だ。
というか中にいる奴ら、分割ファイルの事に気が付いているのか?
気づいてなきゃそれでいいんだが、気づいてPDAにダウンロードしていたら奪うのが厄介になるかもしれん。
てかさあ、男の方の声ってどっかで聞いた事あるんだよねぇ、……ってこの声ハカイダーじゃん。
あぶねぇあぶねぇ、下手したら返り討ちになる所だった。
メガちゃんラッキー♪ ……じゃ無いだろ俺様。
これはあれか? 盗み聞き、いや隠密行動の判定に失敗したら死亡フラグですか? DEAD ENDへ直行って奴ですか?
やっべ~、メガちゃんマジ大ピンチ♪
しかぁし、ピンチをチャンスに変えるのがこの破壊大帝メガトロン様。
会話の中から弱みの一つでも拾えれば、そこから凄まじい追い上げをして見せる。
さあ~て、何か良さそうなネタは無いものかな。

あ、ここで一旦CMね。

■■■■■

シャトルの発射時の轟音が聞こえなくなってもしばらくの間、サブローとフランシーヌの間に会話は無かった。
このまま沈黙が続くと思われたが、それを破ったのはフランシーヌであった。

「サブロー、いえハカイダー。あなたは何故この殺し合いに乗っているのですか? 何故戦いに拘るのですか? 私には貴方が悪人には思えません」
「何故そんな事を聞く?」
「言った筈です、私は貴方を止めたいと。その為に話がしたいと」

サブローとフランシーヌの視線が真正面からぶつかる。
互いに視線をそらす事は無い、それは一分かそれとも数秒か、あるいは数分だったかもしれない。
長い様で短い時間、二人の間の空気が張り詰められていく。

「俺はキカイダーを倒す為に造られた悪の改造人間ハカイダー。俺は元の世界に戻りキカイダーと決着をつける為にこの殺し合いに乗った、それだけだ」
「その為にここにいる参加者を殺して回ると?」
「ああ」
「何故そこまで相手を破壊する事に拘るのですか」
「俺はその為に造られた、……それ以外の生き方は知らない。そう言うお前はどうなのだ?」

ハカイダーに問い返され息をのむフランシーヌ。
命の尊さを知ったとは言え、今までと違う生き方をしろと言われて自分はすぐに出来るだろうか。
少なくとも自動人形達に、ゾナハ病を撒き散らしたり人を殺すような真似はさせないだろう。
だが今までと全く違った生き方をしろと言われたら、フランシーヌといえども困惑するだけである。
望めば多くの事が出来るだろう、だが何をしていいのか何をするべきなのか分からない。
『真夜中のサーカス』の団長として、多くのものを苦しめた償いは一体何をもって果たすべきなのか、今のフランシーヌに答える事は出来ない。
そんなフランシーヌにハカイダーは、追い討ちをかける様に言葉を紡ぐ。

「人間は自分の親を選べない、俺やお前の様な造られた存在なら尚更だ。ならば造られた意味を捨てて生きていく意味が、どこにあるというのだ?」

かつてキカイダーを倒したアカ地雷ガマを倒した後、ハカイダーは自分の造物主であるプロフェッサー・ギルに憎しみを向けている。
キカイダーを失った事により、キカイダーを倒すという目的を失ったハカイダーは、他に自分の生きる目的を見出す事が出来なかった。
その結果、ハカイダーの精神は急速に崩れだしていった。
ゲシュタルト崩壊を起こしたハカイダーは、プロフェッサー・ギルを憎んだ。
そうする事でしか自分の精神を繋ぎ止められなかった。

「……確かに意味は無いのかもしれません」

ハカイダーの言葉にフランシーヌは同意する。
かつて自分は造物主様の恋人の代わりとして作られながらも、笑う事が出来ずに棄てられた。
それでも自分は造物主様を恨んだ事は無い、全ては造物主様の願いを叶えられなかった自分が悪いのだ。
棄てられた、それでも自分には造物主様が必要だった。
ハカイダーにとってキカイダーとは、自分にとっての造物主様と同じ存在なのかもしれない。

私が笑う事が出来たなら造物主様は戻ってきてくれると信じ、独学で錬金術を学んだ。
そして造物主が作った四体の人形に、意識を与る事に成功し旅に出た、私が笑える方法を見つける旅を。
旅は自動人形の仲間を増やしながら続けられた、しかし100年の時が過ぎてもついにその方法は見つけられなかった。
そして私はその旅に疲れてしまった。
だから自分の影武者を残し、一人別の旅に出た。
自分達と敵対する『しろがね』達の操る人形を作る人形師、才賀アンジェリーナに自分を破壊してもらう為に。

フランシーヌの過去をある意味当然の流れだと、ハカイダーは思いながら聞く。
宿敵の死に自分の存在意義を見失ったハカイダー。
造物主に棄てられ、彷徨い続けたフランシーヌ。
違いはあれど、かつて己の生きる意味を見失ったという点については同じである。
生きるという意味と動くという意味は違う、例えその肉体がどんなに完璧に機能していても、心が死んでいては生きていないも同然なのだ。

「だけどハカイダー、私達造られた者は別の何かになる事を望んではいけないのでしょうか?」
「何?」

ここで予想外の質問がハカイダーに投げ掛けられる。

「それはどう意味だ」
「どういう意味も言葉の通りです。ハカイダー、私達は別の何かに成ろうとしてはいけないのでしょうか」

自らを破壊してもらう為に日本に降り立ったフランシーヌが、最初に出会ったのは才賀正二、アンジェリーナの夫であった。
フランシーヌは正二に連れられ、アンジェリーナの下に訪れる。
だがそこにはアンジェリーナの体内の『やわらかい石』を取りにきた、『しろがね』ギィの存在があった。
ギィはすぐさまフランシーヌを破壊しようとした、フランシーヌも抵抗しようとは思わなかった。
だが結果としてフランシーヌは破壊されなかった、それは身重で臨月を迎えていたアンジェリーナが産気づいてしまったから、結果としてそれどころではなくなってしまったのだ。
笑える事だけを感情にだけにしか興味の無かったフランシーヌは、このエレオノール出産に立ち会う事で、その後の正二・アンジェリ-ナ・エレオノール・ギィとの奇妙な共同生活で、人は誕生と成長に多くの過程を必要とする事を学んだ。
そして多くの人を苦しめ死に追いやった自分が、いかに恐ろしい存在であるかを理解した。

だがフランシーヌが得たのはそれだけでは無かった。
エレオノールを大人になるまで見守り続けたい、そう思う様になった。
それはフランシーヌが笑う事以外に、はじめて持った欲求であった。
赤ん坊であるエレオノールにとって、フランシーヌが機械だろうが恐ろしい存在だろうが関係は無い。
泣き、わめき、甘え、ただただ己の感情に従い欲求をぶつける。
そんなエレオノールを前に、フランシーヌは自分が別の何者かになれるのではと思ったのだ。

『真夜中のサーカス』において、フランシーヌは敬うべき主。
ともに笑い、泣き、怒り、悲しむ者など誰一人いない。
親も、友人も、子もおらず、ただただ自分を笑わせ様とする人形に囲まれた、ある意味一人ぼっちの生活。
故にフランシーヌは100年たっても心を成長させる事が出来なかった。
だがアンジェリーナ達との生活にはそれがあった。
今迄にぶつけられた事の無い、色々な感情を受けフランシーヌの心は急速に成長していく。

「ハカイダー、私は愚かな事に人間の赤ん坊を産みたいと思ったのですよ。自動人形がそんな事も出来るはず無いのに」
「…………」
「もう一度聞きます。ハカイダー、私達は別の何かに成ろうとしてはいけないのでしょうか」

例え別の何かになれたとしても、それで自分の犯した罪が消える訳では無い。
償いをしなくて良いわけでは無い、それでもその事を望むのはいけない事なのだろうか。
そう、フランシーヌはハカイダーにといかける。

「………悪くはないだろう」
「でしたら」
「だが、俺には関係ない事だ。俺は別の道を歩く気も無いし歩けるとも思わん」

ハカイダーから帰って来たのは拒絶の返答だった。
悪の改造人間であるというハカイダーの高い誇りが、フランシーヌの言葉を遮る。

いまさらだ、本当に今さらだ。
村雨を殺したこの俺がどの面下げて仮面ライダー達と戦えと?
確かにあいつらならばそれを受け入れてくれるかもしれん。
だが、だがな!それなら今まで悪として生きた俺の生は何だったというのだ。
悪の改造人間として正義の戦士達を倒す、それが俺のプライドだ。
俺はハカイダー、キカイダーを正義の戦士を倒す者。それでいい、それだけでいい。

「話はそれで終わりか?」
「……」
「ならばもう話す事は無い。お前は本郷―仮面ライダー一号との決闘の為の人質だ。本郷達が来るまで大人しくしていろ」
「ですが…」
「お前が何を言おうが俺は止まらん。止めたいのなら腕ずくで止めてみろ」

その言葉を皮切りに二人の会話は途切れる。
沈黙と沈んだ空気のまま、ただただ時間だけが過ぎて行った。

【D-5飛行場基地内/一日目・日中】

【ハカイダー@人造人間キカイダー】
[状態]:全身打撲。エネルギー小消耗。ある程度メンテナンス終了
[装備]:スズキ・GSX750S3 KATANA@仮面ライダーSPIRITS 、ゼロバスター@ロックマンX
[道具]:ハカイダーのPDA(支給品一式)、風見志郎のPDA(支給品一式)、バタフライナイフ@現地調達(左足に収納中)
[思考・状況]
基本思考:元の世界へ帰ってキカイダーと決着をつける。
1:第三回放送までD-5シャトル発射基地で1号を待つ。
2:傷が治った敬介といずれ決闘する。
3:エックスと遭遇し、エックスに正義の使者としての心が残っていないならその場で破壊する。
4:村雨良の遺言を仮面ライダー全員に伝えた。仮面ライダーに会い、破壊する。
5:参加者を全て破壊する(ただし、女子供、弱者には興味が薄い)
6:日付の変わる頃(二日目00:00)にゼロ、V3、凱と決着をつけため、スクラップ工場に再度向かう。
7:青い髪の女(ギンガ)は、敬介に任せる。
8:シグマを破壊する。
9:キカイダーに迫る、戦士に敬意。
※参戦時期は原作死亡後(42話「変身不能!? ハカイダー大反逆!」後)です。
※血液交換が必要のない身体に改造されています。

【フランシーヌ人形@からくりサーカス】
[状態]:全身打撲、疲労、足首負傷、ギガアタックのダメージ、右腕修復(ただし、反応と動きが鈍い)、深い悲しみ、激しい動揺 、無力感
[装備]:なし
[道具]:支給品一式及びPDA×2(アルレッキーノ、フランシーヌ)マグネット×2、阿紫花の長ドス(折れた)@からくりサーカス:未確認支給品(0~1)
[思考・状況]
基本思考:罪滅ぼしのために、主催者を倒す。
1:ハカイダーを止める。
2:本郷たちと合流。
3:私は生命の水に溶けて無くなった筈では……
4:いつか、本郷やミクのような笑顔をしてみたい。
5:いずれラミアにあの歌を聞かせたい……ミクにも。
6:本郷が心配。
※原作死亡後(25巻第32幕微笑(後編))から参戦。
※コロンビーヌの姿を旧式のものだと勘違いしています。


■■■■■

(退屈な昔話が始まって思わず居眠りしそうになったが、成程ねぇ、こりゃあいい話がきけたわ)
「コロンちゃん、一度作戦タイムだ。シャトルの所まで戻ろう」

サブローとフランシーヌの会話が途絶えたのを見計らって、メガトロンはコロンビーヌに小声で、一度自分達の乗って来たシャトルのある所まで戻る事を伝えた。
シャトルまで戻ると、メガトロンは盗み聞きした会話の要点を、コロンビーヌに語りだした。
部屋の中に居たのは、ハカイダーとフランシーヌと呼ばれる参加者。
ハカイダーは本郷と呼ばれる参加者と決闘する為、フランシーヌを人質にしてここで待っている事。
分割ファイルには気づいていないっぽいが、はっきりとした事は不明。

「あとは二人の生まれやら何やらごちゃごちゃ話していたが、聞くか? はっきり言いて有力な情報は無いぞ」
「そうねそこはパスでいいわ。はっきり言って興味無いしぃ」
「だよねぇ~。……さてと、あそこにいたハカイダーと言う奴はアホみたいに強い。正面から戦いを挑んだらスクラップになりに行く様なものだ。そこでだ」
「本郷とかいう奴との決闘に乗じて、勝った方もしくは両方を不意打ちで倒すのね」
「そうその通り、流石コロンちゃん話が早い」

ハカイダーとフランシーヌの会話から得た、仮面ライダー一号との決闘。
アホ強いハカイダーがわざわざ決闘を申し込む相手だ、相手も相当の実力者なのだろう。
そんな参加者を一辺に二人も始末する機会が目の前に転がっている、それをみすみす逃す手はない。

「でも、本郷達って言っていたからには、他に何人か仲間がいるんなじゃい」
「だろうなぁ、だがその辺は安心しろ。不意打ちが終わったらコロンちゃんを連れて、速攻でお空にとんずらするつもりだ」
「威張って言う事、それ? でもまあ、妥当な判断よね。一々ちゃんと相手にしてやる義理も無いし、不意打ちで殺せなかったら運が悪かったという事で」
「その通りだ、無理してこちらがやられてしまったら元も子もない。どうだ完璧な作戦だろう」

自分の作戦を披露しご満悦に高笑いをしつつ、突然咽て苦しむメガトロンを尻目にコロンビーヌはさらに思考する。

でもこの作戦あたしもメガちゃんも姿見られたら、危険人物扱いになるって分かっているのかしら?
まあ二人掛りで奇襲する訳だから、一人が決闘してる方もう一人がそれを見ている仲間の方に攻撃するって言うのもありね。
そう言えば茶々丸ちゃんの支給品に、スタングレネードがあったからそれがうまく使えるかもしれないわね。
それにしてもまさかこんな所にフランシーヌ様の影武者がいたとはねぇ、まあ見逃す義理も無いし邪魔になったら壊せばいっか。
それよりもメガちゃんは本郷って人が来るまで、どうやってあの二人を見張るつもりでいたんだろ。
あたしの持ってる支給品の中に、スパイセットっていうそれ向きのものがある事にはあるけど。
面白そうだから後聞いてからかってあげよう。

【D-5シャトル格納庫/一日目・日中】

【コロンビーヌ@からくりサーカス】
[状態]:健康
[装備]:グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
[道具]:基本支給品一式×2、PDA(コロンビーヌ(通信機能付き)、パンタローネ、絡繰茶々丸(分割ファイル一つ))
不明支給品1~4個(確認済み1~4(銃はない)) 、 スタングレネード(3/3) 床屋セット(鋏、櫛、鏡) 開天珠@封神演義 たずね人ステッキ@ドラえもん 、
アカネハウス11号@パワプロクンポケット8、スパイセット@ドラえもん
補給装置@スーパーロボット大戦OG(4/5)、PDAの通信機能付加ソフト、タブバイク@ゼノサーガシリーズ
[思考]
基本:優勝者の報酬を奪い、勝の下へ戻る
1:ハカイダーと仮面ライダー一号の決闘が始まるまで、おとなしくしている。
2:決闘の状況によって勝った方もしくは両方を、メガトロンと共に不意打ちで殺す。
3:不意打ちをかました後は一目散にとんずら(殺したかは確認しない)
4:シャトルをミサイル代わりに使い、シグマから主催の地位を奪う。
5:メガトロンと共闘。メガトロンの性根を知るものに会えば、騙されているふりをする。
6:アルレッキーノと協力出来るようなら協力する。
7:やっぱり人間は殺せない。人形は壊す。お人形みたいな人間も壊す。
8:もし結果的にアルレッキーと自分が生き残った場合、自分を優勝させてもらうように懇願する。
[備考]
※参戦時期は死亡後です(原作40巻)
※フランシーヌ人形はサハラ編時の偽者だと確信しています
※全てのゾナハ蟲(コロンビーヌらが吐き出すものも)には以下の制限が掛かっています。
また会場の全域には十分なゾナハ蟲が漂っています。
1:外部には一切の害はありません(ゾナハ病の感染や機械類のダメージなど)
2:コロンビーヌが自分の武器として使用するのには問題なく使用できます
※タブバイクは飛行できません、他にも色々制限されています
※補給装置@スーパーロボット大戦OGは制限により、五回のみ補給が可能です
※二エリア以内なら、メガトロンのPDAと通信が可能です。

【メタルスメガトロン@ビーストウォーズメタルス】
[状態]:全身打撲、ダメージ中程度、エネルギー(96%)、弾薬(96%)、疲労微小、咽ている、ウサ耳
[装備]:ハイパージャマー@スーパーロボット大戦OG、動物ごっこ帽子@ドラえもん
[道具]:PDA(メガトロン(通信機能付き))、草薙素子のスペア義体@攻殻機動隊S.A.C、(確認済)シャトルの制御コンピューター。
[思考・状況]
基本思考:優勝者の報酬を奪い、サイバトロンの抹殺。シグマも倒す。
1:ハカイダーと仮面ライダー一号の決闘が始まるまで、おとなしくしている。
2:決闘の状況によって勝った方もしくは両方を、コロンビーヌと共に不意打ちで殺す。
3:不意打ちをかました後は一目散にとんずら(殺したかは確認しない)
4:シャトルの制御コンピューターの解析。
5:シャトルをミサイル代わりに使い、シグマから主催の地位を奪う。
6:参加者を減らす、自身による直接戦闘はしばらく避ける。しかし己の正体を知る者を殺せる状況なら、別。
7:チンク達へいつか復讐する
8:二度とハカイダー、仮面ライダーV3、凱に会いたくない。逃げる。
9:ハカイダー達がいなくなったら分割ファイルを得る。
[備考]
※二エリア以内なら、コロンビーヌのPDAと通信が可能です。




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124:飛びます、飛べます、飛ばします コロンビーヌ 133:破壊の宴(1)
124:飛びます、飛べます、飛ばします メガトロン 133:破壊の宴(1)
118:贖罪のススメ 神敬介 126:名前の無い傷ついた体一つで
118:贖罪のススメ ハカイダー 133:破壊の宴(1)
118:贖罪のススメ フランシーヌ人形 133:破壊の宴(1)





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