因果は巡る ◆2Y1mqYSsQ.



 埃が多少降り積もるかび臭い工場のコンクリートの地面に、本郷を始めとした数人の人間がたむろしていた。
 T-800によって本郷に解析を望まれたファイルがあったためである。ウフコックたちがその音楽に呆れる中、本郷はT-800に渡されたPDAの音楽ファイルを無言で聞いていた。
 本郷の認識としては、日本の若いアイドル歌手の歌程度であった。T-800を全面的に信頼をしていないが、彼はこれが爆発物の解除に役に立つと思っているのは伝わった。
 ならば何らかの重要な役割を担っているのではないかと推測する。本郷はただ軍事基地に放置されていただけのファイルの重要性を、修羅場を潜り抜けた戦士の目で射抜いていた。
『ジンジンダーリン♪』
 甘ったるい女性の声で歌うPDAへと向かって、本郷がその音楽を聞く姿は正直不気味であったのだが。


 音楽を二回ほど再生したころ、T-800が本郷へと声をかけてきた。本郷は頷いて視線をT-800に向ける。
「それで何か分かりそうか?」
「いや。これだけではなんともいえない。それに、こいつがなくてもおそらく爆弾は解除できる」
「ほう」
「爆弾のセットは丁寧でありながら、取り外しが容易なものとなっていた。麻酔さえあれば一時間ほどで完全に除去できる」
 本郷の言葉に、T-800だけでなく周囲全員が驚愕の声を上げた。ただ一人、ウフコックだけは真実を知っているため黙っている。
 本郷はそのまま話を続けた。
「その場合一つ問題がある」
「最初に解除に取り掛かった人間が解除前に爆破される可能性が高く、非常に危険ということか」
 T-800の理解力の早さに感心しながら、本郷は頷いた。もし敵だとするなら厄介な相手だろう。
 普通なら危険に満ちた人体実験のような今回の爆弾解除には躊躇する。しかし、ここにいる仲間の中ではその実験に志願する者がいた。
「本郷さん、僕がやるよ」
 落ち着いた口調でミーが名乗り出た。武美とソルティは驚いている。やはりか、と本郷はミーを見た。
「女の子二人にそんな危険な真似をさせられないし、僕ならほら。制限さえなくなれば首だけでも生きていられるし」
「そんな! ミー君だけにそんな危ない真似をさせることは出来ません!」
「そうだよ、本郷さん。確実に安全な方法はないの?」
 ソルティがミーに待ったをかけて、武美が本郷へと嘆願するように他の手を問う。本郷は武美の質問に、首を横に振って残酷な答えを返した。


 ウフコックが渋面を作る横をスバルが通り過ぎる。おおかた、ミーの代わりにと名乗り出る気なのだろう。
 そのスバルを、T-800が制して本郷の視線を真っ直ぐ射抜いた。相変わらず瞳は無機質だ。
「その実験は俺で行ってもらおう」
「ボブさんッ!?」
 スバルが驚愕の声を上げているが、意外だったのはその場にいる全員であった。
 本郷は知らないが、彼を疑っているミーが怪訝な視線を向けている。本郷もまた、T-800の思惑を探るため慎重に言葉を選んだ。
「……危険が大きいが、構わないのか?」
「どの道リスクなしに爆弾を外すことは叶わない。このバトルロワイヤルが爆弾をつけたまま進むことが正常な進行プログラムだとするなら、主催者の予想外の行動で外さねばならない。
むしろ危険なのは本郷猛、キサマの方だが……」
「危険は承知の上だ」
「つまり、そういうことだ」
 本郷は揚げ足を取られたような感覚に陥って、まじまじとT-800を見つめる。
 その本郷たちを目の前にして、T-800はさらに言葉を続けた。
「それにだ、機械の多い俺やネコ型サイボーグはともかく、生身部分が多いスバルや武美は麻酔が必要だ。
サイボーグがいることを考慮してか、人間用の薬も確かにこの施設にある。しかし、麻酔を使って短時間の睡眠ですんだとしても、本郷の言葉が正しいのなら手術に一時間、回復に最低でも一時間は必要だ。
ならば痛覚を感じない俺の爆弾を解除して、戦えるものとして見張りに回るべきだ。回復に時間を回さずにすむ分、他のものよりも早く復帰できる」
 なるほど、と本郷は頷いた。理に適っている。本来手術とは時間を要するものだ。
 改造人間として力と、IQ600の知能を持つ本郷とて、同時進行したとしてもこの場にいる爆弾を解除しきるのに四時間はかかるだろう。
 それも襲われなかったらと仮定してだ。ならばT-800を見張りに回すようにしてから、全員の爆弾を解除するべきである。
(だが、それでも手術時間を短縮する必要がある。武美にも手順を通信で教え、いざという時の爆弾解除者として期待するしかないか)


 本郷が見る限り、武美も機械いじりをしていたらしく腕はいい。人間の腹を切開したことはないだろうから、爆弾撤去がメインとなるだろうが。
 彼女が手伝ってくれれば、ある程度は手術時間を短縮できるかもしれない。本郷は彼女に技術を伝えるためにも、T-800の爆弾撤去を決めた。
「分かった、ボブ。君の爆弾から解除しよう」
「了解した」
 ウフコックとミーが複雑な表情をしているが、背に腹は変えられない。
 本郷はT-800と共に、手術室にふさわしい部屋を探すことにした。
(そういえばこのファイル。ただの歌に思えるが……放置するというのは意味が不明だ。
シグマの目的の手がかりになるか? 解析する価値はあるな……)
 本郷は探すついでにファイルを自分のPDAにコピーした。T-800もまたこのファイルを解析して欲しいようだ。
 ただ、ミーたちの反応は微妙であったが。


 見つけた手術室は、どこかショッカーの改造室に雰囲気が似ていた。メスや麻薬もわざわざ用意されている。
 かねてからの疑問、シグマは自分たちの脱出を前提としているという本郷の推察が色濃くなった。
「どうしたの? 本郷さん、怖い顔をして」
「ああ。シグマという男はとんだ大物だと思ってな」
 本郷は武美に答えながらも、白衣を着たままメスを取り出す。武美もまた、白衣を着て本郷に並んでいる。
 ウフコックには鼻を活かして周囲の警戒に当たってもらい、ミーとソルティ、スバルには見張りとしての戦力になってもらった。
 武美に手伝いを依頼し、爆弾解除の手順を覚えてもらう旨を伝えてある。多少不安な表情のまま、武美は了承したのだ。
 ちなみに、彼女たちには自分の推論を聞かせている。
「本郷さんの、シグマは脱出させる気があるって話だっけ?」
「どういうことだ?」
 横になっていたT-800の質問に、『シグマがあえて参加者を脱出させる気がある』という本郷の推論を聞かせた。
 T-800は数秒黙考した後、口を開く。
「筋は通っている」
「まあ、シグマが何をたくらんでいるかは会ってみないことには分からないがな」
「……だとすると、スカイネットはなぜシグマといるか理解不能になる」
「どういうこと?」
「俺がいるからだ」
 武美の質問に、T-800は迷いなく答えた。本郷はその自信にこの事件の真相の匂いを嗅ぎつけ、T-800の言葉を聞き逃さないように集中する。
 もっとも、本郷は手は休めていない。
「もともと俺はT-1000と同じくスカイネットから生み出された人間抹殺用のアンドロイドだ」
「ええっ!? じゃあ、何であんたは生み親のスカイネットと戦おうとしているの?」
 本郷も疑問に持つ中、薄々感づいていたことがある。T-800の素性はまるで……
「簡単な話だ。俺はスカイネットと敵対している人類軍によって鹵獲、プログラム改修を受けてスカイネットと戦うことを宿命付けられている。それだけだ」
 本郷、仮面ライダーと似ていた。


「……生み親が酷かったの?」
「単にプログラムを書き換えられた、それだけだ。俺にはもともと感情はない。学習機能もあるが、余計な事を覚えないよう制限されている」
 本郷は武美とT-800の会話を聞きながらも、メスを動かす。痛みをデータとして蓄積するが、痛覚によって動きが鈍ることがないという本人の弁は真実のようだ。
 武美が顔を顰めながらもT-800の事情が気になるのか会話を続けている。若い女性には辛い光景かもしれないが、我慢してもらうしかない。
(通りで怪人と印象が被るはずだ)
 T-800は洗脳を受けて、スカイネットを裏切った。洗脳を受けなかったためショッカーを裏切った本郷とある意味真逆だ。
 怪人と重なる印象なのに、怪人とは逆のスタンスを取ったT-800に対して本郷は複雑な感情を持つ。
 仕方ないとはいえ、洗脳を施すのは正しいことだろうか? おそらく答えは勝者しか出せないのだろう。
(なら、今は俺たちが勝者になるために努力をせねば)
 いつの間にかT-800に抱いていた不信感は緩和していた。おそらく本郷と立場が似ていたからだろう。
 洗脳されたものと、洗脳から逃れたもの。似ているようで逆の立場だが、今は力になってくれる。
 だから、
(今は滝のライダースーツが似合わないことは保留しておこう)
 本郷はただ仲間の爆弾の解除に、メスを動かしていった。


 武美は本郷の手順を、頭に響く説明と共に必死に覚えていった。肉を切り裂いて中身を露出するのは、作られたターミネーター相手とはいえ吐き気を催した。
 それでも必死に耐えて爆弾の解除を覚えていく。おそらく、仲間のためにという理由ではそこまで根性を出せなかっただろう。
 武美が本郷の解除手順を必死に覚えるのには理由があった。
(あいつ……灰原はあたしが役立たずだと言い切った。けどこの解除方法を覚えれば役立たずどころか、脱出の貢献者だ。
あの世で悔しがりなさい。脱出に貢献するのは大神のあんたじゃなくて、脱走したサイボーグのあたしなんだから)
 武美はいまだに灰原の侮辱する言葉を忘れてはいない。冥福を祈ってはいたが、あの時の見下す言葉が離れなかった。
 だからこそ、心の中にあるしこりによって灰原に対する思考を中断したのである。
 あれも冥福を祈ったといえば、言うのだろう。大神の連中の冥福を祈るなんて、ソルティや本郷に影響でもされただろうか?
 ずいぶんとお人好しになったものだ。とはいえ、死人は何も思わない。
 武美の目的はそんな小さなことではない。武美の一番の目的は、
(そして、あたしがこの技術を得れば……きっとエックスを殺せる……!)
 ミーも本郷もウフコックもソルティも、エックスの魔の手から守ること。ただそれだけであった。


 爆弾を障害と感じる人間は多い。バトルロワイヤルで優勝することを決めようと、シグマ妥当を掲げようと、爆弾という壁がいつかは立ちふさがる。
 本郷でさえ必死に解除方法を探していた。そして、爆弾を一番邪魔だと感じているのは、すべてを抹殺すると決意を固めたエックスも同じのはずだ。
(ソルティには悪いけど、あたしはあいつが正気に戻るなんて思えない)
 武美はいまだにあの【鬼】の目を思い出すだけで身体が恐怖に震える。あれほど狂気に染まった男が、ソルティの言葉に耳を傾けるのだろうか?
 武美には信じられない。本郷もソルティもミーも優しい。だからエックスを助けようと動くのだろう。
(だけどあたしは違う)
 武美にはエックスが元に戻る姿など想像すら出来ない。彼は破壊者であり、武美からすべてを奪う存在だ。
 武美が爆弾解除の手順を覚えていれば、彼も迂闊には殺せない。その上で武美が持ちかけるのだ。
 爆弾を解除する、と。
 その代わり本郷たちを見逃して欲しい、とでも言えばエックスが武美を疑う確率も減るだろう。
 そして、エックスの身体から爆弾を取り出す過程で爆発物を起動させれば、たとえあの鬼でも殺せる。
(あたしにしか出来ない)
 武美以外の人間では優しすぎて出来ない。クロの仇をとるためなら、これ以上仲間を失わないためになら何でも出来る武美だからこそ、とれる汚い手だ。
 卑怯だと罵ってもらってもいい。武美はこれ以上悲しい思いをすることも、させることも嫌なのだ。
 だから武美はエックスの殺害を決心する。
 そのために一心不乱に本郷の手さばきを見て、説明を聞きながら、
(ごめんね、ソルティ)
 ただ一人、エックスを元に戻したいと願う少女を裏切ることに心を痛めた。


(腕は確かのようだな)
 医療技術もデータとして蓄積しているT-800は本郷の手さばきと手順を記憶しておく。
 T-800自身が他人の爆弾を解除することはないかもしれないが、覚えて置いて損はない。
 爆弾を解除する振りをして、起動させるのもいい。もっともその手で殺せるのは一人程度だろうが。
 本郷の手によって爆弾が外せるのはほぼ確信している。問題はシグマがこのことを勘付いて爆破することだった。
 本郷の推論が正しいとは思ってはいない。それでも、シグマには何らかの参加者を爆破することが出来ない事情があるのだろう。
 本郷のような参加者がいい例だ。
(だが、スカイネットは何を考えてシグマに協力する?)
 本来、T-800の知るスカイネットにはこんな大規模なバトルロワイヤルを開催する余裕などない。
 まさに人類軍に淘汰されかけて、苦肉の策としてジョン・コナーを暗殺するために過去へとT-1000を送ったのだ。
 このような戯言に付き合う暇などないはず。
(まあ、どちらにしてもシグマに直接接触して、スカイネットへとつないでもらえば分かるだろう。そのために優勝をせねば)
 T-800は感情のこもらぬ思考で、爆発物を除去していく本郷をみつめる。隣の女性、広川武美も爆発物の構造を理解して言っている。
 城茂の言葉が確かなら、本郷猛はいずれT-800の最大の障害となる男だ。しかし、弱体化したセンサーで本郷を探ってみると分かったことがある。
 本郷猛は毒に侵されている。
 今も辛いだろうに、おくびにも出さない精神力は驚嘆した。それも長くはもたない。
 本郷はいずれ死ぬ。立ちふさがったとしても相手は弱体化した本郷。
 つまり、本郷猛はT-800にとって長く利用できる存在だ。
(本郷猛を利用して優勝をはかる。とはいえ、目の前の男は馬鹿ではない。慎重に進める)
 T-800はスバルの何倍も気を使おうと、城茂をテストモデルとしてコミュニケーションをとる方針へと変えた。
 本郷自身が、T-800の出自に幾分か警戒を解いていたのは本人に分かりようがない。
 ゆえにその事実はT-800には大きな幸運であった。


 スバルはマッハキャリバーと一通り話した後、T-800の爆弾を除去しているだろう部屋へと振り向く。
 T-800ことボブの爆発物撤去がうまくいくよう祈っているのだ。スバルがこのバトルロイヤルでであった始めての仲間。
 そして今また罪を犯したスバルを助けてくれた強い人。それがボブなのだ。
(凱さん……なぜあなたほどの人が騙されたのか分かりません。でもドラスだけは……絶対許さない)
 スバルの瞳がナイフよりも鋭くなり、敵がいるだろう方向へと向けられる。
 隣の部屋では新たな仲間、ミーたちがいるのだがスバルは自分がそこにいく資格があると思っていない。
 自分はドラスやシグマを倒して死ぬ気である。マッハキャリバーにも秘密だ。
 だから彼らとも距離をとる。スバルは一人で死ぬつもりだから。
 そうでなければ、自分は救われない。ギンガも凱も死んだのだから。


 スバルがマッハキャリバーと二人っきりにして欲しい、と言っていたためミーたち三人は大人しく本郷の手術成功を祈っていた。
 とはいえ、T-800いわくほぼ人工物であるとのことのため、手術という言葉は相応しいとは思えないのだが。
 あそこまでレベルの高いロボットを作れる技術に、ウフコックは素直に感心した。仕草もほぼ人間と同等である。
(だから感情の匂いがしないというのも納得ということか。つくづくオーバーテクノロジーの塊だ)
 世界……いや、平行世界とやらは複雑だ。ウフコックの知識を超えた技術もある。
 ソルティの説明によって彼女の身体がほぼ人工物だと教えられ、そのソルティが人間臭いため他のロボットも似たようなものだと思い込んでいたのだろう。
 初歩的なミスだ。固定観念という奴はこれだから困る。
「どうかしましたか?」
「いや、なかなか俺も未熟だな、と考えてしまってな」
「ウフコックは見た目と違って大人っぽいからねー」
 ミーが暇そうに外を見ていた。見張りとはいえ、やることがなければ暇にならざるをえなかった。
 本郷のほうが作業を終えれば次の爆弾を解除行うのか。それともエックスを追うのか。
 ウフコックはどちらの道を選ぶべきか、相変わらず煮えきっていなかった。
(まあ、本郷の作業が終わるのを待たないとならないってことか。今分かるのは)
 ウフコックは結論をつけて、鼻を使って周囲を警戒する。それが課せられたウフコックの任務だから。
 そう、これ以上仲間を失わないために。


 ミーはT-800の爆発物を外していいのか迷っていた。なぜか知らないが、彼が危険な存在に思えたからだ。
 妙に自分を追い詰めたあの天童の犬と重なる。それが不安でしょうがない。
(けど、ウフコックの鼻も反応していないみたいだし……)
 ウフコックの鼻の有用性はミーに充分に伝わっている。だからこそ、ミーの拭えぬ不安が影を落としていた。
 本当は悪意など存在せず、すべてが作り物のT-800には感情がないためウフコックの鼻とは相性が悪いだけであるだけだ。
 そのためウフコックも気づかず、すべてがT-800の都合のいいほうに動いていただけだった。
 ただ一人、T-800に最悪の敵の印象を重ねているミーを除いて。
(まあ、警戒はしておくかな。念のために……ね)
 ミーはこれが思い過ごしであって欲しいと願う。
 そのほうが一番平和なのだから。


 ソルティは高い視力を活かして周囲を警戒していたが、やがて飽きてミーたちに話しかけた。
 しかし、ウフコックもミーもどこか上の空で何か考え事をしているようだったため、ソルティは落ち込みながら黙る。
 PDAに移るアイテムにソルティはため息を吐いた。
(駄目です! ため息を吐くたびに幸せが逃げるって、ローズさんが言っていました!)
 ソルティは一人ガッツポーズを取って、自分を叱咤した。ウフコックが大丈夫か? と声をかけてきたため、元気よく大丈夫だと返した。
 ソルティはPDAの画面に映るガイアアーマーを使う気はない。なぜなら、このアーマーはもっと相応しい人物がいる。
(このアーマーは元の優しいエックスさんが使うべきです。私よりも)
 PDAを優しく抱きしめ、ソルティは静かに決意する。
 このアーマーはきっと平和にするという製作者の思いを込められたものなのだ。
(エックスさん。待っていてください。私が絶対正気に戻しますから……)
 たとえウフコックや武美に、エックスが戻れないところに行ったのだと言われたとしても、ソルティにとっては優しい青年のままであった。
 鬼になったなど認めない。かじりついてでも正気に戻す。
 だからソルティはこのガイアアーマーを使う気はない。
 エックスが向かったとされる方向へと、ソルティは顔を向けた。


 本郷が作業を開始してから一時間になる頃、足音が聞こえてウフコックは振り向いた。
 本郷の感情の匂いを嗅ぐと、どうやら成功したらしい。ホッとしつつも、ウフコックは顔を顰めた。
(強い決意……そして殺意。どういうことだ、武美?)
 ウフコックは気になるものの、すぐさま現れた本郷へとミーが声をかけてきた。
「本郷さん、お帰り。成功したの?」
「完璧だ。彼の体内に爆弾は存在しない」
 本郷の結論に、ソルティとミーが喜色の歓声を上げる。シグマの横槍もなかったようだ。
 ホッとしてウフコックは肩に飛び乗った。
「一人解除するのに一時間近くか。驚異的な早さだ」
「武美もある程度手順を覚えたから、撤去時間ならもう少し早くすることも出来る」
「任せてよ」
 武美が胸を叩き、ソルティやミーが褒め称える。ウフコックは武美から嗅ぎ取った匂いは気のせいと思いたかった。
 しかし、いまだに殺意があり固く決心してある。
(本郷に伝えねばな)
 武美の決意は危険すぎるからだ。自分を犠牲にするのをいとわない、激しい憎しみは。


「ボブさん……よかったぁ」
「問題はない。あの男、本郷猛は聞いたとおりの腕前の持ち主だった。こうなるのは必然だ」
 スバルのT-800を心配する言葉に淡々と答える。おのれの爆発物は撤去された。
「それにしても、レーダー機能は回復しないか。身体能力も手術前と同等。やはりなんらか外的要因が性能低下を招いているのか」
「そう……ですか。マッハキャリバーのレーダー機能もかなり制限されているんですよ。半径百メートルが限界みたいで……」
「そうなのか?」
「Yes」
 マッハキャリバーの英語を聞き、T-800は理解した、とだけ返した。ちなみにT-800にとって言語が違う人種なのに、誰の発言でも自分が慣れ親しんだ言葉に聞こえることへの疑問はない。
 せいぜいシグマが高性能な翻訳機を使っている、程度の認識だ。だいたい、言語が通じる理由を考えたところで優勝できるわけでも、シグマを倒せるわけでもない。
 翻訳機への興味など、ノーベル賞の名誉と金を狙う研究者だけが頭を使って解析すればいい。
 スバルは怪しいが、本郷やウフコック、目の前のマッハキャリバーや武美あたりは気づいているのだろう。
 誰も疑問に出さないというのは、単にそのことに思考を割くことが無意味だからだ。自分たちは戦わなければならない。
 だからこそ、翻訳機について考えるほうがおかしいのだ。そんな余裕があるのは、ただの馬鹿か戦場を日常とした異常者か。
 T-800はいったんセンサーと身体能力を把握し終えて、これからの行動の問題点の分析へと移った。
 禁止エリアを活用できるようになったとはいえ、一人で残り十六人を相手にするのは骨が折れる。
 優勝してスカイネットの元へと正常化を報告できる確率は数%以下だ。賢い手段とはいえない。
 ならばここに集まったメンバーを煽ってもう一つのグループ、ゼロたちと潰し合わせるのはどうか?
 もちろんそれも賢くないどころか、愚策である。ゼロたちのグループはまず本郷たちと交渉しようとするだろう。
 そして本郷たちもそれを了承する可能性が高い。そこへ戦うよう強行すればT-800の築いてきた信頼はもろくも崩れるのだ。
 ただでさえスカイネットのことを知っているという状態は危うい。T-800の語っていることは真実だが、それを真実だと断定する手段が本郷たちにないのだ。
 T-1000とグルだと本郷たちが判断して敵に回る可能性は充分にある。
 ならば取れる手段は二つ。
(話し合うことが出来ない瞬間のみ、攻撃を仕掛けさせる。それにドラスをスバルに攻撃させれば、彼らは動かざるえないだろう。
向こうもこちらのグループを敵とみなす以外に手はない。そして両方のチームが会話する前に殲滅、もしくは撤退をする)
 さらにT-800は計算をする。この殺し合い、いまさら乗っているのはT-800だけではあるまい。
 そうでなければ一日もたたず三十三人も同じ舞台で死ぬことはない。ならば、そいつらの戦力を期待する。
(向かわせたエックスが仕事をする頃だ。そうなればエックスは死ぬだろうが、ゼロたちのチームも被害を負うだろう。
ここで俺がすべきことは時間稼ぎか。そうなるなら……)
 全員の爆弾を解除するよう促す。そうすれば時間が稼げ、その間ゼロチームもエックスも傷が増えていくはずだ。
 さらに時間が経てば経つほど本郷の毒も進行していき、倒しやすくなる。
(あるいは、凱がT-1000によって狂わされたため、やむなく倒したと説明するのも手か)
 ゼロのチームと会話になれば、真っ先に凱を殺したことを問われることとなるだろう。そうなれば、こう答える以外にない。うまくいけばゼロのチームも取り込むことが出来る。
 威嚇射撃をゼロたちにしたのは、スバルを倒すように見えたなどと弁解すれば大して疑われはしない。
 もっとも、T-800のベストな状況はより多くの参加者の死亡のため、この手は最後の手段なのだが。
 T-800はそこまで思考して、スバルに声をかけた。


「スバル、次は君の番だ。麻酔はあったのだから、それで本郷に爆発物を撤去してもらうといい」
「え……?」
「何を戸惑う必要がある? 忌々しい爆弾を解除できるいい機会だぞ」
「でも……私は凱さんも殺して…………」
 T-800は微動だにせず呆れた。なにやら落ち込んでいる雰囲気ではあったが、そのことを気にしていたとは。
 本人がそう思い込むのはいいが、事実と違う齟齬を彼女が持つと、本郷たちに伝わった時にT-800への反発が生まれるだろう。
 ならばいい機会だ。先ほどの二つ目の策をここで、半分だけ使うとしよう。
「スバル、凱を殺したのは俺だ」
「ええっ!?」
 T-800の告げた言葉に本郷たちも警戒をする。それはそうだ。殺したなどといえば警戒する。
 多少疑念をもたれるのは承知の上。スバルの精神ケアを優先した結果だ。
「どういうことだ?」
「T-1000には俺の知らない装備が追加されていた。スバルも見たはずだ。あいつの注射器に変化する右手を」
「は、はい。でも、それでなんで……」
「どういうわけか知らないが、その右手は機械の制御を狂わせるものだ。俺を救うために割って入った凱は不幸にも、その注射器を打たれた。
結果、凱は心ならずも俺を破壊に向かった。…………俺に自分自身を殺すよう懇願しながら」
 淡々としたT-800の語り口は本郷たちに衝撃を与えたようだ。これは真実を含んだ嘘だ。
 確かにT-1000の追加兵装は機械を狂わせる。受けたのはT-800で、狂うのではなく正常化したのだという二点は都合よく改変した。
 一種の賭けに近いが、少なくともスバルの信頼は得れる。T-800は必要な分だけ告げて沈黙した。すると、本郷が一歩前に出る。
「ボブ。その言葉を信頼しよう」
「そんな簡単に信じていいの!?」
 武美の素っ頓狂な声に、T-800は同意した。あっさりと信じすぎる。T-800はなぜその考えに至ったか、理由を問いただそうとした。
 その前に本郷から口を開く。
「俺の後輩、敬介だ。あいつはもともと殺し合いに乗るような男ではない」
「そうか。ならばボブの言っていることが真実なら、本郷の後輩が殺し合いに乗っているのも合点がいく」
 ウフコックの確信に満ちた言葉に、本郷は頷いた。洗脳された仲間がいたのなら、本郷の思考の流れは自然だ。
 運はT-800に向いているらしい。都合がいいが、これ以上言葉を重ねるのも逆効果。結論は彼らに任せる。
 だから、ここで告げる言葉は一つだけ。
「本郷。俺を見張りを任せる程度には信用して、スバルの爆弾解除を頼めるか?」
「もちろんだ。ここの守りを頼む。スバルちゃんと……ミーでいこう」
「僕ッ!? ソルティのほうを先にしたほうがいいと思うけど……」
 ミーが心配そうにソルティを見た。それはT-800への警戒の意味も含まれているのだが、T-800は気づかなかった。
 T-800の凱殺害の告白だけでは、疑念を払拭できなかったのだ。とはいえ、ミーも表に出さなかったため衝突は生まれない。
 それが双方にとって幸運だったかはまだ結論はつかなかった。
「いいえ、今度はミー君が行ってください! 私がちゃんと見張りますから」
「う、うん……」
 T-800は目の前の動物型サイボーグと少女のやり取りを見た。この二人も戦闘能力保持者だ。
 油断は出来ない。スバルが視線をT-800へと向けるのが気配で分かったが、T-800はもう見張りの体制へと入っていた。
 疑われないためにやることはやる。もっとも、疑われていてもやることに変わりはないのだが。
 ターミネーター。T-800は己が目的のために、なるべく時間をかけるのがベストだと現状を分析した。


 本郷はスバルとミーを連れて、武美と共に爆発物の除去をするため手術室へと向かう。
 ゆっくりと進むが、一瞬足がもつれた。本郷の珍しい反応に、武美とミーが驚く。
「本郷さん?」
「驚かせてすまない。少しグレイ・フォックスとの戦いで出来た傷が痛んだだけだ。今はもう大丈夫だ」
「無理しないでよ、本郷さん。あたしが外し方覚えたら、ちゃんと休んでね」
「そうですよ。本郷さんに何かあったら、ソルティさんたちも心配しますし……」
 武美とスバルが本郷の心配をしてくれる。彼女たちの爆弾を外し、生きて帰らせねば。
 少しだけ本郷の決意が強くなる。
「ああ、分かっている」
「無理ならボクに言ってね。また合体して力を貸すから」
 武美が少し吹き出し、ミーが落ち込む様子を見ながら、本郷は優しく微笑んで頷いた。
 彼らを守る。本郷は身体を蝕まれながらも、歩みを進めた。


【G-3 修理工場/一日目 夜中】

【本郷猛@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:疲労小、ダメージ大、全身に軽度の火傷、胸部から内部機械が露出、右腕に切創、ドクターケイトの毒が進行、ベルトの一部が破損。応急処置済み
[装備]:白いカラス(全体に焦げ跡あり)@人造人間キカイダー
[道具]:支給品一式、トマト×97@THEビッグオー、謎の金属片(外装解除。解析は八割程度)、
     PDA(グレイ・フォックス、ドロシー、草薙素子、ドラ・ザ・キッド)×4。
     ロジャー・スミスの腕時計@THEビッグオー、ブルースシールド@ロックマン、ジローのギター@人造人間キカイダー
     虹(ドクターケイトの毒が染み込んでいる)@クロノトリガー、ライドル@仮面ライダーSPIRITS、ラブラブビッグバンの音楽ファイル@パワポケシリーズ
[思考・状況]
基本思考:殺し合いには乗らない、打倒主催。
1:全員の爆弾を解除する。
2:エックスを止める。説得に応じないのなら、倒す
3:フランシーヌをハカイダーから助ける。決闘に応じる?
4:武美の寿命タイマーをどうにかする。
5:コロンビーヌにフランシーヌ人形のことを伝える。
6:パンタローネを倒した者を見つけ出し、この手で倒す。
7:シグマに関する情報を集めたい。『ラブラブビックバン』のファイルを解析する。
8:敬介の真意を確認。場合によっては倒す。
[備考]
※原作8巻(第32話 称号)から参戦。
※コロンビーヌの格好を旧式のものと勘違いしています。
※シグマは新兵器を作るために、自分たちのデータを収集していると推察しています。
※武美とは、一エリア以内なら通信が取れます。
※ベルト左側エナジーコンバーターが破損し、備蓄エネルギーが失われました。
※T-800への疑いが解けました。
※敬介が洗脳されている可能性をもちました。
※爆弾を解除するのに、一時間は必要です。
ただし、同時進行や武美の助けを借りれば、ある程度時間を短縮することも可能です。
また、手術跡の再生のため、武美、スバル、本郷はさらに一時間を回復ポッドで過ごす必要があります。


【ミー@サイボーグクロちゃん】
[状態]:後頭部に足跡、疲労大、仲間を失った悲しみとやるせなさ、シグマへの怒り
[装備]:アームパーツ@ロックマンX、ウィルナイフ@勇者王ガオガイガー(何でも切れる剣のあった場所に収納)
[道具]:PDA(ミー)、青雲剣@封神演義、ライドチェイサー『シリウス』@ロックマンXシリーズ
[思考・状況]
基本思考:殺し合いには乗らない、打倒主催
1:エックスにクロを殺し、武美たちを傷つけたけじめをつけさせる。
2:武美、ソルティを守る。
3:シグマ打倒の為、仲間を集める。
4:敬介、ドラスを警戒。
5:本郷に対し、少々の罪悪感。
6:T-800に対して疑心。
[備考]
※悪魔のチップの制限は精密動作性の低下、他者への使用には遠慮気味になる、支給品と合体するとやや疲労する、です。
※合体による肉体の主導権は、基本的に相手の側にあります。
※ドクターケイトの杖@仮面ライダーSPIRITS(ID未登録)は切断され、E-8に放置されています。


【ソルティ・レヴァント@SoltyRei】
[状態]:腹部にダメージ中、疲労小、深い悲しみ。決意。
[装備]:なし。
[道具]:支給品一式、PDA×2(ソルティ、神 敬介)、ToHeartの制服@ToHeart スラッシュクローの武器チップ@ロックマン
    紫の仮面@現実、K&S Model 501(7/10)@SoltyRei、予備弾各50発、LUCKの剣@ジョジョの奇妙な冒険
    ミラクルショット@クロノトリガー、ガイアアーマー@ロックマンX5
[思考・状況]
基本思考:壊し合いに乗っていない参加者を守り、シグマを倒す
1:エックスを止める。
2:武美を守る。
3:正気に戻ったエックスにガイアアーマーを渡す。自分で使う気はない。
4:ロイさんやローズさんの元に帰りたい。
[備考]
※参戦時期はアニメ10話~11話です。
※戦い自体への迷いは消えましたが、相手を躊躇なく殺せるまでには至っていません。


【広川武美@パワポケシリーズ】
[状態]:健康、頭部に微ダメージ。煤で汚れている。軽い火傷。仲間を失った悲しみとやるせなさ。
[装備]:ウフコック@マルドゥックシリーズ
[道具]:PDA(武美、クロ)×2、ランダムアイテム0~1
    アポロマグナム@仮面ライダーSPIRITS(弾切れ、発電所内にクロの右手と共に放置)、風船いかだ
[思考・状況]
基本思考:絶対に生き残り、ここから脱出する。
1:本郷たちの行く末を見届ける。
2:クロの仇を討つ。
3:シグマの居場所を探る。シャトルの行き先を変更できるように干渉する。
4:軍事基地に行く機会があったら行ってみる。
5:元の世界のあの人のところに戻って、残り少ない人生を謳歌する。
[備考]
※A-1・軍事基地に『何か』があると考えています。
※本郷とは、一エリア以内なら通信が取れます。
※爆弾を解除する手順を、半分くらい理解しました。その技術を持ってエックスを殺す計画を立てています。
※ウフコックは、ターンした物を切り離すこと(反転変身【ターンオーバー】)が出来なくなっています。
※ウフコックの参戦時期は、ボイルド死亡後です。


【T-800@ターミネーター2】
[状態]:全身に損傷(特に背部)、所々の深い傷からは金属骨格が露出、シグマウィルス感染。爆発物解除。
[装備]:滝和也のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS、コルトS.A.A(6/6)
[道具]:HARLEY-DAVIDSON:FAT BOY@ターミネーター2、電磁ナイフ@仮面ライダーSPIRITS、
    PDA(凱、村雨、T-800)、打神鞭@封神演義、グランドリオン@クロノトリガー、トリモチ銃@サイボーグクロちゃん
    生活用リゼンブルパーツ(左腕)@SoltyRei、コルトS.A.Aの弾丸(12/30発)
    ラブラブビッグバンの音楽ファイル@パワポケシリーズ、サブタンク(満タン)@ロックマンX
[思考・状況]
基本思考:スカイネットの使命通り、全ての者を破壊する。
1:スバル、本郷らを利用して人間及び、人間側のサイボーグとロボットを始末する。
2:時間を稼ぐ。必要ならゼロチームの消耗を待つ。
3:発見した音楽ファイルに秘められたメッセージを本郷と共に解読。
4:用が済めば、スバル達を破壊する(しかし、ノイズが発生。それを心地よく思っている?)。
5:エックスを警戒、しかし利用する。
[備考]
※本編開始直後からの参加です。
※スバルに、ボブと呼ばれています。
※地中にいた為、神敬介の接近や行動に気付きませんでした。


【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:右腕をリゼンブルに換装。罪の意識とそれ以上の決意。若干の迷い。メカ救急箱によりほぼ回復。
[装備]:マッハキャリバー(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、軍用双眼鏡@現地調達
    生活用リゼンブルパーツ(右腕)@SoltyRei(装着済み)、作業服(現地調達)
[道具]:PDA(スバル)
滝和也のナックル@仮面ライダーSPIRITS、ナックルの弾薬(25/30発)@仮面ライダーSPIRITS
    テキオー灯@ザ・ドラえもんズ、ライディング・ボード@リリカルなのはStrikerS
[思考・状況]
基本思考:他者を破壊しようとした参加者を破壊する。罪は自分だけが背負う。
1:ドラスを許さない。ギンガの仇を討つ。
2:ボブや本郷達と協力。
3:チンク、メカ沢、ロボ(後ろの二名は名前を知らない)とは、いずれ合流する。
4:エックスに同情。彼を説得したい。
[備考]
※本編終了後からの参加です。
※テキオー灯は、一時間のみ効力持続。
 一度使った者には、24時間経過しなければ使用不可能と制限されています。
※T-800のことを、ボブと呼んでいます。
※マッハキャリバーの参戦時期はスバルと同じです。




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139:嵐の前(後編) 本郷猛  : 
139:嵐の前(後編) ミー  : 
139:嵐の前(後編) 広川武美  : 
139:嵐の前(後編) ソルティ・レヴァント  : 
139:嵐の前(後編) ウフコック・ペンティーノ  : 
139:嵐の前(後編) スバル・ナカジマ  : 
139:嵐の前(後編) T-800  : 





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