閉幕と始まり5 ◆2Y1mqYSsQ.



 イーグリードからは真実を、ミーからはT-800が裏切ったことを伝え聞いて、皆がそれぞれ思う。
 特に武美は怒りで身を震わせていた。
「なに……? あたしは人間と認めないってわけ……!!」
 武美の怒声が夜空に吸い込まれる。ミーは偽者とはいえ、星空は美しいと思った。
 武美の反応はミーと同じだ。沸々と怒りが沸いてくる。未来人とやらは自分達を玩具としてみたのだ。
 その償いはさせてやらないと。
 もっとも、その機会はないとのことだ。
「イーグリード。まだ隠していることがあるな?」
「いや、それは今から言おうと思っていたところだ」
「過去のお前と同じか……シグマ……隊長か……」
 ゼロが大きくため息を吐いて、手のひらを額に当てた。
 シグマは彼らの隊長だったとはイーグリードから聞いている。
 ミーは本郷の顔を覗くが、本郷はミーに微笑むだけだった。
 守るべき人間に裏切られたといってもいい状況なのに、本郷はまったく揺らいでいない。
 強い人だ。本当にそう思っている。
「となると……シグマ隊長は頑固だぞ」
「分かっているからこうしてきたのだ。それに、どの道要塞に来てもらわなければ意味がない。
元の世界に彼らを帰すにしろ、俺達がイレギュラーハンター本部に戻るにしろ」
「ここは俺達の世界なのか?」
「ああ。イレギュラーハンター本部のレーダー網にも引っかからない偽装を施した、要塞とコロニーだ」
 イーグリードの説明を受けて、ゼロが大きくため息を吐いた。
 とりあえず要塞に向かうことを本郷が提案し、皆が呑む。
「ソルティもそのままにしておくわけにはいかないだろうしな。イーグリード、制限はこのままなのか?」
「いや、キンシひょうしきの刺さっていない要塞なら制限は消える。制限はそいつに一任しているからな」
 奇妙なものだ、と本郷に説明すると、本郷もにわかには信じがたい、と言った。ミーもそう思う。
 キンシひょうしきが奇妙だと話している途中、イーグリードが持つPDAがアラームを鳴らした。
「はい、こちらイーグリード……」
『イーグリード、わしじゃ、トーマス・ライトじゃ! 現状を伝える!!
スカイネットが最後の力を振り絞って、Tシリーズをコロニーへ送ってきている!! 早く要塞へ戻るのじゃ!』
「なに!? みんな、ここを離れるぞ!!」
 イーグリードの切羽詰った声を聞いて、皆は軍事基地に向かうことにする。
 ミーに割り当てられたのは、ライドチェイサーに乗り込んでソルティを積んだ。
「準備はいいよ、武美さん。乗って!!」
「うん、ミー君よろしく!」
「よし、いくぞ!」
 おう、と皆のかけ声がシャトル基地に響く。バイクが飛び出すと、外では雪を蒸発させて膝をついた全裸の男女が姿を見せた。
 スカイネットの攻勢は事実。一同は軍事基地へと向かった。


「なるほど。すべて理解した」
 T-800が告げられた真実をすべて飲み込み、目の前の知らぬ新機種へと告げた。
 T-800の知るスカイネットではなかった。なのに、勝手にスカイネットが関与していると見て動いたのは、早計だったか。
 またもやT-800のノイズが酷くなる。この気持ちの正体がも少しで分かりそうだった。
 この気持ちはそう、城茂がよく口にしていたあの言葉が相応しい気がする。
 T-800の心理状況は人間で言えば『戸惑っている』ということなのだろう。
 しかし、相手はそのことを構いもしない。T-800はT-Xの行動はいわゆる『無神経』だと学習した。
「それでは我々の指揮下に入るがいい。こちらが……」
「いや、それ以上喋るな」
「な……」
 喋る途中のT-Xの口にグランドリオンを突っ込んだ。これでもう、煩わしい声を聞かずに済む。
 他の二体が構えるのを尻目に、電磁ナイフで目の前のT-Xの首を刎ねてから、ボディを二つに斬った。
 迎撃体勢をとろうとしたT-800の眼前で、冷気が二機のT-Xに吹きかけられる。
 首をメガトロンに向けると、彼は左手の竜の頭から冷気を出していた。
 凍ったT-X二体を、メガトロンが踏み砕いた。
「ハハッ、やるね! さっすがシュワちゃん! クール……」
「なぜ……だ……。キサマも……スカイネットへ…………」
 T-800は無感情な瞳のまま、頭部だけのT-Xを踏み潰した。
 ここで、ノイズの正体を分かる。城茂がクソッタレと罵った感情。
 『胸糞が悪い』という奴だった。
「俺は俺の世界のスカイネットを救う。キサマらのスカイネットは人間如きに負けた、ただの負け犬だ」
「その通り! もしもシュワちゃんが向こうにひよったら、殺っちゃっていたけどねー」
「メガトロン…………」
 T-800は振り向いてメガトロンを視界に入れる。
 自分でも意外なほど、感情という奴を学習していたらしい。

「俺を舐めるな」

 だから自分を舐める奴はすべて破壊する。
 スカイネットの使命よりも重要なもの。ここに来てT-800は自我というノイズを手に入れた。


「OK! 俺様もシュワちゃんを敵に回したくないからな」
「分かればいい」
 内心、目の前のターミネーターの殺気に冷や汗を流しながら、彼が味方でよかったと心底思った。
 やはりハリウッド補正というものは大きい。
 敵に回せば銃弾は無限になり、ガラスはすぐに割れて、痛みをまったく感じない。
「それで、シュワちゃんこれからどうする?」
「この世界にも地球は存在するらしい。シグマのところに向かって簡易型平行世界移動装置を俺達が奪う前に、この要塞とコロニーを落とす」
「ほほう……機動戦士の定番、コロニー落としか……。いいねー、スケールが大きいねー。乗ったぜ」
 ニヤリ、と悪党らしく笑うメガトロンを、T-800は無視して進んだ。
 コロンビーヌのツッコミを懐かしみながらも、強力な味方に心躍りる
 そのさなか、メガトロンはふと思った。

(あれ? 俺様たちもしかしてラスボス?)

 そうなるかどうかは、これからの働き次第であった。


【D-4 要塞内部/二日目 早朝】

【T-800@ターミネーター2】
[状態]:全身に損傷(特に背部)、所々の深い傷からは金属骨格が露出、シグマウィルス感染。爆発物解除。
[装備]:滝和也のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS、コルトS.A.A(6/6)
[道具]:HARLEY-DAVIDSON:FAT BOY@ターミネーター2、電磁ナイフ@仮面ライダーSPIRITS、
    PDA(凱、村雨、T-800)、打神鞭@封神演義、グランドリオン@クロノトリガー、トリモチ銃@サイボーグクロちゃん
    生活用リゼンブルパーツ(左腕)@SoltyRei、コルトS.A.Aの弾丸(9/30発)
    ラブラブビッグバンの音楽ファイル@パワポケシリーズ、サブタンク(満タン)@ロックマンX
[思考・状況]
基本思考:自分を舐めた異世界のスカイネットは潰す。自分の世界で使命を果たす。
1:要塞とコロニーをこの世界の地球に落とす。
2:簡易型平行世界移動装置を奪う。
3:ノイズの信号に従い、気に入らないものをすべて抹殺する。


【メタルスドラゴンメガトロン@ビーストウォーズメタルス】
[状態]:健康、エネルギー(80%)、弾薬(90%)、爆弾解除。
[装備]:ハイパージャマー@スーパーロボット大戦OG
[道具]:PDA(メガトロン(通信機能付き))、草薙素子のスペア義体@攻殻機動隊S.A.C、
    シャトルの制御コンピューター、動物ごっこ帽子@ザ・ドラえもんズ、スパイセット@ザ・ドラえもんズ
    分かいドライバー@ザ・ドラえもんズ
[思考・状況]
基本思考:シグマから主催者の座と優勝者の報酬を奪い、サイバトロンの抹殺。
1:要塞とコロニーをこの世界の地球に落とす。
2:簡易型平行世界移動装置を奪う。
3:シュワちゃんと組んで、自分達以外を全滅させる。
[備考]
※スパイセットの監視可能範囲は半径100mに制限されています。



 サブローはキカイダーから真実を聞かされて、不快な表情をした。
 身勝手な連中の、身勝手な催し物なのだ。このバトルロワイアルという奴は。
「くだらんな」
「そうだね、くだらないね」
 サブローの吐き捨てた言葉に、キカイダーが同意を示す。
 悪の心も、正義の心もくだらないと吐き捨てるべきものなのだ。バトルロワイアルとやらは。
「ハカイダー、僕はイエッサー回路を持っている。だから兄弟である君でも、殺すことを迷いはしない」
「それは俺を喜ばせるだけだ」
「さあ、どうかな。僕は正義を捨てたのかもしれないぞ? なにせ、戦争の元凶であるシグマを守るのだから!」
 キカイダーが一気に手刀を振るい、サブローは後方へ飛ぶ。
 サブローが存在していた床は大きく割れていた。キカイダーは本気だ。
 サブローはニヤリ、と笑ってバタフライナイフを構えた。
「フン。嘘はつけるようだな。だがまだまだだ、キカイダー」
「なに?」
 キカイダーの疑問を浮かべた顔を見つめ、サブローはクックック、と低く笑う。
 そうなのだ。キカイダーはサブローの理想の敵だ。なぜなら、

「俺の悪魔回路をごまかせると思うなよ。キサマの良心回路が正義の信号を、強く……強く発しているのが分かるぞ!
さすがだ、キカイダー!! 悪の心を植えつけられながらも、より強い正義をもって克服するとはな!!」

 悪の心を植えつけられ、正義と悪の内心の葛藤を続けながらも、キカイダーは正義を捨てずにサブローの前に立ったのだから。
 キカイダーは良心回路をイエッサー回路に負けないように進化させ続けたのだ。
 結果、『犠牲という悪をなして、多くの世界のものを救うという正義をなす』という行動も取れるようになっている。
 今のキカイダーなら、サブローの脳を考慮せず立ち向かってくれるのだろう。
 より強い正義を持った、本気のキカイダーと戦える。サブローにこれ以上の悦びはない。
 サブローはバタフライナイフを眼前にかざし、キカイダーと対峙した。
「ありがとう、ハカイダー。褒めてくれたんだな?」
「相変わらずだな、キカイダー……」
 キカイダーが嬉しそうに、サブローへと穏やかな心のまま礼を言う。
 相変わらずのキカイダーに、サブローは親愛なる兄に向けるような爽やかな笑顔をキカイダーに向けた。
 そして一瞬、転じて二人は鬼の顔となる。

「いくぞ、キカイダー! お前を殺してやる!!」
「返り討ちだ、ハカイダー!!」

 誰も邪魔をするな。刃に光を反射してハカイダーと姿を変え、キカイダーと拳を交える。
 そうすることでしか、語り合えない悲しい兄弟であった。


【E-5 要塞内部/二日目 早朝】

【ハカイダー@人造人間キカイダー】
[状態]:全身打撲。小ダメージ。エネルギー小消耗。ある程度メンテナンス終了。右肩を負傷(バイクの運転に支障は無い)
[装備]:サイドマシーン@人造人間キカイダー、ゼロバスター@ロックマンX
[道具]:ハカイダーのPDA(支給品一式)、風見志郎のPDA(支給品一式)、バタフライナイフ@現地調達(左足に収納中)
    スズキ・GSX750S3 KATANA@仮面ライダーSPIRITS
[思考・状況]
基本思考:キカイダーと決着を着ける。
※参戦時期は原作死亡後(42話「変身不能!? ハカイダー大反逆!」後)です。
※血液交換が必要のない身体に改造されています。



 T-850であった残骸を踏み砕いて、シグマは無傷の玉座を背に、襲い掛かった最後の一機のT-Xを見つめた。
 壊れたブリキ人形のように、ギ、ギ、ギ、と首を回してシグマを見るが、腕と下半身が切り裂かれた状態ではどうしようもない。
 シグマの額から光弾が飛び出て、T-Xであった残骸を吹き飛ばした。
「弱い……戦いがなかっただけで、こうも性能が変わるとはな」
 T-Xを指揮官に、T-850やT-888を多く送ってきたのだが、あまりの弱さにシグマは拍子抜けしていた。
 シグマが覗いたある未来のT-Xは脅威ともいえる性能だったというのに。
 やはり、戦場で生み出されたものと、机上の空論から生まれたものでは戦闘力に差が出るものか。
 高性能なスペックを、戦いなれない頭脳が振り回されているようにも見えた。
 通りでジョーカーとして参戦された、彼らと同じ世界のT-1000の戦績が振るわないわけである。
 シグマウィルスにかからず、エラーだらけとならなくても未来は見えたようなものだ。
「とはいえ、こいつらはどうでもいい。イーグリードはゼロの正常化に成功したか……」
 シグマは安堵しながら、扉を見つめてゼロたちを待つ。
 魔王である自分を殺す、勇者達を。
「早く来い、ゼロ。私を殺してくれ……」
 ただし、魔王は自殺志願者であった。


「くっ、ここまで集まっているとは!!」
「イーグリード、少し下がれ! ライダーキィィィィィック!!」
「空円斬!!」
 仮面ライダーの矢のような跳び蹴りと、円盤状の刃となったゼロが道を切り開く。
 T-888の一団が散って転送カプセルへの道が開いた。
 まずはミー達から。怪我人も抱えているから当然の選択であった。
「よし、飛び込めー!!」
「了解! 武美さん、ソルティと一緒に僕から離れないで!」
「う、うん!」
 ライドチェイサーが真っ先に飛び込んで、射撃しようとするT-850を仮面ライダーが懐へもぐりこんだ。
 ぎちぎちと鳴るグローブで拳を作り、T-850の顎を砕く。
 あいた腕を仮面ライダーは掴んで、竜巻を起こした。
「ライダーきりもみシュゥゥゥトォォォォォ!!」
 天井に叩きつけられたT-850が爆発をして、残骸が散らばる。
 人間の骨格だけのような外見のターミネーターたちに、仮面ライダーは顔を顰めた。
 仮面ライダーは飛んで、応戦しているゼロとイーグリードの傍に立つ。
 ミー達は転送に成功しており、仮面ライダーは安堵する。
 だが、転送にはタイムラグがあり、その瞬間を狙われてはおしまいだ。
 ゼロとイーグリードはシグマにあう必要がある。ならばとる手は一つ。
「本郷、少し待て。こいつらをあちらへ行かせるわけには…………」
「いや、君達は行け。俺がここに残って、誰一人通させはしない」
「おい、本郷!」
 ゼロが仮面ライダーを覗き込むが、仮面ライダーは譲らない。
 イーグリードが自分が残る、と言い出すのを仮面ライダーは遮った。
「いいか、ゼロ。そしてイーグリード。シグマと和解するには君達が必要だ。そして、こいつらをここから通すわけにも、君達を無謀に晒すわけにもいかない。
もうここだけなのだろう? 起動している転送カプセルは」
「無人のコロニーの転送カプセルは機能をカットした。修理工場の隠れ通路も、スクラップ工場の転送カプセルも役目を終えている。
動いている転送カプセルはここだけだ。だが、本郷、死ぬ気か!?」
 仮面ライダーはイーグリードの言葉を受けて、ふっ、と笑った。
 舐められたものだ。自分が特攻覚悟で残ると勘違いされては。
「シャトルを一台、起動可能にしてくれ。それで要塞に向かう!」
「!? シャトルは元々、下のコロニーを禁止エリアにして、間違って禁止エリアに入らないよう0時に止めている……」
「だからそのPDAを貸してくれ。俺がシャトル基地にいったら、再起動を頼んだ。それと、さっき話したキンシひょうしきといったか?
刺さっている場所を教えてくれ」
 仮面ライダーが希望に満ちた力強い声で、作戦を伝えた。
 イーグリードは呆気にとられて、逡巡した後PDAを渡す。
 そして、キンシひょうしきの場所を、意味が分からないまま仮面ライダーへと教えた。
 仮面ライダーはニヤリ、と仮面の下で笑いながら転送カプセルを指した。
「行け、俺が食い止める!」
 仮面ライダーは言い捨てて、ターミネーターの群れへと飛び込んだ。
 むき出しの金属フレームの群れと、偽装によって人間と大差ない群れへと拳を振るう。
 仮面ライダーは死なない。この身体は自分一人だけのものではないから。
(そうだろう? フランシーヌ!!)
 大きく拳を溜めて、T-850の筋肉質の懐へともぐりこむ。
 対応が遅い。拳がT-850のボディを砕いた。


【A-1 軍事基地内転送カプセル前/二日目 早朝】

【本郷猛@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:しろがね化。頭髪と瞳が銀色。ダメージ中(再生中)、疲労中。爆弾解除。
[装備]:白いカラス(全体に焦げ跡あり)@人造人間キカイダー
[道具]:支給品一式、トマト×97@THEビッグオー、謎の金属片(解析完了)、
     PDA(グレイ・フォックス、ドロシー、草薙素子、ドラ・ザ・キッド)×4。
     ロジャー・スミスの腕時計@THEビッグオー、ジローのギター@人造人間キカイダー
     虹(ドクターケイトの毒が染み込んでいる)@クロノトリガー、ライドル@仮面ライダーSPIRITS、
     ラブラブビッグバンの音楽ファイル@パワポケシリーズ
[思考・状況]
基本思考:殺し合いには乗らない、シグマと和解
1:ターミネーターたちを転送カプセルに近寄らせない。
2:仲間と合流。
3:ハカイダーの決闘に応じる?
4:武美の寿命タイマーをどうにかする。
5:T-800を許さない。
[備考]
※武美とは、一エリア以内なら通信が取れます。



 転送を終えると、ミーたちの眼前には広く、暗い部屋が広がった。
 薄気味悪いところだ、と考えていた武美はミーに進むよう頼んだ。
 本郷たちが転送された時、邪魔になるからである。
「ようやく来たようだ……」
「え? 誰!?」
「さっきイーグリードさんのPDAから聞こえた声だよ、ミー君」
 ならば彼がライト博士だろうか。そう考えるソルティの傍に立ち、ライト博士はソルティを診た。
 イーグリードが彼は科学者といっていたな、と思い出した。
 そこへ、ウフコックが武美の肩から身を乗り出して、ライトに問う。
「ライト博士ですね。どうですか? ソルティは……」
「ああ、ぶしつけですまなかった。彼女は電撃によるショックで、一時的にシステムがダウンしているだけだ。
すぐ治せるよ。安心したまえ」
 優しげなお爺さんを思わせる穏やかな声に、武美は思わず頷いた。
 ミーは手伝いを言い出して、ライトと共にソルティの治療へと取り掛かる。
 ウフコックは治療に必要な道具へとなることを提案した。


 広がる空間が、イーグリードに要塞へと戻ったことを示す。
 後ろを振り返り、まだ本郷がいるがシャトルで戻ると信じて転送カプセルへの電源を切った。
 その姿を不思議そうに見ていた武美が、立ち上がって抗議する。
「ちょっと、ゼロさん、イーグリードさん! 本郷さんは!!」
「あいつは遅れてシャトルで来るということだ。まったく、わがままな……」
 ゼロが怒りを含んだ口調で転送カプセルに視線を送る。
 それはそうだ。本郷に言いくるめられるような形で、ゼロは来たのだから。
 そういうことが嫌いな男である。ゼロという奴は。
「そんな……本郷さん……」
「大丈夫だよ、武美さん。僕は信じている。本郷さんが戻ってくるって」
「ミー君……」
 武美は弱々しくミーへと笑みを浮かべて、再びソルティの傍に立った。
 バチ、とソルティの胸元が火花を散らし、ライトは汗を拭って手を動かす。
 しばらくは身動き取れないな、とイーグリードは思った。


 ソルティは自分が夢を見ているのだと自覚した。
 本郷たちはどうなったのだろうか? と心配するが、確認がとりようがない。
 早く起きねば、と思ってもどうしようもないため膝を抱えてため息を吐いていた。
 自分は肝心な時に役立たずである。
 しばらく時間が経った頃、急に目の前の風景が変わった。
 現実世界でライトが、ソルティのメモリーチップを正常に戻した瞬間である。
 すると、景色が変わってソルティは宇宙空間に放り出された。
 目の前には大きな宇宙船が噴射口に火をともして、新たなる母星を目指して旅立っているのである。
(え? なぜ私はそのことが……ああっ!)
 急激に頭痛がして、夢の中でソルティは膝を曲げる。
 今までない知識が一瞬にしてソルティの脳裏に入っていった。
(違う。私は……知っていた!)
 そう、今知識が入っているのではない。元々持っていたのだ。
 ソルティは記憶喪失者。自分が何者か分からず、ロイに保護されていたのだ。
「私の名は……ディケ……」
 そう、二百年前の移民船団に於ける人型コンピューターであったのだ。
 ソルティは本来の未来よりも早く、自分の記憶を取り戻した。



【E-4 要塞内部/二日目 早朝】

【ミー@サイボーグクロちゃん】
[状態]:後頭部に足跡、疲労大、仲間を失った悲しみとやるせなさ、爆弾解除。
[装備]:アームパーツ@ロックマンX、ウィルナイフ@勇者王ガオガイガー(何でも切れる剣のあった場所に収納)
[道具]:PDA(ミー)、青雲剣@封神演義、ライドチェイサー『シリウス』@ロックマンXシリーズ
[思考・状況]
基本思考:殺し合いには乗らない、シグマと和解
1:ライト博士の手伝い。ソルティを治療する。
2:武美、ソルティを守る。
3:シグマと和解。自殺をやめさせる。
4:スカイネットを許さない。
5:T-800を許さない。


【ソルティ・レヴァント@SoltyRei】
[状態]:ダメージ中、疲労小、深い悲しみ。決意。記憶が戻りました。気絶中。爆弾解除。
[装備]:なし。
[道具]:支給品一式、PDA×2(ソルティ、神 敬介)、ToHeartの制服@ToHeart スラッシュクローの武器チップ@ロックマン
    紫の仮面@現実、K&S Model 501(7/10)@SoltyRei、予備弾各50発、LUCKの剣@ジョジョの奇妙な冒険
    ミラクルショット@クロノトリガー、ガイアアーマー@ロックマンX5
[思考・状況]
基本思考:壊し合いに乗っていない参加者を守り、シグマを倒す
1:記憶を取り戻した。
2:エックスを止める。
3:武美を守る。
4:正気に戻ったエックスにガイアアーマーを渡す。自分で使う気はない。
5:ロイさんやローズさんの元に帰りたい。
[備考]
※参戦時期はアニメ10話~11話です。
※まだシグマ関係の真実を知りません。
※ディケとしての記憶が戻りました。


【広川武美@パワポケシリーズ】
[状態]:健康、煤で汚れている。仲間を失った悲しみとやるせなさ。爆弾解除。
[装備]:ウフコック@マルドゥックシリーズ
[道具]:PDA(武美、クロ)×2
    アポロマグナム@仮面ライダーSPIRITS(弾切れ、発電所内にクロの右手と共に放置)、風船いかだ
[思考・状況]
基本思考:絶対に生き残り、ここから脱出する。
1:本郷たちの行く末を見届ける。
2:スカイネットは許さない。
3:シグマはどうでもいい。
4:元の世界のあの人のところに戻って、残り少ない人生を謳歌する。
[備考]
※本郷とは、一エリア以内なら通信が取れます。
※ウフコックの参戦時期は、ボイルド死亡後です。


【ゼロ@ロックマンX】
[状態]:健康(回復後)、T-800を敵視
[装備]:チャージキックの武器チップ@ロックマンシリーズ、カーネルのセイバー@ロックマンX4
[道具]:支給品一式、PDA(ゼロ)、空っぽの平凡なデイバッグ@ゴミ処理場、サイクロン号@仮面ライダーSPIRITS
    謎の金属片(マルチの残骸から回収)
[思考・状況]
基本:シグマと和解。イレギュラーに容赦はしない。
1:とりあえずシグマに会いに行く。
2:ハカイダーに再戦。勝てば勝者の権利を使う。
3:凱を殺したボブ(T-800)を最大の敵と認識。




【共通事項】
※マッハキャリバー@魔法少女リリカルなのはStrikerS、軍用双眼鏡@現地調達
生活用リゼンブルパーツ(右腕)@SoltyRei(装着済み)、PDA(スバル)
滝和也のナックル@仮面ライダーSPIRITS、ナックルの弾薬(25/30発)@仮面ライダーSPIRITS
テキオー灯@ザ・ドラえもんズ、ライディング・ボード@リリカルなのはStrikerS
ラトゥーニのゴスロリ服@スーパーロボット大戦OG、メカ沢の学ラン@魁クロマティ高校、オルゴール付き懐中時計@仮面ライダーZO
混天綾@封神演義(マントとして)、乾坤圏@封神演義(左腕の方は修理が必要)、カセットアーム@仮面ライダーSPIRITS(体内)、金蛟剪@封神演義(体内のナタクと付属)
PDA(ドラス、マルチ、ノーヴェ、ロボ、アラレ、シュトロハイム、城茂、エックス、あ~る、バロット、チンク、メカ沢、灰原、ロックマン)
荷電磁ナイフ@マルドゥックスクランブル(D-3基地に放置。呼び出し可)
スタームルガー レッドホーク、装弾数0/6@ターミネーター2(D-3基地に放置。呼び出し可)
ぎんのいし@クロノトリガー、液体窒素入りのタンクローリー@ターミネーター2 (D-3基地に放置) タイムストッパー@ロックマン2(メカ沢の胴体部):ロボのPDA
はちゅねミクのネギ@VOCALOID2(E-3道路に放置)メッセージ大砲@ドラえもん(E-3道路に放置) 拡声器@現実(E-3道路に放置):アラレ、及びシュトロハイムのPDA。
転送可能 スモールライト@ドラえもん(残り四回)、テントロー@仮面ライダーSPIRITS:城茂のPDA
クロマティ高校の制服@魁!!クロマティ高校 、グロスフスMG42(予備弾数20%)、 NIKU・Q・マックス@サイボーグクロちゃん、
ナイスなグローブ×2@パワポケシリーズ、ダンボール@メタルギアソリッド、
大型スレッジハンマー@ジョジョの奇妙な冒険、アトロポスのリボン@クロノトリガー、高性能探知機(バッテリー切れ)

以上のアイテムがD-2エリアの雪原に放置されています。


※グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
基本支給品一式×2、PDA(コロンビーヌ(通信機能付き)、パンタローネ、絡繰茶々丸(分割ファイル四つ。統合ソフト)、
アルレッキーノ、KOS-MOS、ラミア 不明支給品1~4個(確認済み1~4(銃はない)) 、 スタングレネード(3/3) 床屋セット(鋏、櫛、鏡)
開天珠@封神演義 たずね人ステッキ@ドラえもん 、アカネハウス11号@パワプロクンポケット8
補給装置@スーパーロボット大戦OG(4/5)、PDAの通信機能付加ソフト@ロボロワオリジナル、タブバイク@ゼノサーガシリーズ
マグネット×2、阿紫花の長ドス(折れた)@からくりサーカス:アルレッキーノのPDA
麻帆良学園の制服(両袖がない)@魔法先生ネギま!、コエカタマリン(残りニ回)@ザ・ドラえもズ、予備マガジン3
闇夜の鎌@クロノトリガー、仙桃×3@封神演義、 FN ブローニング・ハイパワー(4/13)@攻殻機動隊、マガジン(13/13 9mmパラベラム弾)×2 謎の立方体

以上のアイテムがスクラップ工場の溶鉱炉に落ちました。



【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS:死亡確認】
【ドラス@仮面ライダーZO:死亡確認】
【コロンビーヌ@からくりサーカス:死亡確認】
【フランシーヌ人形@からくりサーカス:死亡確認】
【残り8体】



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148:閉幕と始まり4 メガトロン  
148:閉幕と始まり4 コロンビーヌ GAME OVER
148:閉幕と始まり4 T-800  
148:閉幕と始まり4 ゼロ  
148:閉幕と始まり4 ハカイダー  
148:閉幕と始まり4 本郷猛  
148:閉幕と始まり4 スバル・ナカジマ GAME OVER
148:閉幕と始まり4 広川武美  
148:閉幕と始まり4 ドラス GAME OVER
148:閉幕と始まり4 フランシーヌ GAME OVER
148:閉幕と始まり4 ミー  
148:閉幕と始まり4 ソルティ・レヴァント  
148:閉幕と始まり4 イーグリード  
148:閉幕と始まり4 トーマス・ライト  
148:閉幕と始まり4 シグマ  





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