オール反BR派 対 大デストロン (0)  ◆hqLsjDR84w





 ◇ ◇ ◇


[04:13~04:20――宇宙要塞内部 通路]


 コンピュータルームを探すために各自でドアをぶち抜きつつ、メガトロンがコロンビーヌへと声をかける。
 話題は、先ほどT-800から知らされた情報だ。

「それにしても、あのハカイダーがもうやられてたとはな」
「せいせいするけれど、勝手に死なれたのは残念ね」

 この手で殺したかったと吐き捨てながらも、コロンビーヌは清清しい気分だった。
 愛を否定するどころか愚弄したハカイダーは、彼女にとって殺したい存在でしかなかった。
 室内に目を通して次の部屋へと向かいつつ、メガトロンが笑みを浮かべる。

「それにしてもコロンちゃん、あのフランシーヌが死んだのに無反応なんて酷いねェ~~」
「あら、どう反応すればいいのかしら? 強くて面倒な相手なら喜ぶけど、彼女じゃ反応のしようがないわよ」
「ははっ! いやァ~、いいねえいいねえ」

 囃し立てるような口調のメガトロンの横で、コロンビーヌの表情は微かに曇っていた。
 同行するメガトロンとT-800に気付かれないレベルでだが、確かに。
 フランシーヌ人形とは『真夜中のサーカス』の団長であり、自動人形が忠誠を尽くすべき存在だ。
 その忠誠心は黄金律に刻まれた創り物であり、実際は自動人形にフランシーヌへと特別な思いなど原則として抱かない。

 ――――そう、あくまで原則として。

 例外は存在する。
 まずフランシーヌに出会い、そして彼女の魅力に心を奪われたもの。
 また実物を目にしなくとも、彼女をモデルにした絵画や像に惹かれたもの。
 最後に例外中の例外――――『最古の四人』。
 彼らは、自動人形の中でも特別だ。
 多数の自動人形に作られた自動人形とは、また別のルートで生み出された。
 とある人間に意思なき人形として、フランシーヌによって意思を獲得したのだ。
 その忠誠心は意思を与えてくれたことに対する感謝ゆえの物であり、紛い物ではない。
 つまりは、コロンビーヌの持つ忠誠心も本物ということだ。
 だというのに裏切った。否、だからこそ裏切れたのだ。
 創造の過程で刻まれた忠誠心ならば、振り払うことなどできない。
 レベルの低い自動人形の持つ忠誠心は弱いが、それは量産の中で粗が出来ただけの話。
 最古の四人はフランシーヌへ自らの意思で忠誠を誓ったからこそ、裏切ることも可能となる。
 しかし、コロンビーヌはその事実を否定する。
 才賀勝を誰より愛している自分は、他に特別な思いを抱くワケがない。
 行き過ぎた思いが、コロンビーヌに纏わりつく。
 ただ単に、フランシーヌへと恩と才賀勝へと愛を天秤にかけただけだというのに。
 自縛じみた思いは、その事実を受け入れようとしない。
 だがそれでも、彼女は納得しないだろうが、フランシーヌの死を知ってコロンビーヌの心は僅かに揺れた。
 既に平常心を取り戻しているし、才賀勝への愛がある以上は折れることはないだろうけれども。

「ところで、コロンちゃんにシュワちゃん」

 チェックした部屋が二十を越えた頃、急にメガトロンが尋ねかけた。巨体と強面に似合わぬ軽い口調だ。
 依然として、目当てのコンピュータルームは見つからない。
 広さも内部の詳細も不明なのだから、手当たり次第に扉を開けるしかない。
 派手なことは好きといっても、虱潰しなんて時間がかかりすぎる。ただでさえ追っ手がいつ来るかも分からないのに。
 そう思い始めていたからか、いち早くコロンビーヌが用を尋ねる。
 幾分もったいぶってから、メガトロンがやたら大げさな動作で切り出す。

「俺達の名前、どうする?」
「…………はあ?」

 予想外の言葉に、コロンビーヌが口をぽかんと開く。
 その様子を意に介さず、メガトロンは続ける。

「三人いれば、もう組織を名乗っていいと思うのよ。そうなりゃ、やっぱ名前って大事だと思うワケよ。
 呼びやすく覚えやすく、それでいて悪だと分かりやすくて、一度聞けばずっと耳に残るようなのが――」
「そんなの何でもいいわよ、何でも……」

 ゾナハ蟲で構成したドリルで次のドアを弾き飛ばしながら、コロンビーヌが呆れたように吐き捨てた。もはや視線をメガトロンに向けてすらいない。
 次いで別の部屋から出てきたT-800の方も、勝手にしろと返事。
 すると待ってましたとばかりに、メガトロンは大きく拍手を打つ。

「ようし! じゃあ、『大デストロン』で――」
「待ちなさい」

 目ぼしいものが置かれていない簡素な室内に目を通したコロンビーヌが、素早くメガトロンの前まで帰還した。
 じとりとした視線が、コロンビーヌのガラス球のような瞳から伸びる。

「その『デストロン』って、貴方がトップの組織でしょう? それじゃあ私達が部下みたいで、納得いかないわね」
「そんな邪推しないでさァ~。名前だよ? たかだか名前のことだろ?」
「名前が大事って言ったのは貴方でしょう」
「ぐ……じゃあ、何かいい案あるの?
 コロンちゃん前に『真夜中のサーカス』がどうの言ってたけど、今のコロンちゃんがその名前使うワケにはいかないだろうし」
「そうねえ……」

 ちなみに少なくともT-800には意味がないと思われるこの議論は、コンピュータルーム探しと同時進行で繰り広げられている。
 扉をゾナハ蟲製の刃で切り裂きつつ、コロンビーヌは顎に手を置いて思考を巡らせる。
 いざ挙げてみろとなれば、なかなか出てこないものだ。

(マサルちゃんを大いに愛するためのコロンビーヌの……
 名前はともかく、これにメガちゃん達混ぜるのはちょっとイヤねぇ)

 何とか浮かんだ案を自ら却下したところで、メガトロンが口を開く。

「はい時間切れ~。そんじゃ大デストロンで」
「ちょっ、早いわよ!」
「そっちが遅いんじゃないの。だいたい黙ってるってことは、別の名前が浮かばないんじゃないの?」

 図星である。
 痛いところを付かれて、コロンビーヌが言葉を詰まらせる。
 いくつかの部屋に目を通してから、思いついたように切り出す。

「でも、メガちゃんの案はおかしいわよ!」
「ほほう、言ってみてごらん」
「貴方の言ってたデストロンより少ない、三人組なのに『大』だなんて。見栄を張りたいのは分かるけれど――」

 コロンビーヌが言い終わる前に、メガトロンは言わんとする意味を理解した。
 そして大きく溜息を吐いて、両手でオーバーにやれやれといった動作をする。

「分かってないなァ~、コロンちゃんは」
「……何なのよ、その反応」
「悪役が見栄を張らなくてどうするッ!!」
「――っ!」
「だいたいこれからコロニー落としなんてでっかいことやるのに、名前がでかくて何が悪い!!」
「…………そういうもの、かしら?」
「そーいうものなの! これが『小デストロン』や『中デストロン』じゃ情けないでしょ?」
「確かにねぇ……」
「だからコレでいいの! この話はお終い!」

 コロンビーヌが納得しきっていないのを分かってながら、メガトロンが強引に議論を終了させる。
 直後に曲がり角を通り、ターミネーターの集団と対面する。
 本当によかったのだろうか、とのコロンビーヌの思いは戦闘に掻き消された。
 メガトロンのドラゴンを模した左腕が、先陣を切って飛び掛ってきたT-888の頭部を握り締める。

「グッドタイミングだったぜ~」

 耳元で囁いてから、メガトロンは左腕に力を篭めた。
 普段のメガトロンならば炎でターミネーター連中を一掃するだろうが、T-800から水素爆弾のことを聞いているので頭部だけを狙う。
 自他ともに認める派手好きでありながら、破壊大帝は堅実な面も併せ持っているのだ。

「ふむ」

 同機種や上位機種の脳天をピンポイントに狙撃しながら、奪い取ったミニガンの威力にT-800は頷く。
 『負け犬』の武装といえど、対参加者を見込んで用意しただけのことはある。
 残骸と成り果てたターミネーターを前に、T-800は冷静にそんな結論を下した。

「他のとこにもあの転送装置と同じ機械があったから、まあそれ使ったんだろうが……もう既にこいつらが来てるとなると面倒だぜェ?」
「同意する。その分、弾切れの心配はなさそうだがな」

 全く同じボディであることに感傷など抱かず、T-800は残骸の右腕からミニガンを捻り切る。
 使っていたミニガン二丁を放り投げ、新しく調達する。
 さらに予備として二丁分ほど頂いた弾丸の束を身体に巻き付かせていると、メガトロンが声を弾ませた。

「おうおうコロンちゃん、手間取ってる~~~?」
「うるさいわねェ!」

 メガトロンの茶化すような口調に不愉快そうに返して、コロンビーヌが手刀で空を凪ぐ。
 空中に構成させてあったゾナハ蟲製の杭が、それを合図に刃状の右腕を持つ男達を貫いた。
 頭部に拳大の穴を空けられても男達は倒れることなく、前進を続ける。足を動かすごとに顔面の風穴は塞がっていく。
 バックステップで距離を稼いでから、コロンビーヌは悪態を吐く。

「何なのよ、これはぁ!」
「……T-1000か。会場では見なかったが、あのタイプも来ていたか」
「その話、詳しく」

 T-800によるT-1000の説明が終わりに近づくほど、メガトロンの表情に気色が浮かび上がる。
 打撃ではダメージの与えようがないが、高温や電撃には弱いという。
 コロンビーヌには絶望的に相性が悪いが、メガトロンにとってはあまりにも楽な相手だ。
 せっかくの機会だ。恩を売っておくのも悪くない。
 T-800の説明が終わるのを待って、メガトロンはコロンビーヌへと声をかけようと向き直った。

 ――――瞬間、床が消滅した。

「うおおおおおおおおおッ!?」

 突然の浮遊感に、メガトロンが思わず声を張り上げる。
 焦りながらも何とかビークルモードに変身して、出現した大きな羽を激しく上下させる。
 一気に天井寸前まで高度を上げてから真下を見て、メガトロンの背筋に氷塊が走った。
 熱せられて赤くなった金属が、シチューのように煮え滾っている。そう、溶鉱炉が出現したのだ。
 仮に落ちていればと考えて、メガトロンはさらにゾッとした。
 耐久できるかはともかく、少なくともメチャクチャ熱いのは明白である。リアクション芸とか言ってられるレベルじゃない。
 咄嗟の判断力で、飛行可能な形態になって助かった。
 そのようにメガトロンが胸を撫で下ろしていると、突如高音が響いた。
 音源の方を見下ろして、メガトロンの安堵は吹き飛んだ。
 赤い液体の中で、銀色の金属が蠢いている――考えるまでもなくT-1000である。
 それは構わない。どうせ倒すつもりだったのだから。
 だが、同盟を組んだ二体が問題だ。あのT-1000のようになっていやしないだろうか。
 さしものメガトロンも、それは困る。
 一人で相手をするには敵が多すぎる。分の悪い賭けは嫌いじゃないが、ベットするのが命ならば話は別だ。

(ヤッベー、めんどくせーことになったー、どーすっかなー、もしかしてアドリブ力試される?)

 巨大な真紅の西洋龍の姿に反して、やたらとコミカルな動きで熟考するメガトロン。
 声をかけられるが、耳に入らない。真面目に考えているためなのだが、声の主にしてみれば知ったことではない。
 三度の呼びかけの後に無視していると判断して、声の主は金属製のハンマーをメガトロンの背中へと叩き付けた。

「がっ!? こ、この衝撃は!」
「死ぬかと思ったわよ……!」

 首を回したメガトロンの視界に入ったのは、グラーフアイゼンを構えたコロンビーヌ。
 そして彼女を抱えている、六つの球体が付属したマントを纏ったT-800だった。
 マントの正体は、開天珠という名の宝貝。
 付属したテニスボール大の爆弾を武器とするのはもちろん、推進力として飛行することも可能とする。
 T-800は足場が消失した直後に、開天珠を転送。初めての使用であったが、説明に目を通していたこともあり上手く行った。
 その飛行能力を使って、ゾナハ蟲で作ったパラシュートを装着していたコロンビーヌを抱えて上昇したのだ。
 自らを抱える逞しい両腕から、コロンビーヌはメガトロンの背へと飛び移る。

「なーんで、自分だけ安全なとこでボーッとしてるのよ!」
「ぐおっ! ちょっとちょっと、ツッコミとかの度越えてマジで痛いって!」
「そりゃそうでしょう……ね!」
「だいたい自分が死ぬかもしれないのに、わざわざ助けるような関係じゃ――ガッ!」
「そんなの分かってるから、ちゃんと余裕持って助けられるくらい減速させてたわよ! それを気付きもしないんだから、まったく!」

 そんな会話と鈍い音が何度も続いてから、何事もなかったかのように静けさが辺りを支配する。
 静寂を押しやるのは、金属の身体にタンコブを幾つも作ったメガトロンの問い。

「ところでコロンちゃんにシュワちゃんよ、いきなりのこのトラップ……どう思う?」
「そりゃあねえ」
「要塞内の仕掛けを発動させられるのは、主催側の者達だろう」
「オーケイ、どうやら殴られすぎで俺様の頭がイカレたワケじゃあなさそうだ」

 軽い口調とは裏腹に、メガトロンの表情は珍しく真剣だった。

「前の方を見りゃ分かるんだが、床がこうなっちまってる廊下と違う廊下がある。
 シュワちゃんの話だと、ターミネーター達に飛行能力はないらしい。
 ってことは、だ。俺様達が飛べることは分かってるだろうし……一部のトラップを発動させることで、俺様達用の道を作っているとは思えないか?」
「そうだとしたら、どうなのよ」
「つまり、シグマが俺様達を誘い込んでいる」

 メガトロンの言い切るような口調に、反応は返ってこない。
 その無言を呆れからのものではないと判断し、メガトロンは続ける。

「またシュワちゃんの話になるが、シグマは自分が正義の味方どもに殺されることを望んでいるらしい」
「その邪魔となる俺達を先に呼び込んで排除する、とういうことか」
「イエスイエス。さすがシュワちゃん、ハリウッドだけあって説明が楽で助かるぜ」

 意味の分からない単語をスラングと判断し、T-800は聞き流す。

「それで、この道を辿るのか?」
「あたぼうよ」
「先に何があるのかは、分からないわよ?」
「適当に動き回るより道筋がある方が楽だし、頭ばかりちまちま潰さなきゃならないヤツらもいないからな。
 まああとシグマを倒すんなら、どうせなら正義の味方達が来る前のが楽だ。それに――」

 メガトロンの口元が、三日月状に歪む。
 いつものふざけた要素が消え去った、冷えた笑い。

「この俺様をわざわざ呼び出すなんて嘗めきったアイツは、叩きのめしてやらなきゃなァ~~」
「……ふぅん、言われてみれば頭に来るわねェ」
「会場に残った参加者が来る前に叩けるのならば、それこそ好都合だ」
「おおうシュワちゃん、分かってるね!」

 急に普段の態度に戻ったメガトロンの上で、コロンビーヌは頭を絞る。
 行かないと言っても、足場のある所まで連れて行ってくれるだろう。
 しかし――――

「シグマのいる場所には、願いを叶える道具があるかもしれないわね。いいわ、私も行くわよ」
「ははっ! さっすがコロンちゃん、信じてたぜー!」

 コロンビーヌを乗せたメガトロンが羽ばたき、勢いよく前進する。
 それに続いて、T-800が開天珠の飛行能力を発動させる。
 煮え滾る真紅の上空をある程度進んでから、メガトロンは躊躇いがちに漏らした。

「…………自分の意思で決めたことだし、普通に罠でも怒らないでね」


 ◇ ◇ ◇


[04:20~04:22――宇宙要塞中心部 管理室]


「やはり来るか、それでいい」

 大デストロンを名乗った三体が映るモニターから視線を上げて、シグマは玉座から腰を上げる。
 シグマの目的は、メガトロンの予想とほぼ違いはない。
 強いて言うのなら、予想させるところまでが計画通り。

 シグマ自身には、目の前に現れた参加者以外の相手をする気はなかった。
 しかし、手を出さねばならないだけの事情が生まれた。
 メガトロン達が、コロニーを落とすと計画したことである。
 メインコンピュータはシグマのいる管理室にあるとはいえ、要塞内にサブが幾つかある。
 それが見つかれば、会場に残っている参加者は一巻の終わり。
 だからこそ、シグマは起動させるつもりのなかったトラップのスイッチを入れた。
 自分のいる管理室付近の廊下とメガトロン達の現在地を繋ぐように、床を展開したのだ。

「…………念のため、だ」

 正義を志す者に倒されるまで、シグマに敗北する気はない。
 スカイネットによる補助が必要だったので第二形態にはなれないが、異世界の技術により元スペックの底上げが為されている。
 それでも、最悪の可能性を考える必要がある。
 管理室に設置された転送装置の前に、シグマは歩みを進める。
 転送先は極めて近くなので、設定にさして時間はかからなかった。
 次にシグマは玉座へと向かい、そして……――――

「向かうとするか」

 やるべきことを追え、シグマは歩みを進める。
 目的地は、今いる管理室の隣にある決闘場。
 宇宙要塞へと乗り込んできた風見志郎を移動させ、死闘を繰り広げた場所である。


 ◇ ◇ ◇


[04:45~04:50――宇宙要塞中心部 決闘場]


 金属製の扉の前で大デストロンの三人が、声ではなく手の動作でコンタクトを取る。
 ここまで来た途端に、床が展開されて溶鉱炉を覆った。
 タイミングのよさが、シグマの監視を証明している。
 つまり前触れなく襲い掛かったつもりでも、驚きは少ないだろうということ。
 だからこそ彼らは、来ると分かっていても驚くほど派手な始まりを選ぶ。

 ロボット形態のメガトロンが、一際大きな動作で腕を振るう――――開戦の合図。

 コロンビーヌが構成したゾナハ蟲製のドリルが、扉をぶち抜いても勢いを緩めずに直進する。
 一気に壁まで到達したのだろう、何かを穿つような破砕音が響く。
 凶器を構成していた羽蟲が霧散し、銀色のもやとなる。初撃は、奇襲にして目潰しであったのだ。
 完全にゾナハ蟲が散らばるより前に、T-800が開天珠の飛行能力で勢いよく入室する。
 部屋の中心部にて、六つの球体を四方に飛ばして起爆させる。
 立ち込める白煙の中、T-800は開天珠に玉が戻るのを待つ。
 その視界に、薄緑色をした棒状の物体が入った。
 温度を読み取れるT-800のカメラアイが、その棒の内包する高エネルギーを察知する。
 振り下ろされた緑色棒を、上体を反らして回避するT-800。
 軽く触れた毛髪が焼き切られたことから、棒から剣へと相手の得物への認識を改める。
 T-800が充填の終わった開天珠から、襲撃者へと六つの白い爆弾を飛ばす。

「――ふん!」

 床上一メートルほどの高さで、緑色の剣が三百六十度振り回される。
 風圧だけで玉の軌道がずらされ、あらぬ方向で起爆した。
 あまりの風量に白煙さえも吹き飛ばされ、剣の主の姿が少しずつ露になっていく。

 二メートルを越す体躯、上半身を覆う緑のプロテクター、毛のない頭、額に赤石、強面な顔、両目元刻まれた二つの傷――――主催者・シグマがそこにいた。

 開天珠の回復が間に合わず、T-800はシグマへとミニガンを向ける。
 銃口が火を吹くより早く、シグマが床を蹴った。
 たった一度力を入れただけでT-800へと肉薄し、Σブレードを一閃しようとして急遽蹴りに変更する。
 シグマは吹き飛ぶT-800から視線を外し、感じた殺気の方へと向ける。

「遅いな」

 迫ってきていたメガトロンを確認した頃には、シグマの腹部に突き刺さっていた。
 万物を悉く解体する分解ドライバーが。

「チェーック!」

 分解ドライバーをシグマに押し当ててせせら笑うメガトロンの前で、シグマは――

「甘いな」

 彼もまたせせら笑い、腰に力を篭めた低空タックル。
 あえて衝撃を受けた方向に体重を移動させることで、メガトロンは距離を取る。
 メガトロンが手放してしまった分解ドライバーを、シグマは踏み潰した。

(ヤツらのおかげではあるが、とても感謝できんな)

 シグマに分解ドライバーが効かないのは、未来人の意向である。
 宇宙要塞に至った参加者が分解ドライバーを所持している可能性は、決して低くない。
 そんなアイテムで主催者との決着がすぐに付いてしまえば、視聴者は興醒めだ。
 ゆえに分解ドライバーには、シグマに効かないよう改造が施された。

(やっぱ効かねえか。アレで倒せたら爆笑してやったんだが、しょうがない)

 メガトロンの方も、倒せたら幸運くらいの気持ちで使ってみただけ。
 分解ドライバーが効かなかったパターンも、きちんと考えてある。

 すっかり視界が良好になった決闘場に、無数のゾナハ蟲で作られた刃が飛び込んでくる。
 シグマに残された逃げ場は、ただ上方のみ。
 メガトロンがドラゴンを模した左腕を、T-800が二丁のミニガンの銃口を、シグマ真上へと向ける。
 何もかも、事前に組んだ計画通り。

「跳ぶしかない、とでも思ったか?」

 メガトロンの見開かれた目の前で、シグマの額い埋め込まれた赤石から光線が射出された。
 ゾナハ蟲は衝撃によって形を保てなくなり、大気中に飛散してしまう。

「何をしている。来ないのならば、こちらから行かせてもらおう」
「なッ!?」

 シグマの足元が弾け、次の瞬間にはメガトロンの眼前へと辿り着いていた。
 Σブレードが振り下ろされたが、すんでの所でメガトロンが左腕で柄の部分を押さえた。
 一対一ならばシグマは柄競り合いを挑んだだろうが、生憎と敵は他にもいる。
 すぐにΣブレードを戻してからの横っ飛び。その直後、ミニガンの弾丸とゾナハ蟲のナイフがシグマのいた空間を貫いた。
 メガトロンが左手を向けてくるのを音で理解しながら、シグマはT-800へと斬りかかる。
 二丁のミニガンを手放し、T-800が握り締めるのはグランドリオンという名の西洋剣。
 Σブレードに対抗できる武器として、転送させておいたのだ。
 獅子王凱がT-800に見せたグランドリオンの強靭さは、凄まじいものであったのだが――――

「折れただと?」

 振るわれたΣブレードを受けるも、そのままグランドリオンは両断された。
 使い手の精神に影響されるグランドリオンの強度は、金色の勇者王が扱っていた時とは天と地の差であったのだ。
 スバルに渡した弾丸が仕込まれたナックルは、既に再転送して装着済み。爆ぜる右ストレートを繰り出そうとするが、遅い。
 僅かに剣筋を逸らされながらも、それでもΣブレードはT-800の上半身に真一文字の傷をつけた。
 倒れこんだT-800へと追撃せずにシグマは跳躍して、飛来していたコロンビーヌが操る刃を回避する。
 着地前を狙ってメガトロンの左腕が炎を吐き出すが、シグマが額から射出したビームが相殺した。

「しとめ損ねたか」

 床に足をつけたシグマが、T-800の方へと視線を向けて一人ごちる。
 立ち上がったT-800は分断されたグランドリオンを捨て、転送した電磁ナイフをライダースーツの腰部へと装着していた。
 Σブレードの刀身は生体パーツを刻んだが、金属骨格には至らなかったのだろう。
 空中を旋回して迫る開天珠の玉をことごとく弾いて、シグマはコロンビーヌへと襲い掛かった。


 ◇ ◇ ◇


[05:03~05:11――宇宙要塞中心部 決闘場]


 終始シグマが優勢でありながら、不思議なことに戦いは硬直状態となっている。
 その理由は、相手全員が何かしらの遠距離攻撃を所持していること。
 ある一体に飛び掛れば別の二体が遠攻撃を放ってくるので、接近したところですぐに距離を取らねばならないのだ。
 それゆえ、開始時から特に変わらない戦況。
 変わったことといえば、疲労が割に合わないと判断したT-800が開天珠を脱ぎ捨てたくらいか。
 攻撃する時の消耗は仕方がないにしても、纏っているだけで全速疾走しているかのように体力を奪われるのだ。

「おォォ!」

 唸り声を上げて、シグマがグラマラスな女性の姿をした機械を真っ二つにする。
 参加者である草薙素子のスペア義体であり、メガトロンが目晦ましとして投げつけた物だ。
 義体の破壊により動きが止まったシグマに、メガトロンはドラゴンの頭部型の左腕から冷気を撃ち出した。
 シグマが額から光線を撃ち出して冷気を無効化するが、横合いからミニガンとゾナハ蟲のドリルが接近する。
 すぐさまジャンプするが回避しきれずに、シグマの肉体に傷が作られた。

(やはり、か)

 最初にメガトロンを破壊するのは、他の二体よりも厄介だ。
 三者から距離を取って、シグマは抱いていた考えを確信に変える。
 メガトロンは他の二体とは異なり、自分以外へと攻撃しているシグマを狙うことができない。
 炎に冷気。両方とも範囲が広く、同盟相手まで巻き込んでしまうためだ。
 だからシグマが肉薄していた相手から離れるのを待って、攻撃してくるのだろう。
 となれば、とシグマは攻撃パターンを変えることにする。
 ひとまずコロンビーヌとT-800にばかり、ひたすら攻撃をしかける。
 片方が体勢を崩すのを待ち、残った方へ斬りかかる。
 メガトロンは攻撃できないのだから、前者が体勢を立て直さねば後者を破壊するだけの時間が生まれるだろう。

 ――――この判断が、硬直しかけていた戦局を大きく動かすことになる。

 T-800とコロンビーヌの順で何度もシグマが攻撃を続け、ついにT-800を壁に叩きつけることに成功した。
 大きなダメージはないだろうが、体勢を立て直すには時間がかかるのは明白。
 今のうちにコロンビーヌを破壊するべく、シグマが地を蹴った。
 前進しているシグマの額が輝き、ゾナハ蟲製の帽子型防壁を容易く霧散させる。

「きゃっ!」

 グラーフアイゼンでΣブレードに競り合うも押し負け、コロンビーヌは得物を弾かれる。
 作り出しておいた銀蟲のナイフを動かそうとするが、その前にがら空きとなったボディに膝蹴りが入った。
 うずくまるコロンビーヌに緑色の刃を振り下ろそうとして、シグマは違和感を抱いた。
 決闘場は無風であるはずなのに、大気の流れを感じるのだ。
 その流れの根源は――首を背後へ向け、シグマはすかさず地を蹴った。

「遅かったなぁぁあああ!」

 赤い飛龍の姿となったメガトロンが、シグマに喰らいつきながら空中を翔る。
 いつシグマが仕掛けてくるのか分からず、これまではなかなかドラゴンの姿になれなかった。トランスフォームには多少の隙がある。
 しかしコロンビーヌとT-800ばかり攻撃しているのに気付き、メガトロンは変形を遂げた。

「そら!」

 縦横無尽に決闘場内を駆け巡り加速しきってから、メガトロンは壁へと突っ込む。
 この衝撃により、シグマは変わり果てた姿になるだろう。
 口元から聞こえる搾り出すような声により、メガトロンはその考えを捨てる。

「ぬぅぅ…………!」
「何ぃ!?」

 メガトロンの牙はΣブレードに受け止められ、シグマに食い込んでいなかった。
 それどころか、少しずつシグマによって押し戻されかけている。
 加速している最中ならともかく、壁に突っ込んで停止すれば力ずくで弾くのも可能だろう。
 メガトロンはシグマのパワーを冷静に見極め、その上で退く気はない。

「これならどうかなァ?」

 日本刀のような鋭さを誇るメガトロンの牙が、青白くスパークして電撃を纏う。
 刺さっていなくとも、シグマは牙に触れてしまっている。
 電気エネルギーがΣブレードを伝わり、シグマへと襲い掛かる。
 だが、シグマは未来人により更なる改造を施された。
 彼のボディは見た目こそかつてと同じだが、電気をある程度無効化させる素材になっている。
 対風見志郎の時は不意を付かれたが、来ることが分かっていれば怯むこともないだろう。
 警戒すらせずにΣブレードに力を篭めようとして、シグマは身体を痙攣させた。

「ぐうぉおおおおおお!?」

 目の前に火花が散る錯覚を起こしながら、シグマは身悶えする。
 電気耐性のテストも受けたというのに、ありえないはずの事態であった。
 全身に満ちる虚脱感の中で、シグマはその理由を悟った。
 風見志郎からV3キックを受けた際に、左肩に亀裂が走っていた。
 そこから流れ込めば、電気を通す内部パーツへと届くだろう。

(正義につけられた傷を残した結果が、これか……皮肉にもならんな)

 シグマから抵抗する力が抜け切ったのを読み取り、メガトロンは思い切り壁へと突っ込んだ。
 未知の物質でできた壁にひびが入り、シグマが埋め込まれていく。
 頃合を見計らい、メガトロンが顎から力を抜いた。
 数分待って動かないのを確認して、メガトロンは地上へと降りたとうとする。

「やーれやれィ。ちょいと疲れたが、俺様にかかりゃこんなもんよ」

 軽口を叩くメガトロンに、コロンビーヌが賞賛の声をかけようとして叫んだ。
 同時に、ゾナハ蟲でできた銀のナイフを飛ばす。

「メガちゃん、危ない!」

 億劫そうに振り返ったメガトロンが、目を見開く。
 瞳が映し出したのは、電撃に内部を焼かれ身体から黒煙を出すシグマ。
 握ったΣブレードは確かに刀身が消失していたのに、再び緑色のエネルギー刃が展開してある。

「マジ!?」

 メガトロンは勢いよく羽を動かして、首を狙う一撃を回避した。
 落下していくシグマに、銀のナイフが突き刺さる。
 これまでは掠る程度だったが、今回は確実に貫いた。
 T-800に抱えられたミニガンが激しく火を吹き、これまた完全にボディを削り取る。

「がぁ……っ」

 シグマのボディは内部から焼かれたことで幾分脆くなり、感覚を司る内部パーツも影響を受けている。
 被弾のダメージだけでなく、着地の衝撃でもシグマの眼前がホワイトアウト。
 何とか意識を繋ぎ止めようとするシグマに、メガトロンが吐き出した炎が襲い掛かる。

「使わないなら借りるわよ?」
「俺には使いこなせん。返却する」
「あらそう」

 転がっていた開天珠を纏い、コロンビーヌが指を鳴らす。
 それに呼応して、六つの白い爆弾が炎に包まれるシグマへと飛び込む。

「確かに、結構つらいわね……」

 体力を吸い取られるような感覚に、コロンビーヌは表情を曇らせる。
 直後、激しい爆音。
 電撃により僅かに焦げていたシグマは、完全に全身を黒く染めて壁へと叩きつけられた。
 もはや面影の残っていない黒い人型の何かと成り果て、微動だにしなかった。
 降りてきたメガトロンがロボットモードに戻り、支給された水を三者全員が持ってるだけ回収する。
 もう動けやしないと思うが、念には念を入れてだ。
 全ての水を浴びせて、メガトロンは左腕を向ける。

「思ってたより強かったぜ。あれで生きてたのは驚いた」

 吐き出された冷気により、シグマを埋め込んだ氷像が出来上がった。

「あそこまでする必要あるかしら」
「まあ一応ね、一応」
「あの扉は……」
「むむ? いま気付いたけど気になるね、ありゃ。さすがシュワちゃん」
「カードキーを入れる箇所があるな」
「あんなんじゃ、持ったとしても丸焦げだわ。でも明らかにこの部屋は特別みたいね」
「『押してダメで引いてもダメなら壊してみろ』って、諺がだな……」
「データにはないが」
「ま、ンなこと置いといてっと。コロンちゃん、軍事基地ん時みたくよろしくー」
「はいはい」

 内部に電撃を喰らい、背に激しい衝撃を受け、刃と弾丸に貫かれ、業火に身を焼かれ、地形をも歪める爆発に見舞われ、全身を氷付けにされた。
 常人どころか並のサイボーグでも、その一つ一つが致命傷なほどの攻撃。
 それらを全て身に受け、シグマの身体は変わり果てた姿となった。
 全身余すところなく亀裂が刻み込まれ、素材も煤のように変質。
 さらに、右腕は開天珠に弾き飛ばされてしまっている。

 ――――それでも、シグマは意識を落としていなかった。

 未来人による改造の賜物ではなく、単なる意地だ。
 自分で呼んだというのに倒せず、このままではメインコンピュータがある管理室に向かわれる。
 それだけは避けねばならないとの思いが、彼の中にしがみ付いていた。
 だが温度まで奪われている現状、そんな意地もあと数分で保てなくなるだろう。
 脳内に浮かぶ参加者達のビジョンに謝罪して、シグマも諦めかけていた。

「やっぱ惚れ惚れするねえ、コロンちゃんのそれは」
「ふふっ、褒めても何も出ないわよ。って、何よこれ?」
「鎧みてえだな。マネキンに着せるか、ふつー?」
「む、それは……」
「知っているのか、シュワちゃん!?」
「これに似た物が支給されていた。確かガイアアーマーという名だったな」

 氷の中で、シグマが双眸を見開いた。
 真っ黒な塊に、二つのエネラルドグリーンの光が浮かび上がる。

「着込めば戦闘力が上昇して、特殊な攻撃も出来るようになるらしい」
「へぇ~、正義の味方に倒されたいからって用意したのかね」
「だろうな。向こうにあるのは、俺が持っている『サブタンク』と同一の物だ」
「どういうものなのかしら?」
「説明書によれば、全ての傷が消えて体力が回復する」
「ラスボスの前に全回復とか、今時のゲームかよ。これでセーブポイントもあれば――」
「私、ときどきメガちゃんが何言ってるのか分からなくなるわ」
「まあこんなこと話してないで……コロンちゃん、これ着る? 俺様とシュワちゃんは、そもそも着れなそうだけど」
「見た目がねえ……まあ一応、持っておきましょうか」
「オッケー。コロンちゃんの華麗な扉解体のお礼に、破壊大帝メガトロンがパンチで覆ってるガラスを割ってあげよう」
「破片が鎧の中に入ったりしたら怒るわよ」
「任せときなって」

 ガラスが割れる音に、何かが砕ける音が重なる。
 開け放しの扉へと、氷を破壊したシグマが声を張り上げる。

「貴様らが、それに触れるなァァーーーッ!!」

 それを使っていいのは、お前達じゃない。
 そういう意味を内包した絶叫が大気を震わせ、三体が部屋を飛び出した。
 メガトロンの姿を見て、シグマは胸中で笑みを浮かべる。
 あまりに驚いたために持ってきてしまったマネキンを床に転がし、メガトロンは口を開く。

「まァ~だ、生きてやがったか」

 黒ずんだ人型の化したシグマは答えない。本来、喋る体力すらないのだ。
 残った左腕に握ったΣブレードを、ただ無言で展開させる。
 対する三体も、無言で武器を向ける。
 先に仕掛けてたのは、メガトロン達だ。
 二丁のミニガンの釣瓶打ちに、ゾナハ蟲を集わせたナイフが入り混じる。
 シグマの額から光線が放たれるが、迫る弾丸と刃を掻き消すことはできなかった。
 半ばで光線が消え去る――――しかしシグマの魂の篝火には、消え去る素振りすらない。
 ボディに空けられる風穴を意に介さず、シグマは思い切り地を蹴った。
 上空でΣブレードを振りかざすシグマの先には、メガトロン。

「俺様狙いってワケか!」

 ドラゴンの頭部を模した左腕から、メガトロンが炎を撃ち出す。
 完全に炭化したボディが散らばって宙を舞うものの、シグマは止まらない。
 そして、シグマは標的へとΣブレードを振り下ろす。
 最初の一振りで頭頂部から縦に両断し、釣り上げるような返しの二閃目で左脛と左前腕を、最後に落下の勢いそのままに右前腕と右脛を刎ねた。

「…………どういうことだ?」

 尋ねるメガトロン。
 着地すらままならずに倒れ臥したシグマが、くっくという笑いを響かせる。
 彼の眼前には、自らが切り刻んだ存在があった。

 ――――アルティメットアーマーごと六つに解体されたマネキンが。

 シグマの行動の意味を理解できず、メガトロンは苛立ちを募らせる。
 一向に返事をしてくる気配がないので、メガトロンがマネキンごとシグマを蹴り飛ばす。
 壁に叩きつけられたシグマから、炭化した身体の中でやけに輝いていた瞳の緑色が消えた。



【シグマ@ロックマンXシリーズ:破壊確認】





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