背景世界(仮):神と宗教

この世界における「神」は、物理的には、信者の信仰心による集団超能力である。信仰心の強さが自己暗示となり、信者自身の超能力を引き出す、あるいは遠隔共感(シンパシー)により他の信者から超能力を借り受け行使するのが「神の奇跡」の原理である。 奇跡の原理は魔術の原理と同様であるため、互いに干渉しあう。

信者の中に優れた魔術(=超能力)の素質を持つ者がいた場合、並みの信者以上に素晴らしい「神の奇跡」を起こすことができるだろう。

ただし、物理的な「神」は存在しないが、「神」の実在を肯定する信者は決して少なくない。

“預言書”教(唯一神教)

唯一神が授けたとされる言葉を教義とし、それらを記した“預言書”を教典とする宗教。前文明時代から生き残った宗教のひとつ。

預言書は、唯一神から直接言葉を授かった複数の“預言者”によって書かれており、どの預言者の書を信じるか、神が提示した「未来」がどこまで成就しているかの解釈によって、さまざまな宗派に分かれる。

預言者が唯一神から授かる“預言”には、いくつかの共通点がある。ひとつは、唯一神は強大な力を持ち、唯一神に反する存在を一掃する際に人類を滅亡寸前に追い込むほどであること。ひとつは、いつの日か唯一神にとって最も理想的な“預言者”が出現し、彼(あるいは彼女)の指導で“理想の世界”が実現すること。

他宗教の神は、唯一神に反する存在であり信仰してはならない、あるいは唯一神が姿を変えた化身であり本来の姿である唯一神を信仰すべき、と説く。

獣人が信じる無名の宗教(アミニズム)

特定の地域に存在する動植物のうち、特殊な特徴を持つ個体を「神」に相当する特殊な存在(いわゆる「ヌシ」「土地神」)として崇拝する宗教。前文明崩壊後、主に獣人から自然発生した宗教。

最終更新:2008年07月16日 20:08
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