内容がまとまったら、そのうちHTMLに移転します。
下描き
用意するもの
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アナログ(手描き)の場合
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鉛筆
デジタル作画と言っても、ある程度の段階まではアナログで作業する人もいます。
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スキャナ
アナログ絵をパソコンに読み込ませるための機械です。
コンビニなんかに置いてあるコピー機が、印刷機能(に必要な土台の機械部分)が無くなったようなものだと思えば良いでしょう。
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デジタルの場合
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パソコン本体
当然ですね。OSは Windows でも Macintosh でもお好みで。でも Linux はやめとけ。
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ペンタブレット
鉛筆の形をしたマウスだと思ってくださいな。メーカーはいくつかありますが、性能ではWACOM一択。
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グラフィックソフト
パソコンで絵を描くために必要なソフトです。
「ペンタブレットで絵を描く」ことを想定して作られた(ラスターペイント)ソフトを使うのがベストです。
レイヤー機能(セル画のような重ね合わせ機能)があると非常に便利。
有名どころを以下に紹介します。他にもいろいろあるので、自分に合ったものを探すと良いでしょう。
描き方
普通にアナログ(鉛筆)で下描きするときと同様に、下描きします。
FAQ
Q.ペンタブレットを使っても、思った線が引けません。
A.慣れろ。
ペン入れ・基本
用意するもの
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アナログ(手描き)の場合
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ペン
Gペンでもサインペンでも、お好みで。
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スキャナ
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デジタルの場合
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パソコン本体
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ペンタブレット
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グラフィックソフト(パターン1)
下描きに使った「ラスターペイント」ソフトを、ペン入れにも使います。
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グラフィックソフト(パターン2)
パソコンならではの「パソコンが計算した幾何学的な線」を描く(ベクタードロー)機能を使う人もいます。
「ラスターペイント」ソフトの中には、こうした「ベクタードロー」機能を持っている場合があります。
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ペイントツールSAI(ペン入れ)
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GIMP(パス)
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Adobe Photoshop(パス/ペンツール)
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グラフィックソフト(パターン3)
「ラスターペイント」ソフトとは別に、「ベクタードロー」専用ソフトを使う人もいます。
有名どころを以下に紹介します。他にもいろいろあるので、自分に合ったものを探すと良いでしょう。
描き方
アナログの場合、普通にアナログでペン入れするときと同様に、線を描きます。
下描きはアナログ、ペン入れ以降はデジタルと言う場合、下描きをスキャナで取り込み、各グラフィックソフトで作業してください。
ラスターペイントソフトの場合、新しくレイヤーを作成し(やり方は個々のソフトによって異なります)、下描きとは別のレイヤーに、普通にアナログでペン入れするときと同様に、線を描きます。
ベクタードローソフトの場合、ソフトによって細かな操作は異なりますが、おおよそ以下の手順で描きます。
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ペンタブレットかマウスで、基本となる線を描きます。
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ペンタブレットで、普通にアナログでペン入れするときと同様に、線を描きます。
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マウスで、適当な箇所に点を打つと自動的に線が描かれます。
連続して点を打てば、その分長く、また様々な方向に曲がった線になります。
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引いた線上にある点は、線の形や太さ、曲がる向きなどを調整するための拠点になります。
点の位置は同じまま、直線と曲線を切り替えることもできます(この切り替えは点ごとに設定できるので、例えば髪の先端の線を1本で表現できます)。
点を動かせば、線の形をある程度変えられます。線の形を「計算」する方法は複数ありますが、採用している計算法はソフトによって異なるため、ここでは省略します。
ペン入れ・背景
手描きする
ペン入れ・基本と同様です。アナログ技法にこだわる方向け。
写真を使う
比較的手間がかからずできます(それでも思い通りの背景を作るには技術と慣れが必要ですが)。
欠点は、「実在する背景しかできない」ことや「構図が限られる」ことでしょう。
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背景にしたい風景の写真を用意します。
自分でデジカメで写すか、著作権フリー素材を使うのが無難です。
写メは、細かい部分がぼやけたり色が悪かったりするので、背景には不向きですよ(写メの荒さを逆手に、イラスト風味にする技術もありますが)。
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手書きの絵と組み合わせたとき「浮かない」よう、グラフィックソフトで加工します。
カラーCGの背景はもちろんですが、ソフトによってはモノクロ漫画の背景に向いた「輪郭線を抽出」したり「2値化」したりする機能を持つ場合があります。
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下描きで使う「ラスターペイント」ソフトや、基本で使う「ベクタードロー」ソフトとは別に、CGの加工や調整を得意とする(フォトレタッチ)ソフトを使うのが一番です。
元の写真を保ったまま色あいや大きさなどを調整するだけのタイプと、いろいろ変形させたりイラスト風の加工ができたりするタイプがあり、その種類も豊富です。
有名どころを以下に紹介します。他にもいろいろあるので、自分に合ったものを探すと良いでしょう。
3DCGを使う
写真ではどうにもならない、架空の建物や景色を3DCGで「作って」しまいます(赤松健先生がやってる奴ですね)。
建物や家具のような幾何学的な物体はもちろんですが、架空の山や海などを作り出す(専用の)ソフトすらあります。
多くの3DCGソフトでは、物体の形(だけ)を作る「モデリング」で素材を作り、それに色を塗ったり配置したり構図を決めたりする「レンダリング」で映像化します。
素材さえあれば手間は最小限で済みます。
ちなみに都市計画構想図などの需要があるため、現代建築に関する素材はそれなりに見つけることができると思います。
素材がなければ、いろいろ手間がかかります。
著作権の問題があるので、素材は自力で作るか著作権フリーのものを使うのが無難ですが、3Dモデリングは手描きの絵とは別の技術が必要になるので、ここでは省略します。
トレースする
写真や3DCGから、必要な線を手描きで抽出します。
著作権の問題があるので、元になる写真や3DCGは、自力で作るか著作権フリーのものを使うのが無難です。
ベタを塗る
手塗りで塗る
やり方はペン入れ・基本と同様です。アナログ技法にこだわる方向け。
範囲選択機能を使う
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矩形選択
範囲を長方形で選択する
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投げ縄選択
範囲をフリーハンドで選択する
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自動選択
境界線の中の一点を選択すると、境界線の内側全域が選択される
トーンを張る
わかりやすく「トーンを張る」と書いていますが、「特定の範囲だけに特定の模様を塗る」と言うことです。基本的にベタ塗りの応用だと思ってください。
ソフトの機能によって、以下のような方法を使うことになるでしょう。
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「塗り色」として模様が指定できるもの(ベタ塗りと同じやり方で模様が「塗れる」もの)
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ベタ塗りした範囲を使って、その範囲だけ模様を表示されるもの
まとめ
2Dグラフィックソフト
デジタル作画で使われるグラフィックソフトは、大まかに分けて3種類あります。
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ラスターペイント
アナログ感覚で絵を描くためのソフト。
Corel Painterなど。
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ベクタードロー
図形っぽいデジタルな絵を描くためのソフト。頑張ればアナログと区別が付かない絵も描けます。
Adobe Illustratorなど。
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フォトレタッチ
既にある絵にいろいろ手を加えるソフト。
Adobe Photoshopなど。
もっと細かいことを言えば、アイコンなどを描くドット絵ソフトなどもグラフィックソフトですが、ここでは省略します。
3DCGソフト
3DCGソフトには、物体の形を作る「モデラー」と、物体の質感や構図を決めて写真のような3DCGを作る「レンダラー」があります。また両方の機能をもった統合型もあり、機能や状況に応じて使い分けるべく、複数のソフトを併用する人も珍しくありません。
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汎用モデラー
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汎用レンダラー
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POV-Ray - 無料
公式サイトは英語です。使い方が少し難しい(専用言語でプログラミングする)ためか、日本語の解説も多くありません。
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Vidro - 無料
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warabi
(リンク切れ)
- 無料
「トゥーンレンダリング」と呼ばれるアニメ調に特化したレンダラーです。……が、サイトが閉鎖され入手困難です。
最終公開版よりやや古い版になりますが、X-Knwoledgeからダウンロードできます。
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汎用統合ソフト
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LightWave -
有料(パッケージウェア)
無料体験版(試用期間30日)あり
日本語版もあります。
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Shade -
有料(パッケージウェア)
無料体験版(試用期間30日)あり
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Blender - 無料
かつて販売されていたものが、紆余曲折を経て無料配布されるようになったもの。
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trueSpace - 無料
Microsoft に買収され見捨てられた、不幸なソフト(その2)。
残念ながら英語版しかありません。ヴァージョンは異なりますが、かつて販売されていた日本語版のPDFマニュアルが CANON からダウンロードできます。
これらのサイトはいつ閉鎖されてもおかしくないので、とりあえずダウンロードしておくことをお勧めします。
中には特定のモノに特化した3DCGソフトもあります。
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自然・地形特化(景観3DCG)
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Bryce - 無料
有料版
もあり
公式サイトは英語です。
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Terragen - 個人利用は無料
商利用は有料
公式サイトは英語です。
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人体
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Poser -
有料(パッケージウェア)
公式サイトは英語ですが、日本語版が e-frontier から発売されています。
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MIKOTO - 無料
厳密には「Metasequioaで作ったモデルを動かせるようにする」ソフトです(ややこしい)。
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MikuMikuDance - 無料
厳密には「あらかじめ用意された3Dモデルに特定の動きをさせる」ソフトです(ややこしい)。
このように、ひとくちに「3DCDソフト」と言っても様々なタイプがあることが分かると思います。
おまけ
セル画彩色
最終更新:2010年12月26日 20:31