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せっかくの高性能ソフトも、まず線の引き方が分からなくては話になりません。と言うわけで、まずは線を引くツールと、その操作方法を簡単に紹介します。
デフォルトでは恐らく画面左上に、「ツールボックス」なるウィンドウがあるはずです。
基本的な操作は、ここからツールを選択して行います。ツールボックス右端の空白には、選択したツールごとに、そのツールの詳細設定が表示されます。
ツールボックスの中で線を引く基本ツールは、
筆アイコンと小さな四角形に囲まれた曲線アイコンの2つです。
「え? たったの2種類?」と思った方、ご安心ください。右下に斜めの切れ目が入っているアイコンは、
複数のツールが1ヶ所に収納されています。この右下の三角エリアを押すか、アイコンを押しっぱなしにすると、その箇所に収納されたツールの一覧がドロップダウンしますので、
マウスの左ボタンを押しっぱなしのままにすると、ここからツールを選べます。
また、一覧が出ていない状態でも選択したアイコンをもう一度押すと、ひとつ下のツール(最下段の場合は最上段のツール)に切り替えることができます。
と言うわけでツールの一覧を見れば分かりますが、実際には上側に3種類、下側に2種類の計5種類が収納されています。
ツールボックスの基本操作が分かったところで、まずは上側、筆アイコンエリアの解説から。
マウスやペンタブを鉛筆代わりに、線を引くモードです。引かれた線は、自動でベジェ曲線に変換されます。『ペイントツールSAI』の“ペン入れ”ツールのような感じです。
『Adobe Illustrator』や『Adobe Photoshop』の“パス”でお馴染みの奴です。
「ノード」(要するに基準位置を示す点です)を打つと、そのノードを必ず通る線を引きます。ノードから伸びるハンドルで、線の向きと強さを調整します。
線を切る場合は、終点にしたい位置でダブルクリックしてください。ダブルクリックした位置にノードが打たれ、線が切れます。
『ペイント』などでお馴染み、ドット製のキャンバス上に線を引くモードです。これを使うには、まず「ビットマップオブジェクト」と言う専用キャンバスを用意する必要があります。引かれた線は曲線にはならず、『ペイント』などと同様、色の付いたドットの塊として表示されます。
ただし『Expression』は(『Adobe Illustrator』と同様に)ドロー機能がメインのため、ペイント機能はあまり高機能とは言えません。素直に他のペイントツールと併用することをお勧めします。
続いて下側、曲線アイコンエリアの解説です。
『Pixia』や『ペイントツールSAI』の“ペン入れ”レイヤーでお馴染みの奴です(厳密にはちょっと違いますが)。
ノードを打つと、ノード同士を繋ぐ折れ線(点線)と、この折れ線の角を丸めた曲線(実線)を引きます。実際に線として引かれるのは曲線だけです。『Pixia』や『ペイントツールSAI』と違うのは、引かれる線がノードを必ずしも通らない(内角側に引っ張られる)点です。
線を切る場合は、終点にしたい位置でダブルクリックしてください。ダブルクリックした位置にノードが打たれ、線が切れます。
一言で言えば折れ線です。
ノードを打つと、そのノードを必ず通る直線を引きます。3つ以上のノードを打てば折れ線になります。
線を切る場合は、終点にしたい位置でダブルクリックしてください。ダブルクリックした位置にノードが打たれ、線が切れます。
またビットマップペン以外は、ノードを2個以上打ち線を切っていない状態でカーソルを始点付近に近づけると、カーソルに輪が表示されます(B-スプラインやポリラインのカーソルも、M字状の線の底面がつながります)。この状態でノードを打つと、始点と終点がつながり輪になります。地味に便利です。
(この項書きかけ)