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現在地:[[トップページ]]>[[漢詩大会の漢詩全文]]>[[漢詩大会の漢詩全文/曹操]]>今ココ ----- #contents(fromhere=true) ----- *原文 出典:《漢魏六朝百三名家集(国デジ)》 《楽府詩集(台湾)》 駕虹蜺。椉赤雲。登彼九嶷歴玉門。 濟天漢。至崑崙。見西王母。謁東君。交赤松。 及羨門。受要秘道。愛精神。 食芝英。飲醴泉。柱杖桂枝。佩秋蘭。 絶人事。游渾元。若疾風。游歘飄。翩景未移。 行數千。壽如南山。不忘愆。 *てけとーな日本語 虹の龍を御し。赤雲の車に乗り。かの九嶷山を登り、玉門を通る。 天の河を渡り。崑崙に至る。西王母を見て。東君に拝謁し。赤松と交わる。 羨門の前にいたり。神仙の奥義を受け。精神を鍛錬する。 芝英を食し。醴泉を飲み。仙界の桂枝を杖とし。秋蘭を腰に吊り下げる。 人の営みを絶ち。渾元に遊ぶ。疾風のように。火の粉が舞う如く、各地に遊び。太陽のうつろうよりも速く。 数千の地を行けば。壽は南山の如くして。あやまちなく、忘れることもなし。 ----- *単語解説 【椉赤雲。登彼九嶷歴玉門】 《宋書(台湾)》「乗赤雲。登彼九疑歴玉門。」 【虹蜺】 虹の龍。陰陽の精霊、虹が雄=陽、蜺が雌=陰とも。 初学記-敍事「《春秋元命苞》曰:虹蜺者,陰陽之精。雄曰虹,雌曰蜺。《釋名》云︰虹,陽氣之動也。虹,攻也,純陽攻陰之氣。《月令章句》云︰夫陰陽不和,婚姻失序,卽生此氣。虹見有青赤之色,常依陰雲而晝見,於日衝無雲不見,太陰亦不見。見輒與日相互,率以日西,見於東方。故《詩》曰:「螮帝蝀凍在東。」螮蝀,虹也。《爾雅》云。蜺,雌虹也。一名挈口結反。貳。《爾雅》云。凡虹雙出,色鮮盛者爲雄,雄曰虹;暗者爲雌,雌曰蜺。京房《易傳》曰:蜺,旁氣也。其占云︰妻乘夫則見之,陰勝陽之表也。四時有之,唯雄虹見藏有月。有此二説。」 【九嶷】 湖南省永州市の九嶷山か。五帝のうち舜が葬られたとされる蒼梧山 【玉門】玉で飾った立派な門。 もしくは、漢代に甘粛省敦煌の北西におかれた関所。陽関とともに西域への重要な関門。 【天漢】 あまのがわ 【崑崙】 西の果てにある、神仙の住む山 【西王母、東君、赤松、羨門】 西王母、東王父、赤松子、羨門高。いずれも神仙 【羨門】横穴式石室(陵)の羨道(横穴)の入り口。仙洞の入り口。 当時における昇仙の方法として、肉体の死とともに仙人になる、「尸解仙」が一般的。 地仙、天仙が有名になるのは、もう少し後。 道術の一、外界とのかかわりを断つことの例え。また、仙人の名称とも言う。 【要秘道】 術のかなめ、秘奥、神仙に至る道。 【愛精神】 精神を愛する。精気を練り、保つ 【芝英】 キノコの一種である霊芝の英、開いた部分か。後漢の『神農本草経』でも紹介されている。 道術の一、仙薬を食することのたとえ。 【醴泉】 甘味な水。《史記》《前漢書地理志註》在醴泉界。《礼記-礼運?》故天降膏露,地出醴泉。 道術の一、粗食におさえ、常に清らかな泉の水を飲むことのたとえ。 【柱杖】 はしらと、つえ。支える杖。 【桂枝】 クスノキ科ニッケイ属の木の枝。漢方薬で使われる。 【秋蘭】 素心蘭、または藤袴。開花が秋であることから。 【渾元】 混沌。天地の気が交じり合うところ。 【若疾風。游歘飄。飄景未移】 《宋書(台湾)》「若疾風游歘飄飄。景未移」。 景未移については、景が日光を意味する。日光いまだ移らぬうち。光よりも速く。 【南山】終南山。 【不忘愆】あやまちなく、忘れることなく。「愆」は、誤るの意。 ----- *コメント [[参考論文「漢楽府『阻上桑』考」>http://www.media.saigaku.ac.jp/bulletin/pdf/vol1/human/10_ko.pdf]] 参考論文によると、阻上桑自体は時代ごとに変遷をとげているようだが、この作品は楚曲調にあわせたものらしい。 …名所ページもお借りして、解説を追加していくようかなぁ。 ----- [[漢詩大会の漢詩全文/曹操]]インデックスに戻る

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