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現在地:[[トップページ]]>[[漢詩大会の漢詩全文]]>[[漢詩大会の漢詩全文/曹操]]>今ココ ----- #contents(fromhere=true) ----- *原文 曲調:相和歌辭 相和曲 出典:《漢魏六朝百三名家集(国デジ)》/《古詩源(近デジ)》《楽府詩集(台湾)》、ここでは主に古詩源より引用 惟漢廿二世。所任誠不良。沐猴而冠帶。知小而謀強。 猶豫不敢斷。因狩執君王。白虹為貫日。己亦先受殃。 賊臣執國柄。殺主滅宇京。蕩覆帝基業。宗廟以燔喪。 播越西遷移。號泣而且行。瞻彼洛城郭。微子為哀傷。 *てけとーな日本語 これ漢の二十二世。高位に任ぜられた人が、誠に悪く。 何進という猿は、衣冠を着て。知は小にして、謀が強い。 なお都にありて、楽しむだけで宦官を捕えず。狩によって君王を捕え離さず。 為に白虹は日を貫き。おのれがまず、わざわいを受けた。 賊臣、國柄を執り。主を殺して、ときの都を滅ぼした。 帝の基業は、うたかたの泡のように滅びて。宗廟は焼け壊れてしまった。 逃亡して、都を西に遷移し。號泣して、また西へ行く。 彼の洛城郭を瞻(み)て。微子、為に哀傷せり。 ----- *単語解説 【廿二世】漢代の帝位は前後で二十三世、そのうち最後の献帝を除けば二十二になる。 以下《楽府詩集(台湾)》より 《詩紀》卷一一では「二十世」、《宋書樂志》では「二十二世」とある。 《樂府正義》では、「考世系當從《宋志》。但全詩五言句。作『二十世』者亦舉成數。未為不可也」。 黄節《魏武帝詩注》:「按石經。凡經傳中二十字皆作廾。然則此詩『二十二世』。當作『廾二世』也」 (「二十世」と「二十二世」の説もあるが、詩紀は五言句の文字数上「二十世」としたものと思われる。当時の「二十」は「廾(廿)」と書くのが一般的で、「廾二世」とするのが正しいと思われる) 【沐猴】 猿。何進のたとえ。史記-項羽本紀「楚人沐猴而冠耳」 【知小而謀強】易経繁辞「知小而謀大」 【不敢斷】敢て断せず。政敵を処断せず。 【白虹為貫日】《戦国策-魏策》。臣下の白刃が皇帝に迫る。([[Weblio辞書>http://www.weblio.jp/content/%E7%99%BD%E8%99%B9%E6%97%A5%E3%82%92%E8%B2%AB%E3%81%8F]]) または《史記-鄒陽列伝》で始皇帝暗殺など、内乱が起こる兆候。 当時の天文では、有名な自然現象だったのだろう 【己亦先受殃】《古詩源(近デジ)》「何進が宦官に殺されたこと」 【賊臣執國柄】《古詩源(近デジ)》「董卓が小帝と皇后を殺したこと」 《楽府詩集(台湾)》の魏樂所奏では、この部分を「賊臣持(または執)國柄」とする。 【燔喪】焼け、毀れる。焼失。 【播越】逃亡。流浪。西の長安に逃げる。 【微子】 《古詩源(近デジ)》「曹操が自らを例えたもの」 ----- [[漢詩大会の漢詩全文/曹操]]インデックスに戻る

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