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■幻のお店を振り返る(仮) route156【居酒屋】
鼓動タカナリ(以下、鼓):ちょっとルート検索してみるかな。route156だっけ
田中ユウサク(以下、田):末尾は6だったと思うな
鼓:何もヒットしません
田:「JBOXビル」「サンロクマル」で検索しても、無いね。何年前になるかな?
鼓:九〜十年前?
田: もう昔話だね。火事で無くなったって占い屋で聞かされて。その後も似たお店は入ること無く
鼓: 夢だったかのような消え去り方だったね。余談なのだけど5Fの魚金がヒットして。一杯156円〜で、高くても280円位だった
田: 内装は新垣仁絵っぽい絵が敷き詰められてた
鼓: ジントニックとかカシスオレンジ156円で飲みまくったね
田: 価格がそんなんで、そんなんばっかオーダーしてたから「まず生」「そろそろ◯◯」みたいな感覚が学べなかったな。昨今「まず生」が減ってるけど、先駆けて「まず生」をやってなかったんだな。中の造りは、コの字型っぽかったね。ヨかも。
鼓: そうだね、156円で3杯飲んで500円そこそこだからね、とりあえずお金を上にも下にも気に背せずあおってた気がする。内装は、工の字が近くないかな?左の隙間にはトイレが、右の隙間は階段。いや、話とびとびで悪いんだけど、俺さガラス張りのお店いまだに大好きなんだけど、絶対影響受けてるわ。飲み屋で、あのオープンな感じないよね
田: 並んで待ってる人まで巻き込んでるカンジだし
鼓: エの字とはいえさ、ガラス張りだから客席も並んでる人もあけっぴろげ。他の店に比べても、接し方がフランクだったよね。
田: 女性客にかわれたり。「もう帰っちゃうの?フフ」みたいな。いい思い出だ
鼓: 特別扱い基本なしで入れてくれてさ、あ、でもそう考えると優遇されてたか。なんかトイレ行く時とかも結構他のお客さんと絡めたりして面白かった気がする
田: なんか絡んだことあるの?
鼓: トイレで一緒になった男と話したことある。あと、行く途中の女の客に微笑まれたことある。総じてあったかい空気というかハッピーな空気だったと思うんだ、全員が。ガラス張りも手伝って、ファミリーみたいな雰囲気があった。
田: 行くたびに最後に写真撮ってもらってたような 鼓: おこがましいよね。。。16のくせに 田: マーキングしたい年頃
鼓: みんな満たされているからガキも許容してくれたのかも 鼓: ちょっと整理してみたいんだけど、客層ってどんなだったかな
田: 「アパレル/20代後半〜30代/女性」な軸から広がった感 鼓: スーツは少なめだったね 田: 当時は全員年上でわからなかったけど、大学生が多かったのかな
鼓: そうなんだよね、今思えば18〜30くらいの店なんだろうね
田: 今やそんなお店GAPくらいだよね。や、適当に言い過ぎました。まあ当時、仄暗い空間なんてルートしか知らなかったもんなー。
鼓: うん、場所としてしてもさ、サラリーマンに会わなくていい立地でさ。タワレコ→カラオケ→routeってのもすんなり
田: サラリーマンに会わなくていいとは言い得て妙
鼓: 店員も若かったかね
田: うん。店員にそこまで不満感じたことなかったような
鼓: ないよないよ。ワイシャツ着てて大人っぽかった!
田: 美容室の流れ。そんな雰囲気
鼓: 今となっては営業時間も思い出せない。二時くらいまでか。
田: 「あそこなら何時まで」って尺度ではかったことないしなー
鼓: 終電or朝までだものね
田: 他にどんな話をしたとか覚えてる?
鼓: 一回ね、放送局のNHKコンクールの後に行ったね。
田: うっわあ!!!!!あのとき、コの時型ソファじゃない?
鼓: そうかも。平日で、軽めに飲んでた気がする
田: あのときちょっと覗こうと思えば中央のテレビ観れたんだよな
鼓: でも総じて会話は音楽の話、学校の話、女子の話。。くらいか?
田: 童貞としては志藤くんや鼓動くんの話が新鮮だった
鼓: 女子の悪口?とかね
田: クラス会の話とかも。俺はそんなコミュニケーションの発想の無い地域で育ったから。クラス会っつうか、うららin the skyしか知らなかったもん。
鼓: それ何? 田: 朝の連ドラ『天うらら』の主題歌 鼓: なるほど
田: 関係無いけど、その頃、工藤静香は「きらら/in the sky」ってシングル出したんだよね
鼓: 場所的にも料金的にも今で言うカフェ感覚で利用してたね。当時は入れるようなカフェ少なかった
田: フレッシュネスで精一杯でした僕
鼓: フレネに関しては拠り所に通ってたよ。内装もrouteに近い!
田: 学校に友達いなかったし、不満を漏らす場が無いからこそあそこで共有出来た…なんて、こんな方向で話続けないほうがいいな。キモい。キモなつかしい。
鼓 どんな話してたかな?
田: 仲良かった女子から最近メール減ったとか話したかもしれない。キモい。
鼓: お、そっちのほうが明るいながれになりそう!
田: 「愛のむきだし」で言う“写真の撮り方”を教えてくれたのは、鼓動くんと志藤くんだったな
鼓: 志藤くんの方がね、すごかったね。「俺置いてかれてんな」って考えばっかだったもの。 嫌い嫌われの関係を同級生と築いてた。相手に嫌われるほど嫌う感じだったね。 普通だまって嫌うじゃん
田: グータン的な話が多かったっすかね。「酔った」が免罪符のつもりだった年齢だし
鼓: 酔ったらどこまでいけるのか知りたかったもんね
田: ウルトラマリンも飲みました 茶色い戦争ありました
鼓: その戦争知らない。ウルトラマリン飲んでるのはひきました。大女優の自殺じゃないんだから。
田: ウルトラマリンはその後、高価なものだということを知って反省しました。茶色い反省ありました。浜省。志藤くんの家であぐらかいたままうつぶせてそっと吐いたこともありました。茶色い呕吐もありました。
鼓: それも言われないと思い出さなかったな
田: SHIHOっぽいっちゃぁSHIHOっぽいな。我ながら。その姿勢とか、デトックスとか。
鼓: 懐古主義者じゃないからちゃんと振り返っておきたいのだけど、まずメニューがすごかったね。ドリンクは値段さっき言った通りなんだけれど 田: ピザとか 鼓: 種類は本当に多かったよね
田: ペラペラだったけど
鼓: フードもそれなりにありましたね。ドリンクはさ、価格があれだからもちろん本格焼酎とか無いんだけど、カクテルは本当に多かった。
田: 「ダブル」とか知らなかったもん俺。知らなすぎて、真似しようと思って、別の店でビールをダブルで注文しました
鼓: 「強い」っての知ってたからさxyzとか飲んじゃってた。俺。250円くらいのxyz
田: 神風とかあったっけ?
鼓: あったあった。今ならちょっとヤバいかなって思うかも知れない二百円台のカミカゼ
田: 神風の運びねー
鼓: ビールもさ、あれ何だったんだろ。今なら第三のとかあるけど。水で薄めてたのかな
田: でしょうね
鼓: 通常価格二百円台ビール。食べ物でよく覚えているのはフライドボテトだよね。確か100円台?
田: ポテトは鉄板メニューでしたね。まあ僕の場合は他を知らないだけなんですけど
鼓: シューストポテトなんだけど、見たこと無い細さだったね。
田: 俺の腕の毛くらいな 鼓: ケチャップつけてくれてた気がする
田: ケチャップ!!!!
鼓: ね。あとはピザ、これは全然覚えてない。ラーメンサラダとか食べた気もする。
田: 軟骨の唐揚げは
鼓: 軟骨はね、家で絶対無い献立だから、飲みに来た証だったな。なんか刺身乗ってるサラダあって、刺身って高校生が頼むもんじゃないけど、これもやっぱり安くて一回食べた気がする
田: そういったメニューが、ただただ安いのね
鼓: 唐揚げが4個くらいだった気がする
田: うわあああ!
鼓: 心の中で「すげー」って思って、でもみんなには何も言えなかった覚えがある。
田: そして「知ってんよ」の姿勢もまたあそこでは大切で。強気で差し支えなかったな。
鼓: 階段あがって、扉開けて、案内されてる時、すごい強気だったかも。今案内されてーrouteで。年齢重ねて行ってみると「こんなまずかったっけ?」って店はいっぱいあるけど、あそこは年齢重ねても毎回違ったことを感じられた店だったと思うよ。
田: うん
鼓: 夏目漱石でいうと「こころ」的な。今行ってみたいもんね
田: 客同士の距離感は絶妙だったのかも
鼓: そうだね、客の間隔は近かったな。ファーストフード店くらいかも。飲み屋の中途半端な隣との距離ってかえって居心地悪い。グッと近づくことで分断もせずお互いが尊重されて飲める。
田: あの立地だと「逃げ込む」感もある
鼓 そうだね、入り口が螺旋階段のみだからね。
田: 客同士が近さはクラスっぽさもあったのかもね
鼓: では理想のクラスだったって感じかな?イメクラだった?
田: 私服登校の感覚が無いからそこからイメージしなきゃな
鼓: 会計にしても4人で行って一万超えたこと無いし、6000〜8000くらいだった。3時間くらい飲んで1人2000円足らず。80席くらいはあったから、いつもお客さん回転できてたし、安くても経営は問題ないように思うな。ってかほんと一杯単価が安すぎだからお金使いようが無いんだけど
田: 居心地はいいんだけど不思議とそんなに長居するカンジでもなかったんだよな
鼓: たぶんさ美味しいもの求めて行く感じじゃないから暇つぶしの人も多かったんじゃない?本気出して楽しまなくてもいい場所
田: ゼロ次会。てかテン年代って何。
鼓: その余裕があの雰囲気だったのかな
田: 前夜っていいもんね
鼓: 作戦会議室だね