ゲームの食卓 2月25日放送分 第95回 世界樹の迷宮3特集 第4回目


今回は古代さん特集。

  • まずはざっくりと。どうでしたか今回は?パッと作れたとか、超考えたぜとか。
古代さん。
毎回、超考えるんですよw
何のゲームに対してでもそうなんですが、結構考え込んじゃう方なのであんまりすんなり行かないですね。

特にDSの曲って言うは、普通のいわゆるCD音源と言う物に対して、私の感覚で3倍くらい時間が掛かるんですね。
なんて言うんですかね…システム自体はすごく単純なんですけど、
単純なだけに、そこから広がりを出したりバリエーションを作ったり、DSって音をキレイに出すのが大変なんですよ。
従来の家庭用機に比較して。けっこうすぐにノイズ乗っちゃったりとか。

その辺で私と世界樹をずっとやってきているアライ(株式会社エインシャントのスタッフ、アライタケシ氏)って言うのがコンバートするんですけど、
今回はそのコンバートに関してはかなりうまく行ったんじゃないかなと。
私の仕事の部分じゃないんですけどねw アライ良くやったなと…w

今までは元のデモって言うのが、小森さんに聴いて貰ってOKして貰うヤツはPCのシンセで作ったのなんですが、
それと比較するとDSの音ってしょぼいなとか思っちゃってたんですけど、
今回はなんか良い感じになってくれてる気がするんですよ……あ、そこ(小森さんが)頷いて頂いてるんでw

メモリも結構取って頂いたんですけど、それもありつつ…Ⅰ・Ⅱとやってきて、
FM音源をDSに落とすコツみたいなのを彼(アライさん?)が掴んでるって言うのもあると思うんですけどね。


  • 今回は何曲くらいに?
古代さん。
「28曲ですね。確か……でしたよね?」

小森さん。
「ですね。28曲くらい……たしか」

  • 最初の曲のオーダーはどんな感じでやるんですか?
小森さん。
世界樹も3作目なので、基本的には世界樹の雰囲気でお願いしますと。
後はキャラだったり、背景だったり、ダンジョンだったりと。
イラストを見て頂いたり、イベントのテキストを見て頂いたりして、
古代さんの中でイメージを固めて頂いて「試していいですか?」と手を挙げて頂いたのを聴かせて貰ったりして、
少しこう言う感じでと言う物があればお願いしますけど、基本的にはお任せですね。

古代:「順番としてはどうでしたっけ?最初は街の曲か何かだったと思うんですけど…たぶん。
    一番悩まなくて良い所から入ったんですよ。街の曲って割と自分の中で簡単な部類なので。
    次にたぶんバトルの1…だった様な気がするんですよね。
    で、いつもやりとりしている所があるんですけど、自分まだ形になってなかったんですけど、
    一応入れておこうかなと思ってFTPに入れておいたら、
    小森さんが「コレ良いですね!」って言って下さったので、そのまま採用してしまったり…w」


小森:「古代さんはいっつもコッソリ曲をあげておられるので、ボクもコッソリ毎日チェックに行ってですねw」

古代:「自信のある曲は「作りました!」って伝えるんですけど、自信が無い物はコッソリ置いておくんですw」

小森:「コレ聴いて良いのか?まだ途中だから連絡が無いのか…?って悩んだりするんですがw」

古代:「次にたぶん第一階層(のBGM)を作ったんですけど、それが初ボツでしたね。
    理由が「Ⅱと似すぎている」と言う物で…w」

小森:「主観と客観(の違い)があるんで、中々どうなのか、ちょっと難しかったんですが…」

古代:「それがいわゆる僕にとっては自信のある曲だったんですけど…」

小森:「あれ…なんかちょっとあの…居辛くなってきたw」

古代:「それまでポンポンポンと上手く来てたんで、これは行けるぞ!と思っていたら
    そこでまさかのリテイクが発生しまして…。でもその後すぐに作り直したんですよね。
    それはバッチリOKを頂けましたので。それ(自信のあったボツ曲)がですね、この後お話させて貰う特典に入ってますので。」


  • 今回Ⅲに海が入ってくる事に当たって気を付けた事とか意識した事とかあるんですか?
古代さん。
ちょっとゲーム内容に触れちゃう部分なので、あまり言えないんですが、
そのステージのイメージ画があって、それに合う様な感じの曲調には意識してやってますね。

  • 海だと流れがあるじゃないですか。それで曲にも流れがあるじゃないですか。
    それで激しい所があったり、穏やかな所があったりするのかなと想像をしているんですけど。

古代:「言葉で言うのは難しいですけど、なんとなくこう海の中、海中とか……。」

小森:「聴いたら最初に海だと言う感じがしましたね。確かに」

古代:「あ、それは良かったです」

小森:「きたな…って感じw」

古代:「それは今初めて聞きましたw」

  • 今回一番思い入れのある曲は?
古代さん。
今回思い入れがあるのはやっぱりバトル曲ですかね。これも、いろいろ紆余曲折じゃないですけど、
世界樹らしいバトル曲って言うのが自分の中で定義があるんですけど、それに沿って作ったんですよ。
通常戦闘はOKを頂いてたので、ボス曲を作ろうと思って、ボス曲を作ったら
「今回はハードロックで行きましょう」と言うお言葉を頂いて…それが2回目のリテイクになったんですけどw

自分の中でRPGのボス曲って言うのは、古くさい考えがあって、
どこか壮大で、シンフォニックなイメージがあるんですよ。古くさいと言っちゃ失礼ですが、伝統的な…
そうではなくて、こうロック調のボス曲って、どんなんだろう…と自分の中ではなかなか最初リンクしなくて、
でも、それも一発でOKを頂いてw どっちかって言うと、昔アクションRPGとかの曲を作ってた時のノリで行けば良いのかなと。

自分の中では映像とか動きとか気にする方なんで、それと合わせたくなっちゃうんですけど、そうではなくて、
それはあんまり気にしない様にして、ノリノリの曲を作っていこうと言う気になって、そこからまた流れが良くなってですね。
バトル曲はいっぱい作ったんですけど、割とお気に入りもバトル曲の中にあったりとかして。


  • 噂で後半の仕上がってる曲がアグレッシブな曲が多かったんですよと聞いたんですけど、それってきっかけがバトル曲?

古代:「そうでしょうねえ。おそらく。そうですね…」

小森:「今回は僕が欲張っちゃって、世界樹で今まで通りの曲でありつつ…
    僕の中でも漠然としてたんで、古代さんも難しかったと思うんですけど、それでいて今までじゃない感じが欲しいなとw」

古代:「…それって結構難しいんですよねw」

小森:「ですよねw 言うのは簡単だよなと俺もメールを前に三時間くらい悩んだりして…w
    逆にそう言うハードロックとか、無かった印象の曲調だと思うんですけど、
    それを古代さんが作る事によって、普通のハードロックじゃない感じで、
    良い意味で世界樹らしい曲になるんじゃないかと言う風に。
    正直、聴いてみるまで分からないよろしくお願いしますと言う感じで…w」


  • 普段のピアノ調と、電子音楽調とで作曲の方法も変わってくる?
古代さん。
あー…それは、違いますね。180度違ってきますね。
作り方の話に触れるんですけど、1作目ってあんまりピアノとかを使わない様に…意識して使わなかった訳じゃないんですけど、
とにかく昔っぽい昔っぽい感じを意識しながら、なんとなく手でシーケンサ上に打っていった記憶があるんですけど…。
2作目では特典CDにもある様に、ピアノでスケッチをちゃんと作ってからやってみようと思ったのが
ピアノ曲っぽい響きを2作目に入れたかったので、どうしてもそうしたかったんですね。

3作目はまあ原点回帰と言う訳じゃないんですけど、逆にピアノの響きを一切排除して、
従来のゲームミュージック的なノリを復活させようかなと思って、ハードロックと言う言葉もきっかけの一つになるんですけど、
第一階層の曲だけピアノを使って、後はほとんどピアノを使った記憶は無いんですよね。
どっちかと言うと、フレーズを考える時にギターを使ったくらいで、ほとんどPC上の直打ちでバンバンバンバン打ってく感じですね。

だから…楽器の特徴ってやっぱりあって、
ピアノにはピアノ曲のフレーズ、ギターにはギターのフレーズがあるって言うのと同じ様に、
世界樹は昔の88時代のサウンドって言うのが一つの軸になってるんですけど、88には88のフレーズって言うのがあるんですよ。


  • ピアノにはクラシックが下地にある様に昔からの決まり事があって、逆に電子音は何をしても良いんだよと言うイメージがあるんですが。
古代さん。
どちらかと言うとそうですね。その通りです。何をしても良いっていう部分もありますし、
自分の中ではなるべくピアノ曲っぽくならない様にと考えるんですね。
後、FM音源の得意としている音域があるんで、それを上手く使い、かつDSでも鳴りが良い様に考えるんですよ。


  • ちなみに日向さんは3の曲でのお気に入りの曲は?
日向:「やっぱりですね。通常戦闘ですね。
    仕事柄ですけど、テンション上げてアグレッシブに行かないといけない場面がすごく多いんで、
    自然と戦闘曲とかテンション高めの曲になっちゃいますね…第3階層の曲とか」


小森:「3層の曲良いよね」

日向:「すごく…「おっ?変わった!」と言うか、今までの曲がグッと違う所に来たと言うか」

古代:「それはですね。一応狙ったんですよ。そう言って頂けて嬉しいですね」

日向:「めちゃくちゃ聴いてますからね、ほんとにw 世界樹のキャラを描く時は世界樹の音楽を」

小森:「…先ほど話した様に、曲を頂いている時に「新しい曲は来てないのか?新しい曲は来てないの?」とw」

日向:「まだですか。まだですかと、かなりおねだりをしまして…w」
    アウトテイクの話が先程と言うか、先々週と言うか、ちらりと出ましたが、
    『眠らずの戦場』と言うタイトルが付けられた曲もありまして、それもかなりお気に入りで」

古代:「あの…たぶん最初のアウトテイクになったの…」

日向:「そうですね。最初のアウトテイクで、もう一曲の方もあって
    たぶん結構メロディアスな感じの部分が後半にあって、それがボツの理由だったんじゃないかなと思うんですけど
    今回、割とそれと言うか、そう言うシーンが結構あったりするんで…」

古代:「あそこまでベタベタ…では無いんですけど、ええ」

日向:「結構合うな…とか思ってたりしてた事もありまして。いろいろ思い入れが色んな曲にありますね」

小森:「後、自分とかとしては鉄則なんですけど、ゲームと合わせて聴くとより
    最初、僕はどうしても曲だけ先に聴かせて頂いているんですけど、
    ゲームと合わせていざ聴いた時に「ああ…なるほどな」って思いましたねw」


  • 予約特典のCDの話を。どんな内容の物でここがスゲーみたいなのを。
小森さん。
基本スタンスとしてはⅠとⅡでも予約特典を付けたんですけど、今回もそれと同じ方向性で古代さんと想像させて頂いて、
自分が予想していた以上にアウトテイク…古代さん自身の方で色々と試行錯誤されていた曲があったと言う事で、
その時僕も聞きまして、じゃあそれを是非予約特典に入れて下さいと用意して頂いた感じです。


  • どう言う所が古代さん的に駄目だなと思ったの?アウトテイクにした理由は?
古代さん。
画面と動きと、その激しい曲が自分の中でリンクしないと言う話をしましたけど、
その辺りを含め、やっぱりこう…たぶんボスっぽいのがいっぱいあったんですけど
ボス曲っぽいのがいっぱいボツになったんですよ。どうしても激しくなってくれないと言うか、
どうしても伝統的な作り方をしようしようとして、もがいている様が如実に聴き取れるんじゃないかなと…w

割り切れるまでと言うか、スイッチが切り替えられるまでに多少時間が掛かったのかなと…今思い返すとそんな感じですね。


  • ジャケットも可愛いですよね。普段のキャラクターが近代風な衣装を着ていたりとか。

小森:「その辺からはきっと日向先生が語ってくれるんじゃないかなと思うんですが…w」

イソッチ:「え?良いんですか(特典絵が)あるんですか!?」

日向:「えーとですね。じゃあ、これ…。でも、放送する頃には本邦初公開でもなんでも無いですよね」

小森:「そうですねw」

イソッチ:「そうですねw でも、たぶん私が見るのは初めてです」

(特典絵公開)


イソッチ:「お!」

古代:「あ!おお!可愛い!」

イソッチ:「これは可愛いですね!眼鏡キャラw」

日向:「ありがとうございます。そうですかね」

古代:「これは…良いですねw」

小森:「世界樹Ⅰの特典がペルソナ3をなんとなく意識して。…で、今回はペルソナ4を」

イソッチ:「4を?あの眼鏡インスパイア?」

小森:「眼鏡インスパイアw」


  • この普段着とかって、このキャラはこう言うのを着ているんじゃね?みたいなのは小森さんからの?

小森:「それは日向さんの頭の中に」

日向:「勝手にやってるだけなんでw」

イソッチ:「勝手にw こう言うのを着せたいみたいな?」

日向:「そうですね。なんか色味とか考えてると、まあこう言うのも良いかなとなんとなく考えて…」

イソッチ:「後はペルソナ4ぽくチェッカーフラッグを入れてみたりとか、イメージカラーの黄色と言うか山吹色と言うか」

日向:「いや、まあデザインをやったのは僕じゃなくてw タドコロさん(?)にかなり…」

イソッチ:「この辺とかこの辺とかはデザイナーさんの仕事になっちゃうんですか?」

日向:「いや、キャラクター部分に関しては全部ボクが適当に…」

イソッチ:「全部見たいですよね、コレ。でも見てると私たち全員が無口になっちゃう…。
      あ!マンガ!マンガ出来てる!」

古代:「キターw」

日向:「多くを語らないで頂きたい部分で…w
    あまり褒められた内容では無いんですが、いつも通り…と言えばいつも通りですね」

小森:「いつも通りですよね」


  • 特典は予約すれば必ず手にはいるの?
小森さん。
予約なんですが先着特典なので、なるべく早めに…現段階で予約して頂ければ恐らくは大丈夫だとは思いますが、
全員にと言う訳では無いので、急いで下さいと言う感じです。


  • ハイと言う事で、本当は食卓は4回で終了なんですが、今回はこれだけ豪華なメンツが揃ったので、
    後1回だけ来週追加でやろうと言う事になっておりますので、また来週よろしくおねがいします。

本来は今週で終わりだった様ですが、後1回追加放送を行ってくれるみたい。

と言う事で、来週に続く。




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最終更新:2010年04月20日 07:06