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基本操作

入力

インストールが終了したら,デスクトップに出現したアイコンなどをクリックしてみてください.次のような画面が現われるはずです.
これはRのコンソールと呼ばれるもので,ここに直接アイコンを打ち込んでいくことで計算をしたりグラフを描画したりすることができます.カーソルキーの↑を押すと今までに入力したコマンドの履歴が呼び出せたり,何文字か入力した状態でTabキーを2度押すとその文字を含むコマンド(関数)の一覧を表示してくれたりといくつかの機能があります.

実際にいくつかのコマンドを入力してみましょう.
ここでは次のように入力しました.
> 7+8         #足し算
> 2*3         #掛け算
> sin(2*pi)   #三角関数と円周率pi
> exp(10)     #指数関数
「>」はコンソールの左端に常に出ているので入力する必要はありません.また、#以下はコメントといって、命令としては認識されない部分です。コメントは改行するまで続きます。コンソールでコメントを入力する必要はほとんどありませんが、後に述べるエディタで編集をする際は作業内容を忘れないようにするためのメモとして多用します。というか多用してください。

コンソール画面を見れば分かるように,演算の結果は基本的に一行一行コンソール画面に出力されます(場合によっては出力されなかったり,グラフを描くときのように別のモノへ出力する場合もあります).左側の[1]は帰ってきた数字がベクトルの一つ目の要素であることを表しています.何のことやら分からなくても今は問題ありません.ここで,足し算と掛け算はいいと思います.2行目と3行目では関数と特殊な数字を使いました.

2行目ではラジアンとしての角度の値を与えるとその正弦を返すsin関数を使っており,引数としてpiの2倍を与えています.piという文字にはあらかじめ円周率(3.141593...)の値が収納されています.3行目では指数関数の値を計算するexp関数を使いました.exp(10)というのは,

e^{10} \ \ \ \ \ \ (e=2.718282...)

と言う値を計算した結果です.

関数の使い方がイマイチ分からないかもしれません.Rでは関数は次のように入力することで使用できます.Excelなどと基本的に変わりません.
> 関数名(引数)
関数名は例えばこのサイト(R-tips)などで検索してください.引数(ひきすう)とは関数が必要とする数値,データのことです.関数が必要とする引数の個数,形式などは関数により異なります.それぞれの関数の使い方については,RjpWikiR-tipsで探すか,関数のヘルプを参照します.関数のヘルプは関数名の頭に「?」をつけてコンソールへ入力することによって呼び出せます.例えば,sin関数の使い方なら
> ?sin
と入力することにより参照することができます.残念なことに(?)英語ですが,Usageの部分に引数の与え方,Argmentsの部分に引数の説明が書いてあるので,慣れれば解釈するのはそれほど難しくないと思います.例えばsin関数のヘルプを呼び出すと,Usageの部分は
cos(x)
sin(x)
tan(x)
acos(x)
asin(x)
atan(x)
atan2(y, x)
となっています.三角関数のヘルプはまとめられているため,複数書いてあります.ここから分かるのは,cos関数からatan関数までは引数が単独で,atan2関数ではyとxという2つの引数が必要であるということです.続いてArgmentsの部分では
x, y numeric or complex vectors.
と書いてあります.先のUsageの部分に書いてあったx,yは数値か,複素数のベクトルであるということです.ベクトルに関してはまた別に解説しますが,Rでは要素が一つしかないデータでもベクトルとして扱われます.このヘルプが説明しているのは,与える引数は一つの数値(実数or複素数)でもいいし,それらをまとめてベクトルにしたものでもいい,ということです.

ところで,入力は半角セミコロン「;」で区切ることによって1行にまとめることも出来ます.また,半角スペース「 」は関数名やpiなどの変数名を分断しなければどこに何文字入れても無視されます.さらに,式が終了しなければ(例えば括弧を閉じない),途中で改行しても大丈夫です.つまり,
> 7+8; 2*3
> sin ( 2    *    pi )
> exp( 
+ 10
+ )
などと入力しても返ってくる結果は先と同様です.行頭の「+」は式の途中で改行すると勝手に出てきます.「式がまだ終わってないよ!」と主張しているわけです.なので入力する必要はありません.長い式を入力する場合は入力ミスを防ぐために適当に半角スペースを入れるといいでしょう.

このように,Rではコンソールへ命令を打ち込むことで計算を行います.ちょっとした計算などは直接入力でやるのが早いでしょう.

しかし,一行一行打ち込んでいくのは面倒なうえ,長いコマンドを一文字でも間違えると最初からやり直しになってしまって効率が良くありません.また,後で処理内容を確認したいとき,特定の作業を保存しておきたいときなども困ります.なので普通はRエディタというものを使用します.

Rエディタの使い方

まず,エディタを起動します.
左上「ファイル」から「新しいスクリプト」を選択し,クリックするとエディタが別ウィンドウで起動します.
ここに一行ずつ(一つの命令を複数行に分けて書いてもOK)命令を書き込んでいきます.
コンソールと異なりRエディタでは入力しただけでは命令は実行されません.入力した動作をコンソールへ送信する方法は2種類あります.
  1. [F5キー]: Rエディタ上でカーソルが今存在している1行のみが送信されます.送信後,カーソルは次の行へ移ります.
  2. 範囲を指定して[F5キー]: 選択している範囲の命令が送信されます.
[F5キー]の代わりに[Ctrlキー]+[R]でも同様です.全選択のショートカット([Ctrlキー]+[A])と組み合わせ,
  • [Ctrlキー]を押したまま[A]→[R]
と操作すると楽に全ての命令をコンソールへ送信することができます.

実際に送信してみましょう.
このように,エディタから送信した場合でもコンソールへ直接入力したのと同様に1行1行命令は解釈され,実行されます.