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漢字の字義・語源・形に関する辞典案内」(2008/08/05 (火) 00:18:58) の最新版変更点

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<div class="main"> <div><span style="color:#ffff00;"><span style="font-size:24px;">漢字の字義・語源・形に関する辞典</span></span></div> <br /><br /><div> 古漢語を読む上で、漢字に対する知識は必要不可欠です。そこでここでは、漢字に関する工具書を紹介します。</div> <br /><br /><div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(1)『新華字典』(商務印書館 北京 '98)/'98修訂本</font></span></span></p> <p> </p> <p> 小型の漢字字典(「詞典」ではありません)として、最も定評があるものです。</p> <p> </p> <p>  最近は電子辞書が非常に便利になりましたので、これを携帯する人が増えましたが、昔は、ポケットサイズであるこの辞書を、古典専攻の人は常時身辺に置いていたものです。</p> </div> <br /><br /><div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(2)『古漢語常用字字典』(繁体字本)古漢語常用字字典編写組(商務印書館 北京 '00)</font></span></span></p> <p> </p> <p> これも、小型の漢字字典です。</p> <p> </p> <p>  ちょうど、(1)の語釈をやや詳しくして、かつ古漢語字典としての性格を強くしたものといえばよいでしょうか。(1)と同じく、小型字典としては定評があります。</p> <p> </p> <p> なお、最近繁体字版が出ましたので、使うならこちらにすべきだと思います。</p> </div> <br /><br /><div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(3)『漢語大字典』漢語大字典編輯委員会(四川辞書出版社・湖北辞書出版社 成都・武漢 '95)/三巻本</font></span></span></p> <p> </p> <p> (3)は一転して、大型の漢字字典です。</p> <p> </p> <p> 現行の漢字字典の中で、最も詳細なものの一つといえます。記述も信頼が置けるので、利用価値は高いです。</p> <p> </p> <p> 問題点としては、やや引きにくいことでしょうか。なお、Web上でも検索可能です。</p> </div> <br /><br /><div><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(4)『漢字語源辞典』藤堂明保(学燈社 '65)</font></span></span></div> <br /><div><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(5)『漢字の起源』加藤常賢(角川書店 '70)</font></span></span></div> <br /><div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(6)『字統』白川静(平凡杜 '84)</font></span></span></p> <p> </p> <p> (4)、(5)、(6)の三つは、漢字の字源(漢字の由来、成り立ち)についての工具書です。どの本も特徴があり、それぞれ有用です。</p> <p> </p> <p> ただし注意していただきたいのは、漢字の字源を調べる際は、この三冊を併用した方が良いということです。一冊に頼るのは危険です。</p> </div> <br /><br /><div><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(7)『宋元以来俗字譜』劉復・李家瑞(国立中央研究院歴史語言研究所 北平(北京) '30)/国立中央研究院歴史語言研究所単刊3。'92台北中央研究院歴史語言研究所より影印。/『異体字研究資料集成』2期8巻('95 雄山閣)、『中国語文資料彙刊』第4篇第1巻('94 不二出版)に収録。</font></span></span></div> <br /><br /><div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(8)『敦煌俗字研究』張涌泉(上海教育出版社 上海 '96)</font></span></span></p> <p> </p> <p> (7)、(8)は漢字の異体字・俗字を調べるための字典です。</p> <p> </p> <p> 古典小説研究などでは鈔本(手書きのテキスト)を読まねばならない場合がよくあります。</p> <p> </p> <p>  手書きの文献は、言うまでもないことですが正字(正式な字体の漢字)ばかりが使われるわけではありません。むしろ異体字や俗字、あるいはくずし字などが多用されるのが一般的です。</p> <p> </p> <p> 異体字や俗字は、普段見慣れていないだけに、判読に苦しむことがしばしばあります。そういう場合に、これらの本でどういう字なのかを調べるのです。</p> <p> </p> <p> 特に(8)は異体字を四角号碼で検索できるので、有用です。</p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900">※補足:異体字や俗字を調べるには、「今昔文字鏡」というソフトウェアもかなり有用です。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> 元々は、漢字(特に日常で使われることの少ない難しい漢字)を検索したり表示したりするソフトですが、異体字や俗字がかなり収録されていますので、こうした用途にも使えることが多いのです。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> このソフトは、調べたい漢字を部首などのパーツで検索することができますので、その意味でも(7)や(8)より簡単に異体字・俗字の検索ができて、便利かもしれません。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> </div> </div>
<div class="main"> <div><span style="color:#ffff00;"><span style="font-size:24px;">漢字の字義・語源・形に関する辞典</span></span></div> <br /><br /><div> 古漢語を読む上で、漢字に対する知識は必要不可欠です。そこでここでは、漢字に関する工具書を紹介します。</div> <br /><br /><div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(1)『新華字典』(商務印書館 北京 '98)/'98修訂本</font></span></span></p> <p> </p> <p> 小型の漢字字典(「詞典」ではありません)として、最も定評があるものです。</p> <p> </p> <p>  最近は電子辞書が非常に便利になりましたので、これを携帯する人が増えましたが、昔は、ポケットサイズであるこの辞書を、古典専攻の人は常時身辺に置いていたものです。</p> </div> <br /><br /><div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(2)『古漢語常用字字典』(繁体字本)古漢語常用字字典編写組(商務印書館 北京 '00)</font></span></span></p> <p> </p> <p> これも、小型の漢字字典です。</p> <p> </p> <p>  ちょうど、(1)の語釈をやや詳しくして、かつ古漢語字典としての性格を強くしたものといえばよいでしょうか。(1)と同じく、小型字典としては定評があります。</p> <p> </p> <p> なお、最近繁体字版が出ましたので、使うならこちらにすべきだと思います。</p> </div> <br /><br /><div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(3)『漢語大字典』漢語大字典編輯委員会(四川辞書出版社・湖北辞書出版社 成都・武漢 '95)/三巻本</font></span></span></p> <p> </p> <p> (3)は一転して、大型の漢字字典です。</p> <p> </p> <p> 現行の漢字字典の中で、最も詳細なものの一つといえます。記述も信頼が置けるので、利用価値は高いです。</p> <p> </p> <p> 問題点としては、やや引きにくいことでしょうか。なお、Web上でも検索可能です。</p> </div> <br /><br /><div><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(4)『漢字語源辞典』藤堂明保(学燈社 '65)</font></span></span></div> <br /><div><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(5)『漢字の起源』加藤常賢(角川書店 '70)</font></span></span></div> <br /><div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(6)『字統』白川静(平凡杜 '84)</font></span></span></p> <p> </p> <p> (4)、(5)、(6)の三つは、漢字の字源(漢字の由来、成り立ち)についての工具書です。どの本も特徴があり、それぞれ有用です。</p> <p> </p> <p> ただし注意していただきたいのは、漢字の字源を調べる際は、この三冊を併用した方が良いということです。一冊に頼るのは危険です。</p> </div> <br /><br /><div><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(7)『宋元以来俗字譜』劉復・李家瑞(国立中央研究院歴史語言研究所 北平(北京) '30)/国立中央研究院歴史語言研究所単刊3。'92台北中央研究院歴史語言研究所より影印。/『異体字研究資料集成』2期8巻('95 雄山閣)、『中国語文資料彙刊』第4篇第1巻('94 不二出版)に収録。</font></span></span></div> <br /><br /><div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(8)『敦煌俗字研究』張涌泉(上海教育出版社 上海 '96)</font></span></span></p> <p> </p> <p> (7)、(8)は漢字の異体字・俗字を調べるための字典です。</p> <p> </p> <p> 古典小説研究などでは鈔本(手書きのテキスト)を読まねばならない場合がよくあります。</p> <p> </p> <p>  手書きの文献は、言うまでもないことですが正字(正式な字体の漢字)ばかりが使われるわけではありません。むしろ異体字や俗字、あるいはくずし字などが多用されるのが一般的です。</p> <p> </p> <p> 異体字や俗字は、普段見慣れていないだけに、判読に苦しむことがしばしばあります。そういう場合に、これらの本でどういう字なのかを調べるのです。</p> <p> </p> <p> 特に(8)は異体字を四角号碼で検索できるので、有用です。</p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900">※補足:異体字や俗字を調べるには、「今昔文字鏡」というソフトウェアもかなり有用です。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> 元々は、漢字(特に日常で使われることの少ない難しい漢字)を検索したりPC上で表示したりするソフト(システム)ですが、異体字や俗字もかなり収録されていますので、こうした用途にも使えることが多いのです。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> このソフトは、調べたい漢字を部首などのパーツで検索することができますので、その意味でも(7)や(8)より簡単に異体字・俗字の検索ができて、便利かもしれません。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> </div> </div>

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