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第二言語習得理論および外国語教授法の入門書ガイド」(2009/04/08 (水) 11:07:41) の最新版変更点

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<div> <p><span style="color:#ffff00;"><span style="font-size:24px;">第二言語習得理論および外国語教授法の入門書ガイド</span></span></p> </div> <p>(中国語教授法に関するブックガイド その(1) )</p> <div> <p> </p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> ここでは、第二言語習得(SLA)理論および外国語教授法に関する、入門書を紹介します。「SLAや教授法に興味はあるが、何から読んだらいいのか……」という方に、最適な本ばかりだと思います。</font></span></p> <p> </p> </div> <p> </p> <div> <div> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4"><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(1)白井恭弘 『外国語学習に成功する人、しない人―第二言語習得論への招待』 岩波書店(岩波科学ライブラリー) 2004年10月</font></span></font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(2)白井恭弘 『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か』 岩波書店(岩波新書・赤) 2008年09月</font></span></p> <p> </p> </div> <div> <p>  第二言語習得(SLA)に関する理論的な話に興味があるという人は、まずこれらの二冊から読み始めるのがよいと思います。どちらも、同理論の入門書として最適な、良書です。</p> <p> </p> <p> 他の本を読んでSLAについて勉強をはじめてみたものの、どうも理論的な話が難しいという人にも、お勧めできます。</p> <p> </p> <p> <font color="#00FFFF">(1)</font>、<font color="#00FFFF">(2)</font>とも、内容はほとんど同じです。従ってどちらから読み始めてもよいのですが、しかし厳密に言えば、<font color="#00FFFF">(1)</font>は<font color="#00FFFF">(2)</font>を基本としつつ、さらに+αの話も出てきます。</p> <p> </p> <p> <font color="#00FFFF">(2)</font>の方が<font color="#00FFFF">(1)</font>に比べてより簡潔で、わかりやすいこともあるため、まずは<font color="#00FFFF">(1)</font>から読むのがよいと思います。</p> <p> </p> </div> <p> もっとも、入手しやすいのは圧倒的に <font color="#00FFFF">(1)</font>の方でしょう。</p> <p> </p> <p> </p> <p><font color="#00FFFF" size="4">(3)小林ミナ 『よくわかる教授法』 日本語教師・分野別マスターシリーズ アルク 1998年12月</font></p> <p> </p> <p> <font color="#00FFFF">(1)、(2)</font>が第二言語習得理論の入門として非常によくできているのに対して、本書は、教授法理論の入門書として、大変な名著です。</p> <p> </p> <p>  おそらく日本語教育能力検定試験のための教科書として書かれたものと思われますが、教科書だけあって、教授法の理論・実践両面にわたる概略が、わかりやすく解説されています。</p> <p> </p> <p>  特に、教授法理論で使われるテクニカル・タームやその意味の解説に重点がおかれており、レイアウトが秀逸であることと相まって、こうした知識を身につけるのに最適な構成・内容となっています。</p> <p> </p> <p> すべての学問領域に共通していえることでしょうが、その学問のテクニカル・タームの意味を理解することは、特に最初の段階ではきわめて重要なことです。</p> <p> </p> <p> その意味でこの本は、教授法に関する概説書を読む前の段階で読むべき本といえましょう。<br />  </p> <p>  特に、「教授法の概説書は、少し理論的な話が多すぎる。もう少しわかりやすくて、かつより実践的な本はないか」といった方は、まずはこの本から読み始めてみることを強くお勧めします。</p> <p> </p> <p> </p> <div><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(4)荒川洋平 『もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら』 スリーエーネットワーク 2004年5月</font></span></div> <p> </p> <div><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(5)荒川洋平 『続・もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら』 スリーエーネットワーク 2007年5月</font></span></div> <p> </p> <p> 上に述べたように、教授法の概説書は一般に理論的な話が比較的に多いため、実際の授業に実践するには、多少の時間がかかることも事実です。</p> <p> </p> <p>  手っとり早く教授法について知りたいという人、あるいはとにかく即効性を求めている人にとっては、教授法を本格的に勉強するのは多少迂遠に感じるかもしれません。</p> <p> </p> <p> そういう人に是非読んでいただきたいのが、この2冊です。</p> <p> </p> <p>  本書は、突然外国人に日本語の個人レッスンをすることになった三人の日本人が、それぞれ授業に四苦八苦している様子を具体的に描写しつつ、それに対する解説として教授法や授業のコツをわかりやすく示しています。アカデミックな雰囲気には多少欠けるかもしれませんが、そのぶん実践的な内容になっています。</p> <p> </p> <p>  本書でメインとなっている教授法は、いわゆる直接教授法(ダイレクト・メソッド)です。しかし、それ以外の教授法を採用する場合でも、本書で紹介されているコツやテクニックは、大いに参考になると思います。</p> <p> </p> <p> 特に、<font color="#00FFFF">(4)</font>の1章、2章の各単元末にある「解説」と「指導のポイント」が秀逸です。また、第3章の「教え方の枠組み」は、教授法知識の基礎の基礎として、ぜひ一読をお勧めします。</p> <p> </p> <p>  私は、毎年教育実習生に対して、この本を実習前の必読文献として指定するようにしています。彼らの多くは、実習中はいうまでもなく、事前の段階でもしなければならない準備が多くて、ゆっくり教授法の勉強をしている時間がないからです。</p> <p> </p> <p>  また、すでに中国語教育の現場で働いている教員であっても、教授法理論を今までほとんど勉強したことがなく、したがって本格的な本はわかりにくいという人がいると思いますが、そういう方にもお勧めできます。</p> <p> </p> <p> </p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(6)米山朝二ほか 『英語科教育実習ハンドブック』 大修館書店 2002年1月改訂版</font></span></p> <p> </p> <p> コメントはもう少し待ってね……。  </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> </div>
<div> <p><span style="color:#ffff00;"><span style="font-size:24px;">第二言語習得理論および外国語教授法の入門書ガイド</span></span></p> </div> <p>(中国語教授法に関するブックガイド その(1) )</p> <div> <p> </p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> ここでは、第二言語習得(SLA)理論および外国語教授法に関する、入門書を紹介します。「SLAや教授法に興味はあるが、何から読んだらいいのか……」という方に、最適な本ばかりだと思います。</font></span></p> <p> </p> </div> <p> </p> <div> <div> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4"><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(1)白井恭弘 『外国語学習に成功する人、しない人―第二言語習得論への招待』 岩波書店(岩波科学ライブラリー) 2004年10月</font></span></font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(2)白井恭弘 『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か』 岩波書店(岩波新書・赤) 2008年09月</font></span></p> <p> </p> </div> <div> <p>  第二言語習得(SLA)に関する理論的な話に興味があるという人は、まずこれらの二冊から読み始めるのがよいと思います。どちらも、同理論の入門書として最適な、良書です。</p> <p> </p> <p> 他の本を読んでSLAについて勉強をはじめてみたものの、どうも理論的な話が難しいという人にも、お勧めできます。</p> <p> </p> <p> <font color="#00FFFF">(1)</font>、<font color="#00FFFF">(2)</font>とも、内容はほとんど同じです。従ってどちらから読み始めてもよいのですが、しかし厳密に言えば、<font color="#00FFFF">(2)</font>は<font color="#00FFFF">(1)</font>を基本としつつ、さらに+αの話も出てきます。</p> <p> </p> <p> <font color="#00FFFF">(1)</font>の方が<font color="#00FFFF">(2)</font>に比べてより簡潔で、わかりやすいこともあるため、まずは<font color="#00FFFF">(1)</font>から読むのがよいと思います。</p> <p> </p> </div> <p> もっとも、入手しやすいのは圧倒的に <font color="#00FFFF">(2)</font>の方でしょう。</p> <p> </p> <p> </p> <p><font color="#00FFFF" size="4">(3)小林ミナ 『よくわかる教授法』 日本語教師・分野別マスターシリーズ アルク 1998年12月</font></p> <p> </p> <p> <font color="#00FFFF">(1)、(2)</font>が第二言語習得理論の入門として非常によくできているのに対して、本書は、教授法理論の入門書として、大変な名著です。</p> <p> </p> <p>  おそらく日本語教育能力検定試験のための教科書として書かれたものと思われますが、教科書だけあって、教授法の理論・実践両面にわたる概略が、わかりやすく解説されています。</p> <p> </p> <p>  特に、教授法理論で使われるテクニカル・タームやその意味の解説に重点がおかれており、レイアウトが秀逸であることと相まって、こうした知識を身につけるのに最適な構成・内容となっています。</p> <p> </p> <p> すべての学問領域に共通していえることでしょうが、その学問のテクニカル・タームの意味を理解することは、特に最初の段階ではきわめて重要なことです。</p> <p> </p> <p> その意味でこの本は、教授法に関する概説書を読む前の段階で読むべき本といえましょう。<br />  </p> <p>  特に、「教授法の概説書は、少し理論的な話が多すぎる。もう少しわかりやすくて、かつより実践的な本はないか」といった方は、まずはこの本から読み始めてみることを強くお勧めします。</p> <p> </p> <p> </p> <div><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(4)荒川洋平 『もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら』 スリーエーネットワーク 2004年5月</font></span></div> <p> </p> <div><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(5)荒川洋平 『続・もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら』 スリーエーネットワーク 2007年5月</font></span></div> <p> </p> <p> 上に述べたように、教授法の概説書は一般に理論的な話が比較的に多いため、実際の授業に実践するには、多少の時間がかかることも事実です。</p> <p> </p> <p>  手っとり早く教授法について知りたいという人、あるいはとにかく即効性を求めている人にとっては、教授法を本格的に勉強するのは多少迂遠に感じるかもしれません。</p> <p> </p> <p> そういう人に是非読んでいただきたいのが、この2冊です。</p> <p> </p> <p>  本書は、突然外国人に日本語の個人レッスンをすることになった三人の日本人が、それぞれ授業に四苦八苦している様子を具体的に描写しつつ、それに対する解説として教授法や授業のコツをわかりやすく示しています。アカデミックな雰囲気には多少欠けるかもしれませんが、そのぶん実践的な内容になっています。</p> <p> </p> <p>  本書でメインとなっている教授法は、いわゆる直接教授法(ダイレクト・メソッド)です。しかし、それ以外の教授法を採用する場合でも、本書で紹介されているコツやテクニックは、大いに参考になると思います。</p> <p> </p> <p> 特に、<font color="#00FFFF">(4)</font>の1章、2章の各単元末にある「解説」と「指導のポイント」が秀逸です。また、第3章の「教え方の枠組み」は、教授法知識の基礎の基礎として、ぜひ一読をお勧めします。</p> <p> </p> <p>  私は、毎年教育実習生に対して、この本を実習前の必読文献として指定するようにしています。彼らの多くは、実習中はいうまでもなく、事前の段階でもしなければならない準備が多くて、ゆっくり教授法の勉強をしている時間がないからです。</p> <p> </p> <p>  また、すでに中国語教育の現場で働いている教員であっても、教授法理論を今までほとんど勉強したことがなく、したがって本格的な本はわかりにくいという人がいると思いますが、そういう方にもお勧めできます。</p> <p> </p> <p> </p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(6)米山朝二ほか 『英語科教育実習ハンドブック』 大修館書店 2002年1月改訂版</font></span></p> <p> </p> <p> コメントはもう少し待ってね……。  </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> </div>

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