いわゆる文献学(書誌学)の用語に関する事典です。
文献学(書誌学)とは、ひと言でいってしまえば「書物に関する学問」のことです。特に古典を専攻する人にとっては、少なくともある程度は必ず身につけなければならない素地の一つだと思います。
この文献学は、用語の学問といってもいいほど、独特な用語が多用されています。そういった用語の意味がわからないと、そもそも話になりません。そのあたりの事情は、言語学(特に音韻学)と、近いものがありますね。
この辞書は、そういう用語について簡潔に説明した辞書です。コンパクトにまとまっていて大変有用ですし、新書サイズなので、持ち運びも可能です。
※:もっとも、この辞書を持ち運ぶ人は、かなりの文献学マニアだと思います。
歴史方面の書籍に関する解題事典ですが、古典文学を研究している人間にとっても大変有用です。
文献の内容説明だけでなく、その文献を読む事によってどういう知識を得られるのかといった、いわば文献の利用法や、版本についてまで解説されているのが魅力です。
四庫全書の著録・存目の書籍のみならず、四庫未収書の文献をも解説した良書です。書籍の内容・作者の事跡だけでなく、版本などにも言及しています。
古典の書物について分からないことがあるときは、『大漢和』、『学芸大事典』と共に、まず参照すべき事典です。
(6)『中国学術名著大詞典 古代巻』呉士余他編(漢語大詞典出版社 上海 '00)
『中国叢書綜録』上海図書館編(中華書局 北京 '62)/重印上海古籍出版社 上海 '82
『中国叢書広録』(2冊)楊海清等(湖北人民出版社 湖北
'99)/上冊:総目、下冊:索引
『京都大学人文科学研究所漢籍分類目録,附書名人名通検』(2冊)(京都大学人文科学研究所編 '63, '65)/改訂版
'80縮印版 朋友書店'81
『東京大学東洋文化研究所漢籍分類目録,書名人名索引』(2冊)(東京大学東洋文化研究所編 '73, '75)/改訂版 汲古書院
'81
『東京大学東洋文化研究所現代中国書分類目録(索引)』(全2冊)本研究所編(内山書店
'96)
『和刻本漢籍分類目録』長沢規矩也(汲古書院
'76)
『和刻本漢籍分類目録補正』長沢規矩也(汲古書院
'80)
『中国図書大辞典(1949~1992)』宋木文・劉杲主編(湖北人民出版社 武漢
'97)
『民国時期総書目』(全21冊)北京図書館編(書目文献出版社 北京
'86~)
『古佚書輯本目録(附考証)』孫啓治・陳建華(中華書局 '97)
『中国偽書綜考』鄧瑞全・王冠英(黄山書社
'98)
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