翔鶴級航空母艦 Syoukaku class space carrier

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*翔鶴級航空母艦 Syoukaku class space carrier * 概要 河城重工で建造された攻撃型航空母艦。 補給なしでの長距離航海を主眼においた設計。 優秀な性能を誇り、河城重工では「最高傑作航空母艦」と自負している。 その性能から、中・大規模艦隊に1隻の配備が望ましいとされている。 ただし、非常にコストも高く建造・配備がそれほど進んでいないのが現状である。 また、クセもやや強く艦を熟知したクルーがいないことには性能を十分に発揮できない。 * UPWスタンダード計画 UPW軍はその国連的な性質から、各国の装備を寄せ集めた状態であった。 UPWスタンダードではその従来の各国の装備を生かしつつも、UPWとその加盟国共通の次世代型装備を開発・運用していく思想である。 そのUPWスタンダード第1計画では「戦艦、巡洋艦、駆逐艦の基礎的な主力・補助艦艇の整備」であった。 また、第1計画を補助する形で「艦隊を防護する機動兵器部隊とそれを運用する戦闘空母級の建造・運用」も進められ、機動兵器運用先進国である加盟国の助力も得て、概ね良好な滑り出しをむかえた。 第1計画の終了を確認し、「本格的な空母の建造と柔軟な空母打撃艦隊の編成」の第二計画に進んでいく。 * 艦体構造 開発費用と期間の短縮から、アンドロメダ級戦艦の船体を流用して開発された。 アンドロメダ級は全長280m、全幅が65m、基準排水量が10万tクラスの旗艦級大型主力戦艦である。 [[長門級主力戦艦>長門級主力戦艦 Nagato class main battleship]]を[[伊勢級戦闘空母>伊勢級戦闘空母 Ise class battle carrier]]に改造した経緯もあるため、今回の船体流用もその成功に乗っ取ったものだった。 ただし、[[伊勢級戦闘空母>伊勢級戦闘空母 Ise class battle carrier]]は飛行甲板を艦中央から半分にかけてとアングルトデッキ形式の飛行甲板とし、艦首の武装は残していたのが特徴だった。 そのような理由から、当初の瑞鶴級の航空甲板のレイアウトには2種類の提案があった -機動兵器運用能力を重視し、全通式甲板を備える -自衛力も考えて武装を残したうえで、アングルドデッキを備えて戦闘空母とする。 だが、駆逐艦や巡洋艦など随伴艦艇戦力が十分確保できるとされていた。 その為、戦闘空母案は破棄される。(だが、このプランにそって建造された艦も存在し、詳しくはバリエーションの項にて述べる) その結果、全通甲板方式が採用された。 * 外見 概ねこちらの[[空母>http://lighthousezen.up.seesaa.net/image/SCV08eridanus2.jpg]]と同じデザイン。 ただし、いくつか違う点もある。 -2門の収束波動砲の砲口がついている。 -艦尾のアングルトデッキの角度がもう少しついている。 -艦首甲板のVLSが飛行甲板よりも高めの段がついている。 -艦尾のアングルトデッキの端にMk-25 短SAM専用VLSがまとめて設置してある。 -多機能RFセンサフェーズドアレイやそののアレイ構造物が追加されている。 * 武装 艦隊決戦兵器として収束波動砲を2門搭載している。 ただし、空母である翔鶴級が発射することは少ないであろうと想像される。 自衛用に連装127mm衝撃砲を2門装備している。 万が一、突撃駆逐艦に接近された場合や対空射撃などを想定している。 [[雪風級駆逐艦>雪風級駆逐艦 Yukikaze class destroyer]]に搭載されているものと同じもので、80度以上の射撃仰角と速い旋回速度を両立している。 発射速度も、対空射撃時の低出力高速連射では毎分45発以上を達成し、射撃管制センサシステムにより優れた対空射撃能力を発揮できる。 また、艦首上甲板の飛行甲板の間にはMk-24 多目的VLSが装備されているが、あまりVLSの装填数は少ない。 ただ、Mk-25 短SAM専用VLSはある程度装備されており、ミサイルによる防空能力は低くない。 * 装甲・フィールド防御 EDENにおける過去の戦役のデータや、空母そのものがかかえる構造的な脆弱性から「防御より回避・無効化に重点をおく」方針が確認されていた。 矛と盾の関係を厳密に検証すると、やはり基本的には矛に分があがる為だ。 もちろん、装甲やダメージコントロールなどの防御がおざなりにされていたわけではもちろんない。 空母でありながら、アンドロメダ級主力戦艦と同じ波動エンジンを搭載している。 その機関出力は推進やセンサシステムなどへのエネルギー供給を補ってあまりある。 そこで電磁シールドやディストーションフィールドへの機関出力をバイパスさせ、主力戦艦級を超える堅牢なバリアシステムを構築している。 大型戦艦クラスでもこの防御を突破するのは容易ではない。 装甲防御についてはロイヤルオーク級主力戦艦(主力戦艦後期生産型・丙型)で採用されていた電磁シールドやディストーションフィールドを展開する中空装甲防御システムを含めた新型積層装甲を採用。 もちろん、飛行甲板もそれを採用している。 さすがに、主力戦艦の船体防御と同じ装甲厚ではないが、それでもかなりの耐久力を持つ。 エレベーターにも同様の装甲が使用されており、冗長化された動力システムとあいまって故障や破損の危険性を減らしている。 ダメージコントロールについても大きな進化に加えて、機械化が進められている。 損害制御についてはスポッティングドーリーを改修した応急修理ロボットシステムも採用。 ダメコンを統括する機関長や損害制御士官の遠隔操作により、迅速なダメージコントロールを可能としている。 例えば、飛行甲板などの修復も損害の程度によるものの破口を装甲修復用速乾ナノマシンパテなどで修復し、短時間で艦載機の着艦などに対応できる。 もちろん、人力によるダメージコントロールも重視されており、機械にはできない柔軟性や戦況に応じた判断は非常に重要である。 ただし、万が一の波動エンジンへの致命的損害、もしくは、弾薬庫・VLS等への火災延焼も想定している。 波動エンジンの損害や火災による沈黙やそれに伴う波動エンジンの融解・爆発を避けるために、機関長権限による迅速な波動エンジンの緊急停止シークエンスが用意されており、損害が致命的なレベルに達する前に波動エンジンを緊急停止することができる。 弾薬庫やVLSなどでも、[[GE-11 突撃戦艦 宴>GE-11 突撃戦艦 宴 assault battleship UTAGE]]で採用されたゲル状の特殊高分子による充填封鎖が可能だ。 充填封鎖状態となった弾薬室やVLSは火災による爆発の危険性はほぼなくなり、万一の爆発でも損害を最小限に限定できる。 もはやここまでの損害を負うと戦闘継続など論外であり、いかに損害を最小限にしつつ通常航行、もしくはワープ航法でいち早く戦線離脱するかにかかっている。 だが、その通常航行やワープ航法の動力源として、パラジウムリアクターやCC組成装甲がある。 冗長化されたエネルギー伝達システムと、詳しくは後述する緊急小ワープシステムにより、損害を負った状態でも生還率は決して低くない。 * アクティブ・ステルス 「防御より回避・無効化」の方針の基本として、高いステルス性があげられる。 その重要性の必要性は不要であろうから、技術的な観点のみ解説する。 正規空母のような大型艦の場合、単に外見処理だけではレーダー反射や赤外線放射を防ぐには限界がある。 むしろ、ECM能力を高めて敵による探知やミサイルの誘導などを阻もうというのがアクティブ・ステレスの考え方である。 そこで航空機用のコンフォーマルレーダー製造技術を応用し、多機能RFセンサフェーズドアレイを艦内各所に設置。 その多機能RFセンサフェーズドアレイのアレイ構造物が追加され、翔鶴級の大きな外見的特徴なっている。 もちろん、ECSも使用することができる。 ECSもアクティブ・ステレスの筆頭であり、対レーダー・赤外線に対してほぼ完璧なステレス性が確保される。 * 早期警戒回避システム 空母建造における研究会においては 「戦艦群の主砲ならば防御は可能ではあるが、それ以上の攻撃となる防御は不可能。  だが、その分、強力な攻撃に対してはそのチャージや予備動作が発生する。  それを早期警戒システムとそれと連動した回避システムを組み込むことで対応が可能」 との結論が出された。 そこで早期警戒機やその他艦載機、味方をデータリンクでつなぎ、艦隊防護のための早期警戒網をはることができる。 それにより、脅威に対して早期に対処や回避がおこなえる。 また、緊急回避の方法のひとつとして、緊急小ワープ航法がある。 短距離に限られるが、エネルギー消費が最小限ですむのが特徴だ。 そこで、波動エンジンの出力に頼らず、CC組成装甲に貯蔵してあるエネルギーを使用して迅速に小ワープができる。 航海レーダによる超高速走査と連動して、いくつかの小ワープ先を提案し、そのなかから艦長や航海長が小ワープ先を選択できる。 * 航空機運用能力 機動兵器搭載能力は空母の肝である。 高い航空機搭載能力を確保する為、MS用の格納庫以外は2段となっている。 MSはその機体の大きさから25m以上の高さの天井が必要であり、格納庫が2段となる案は破棄された。 だが、格納庫を完全でなくとも2段としたことで搭載能力は飛躍的に向上した。 搭載する機動兵器によるものの、95機搭載できる。 また、迅速な発進を行うためにエレベータを多数配置。 舷側エレベータと内部エレベータをあわせて、6基ある。 そのうち、2基の内部エレベータは2段目の格納庫から直接機体をあげることができる。 カタパルトも最新型のウーレンベック・カタパルトを搭載。 甲板には8基のカタパルトを装備。 艦首の飛行甲板上にある4基と、右舷と左舷のアングルトデッキそれぞれに2基装備してある。 また、甲板以外にも格納庫から発進できるよう4基のカタパルトが装備されている。 また、艦載機の管制施設も充実。 艦橋部分の一部を艦載機管制施設としている。 そこには多くのコンソールが並べられ、クルーが職務についている。 多くの機体を同じく多数配置されたエレベータやカタパルトを使い、効率的に発進できる。 この発進や着艦を同時平行に迅速に行えるかがでクルーの熟練度がわかれる。 余談であるが、同型艦対抗でいかに短時間で多くの機体を発艦・着艦できるかというコンテストがあるという。 また、スポッティングドーリーと呼ばれるロボットが運用されている。 これは格納庫では自走できない可変戦闘機などをひっぱっるもので、カタパルトや格納庫まで機体を牽引する。 * 万能自動工作機 翔鶴級航空母艦は長距離の航海に参加することが想定されていた。 もちろん、その間の艦載機の運用で、損傷機や艦載機の喪失、弾薬や装備品の消耗などが想定される。 だが、長距離の航海となると補給は UPWが他国の機動兵器を運用している以上、本国からの補給がなくなると艦載機が運用不能になるのは致命的ともいえる。 その為、万能自動工作機も装備され、損傷機の修理や喪失機の補充を自力で行えるようになっていた。 資源がある限り、搭載機からその弾薬、装備品まで全てを艦内で生産できる驚異的な空母となった。 また、長距離航海中にデータを受け取ることによって新型機や改良機の生産が行えることや、長距離航海先の宇宙や惑星などの環境に適した現地改修機の生産が容易となるメリットもある。 他にも意外なメリットとして、元素転換を応用した超リサイクル技術が運用可能となり、恒星間宇宙においても補給の心配なく、寿司やスイカなどの生鮮食料が調達できる。 * 同型艦 高性能ゆえに需要が高く建造も進められているが、現在就役している艦は少ない。 ネープシップの「翔鶴」の他には、「瑞鶴」「エセックス」「インドミタブル」が就役しているのみである。 ---- &bold(){[武装]} 艦首収束波動砲×2 主砲:連装127mm衝撃砲×2(4門) Mk-24 多目的(SAM・SSM共有)VLS×12セル Mk-25 短SAM専用VLS×85セル Mk-13 RAM 21連装発射機“ダルド”×8 Mk-11連装40.0mmハイブリットCIWS“イストリチェ”×18 Mk-2 THEL-CIWS“セル・シウス”×16 相転移砲×1 &bold(){[推進機関]} 波動エンジン×1 PS式パラジウム・リアクター×2 エルダンジュ・ドライブ &bold(){[アクティブ/パッシブセンサシステム]} 多機能RFセンサアレイ×21 艦船用光学・赤外線センサ レーザー・レーダー 磁気探査装置 ミラージュコロイドディテクター ECCS &bold(){[通信電子機器]} クロノ・ウェーブ通信装置 重力波通信装置 レーザー通信装置 量子通信装置 &bold(){[その他電子装備]} 艦制御AI チャフフレアディステペンサ 3連装発煙弾発射機×6 6連装射出式対レーダー・対赤外線デコイ×6 不可視型ECS ベイパースクリーン・スプリンクラー N/LINK-6 アドヴァンス・クロノデータリンク &bold(){[その他装備]} ディストーションフィールド ディストーションブロック ベクタースラストノズル バウ・スラスター CC組成装甲 炭素強化艦艇用複合装甲 新型積層装甲 単独ボソンジャンプ機能 単独クロノドライブ機能 特殊高分子装甲充填封鎖システム 緊急小ワープ航法 &bold(){[エレベータ]} 舷側エレベータ 4基 内部エレベータ 2基 &bold(){[カタパルト]} ウーレンベックカタパルト 12基 &bold(){[艦載機搭載機数]} 95機程度 ---- * バリエーション * アドミラル56級攻撃型航空母艦 建造計画段階で破棄されたはずの戦闘空母案に従い建造されたタイプ。 河城重工がUPW向けの4隻の翔鶴級建造と平行して、東方艦隊向けに1隻建造されたのが「アドミラル56」である。 船体がアンドロメダ級ではなく、しゅんらんと同じものとなっている。 その為、船体が幅広なうえ、波動エンジンが2基となっているため、出力が非常に高い 波動砲が拡散波動砲3門となっているほか、主砲も4連装40.6cm衝撃砲を3基残し、艦自体の攻撃力も高い。 さすがに艦載機の数も95機から減って、45機となっている。
*翔鶴級航空母艦 Syoukaku class space carrier * 概要 河城重工で建造された攻撃型航空母艦。 補給なしでの長距離航海を主眼においた設計。 優秀な性能を誇り、河城重工では「最高傑作航空母艦」と自負している。 その性能から、中・大規模艦隊に1隻の配備が望ましいとされている。 ただし、非常にコストも高く建造・配備がそれほど進んでいないのが現状である。 また、クセもやや強く艦を熟知したクルーがいないことには性能を十分に発揮できない。 * UPWスタンダード計画 UPW軍はその国連的な性質から、各国の装備を寄せ集めた状態であった。 UPWスタンダードではその従来の各国の装備を生かしつつも、UPWとその加盟国共通の次世代型装備を開発・運用していく思想である。 そのUPWスタンダード第1計画では「戦艦、巡洋艦、駆逐艦の基礎的な主力・補助艦艇の整備」であった。 また、第1計画を補助する形で「艦隊を防護する機動兵器部隊とそれを運用する戦闘空母級の建造・運用」も進められ、機動兵器運用先進国である加盟国の助力も得て、概ね良好な滑り出しをむかえた。 第1計画の終了を確認し、「本格的な空母の建造と柔軟な空母打撃艦隊の編成」の第二計画に進んでいく。 * 艦体構造 開発費用と期間の短縮から、アンドロメダ級戦艦の船体を流用して開発された。 アンドロメダ級は全長280m、全幅が65m、基準排水量が10万tクラスの旗艦級大型主力戦艦である。 [[長門級主力戦艦>長門級主力戦艦 Nagato class main battleship]]を[[伊勢級戦闘空母>伊勢級戦闘空母 Ise class battle carrier]]に改造した経緯もあるため、今回の船体流用もその成功に乗っ取ったものだった。 ただし、[[伊勢級戦闘空母>伊勢級戦闘空母 Ise class battle carrier]]は飛行甲板を艦中央から半分にかけてとアングルトデッキ形式の飛行甲板とし、艦首の武装は残していたのが特徴だった。 そのような理由から、当初の瑞鶴級の航空甲板のレイアウトには2種類の提案があった -機動兵器運用能力を重視し、全通式甲板を備える -自衛力も考えて武装を残したうえで、アングルドデッキを備えて戦闘空母とする。 だが、駆逐艦や巡洋艦など随伴艦艇戦力が十分確保できるとされていた。 その為、戦闘空母案は破棄される。(だが、このプランにそって建造された艦も存在し、詳しくはバリエーションの項にて述べる) その結果、全通甲板方式が採用された。 * 外見 概ねこちらの[[空母>http://lighthousezen.up.seesaa.net/image/SCV08eridanus2.jpg]]と同じデザイン。 ただし、いくつか違う点もある。 -2門の収束波動砲の砲口がついている。 -艦尾のアングルトデッキの角度がもう少しついている。 -艦首甲板のVLSが飛行甲板よりも高めの段がついている。 -艦尾のアングルトデッキの端にMk-25 短SAM専用VLSがまとめて設置してある。 -多機能RFセンサフェーズドアレイやそののアレイ構造物が追加されている。 * 武装 艦隊決戦兵器として収束波動砲を2門搭載している。 ただし、空母である翔鶴級が発射することは少ないであろうと想像される。 自衛用に連装127mm衝撃砲を2門装備している。 万が一、突撃駆逐艦に接近された場合や対空射撃などを想定している。 [[雪風級駆逐艦>雪風級駆逐艦 Yukikaze class destroyer]]に搭載されているものと同じもので、80度以上の射撃仰角と速い旋回速度を両立している。 発射速度も、対空射撃時の低出力高速連射では毎分45発以上を達成し、射撃管制センサシステムにより優れた対空射撃能力を発揮できる。 また、艦首上甲板の飛行甲板の間にはMk-24 多目的VLSが装備されているが、あまりVLSの装填数は少ない。 ただ、Mk-25 短SAM専用VLSはある程度装備されており、ミサイルによる防空能力は低くない。 * 装甲・フィールド防御 EDENにおける過去の戦役のデータや、空母そのものがかかえる構造的な脆弱性から「防御より回避・無効化に重点をおく」方針が確認されていた。 矛と盾の関係を厳密に検証すると、やはり基本的には矛に分があがる為だ。 もちろん、装甲やダメージコントロールなどの防御がおざなりにされていたわけではもちろんない。 空母でありながら、アンドロメダ級主力戦艦と同じ波動エンジンを搭載している。 その機関出力は推進やセンサシステムなどへのエネルギー供給を補ってあまりある。 そこで電磁シールドやディストーションフィールドへの機関出力をバイパスさせ、主力戦艦級を超える堅牢なバリアシステムを構築している。 大型戦艦クラスでもこの防御を突破するのは容易ではない。 装甲防御についてはロイヤルオーク級主力戦艦(主力戦艦後期生産型・丙型)で採用されていた電磁シールドやディストーションフィールドを展開する中空装甲防御システムを含めた新型積層装甲を採用。 もちろん、飛行甲板もそれを採用している。 さすがに、主力戦艦の船体防御と同じ装甲厚ではないが、それでもかなりの耐久力を持つ。 エレベーターにも同様の装甲が使用されており、冗長化された動力システムとあいまって故障や破損の危険性を減らしている。 ダメージコントロールについても大きな進化に加えて、機械化が進められている。 損害制御についてはスポッティングドーリーを改修した応急修理ロボットシステムも採用。 ダメコンを統括する機関長や損害制御士官の遠隔操作により、迅速なダメージコントロールを可能としている。 例えば、飛行甲板などの修復も損害の程度によるものの破口を装甲修復用速乾ナノマシンパテなどで修復し、短時間で艦載機の着艦などに対応できる。 もちろん、人力によるダメージコントロールも重視されており、機械にはできない柔軟性や戦況に応じた判断は非常に重要である。 ただし、万が一の波動エンジンへの致命的損害、もしくは、弾薬庫・VLS等への火災延焼も想定している。 波動エンジンの損害や火災による沈黙やそれに伴う波動エンジンの融解・爆発を避けるために、機関長権限による迅速な波動エンジンの緊急停止シークエンスが用意されており、損害が致命的なレベルに達する前に波動エンジンを緊急停止することができる。 弾薬庫やVLSなどでも、[[GE-11 突撃戦艦 宴>GE-11 突撃戦艦 宴 assault battleship UTAGE]]で採用されたゲル状の特殊高分子による充填封鎖が可能だ。 充填封鎖状態となった弾薬室やVLSは火災による爆発の危険性はほぼなくなり、万一の爆発でも損害を最小限に限定できる。 もはやここまでの損害を負うと戦闘継続など論外であり、いかに損害を最小限にしつつ通常航行、もしくはワープ航法でいち早く戦線離脱するかにかかっている。 だが、その通常航行やワープ航法の動力源として、パラジウムリアクターやCC組成装甲がある。 冗長化されたエネルギー伝達システムと、詳しくは後述する緊急小ワープシステムにより、損害を負った状態でも生還率は決して低くない。 * アクティブ・ステルス 「防御より回避・無効化」の方針の基本として、高いステルス性があげられる。 その重要性の必要性は不要であろうから、技術的な観点のみ解説する。 正規空母のような大型艦の場合、単に外見処理だけではレーダー反射や赤外線放射を防ぐには限界がある。 むしろ、ECM能力を高めて敵による探知やミサイルの誘導などを阻もうというのがアクティブ・ステレスの考え方である。 そこで航空機用のコンフォーマルレーダー製造技術を応用し、多機能RFセンサフェーズドアレイを艦内各所に設置。 その多機能RFセンサフェーズドアレイのアレイ構造物が追加され、翔鶴級の大きな外見的特徴なっている。 もちろん、ECSも使用することができる。 ECSもアクティブ・ステレスの筆頭であり、対レーダー・赤外線に対してほぼ完璧なステレス性が確保される。 * 早期警戒回避システム 空母建造における研究会においては 「戦艦群の主砲ならば防御は可能ではあるが、それ以上の攻撃となる防御は不可能。  だが、その分、強力な攻撃に対してはそのチャージや予備動作が発生する。  それを早期警戒システムとそれと連動した回避システムを組み込むことで対応が可能」 との結論が出された。 そこで早期警戒機やその他艦載機、味方をデータリンクでつなぎ、艦隊防護のための早期警戒網をはることができる。 それにより、脅威に対して早期に対処や回避がおこなえる。 また、緊急回避の方法のひとつとして、緊急小ワープ航法がある。 短距離に限られるが、エネルギー消費が最小限ですむのが特徴だ。 そこで、波動エンジンの出力に頼らず、CC組成装甲に貯蔵してあるエネルギーを使用して迅速に小ワープができる。 航海レーダによる超高速走査と連動して、いくつかの小ワープ先を提案し、そのなかから艦長や航海長が小ワープ先を選択できる。 * 航空機運用能力 機動兵器搭載能力は空母の肝である。 高い航空機搭載能力を確保する為、MS用の格納庫以外は2段となっている。 MSはその機体の大きさから25m以上の高さの天井が必要であり、格納庫が2段となる案は破棄された。 だが、格納庫を完全でなくとも2段としたことで搭載能力は飛躍的に向上した。 搭載する機動兵器によるものの、95機搭載できる。 また、迅速な発進を行うためにエレベータを多数配置。 舷側エレベータと内部エレベータをあわせて、6基ある。 そのうち、2基の内部エレベータは2段目の格納庫から直接機体をあげることができる。 カタパルトも最新型のウーレンベック・カタパルトを搭載。 甲板には8基のカタパルトを装備。 艦首の飛行甲板上にある4基と、右舷と左舷のアングルトデッキそれぞれに2基装備してある。 また、甲板以外にも格納庫から発進できるよう4基のカタパルトが装備されている。 また、艦載機の管制施設も充実。 艦橋部分の一部を艦載機管制施設としている。 そこには多くのコンソールが並べられ、クルーが職務についている。 多くの機体を同じく多数配置されたエレベータやカタパルトを使い、効率的に発進できる。 この発進や着艦を同時平行に迅速に行えるかがでクルーの熟練度がわかれる。 余談であるが、同型艦対抗でいかに短時間で多くの機体を発艦・着艦できるかというコンテストがあるという。 また、スポッティングドーリーと呼ばれるロボットが運用されている。 これは格納庫では自走できない可変戦闘機などをひっぱっるもので、カタパルトや格納庫まで機体を牽引する。 * 万能自動工作機 翔鶴級航空母艦は長距離の航海に参加することが想定されていた。 もちろん、その間の艦載機の運用で、損傷機や艦載機の喪失、弾薬や装備品の消耗などが想定される。 だが、長距離の航海となると補給は UPWが他国の機動兵器を運用している以上、本国からの補給がなくなると艦載機が運用不能になるのは致命的ともいえる。 その為、万能自動工作機も装備され、損傷機の修理や喪失機の補充を自力で行えるようになっていた。 資源がある限り、搭載機からその弾薬、装備品まで全てを艦内で生産できる驚異的な空母となった。 また、長距離航海中にデータを受け取ることによって新型機や改良機の生産が行えることや、長距離航海先の宇宙や惑星などの環境に適した現地改修機の生産が容易となるメリットもある。 他にも意外なメリットとして、元素転換を応用した超リサイクル技術が運用可能となり、恒星間宇宙においても補給の心配なく、寿司やスイカなどの生鮮食料が調達できる。 * 同型艦 高性能ゆえに需要が高く建造も進められているが、現在就役している艦は少ない。 ネープシップの「翔鶴」の他には、「瑞鶴」「エセックス」「インドミタブル」が就役しているのみである。 ---- &bold(){[武装]} 艦首収束波動砲×2 主砲:連装127mm衝撃砲×2(4門) Mk-24 多目的(SAM・SSM共有)VLS×12セル Mk-25 短SAM専用VLS×85セル Mk-13 RAM 21連装発射機“ダルド”×8 Mk-11連装40.0mmハイブリットCIWS“イストリチェ”×18 Mk-2 THEL-CIWS“セル・シウス”×16 相転移砲×1 &bold(){[推進機関]} 波動エンジン×1 PS式パラジウム・リアクター×2 エルダンジュ・ドライブ &bold(){[アクティブ/パッシブセンサシステム]} 多機能RFセンサアレイ×21 艦船用光学・赤外線センサ レーザー・レーダー 磁気探査装置 ミラージュコロイドディテクター ECCS &bold(){[通信電子機器]} クロノ・ウェーブ通信装置 重力波通信装置 レーザー通信装置 量子通信装置 &bold(){[その他電子装備]} 艦制御AI チャフフレアディステペンサ 3連装発煙弾発射機×6 6連装射出式対レーダー・対赤外線デコイ×6 不可視型ECS ベイパースクリーン・スプリンクラー N/LINK-6 アドヴァンス・クロノデータリンク &bold(){[その他装備]} ディストーションフィールド ディストーションブロック ベクタースラストノズル バウ・スラスター CC組成装甲 炭素強化艦艇用複合装甲 新型積層装甲 単独ボソンジャンプ機能 単独クロノドライブ機能 特殊高分子装甲充填封鎖システム 緊急小ワープ航法 &bold(){[エレベータ]} 舷側エレベータ 4基 内部エレベータ 2基 &bold(){[カタパルト]} ウーレンベックカタパルト 12基 &bold(){[艦載機搭載機数]} 95機程度 ---- * バリエーション * アドミラル56級攻撃型航空母艦 建造計画段階で破棄されたはずの戦闘空母案に従い建造されたタイプ。 河城重工がUPW向けの4隻の翔鶴級建造と平行して、東方艦隊向けに1隻建造されたのが「アドミラル56」である。 船体がアンドロメダ級ではなく、しゅんらんと同じものとなっている。 その為、船体が幅広なうえ、波動エンジンが2基となっているため、出力が非常に高い 波動砲が拡散波動砲3門となっているほか、主砲も4連装40.6cm衝撃砲を3基残し、艦自体の攻撃力も高い。 さすがに艦載機の数も95機から減って、45機となっている。 *翔鶴級航空母艦 プロイセン Preußen UPWが建造した翔鶴級航空母艦の内、武装親衛隊に試験運用の為に譲渡された一隻を親衛隊が独自に改修したバリエーションの一つ。 武装親衛隊への受領後、グラール宙域にて慣熟航海を行っていたが、続々と新戦力を送りこむ各陣営に対抗する為に武装親衛隊UPW派遣艦隊司令官リリウム・ウォルコット大佐の命令で呼び寄せられて艦隊本隊と合流する事となる。 原型艦と比較して以下の改修による差異が存在する。 ・航空母艦が砲戦を行う可能性は低いとの判断から集束式波動砲を一門に。 ・火力支援能力強化の為、各射程距離に応じた多目的VLSを増設。 ・対空レーザー砲の増設による対空近接防御能力の強化。 ・装甲の一部削減による内部容積の拡大とそれに従う搭載機数増 波動砲を削減した事により、対艦戦闘能力・防御力は落ちているものの対空火力・支援能力が原型艦より強化されているのが特徴。これは武装親衛隊及び大洋州連合が航空母艦を前線兵力としてよりも機動兵器の展開及び火力支援の為のプラットホームとしての能力を重視している事が伺える。

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