ATTSF-Y02A ノスフェラトゥ Nosferatu

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*ATTSF-Y02A ノスフェラトゥ Nosferatu #ref{} **概要 大洋州連合軍が次期主力戦術機候補の一機として開発した試作戦術機。[[NMMS-X19GN ウルス・ラグナ]]で有用性が実証されたGNハイブリッドフレームを全面的に採用、さらにサイコフレームを活用すべく数々の新機軸を導入した野心的な機体となっている。 複数の動翼を使用した重心移動による機体制御を行う[[ATTSF-01A 心神]]や[[XFJ-01a 不知火・弐型 Phase2]]と異なり、両肩のGNスラスターや胸部・膝部のリバーススラスターによる半ば強引な機動を取るのが特徴。その運動性能は[[ATTSF-01A 心神]]をはるかに上回り、太陽集連合軍系戦術機の中では最優秀に類する。システム面だけではなく、携行武装も[[統合整備計画]]に対応した次世代型兵器を装備しており、一種のテストヘッド機となっているのも特徴である。 性能は極めて高く、軍上層部を満足させたが制式量産機とするには野心的に過ぎ、コストも高騰した為に選定コンベンションに敗北。少数が生産されただけに留まるが、一部が第13独立義勇師団『アインザッツグルッペン』に渡り、師団長専用機として運用されている。 また、一部の機能は次期主力機の新機軸としてブラッシュアップされた後に採用されていく予定であり、[[VMS-03A アストーレ]]の上位機種として開発が進む[[VMS-04A モンデンキント]]や次期主力戦術機候補最右翼[[ATTSF-Y03A ヴァンピーア]]へ反映されて結実される事になる。 **機体構造 [[NMMS-X19GN ウルス・ラグナ]]と同様に機体の内部フレームには『GNハイブリットフレーム』を採用している。これは内部フレームそのものをサイコフレームで構築し、その上でフレーム全面をGNカーボンでコーティングした物である。これによってサイコフレームによる剛性と思考制御による機体追従性の向上と共にGNカーボンによるフレームの粒子コンデンサー化、そしてGN粒子による機体剛性の強化を両立する事に成功している。特に機体剛性の強化というメリットは非常に大きく、本機が機体強度を無視した高機動戦闘が行える大きな要因となっている。また、後述する『ナイトロシステム』の存在によって、より衛士及び機体システムとの親和性が向上している。 また、装甲部はコクピット周辺と跳躍ユニットにサイコフレームとGNカーボンが使用されており、それ以外の部位に心神にも採用された粒子充填型発泡金属素材を使用している。これにより、機体重量の軽減と装甲防御力の両立に成功している。また、従来の戦術機と違って、バイタルエリア付近の装甲部とフレームの間に意図的に空間を開けた中空構造を取っている。戦闘時はこの中空部分に高密度のGNフィールドを常時展開する事で被弾時に内部構造にまで損傷が達しないようになっている。 関節駆動システムには『粒子圧縮駆動システム』と呼ばれる最新の物が用いられている。これは装甲内部に貯蔵されたGN粒子を用いた駆動機構。表面に展開した格子状の粒子フィールドによる加圧・減圧によってシリンダーを稼働させる、所謂粒子版油圧式駆動である。高出力ながら機器の小型化・軽量化が可能であり、なおかつ装甲による防御が難しい関節部表面にGNフィールドを展開している事で一定の防御力の付与が可能となっている。 スラスターは跳躍ユニット以外に両肩に回転式ターレットノズルを装備。さらに胸部と膝部に制動用のリバーススラスターを装備している。特筆すべきはこれらの肩部ノズルやリバーススラスターに推力偏向機能を始めとする跳躍ユニットに本来備わる機能がが備えられている事である。[[F.B.L.]]の開放型粒子加速器の原理を応用し、ノズル付近にフィールド制御技術を用いた開放型粒子加速帯(フィールド・バレル)を展開。そして余剰粒子を常時蓄積させておき、衛士の任意のタイミングで通常の粒子噴射に加えて蓄積されていた余剰粒子を解放する事で一種のアフターバーナーとして瞬時に任意の方向へ運動エネルギーを生じさせる事が出来る。フィールド・バレルによって粒子の解放ベクトルは自在に偏向できる他、通常のスラスター動作による粒子噴射もフィールド・バレルによって偏向可能な為、本機のリバーススラスターは簡易な構造でありながら三次元推力偏向ノズルと同等の機能を得ている。これによる推力偏向と圧縮粒子の解放によって本機は従来の戦術機以上のトリッキーかつ俊敏な戦闘機動が可能となっている。 もう一つの特徴として、乱戦下の近接戦闘能力を重視して機体各部にGNカーボン製のブレードエッジや新素材を用いた超振動ブレードが装備されている。これは東北親征において幻想郷艦隊の[[Mt-00/TYPE-8 武御雷]]に苦しめられた戦訓からなされたものであり、『大洋州連合軍版武御雷』と呼ばれる要因にもなっている。該当するのは両肩のカーボンブレードや両腕部の超振動ブレードベーン、さらに脛部外縁部及び踵部、足先、マニュピレーター先端部などに近接戦闘用のブレードエッジ装甲処理がされている。特に機体サイズと比較すると大型である両肩のGNカーボンブレードベーンは強度に影響が出ないレベルで高濃度圧縮粒子噴射用のスリットが備えられており、姿勢制御用スラスターとしても機能する。 **ステルス性能 形状的なパッシブステルスはせいぜい対レーダー複合材でコーティング構した事と発泡金属のGN粒子を充填する気泡を正六角形型に隙間無く並ぶよう加工する事でハニカム構造としてレーダー波が吸収されるようにしている程度。 アクティブ・ステルスシステムは[[XRTSF-06 PAK-FA]]や[[VMS-03A アストーレ]]と同様のものを装備するが形状面でステルスを考慮していない以上両機には劣る。 **コクピット 操縦機構はマスター・スレイブ方式に統一。同時に学習型バイオコンピューターを搭載するなどソフトウェアも一新されている。内部は機体各部のセンサーから得たデータが直接投影される球型全周囲モニターが備えられ、コクピットモジュールは全球型となっている。モジュールそのものは腹部に搭載され、緊急時の脱出ユニットとして機能する。 本機のコクピットは360度回転式リニアシートという方式になっている。これはコックピットの構造がリニアシートを含めた内殻と、それを包むようにしてある外殻とに完全に分かれているタイプのコックピットである。通常のタイプでも過剰な遠心力防止のために上下左右にいくらか可動出来るよう内殻と外殻が分離されているものだがこの場合は必要に応じて内殻部分が外殻と干渉せずに360度回転が出来るようになっている。極端な例を挙げれば、機体がどんなに回転したり向きを変えたりしてもパイロットの乗るコックピットは微動だにしないようにでき、空間失調を防ぐ事ができる。 また、内殻と外殻の間の空洞はGN粒子を充満させる事で慣性を制御、衛士にかかる負荷を大きく軽減している。 内殻と外郭が完全に分離されて回転する為に普通にコード類でその間を繋ぐことは出来ず、人間の神経細胞に見られるシナプスのシステムを参考にした送信機と受信機間の情報伝達とそれによる電位変化を機体内の電子センサーが感知して情報伝達を行うというシステムを採用している。 **太陽炉 本機に装備された太陽炉は新機軸を多数詰め込んだ最新型第四世代太陽炉、通称『ミラーリ』。純正太陽炉に粒子再変換式過給器を備えた基本構造はそのままに、粒子圧縮システムを搭載、さらに一部素材にGNハイブリッドフレーム、つまりサイコフレームを用いているのが特徴。 従来のGN粒子の圧縮はあらかじめ出撃前に外付けの圧縮システムで粒子を圧縮し、GNカーボンやコンデンサーに充填していた。その為、戦闘中に圧縮粒子を使い切った場合は再圧縮は不可能という欠点があった。本機はその欠点の解消の為、太陽炉内部に粒子圧縮システムを搭載。生成されたGN粒子を次々と高濃度圧縮粒子に変換して各部コンデンサーや跳躍ユニットへ供給可能としている。 高濃度圧縮粒子は当然ながら同量の質量のGN粒子よりも生み出すエネルギーは大きくなる為、推進器やビーム兵器に用いればそのままその出力に影響する。 そういった利点を持つ高濃度圧縮粒子を常用する事を可能とした事は仮想敵国の機動兵器に対して大きなアドバンテージとなる。特に跳躍ユニットのGNスラスター用粒子として使用できる事は本機の機動性を支える上での大きな利点である。 また、従来太陽炉から生み出される粒子を火器や機動、フィールド制御等にどのように割り振るかはOSによって半自動制御、または出撃前に設定するようにされていた。本機の場合は太陽炉の構造材に埋め込まれたサイコフレームによって脳波と連動させ、衛士の直感的操作によって生成粒子の割り振りを自在に調整する事が可能となっている。これにより、特定の状況下においてはGNフィールドの展開出力を極大まで上昇させたり、逆に火器やフィールド制御への割り振りを最低限にしてスラスター出力に全て回すなど柔軟な運用が可能となっている。 **跳躍ユニット 本機の跳躍ユニットは新規設計されたグレーシェル・コンツェルン製『FE-120-GR-210』。当初は心神の跳躍ユニットとして開発された為、形状は機首の張り出しや五角形状のエアインテークなど、全体的に垂直面が少ない。翼形状は、外側に傾いた斜め双垂直尾翼を持つカナード付デルタ翼。主翼後縁はW型に屈曲しており、翼端は折畳み機構付。カナードは細長い短冊形状となっており、主翼直近に主翼前縁と平行に取り付けられている。内部に太陽炉を一基内蔵し、さらに二基の跳躍ユニット内の太陽炉を同調させる事でツインドライブ化している高出力ユニットとなっている。 材質はGNハイブリッドフレームと炭素繊維複合材で構成。サイコフレームを内蔵することで脳波による直接的な操作が可能。また、粒子スラスター部に推力偏向のパドルが存在しないがこれは機体本体のリバーススラスターと同様に開放型粒子加速帯を利用した推力偏向を行う事ができる。パドル式よりも広い範囲に偏向が可能となっており、自在な戦術機動が可能となっている。同時に第四世代型太陽炉から生み出される圧縮粒子を噴射することで従来機を上回る推力を発揮可能である。 **アビオニクス 従来の専用機や一部最新鋭量産機に搭載されていた補助制御システム『IPSCS(Integreted Phycomu Suppert Contorol System)』はあくまで機体全ての制御ではなく、よりシステマチックな補助制御を行うものであり、ターゲットの補足や指定、火器の発射、粒子フィールドの展開などを脳波制御によって行うという物であった。しかし、本機はGNハイブリッドフレームを搭載する事でサイコフレームを用いたより完全な脳波制御による思考操作が可能となっている。 しかし、サイコフレームの性能を最大限引き出す為には相応の適正が必要である。そこで開発されたのが『ナイトロシステム』である。主に機動兵器に用いられるサイコフレームによる制御、ないし『サイコミュ』の原理は人間の出す脳波を機械によって検知し、それを脳波パターンに応じた機械語に翻訳することによって機体やファンネルやドラグーンシステムといった機動砲台を操作するという物である。当然検知するには一定水準以上の脳波でなくてはあらず、詰まるところNTというのは『一定以上の脳波を持つ人間』に過ぎない。勿論厳密に言えばそれに付随してNTには驚異的な直感能力や感応力を有するという特徴があるが、単純にサイコフレームやサイコミュを作動するには一定以上の脳波さえあればNTである必要はない事となる。 ナイトロシステムとはその発想から生み出された一種の脳波増幅装置である。強化装備に新たに付け加えられたヘッドセット内に増幅装置を取り付け、脳波を増幅させる事でサイコフレームに検知させ、例え一般的な兵士であってもまるでNTが操るかのようにサイコミュないしサイコフレーム搭載機を操る事が可能となる。同様にサイコフレーム内蔵型の銃火器や機動砲台もスペック通りの性能をフルに活用する事が可能である。 このシステムの搭載によって、適性のない人間であってもサイコフレーム搭載機をスペック通りに操作する事が可能となり、将来的な搭載機の量産化に道を開いている。 **武装 &bold(){AMWS-G12 試製次世代多目的突撃銃} [[AMWS-G11 先進型多目的突撃銃]]に代わる制式装備として開発された突撃銃。UPW仕様に沿った36mm電磁加速式機関砲が搭載されている事や 各部にオプションを後付けする為ピカティニー・レールやスモール・レールが各部に装備している点など多くはAMWS-G11と変わらない。 特徴は120mm滑腔砲の代わりに[[F.B.L]]が装備される事でビーム兵器との統合が図られ、さらに標準装備されていた銃剣が放熱板を兼ねられる様になった事である。F.B.Lはモジュール化されており、120mm滑腔砲への換装や他の装備へ換装する事は容易であり、多様な任務へ対応することができる。 もう一つ、最大の特徴は銃身にGNハイブリッドフレームを採用した事で脳波連動による高精度予測照準が可能となっている事である。各種センサーで得た空間情報を直接パイロットに伝達、脳波を照準に反映させる事で正確な照準が可能となっているが、本機はさらにそれを補助する為に独立型火器管制システムを標準で装備。これによってスナイパーライフル並みの命中精度を標準的に備えている。 &bold(){MA-M101 ブルドガング} MS用近接格闘兵装開発の老舗であるマティウス・アーセナリー社が開発した長剣。GN粒子を熱変換することで超高温を生み出し、その熱を瞬間的に対象に伝導させることで高い切断力を発揮するという今までのGN粒子を利用したタイプの長剣と原理は同様。刃の部分は熱伝導用の素材であるが。それ以外はGNカーボンで構造する事で大量の粒子を充填しておく事ができる。 最大の特徴は高濃度圧縮粒子の常用を前提に長剣自体に複合兵装としての機能を持たせた事である。刃身部分には微細なスリットが複数存在し、そこから粒子を噴射する事でGNフィールドを展開できる。さらに噴射される粒子に指向性を持たせる事で推力を生み出す事が可能であり、長剣を補助推進システムに転用する事もできる。副次的効果ではあるが斬撃を『加速』させるという芸当も可能である。 &bold(){各部カーボンブレードベーン及びブレードエッジ装甲} 両肩、さらに脛部外縁・膝・足先・踵・腰部装甲・跳躍ユニット主翼外縁に装備された密集近接格闘戦用のブレード。『MA-M101 ブルドガング』の刀身と同様の素材で構成されている。これらのブレードベーン表面からもGN粒子の放出口が備えられており、姿勢制御に用いられる。 各部のナイフシーフ(本機はブレードベーンだが)を用いての姿勢制御は幻想郷艦隊の戦術機やその影響を受けた東南アジア方面軍開発の戦術機に多い特徴だが、本機は空力的にはハンデとなるブレードベーンに粒子スラスターとしての機能を付与させ、半ば強引な機動制御を行うという全く逆方向のベクトルで同様の効果を狙っている。 &bold(){両腕部超振動ブレードナイフ} 熱伝導素材で構成されたブレードナイフをさらに超振動させる事で分子結合ごと切断するという原理の近接格闘兵装。その切れ味は従来のブレードナイフをはるかに上回る。 &bold(){GNビームバルカン } 頭部に装備された近距離用ビーム兵器。速射性能に極めて優れており、一撃辺りの出力は低いものの、その速射性能によって高い牽制・迎撃性能を持つ。パイロットの脳波を感知して自動制御で発射されるのが特徴。さらに銃身内に装備された小型ビーム偏向器によって頭部を動かさずとも、ある程度射線を偏向させる事ができる。射線の偏向は網膜連動型の照準装置と連動して行われる。 &bold(){多目的追加装甲} 戦艦用の複合装甲と同一素材で構成される盾。下部に刺突用のカーボンブレードを装備すると同時にリアクティブアーマーを後付けできる為、防御用装備のみならず近接兵装としても利用ができる。リアクティブアーマー以外にもコンデンサーユニットとGNスラスターユニットをオプションとして装着可能であり、強襲時にブースターとして機能させることができる。この場合はそのままシールドとして用いる事で重量面での無駄を減らす事が出来る点も特徴である。これまで用いられてきた強襲用ブースターは戦闘時に廃棄していたが、廃棄後の回収が困難であった。このシールド・ブースターは製造コストは高くなるものの、被弾による損傷が無い限り再利用が可能という利点もある。 **装備 コンフォーマルアレイレーダー 粒子蓄層型対弾装甲 粒子圧縮駆動システム GNカーボン 液体窒素充填型軽量カーボンフレーム 第三世代型搭乗者保護システム 統合戦術情報伝達データリンクシステム OBLシステム(オペレーション・バイ・ライトシステム) バイオコンピューター搭載型教育式OS 作戦行動予測システム ナイトロシステム GNハイブリッドフレーム
*ATTSF-Y02A ノスフェラトゥ Nosferatu #ref(Mig-29.jpg) **概要 大洋州連合軍が次期主力戦術機候補の一機として開発した試作戦術機。[[NMMS-X19GN ウルス・ラグナ]]で有用性が実証されたGNハイブリッドフレームを全面的に採用、さらにサイコフレームを活用すべく数々の新機軸を導入した野心的な機体となっている。 複数の動翼を使用した重心移動による機体制御を行う[[ATTSF-01A 心神]]や[[XFJ-01a 不知火・弐型 Phase2]]と異なり、両肩のGNスラスターや胸部・膝部のリバーススラスターによる半ば強引な機動を取るのが特徴。その運動性能は[[ATTSF-01A 心神]]をはるかに上回り、太陽集連合軍系戦術機の中では最優秀に類する。システム面だけではなく、携行武装も[[統合整備計画]]に対応した次世代型兵器を装備しており、一種のテストヘッド機となっているのも特徴である。 性能は極めて高く、軍上層部を満足させたが制式量産機とするには野心的に過ぎ、コストも高騰した為に選定コンベンションに敗北。少数が生産されただけに留まるが、一部が第13独立義勇師団『アインザッツグルッペン』に渡り、師団長専用機として運用されている。 また、一部の機能は次期主力機の新機軸としてブラッシュアップされた後に採用されていく予定であり、[[VMS-03A アストーレ]]の上位機種として開発が進む[[VMS-04A モンデンキント]]や次期主力戦術機候補最右翼[[ATTSF-Y03A ヴァンピーア]]へ反映されて結実される事になる。 **機体構造 [[NMMS-X19GN ウルス・ラグナ]]と同様に機体の内部フレームには『GNハイブリットフレーム』を採用している。これは内部フレームそのものをサイコフレームで構築し、その上でフレーム全面をGNカーボンでコーティングした物である。これによってサイコフレームによる剛性と思考制御による機体追従性の向上と共にGNカーボンによるフレームの粒子コンデンサー化、そしてGN粒子による機体剛性の強化を両立する事に成功している。特に機体剛性の強化というメリットは非常に大きく、本機が機体強度を無視した高機動戦闘が行える大きな要因となっている。また、後述する『ナイトロシステム』の存在によって、より衛士及び機体システムとの親和性が向上している。 また、装甲部はコクピット周辺と跳躍ユニットにサイコフレームとGNカーボンが使用されており、それ以外の部位に心神にも採用された粒子充填型発泡金属素材を使用している。これにより、機体重量の軽減と装甲防御力の両立に成功している。また、従来の戦術機と違って、バイタルエリア付近の装甲部とフレームの間に意図的に空間を開けた中空構造を取っている。戦闘時はこの中空部分に高密度のGNフィールドを常時展開する事で被弾時に内部構造にまで損傷が達しないようになっている。 関節駆動システムには『粒子圧縮駆動システム』と呼ばれる最新の物が用いられている。これは装甲内部に貯蔵されたGN粒子を用いた駆動機構。表面に展開した格子状の粒子フィールドによる加圧・減圧によってシリンダーを稼働させる、所謂粒子版油圧式駆動である。高出力ながら機器の小型化・軽量化が可能であり、なおかつ装甲による防御が難しい関節部表面にGNフィールドを展開している事で一定の防御力の付与が可能となっている。 スラスターは跳躍ユニット以外に両肩に回転式ターレットノズルを装備。さらに胸部と膝部に制動用のリバーススラスターを装備している。特筆すべきはこれらの肩部ノズルやリバーススラスターに推力偏向機能を始めとする跳躍ユニットに本来備わる機能がが備えられている事である。[[F.B.L.]]の開放型粒子加速器の原理を応用し、ノズル付近にフィールド制御技術を用いた開放型粒子加速帯(フィールド・バレル)を展開。そして余剰粒子を常時蓄積させておき、衛士の任意のタイミングで通常の粒子噴射に加えて蓄積されていた余剰粒子を解放する事で一種のアフターバーナーとして瞬時に任意の方向へ運動エネルギーを生じさせる事が出来る。フィールド・バレルによって粒子の解放ベクトルは自在に偏向できる他、通常のスラスター動作による粒子噴射もフィールド・バレルによって偏向可能な為、本機のリバーススラスターは簡易な構造でありながら三次元推力偏向ノズルと同等の機能を得ている。これによる推力偏向と圧縮粒子の解放によって本機は従来の戦術機以上のトリッキーかつ俊敏な戦闘機動が可能となっている。 もう一つの特徴として、乱戦下の近接戦闘能力を重視して機体各部にGNカーボン製のブレードエッジや新素材を用いた超振動ブレードが装備されている。これは東北親征において幻想郷艦隊の[[Mt-00/TYPE-8 武御雷]]に苦しめられた戦訓からなされたものであり、『大洋州連合軍版武御雷』と呼ばれる要因にもなっている。該当するのは両肩のカーボンブレードや両腕部の超振動ブレードベーン、さらに脛部外縁部及び踵部、足先、マニュピレーター先端部などに近接戦闘用のブレードエッジ装甲処理がされている。特に機体サイズと比較すると大型である両肩のGNカーボンブレードベーンは強度に影響が出ないレベルで高濃度圧縮粒子噴射用のスリットが備えられており、姿勢制御用スラスターとしても機能する。 **ステルス性能 形状的なパッシブステルスはせいぜい対レーダー複合材でコーティング構した事と発泡金属のGN粒子を充填する気泡を正六角形型に隙間無く並ぶよう加工する事でハニカム構造としてレーダー波が吸収されるようにしている程度。 アクティブ・ステルスシステムは[[XRTSF-06 PAK-FA]]や[[VMS-03A アストーレ]]と同様のものを装備するが形状面でステルスを考慮していない以上両機には劣る。 **コクピット 操縦機構はマスター・スレイブ方式に統一。同時に学習型バイオコンピューターを搭載するなどソフトウェアも一新されている。内部は機体各部のセンサーから得たデータが直接投影される球型全周囲モニターが備えられ、コクピットモジュールは全球型となっている。モジュールそのものは腹部に搭載され、緊急時の脱出ユニットとして機能する。 本機のコクピットは360度回転式リニアシートという方式になっている。これはコックピットの構造がリニアシートを含めた内殻と、それを包むようにしてある外殻とに完全に分かれているタイプのコックピットである。通常のタイプでも過剰な遠心力防止のために上下左右にいくらか可動出来るよう内殻と外殻が分離されているものだがこの場合は必要に応じて内殻部分が外殻と干渉せずに360度回転が出来るようになっている。極端な例を挙げれば、機体がどんなに回転したり向きを変えたりしてもパイロットの乗るコックピットは微動だにしないようにでき、空間失調を防ぐ事ができる。 また、内殻と外殻の間の空洞はGN粒子を充満させる事で慣性を制御、衛士にかかる負荷を大きく軽減している。 内殻と外郭が完全に分離されて回転する為に普通にコード類でその間を繋ぐことは出来ず、人間の神経細胞に見られるシナプスのシステムを参考にした送信機と受信機間の情報伝達とそれによる電位変化を機体内の電子センサーが感知して情報伝達を行うというシステムを採用している。 **太陽炉 本機に装備された太陽炉は新機軸を多数詰め込んだ最新型第四世代太陽炉、通称『ミラーリ』。純正太陽炉に粒子再変換式過給器を備えた基本構造はそのままに、粒子圧縮システムを搭載、さらに一部素材にGNハイブリッドフレーム、つまりサイコフレームを用いているのが特徴。 従来のGN粒子の圧縮はあらかじめ出撃前に外付けの圧縮システムで粒子を圧縮し、GNカーボンやコンデンサーに充填していた。その為、戦闘中に圧縮粒子を使い切った場合は再圧縮は不可能という欠点があった。本機はその欠点の解消の為、太陽炉内部に粒子圧縮システムを搭載。生成されたGN粒子を次々と高濃度圧縮粒子に変換して各部コンデンサーや跳躍ユニットへ供給可能としている。 高濃度圧縮粒子は当然ながら同量の質量のGN粒子よりも生み出すエネルギーは大きくなる為、推進器やビーム兵器に用いればそのままその出力に影響する。 そういった利点を持つ高濃度圧縮粒子を常用する事を可能とした事は仮想敵国の機動兵器に対して大きなアドバンテージとなる。特に跳躍ユニットのGNスラスター用粒子として使用できる事は本機の機動性を支える上での大きな利点である。 また、従来太陽炉から生み出される粒子を火器や機動、フィールド制御等にどのように割り振るかはOSによって半自動制御、または出撃前に設定するようにされていた。本機の場合は太陽炉の構造材に埋め込まれたサイコフレームによって脳波と連動させ、衛士の直感的操作によって生成粒子の割り振りを自在に調整する事が可能となっている。これにより、特定の状況下においてはGNフィールドの展開出力を極大まで上昇させたり、逆に火器やフィールド制御への割り振りを最低限にしてスラスター出力に全て回すなど柔軟な運用が可能となっている。 **跳躍ユニット 本機の跳躍ユニットは新規設計されたグレーシェル・コンツェルン製『FE-120-GR-210』。当初は心神の跳躍ユニットとして開発された為、形状は機首の張り出しや五角形状のエアインテークなど、全体的に垂直面が少ない。翼形状は、外側に傾いた斜め双垂直尾翼を持つカナード付デルタ翼。主翼後縁はW型に屈曲しており、翼端は折畳み機構付。カナードは細長い短冊形状となっており、主翼直近に主翼前縁と平行に取り付けられている。内部に太陽炉を一基内蔵し、さらに二基の跳躍ユニット内の太陽炉を同調させる事でツインドライブ化している高出力ユニットとなっている。 材質はGNハイブリッドフレームと炭素繊維複合材で構成。サイコフレームを内蔵することで脳波による直接的な操作が可能。また、粒子スラスター部に推力偏向のパドルが存在しないがこれは機体本体のリバーススラスターと同様に開放型粒子加速帯を利用した推力偏向を行う事ができる。パドル式よりも広い範囲に偏向が可能となっており、自在な戦術機動が可能となっている。同時に第四世代型太陽炉から生み出される圧縮粒子を噴射することで従来機を上回る推力を発揮可能である。 **アビオニクス 従来の専用機や一部最新鋭量産機に搭載されていた補助制御システム『IPSCS(Integreted Phycomu Suppert Contorol System)』はあくまで機体全ての制御ではなく、よりシステマチックな補助制御を行うものであり、ターゲットの補足や指定、火器の発射、粒子フィールドの展開などを脳波制御によって行うという物であった。しかし、本機はGNハイブリッドフレームを搭載する事でサイコフレームを用いたより完全な脳波制御による思考操作が可能となっている。 しかし、サイコフレームの性能を最大限引き出す為には相応の適正が必要である。そこで開発されたのが『ナイトロシステム』である。主に機動兵器に用いられるサイコフレームによる制御、ないし『サイコミュ』の原理は人間の出す脳波を機械によって検知し、それを脳波パターンに応じた機械語に翻訳することによって機体やファンネルやドラグーンシステムといった機動砲台を操作するという物である。当然検知するには一定水準以上の脳波でなくてはあらず、詰まるところNTというのは『一定以上の脳波を持つ人間』に過ぎない。勿論厳密に言えばそれに付随してNTには驚異的な直感能力や感応力を有するという特徴があるが、単純にサイコフレームやサイコミュを作動するには一定以上の脳波さえあればNTである必要はない事となる。 ナイトロシステムとはその発想から生み出された一種の脳波増幅装置である。強化装備に新たに付け加えられたヘッドセット内に増幅装置を取り付け、脳波を増幅させる事でサイコフレームに検知させ、例え一般的な兵士であってもまるでNTが操るかのようにサイコミュないしサイコフレーム搭載機を操る事が可能となる。同様にサイコフレーム内蔵型の銃火器や機動砲台もスペック通りの性能をフルに活用する事が可能である。 このシステムの搭載によって、適性のない人間であってもサイコフレーム搭載機をスペック通りに操作する事が可能となり、将来的な搭載機の量産化に道を開いている。 **武装 &bold(){AMWS-G12 試製次世代多目的突撃銃} [[AMWS-G11 先進型多目的突撃銃]]に代わる制式装備として開発された突撃銃。UPW仕様に沿った36mm電磁加速式機関砲が搭載されている事や 各部にオプションを後付けする為ピカティニー・レールやスモール・レールが各部に装備している点など多くはAMWS-G11と変わらない。 特徴は120mm滑腔砲の代わりに[[F.B.L]]が装備される事でビーム兵器との統合が図られ、さらに標準装備されていた銃剣が放熱板を兼ねられる様になった事である。F.B.Lはモジュール化されており、120mm滑腔砲への換装や他の装備へ換装する事は容易であり、多様な任務へ対応することができる。 もう一つ、最大の特徴は銃身にGNハイブリッドフレームを採用した事で脳波連動による高精度予測照準が可能となっている事である。各種センサーで得た空間情報を直接パイロットに伝達、脳波を照準に反映させる事で正確な照準が可能となっているが、本機はさらにそれを補助する為に独立型火器管制システムを標準で装備。これによってスナイパーライフル並みの命中精度を標準的に備えている。 &bold(){MA-M101 ブルドガング} MS用近接格闘兵装開発の老舗であるマティウス・アーセナリー社が開発した長剣。GN粒子を熱変換することで超高温を生み出し、その熱を瞬間的に対象に伝導させることで高い切断力を発揮するという今までのGN粒子を利用したタイプの長剣と原理は同様。刃の部分は熱伝導用の素材であるが。それ以外はGNカーボンで構造する事で大量の粒子を充填しておく事ができる。 最大の特徴は高濃度圧縮粒子の常用を前提に長剣自体に複合兵装としての機能を持たせた事である。刃身部分には微細なスリットが複数存在し、そこから粒子を噴射する事でGNフィールドを展開できる。さらに噴射される粒子に指向性を持たせる事で推力を生み出す事が可能であり、長剣を補助推進システムに転用する事もできる。副次的効果ではあるが斬撃を『加速』させるという芸当も可能である。 &bold(){各部カーボンブレードベーン及びブレードエッジ装甲} 両肩、さらに脛部外縁・膝・足先・踵・腰部装甲・跳躍ユニット主翼外縁に装備された密集近接格闘戦用のブレード。『MA-M101 ブルドガング』の刀身と同様の素材で構成されている。これらのブレードベーン表面からもGN粒子の放出口が備えられており、姿勢制御に用いられる。 各部のナイフシーフ(本機はブレードベーンだが)を用いての姿勢制御は幻想郷艦隊の戦術機やその影響を受けた東南アジア方面軍開発の戦術機に多い特徴だが、本機は空力的にはハンデとなるブレードベーンに粒子スラスターとしての機能を付与させ、半ば強引な機動制御を行うという全く逆方向のベクトルで同様の効果を狙っている。 &bold(){両腕部超振動ブレードナイフ} 熱伝導素材で構成されたブレードナイフをさらに超振動させる事で分子結合ごと切断するという原理の近接格闘兵装。その切れ味は従来のブレードナイフをはるかに上回る。 &bold(){GNビームバルカン } 頭部に装備された近距離用ビーム兵器。速射性能に極めて優れており、一撃辺りの出力は低いものの、その速射性能によって高い牽制・迎撃性能を持つ。パイロットの脳波を感知して自動制御で発射されるのが特徴。さらに銃身内に装備された小型ビーム偏向器によって頭部を動かさずとも、ある程度射線を偏向させる事ができる。射線の偏向は網膜連動型の照準装置と連動して行われる。 &bold(){多目的追加装甲} 戦艦用の複合装甲と同一素材で構成される盾。下部に刺突用のカーボンブレードを装備すると同時にリアクティブアーマーを後付けできる為、防御用装備のみならず近接兵装としても利用ができる。リアクティブアーマー以外にもコンデンサーユニットとGNスラスターユニットをオプションとして装着可能であり、強襲時にブースターとして機能させることができる。この場合はそのままシールドとして用いる事で重量面での無駄を減らす事が出来る点も特徴である。これまで用いられてきた強襲用ブースターは戦闘時に廃棄していたが、廃棄後の回収が困難であった。このシールド・ブースターは製造コストは高くなるものの、被弾による損傷が無い限り再利用が可能という利点もある。 **装備 コンフォーマルアレイレーダー 粒子蓄層型対弾装甲 粒子圧縮駆動システム GNカーボン 液体窒素充填型軽量カーボンフレーム 第三世代型搭乗者保護システム 統合戦術情報伝達データリンクシステム OBLシステム(オペレーション・バイ・ライトシステム) バイオコンピューター搭載型教育式OS 作戦行動予測システム ナイトロシステム GNハイブリッドフレーム

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