NMMS-Y18GN ヤクト・ズール

NMMS-Y18GN ヤクト・ズール

概要

大洋州連合国営兵器産業廠のZAFT軍出身グループが次期主力機候補として開発した試作MS。戦術機を参考に多様なオプション兵器の搭載による汎用性の確保と、いかなる環境においても性能を発揮できる堅牢性・整備性をコンセプトとしている。

信頼性の高い技術を用いて作られ、量産性にも優れている半面で性能面では他の候補機であったジンクスⅣ、不知火弐型にはやや劣る。その事が原因となって主力機選定コンベションで敗れている。しかし、独自の機動兵器戦力を求めた大洋州連合宇宙軍が試験運用と改良を継続しており、宇宙軍が独自派遣したUPW派遣艦隊にも相当数が配備されている。

外見


機体構造

フレーム構造は近年の機動兵器には使用されていない為に調達が容易な複合型カーボンフレームを採用しており、関節部分に感知センサーとPS装甲素材を採用する事で機体に掛かるGに応じて要所の剛性を強化する事が可能である。同時に容積の大きい部位内に各種電子機器を内蔵する事で電子戦能力を強化している。また、GNカーボンを採用していない欠点を補う為に各部にGNコンデンサーを装備している為に総合的な出力はかなり高いのが特徴。

装甲は『粒子蓄層型耐弾装甲』を採用している他、装甲面を曲面を主体として構成する事で傾斜装甲とし、装甲厚も同時期のMSと比較しても厚くする事で高い堅牢性を得ている。

関節駆動は最新機構である粒子圧縮駆動システムと既存の人口筋肉を用いたマッスルフレーミングシステムの併用型。最大出力では競合機に勝っており、装甲の厚さ等から重MSに分類される。

また、機体構造は大半がモジュール化され、修理や換装が容易。下腕部や膝、肩に武装用のアタッチメントも数多く装備されており、様々な携行火器の運用ができるのも特徴。

背面には大型のノズルを二基備えた大出力のメインスラスターユニットを備え、アームを介して自在にユニットごと可動させることが可能。

頑丈さの反面、機動性・運動性においてはMSレベルでは十分とはいえ、戦術機に大きく劣っているのが欠点であり、その点を補う為に高機動型なども開発されている。

コクピット

本機のコクピットは360度回転式リニアシートという方式になっている。これはコックピットの構造がリニアシートを含めた内殻と、それを包むようにしてある外殻とに完全に分かれているタイプのコックピットである。通常のタイプでも過剰な遠心力防止のために上下左右にいくらか可動出来るよう内殻と外殻が分離されているものだがこの場合は必要に応じて内殻部分が外殻と干渉せずに360度回転が出来るようになっている。極端な例を挙げれば、機体がどんなに回転したり向きを変えたりしてもパイロットの乗るコックピットは微動だにしないようにでき、空間失調を防ぐ事ができる。 また、内殻と外殻の間の空洞はGN粒子を充満させる事で慣性を制御、操縦者にかかる負荷を大きく軽減している。

その他、網膜投影システムや視線連動型照準システムなど一般的な機構は一通り備えている。コクピットブロックは腹部に存在する。

アビオニクス

メインセンサーはモノアイ型。その他に頭部に通信用のブレードアンテナを備える。機体胸部付近にコンフォーマル・アレイ・レーダーユニットを内蔵している。

武装

戦術機とは異なって各部マウントラッチではなく、手持ちの携行火器を任務や個々のパイロットの好みで持ち替えるという運用方式になっている。従来の大洋州連合軍MS・戦術機の武装が使用できるのは勿論、専用に新規開発された武装も多数装備している。

GNビームライフル
一般的なビームライフルよりも大型の携行火器。内蔵した粒子加速帯によって強力なビームを照射可能。銃身各部のレールにオプションパーツを装備する事で多様な用途に用いる事ができる。

シュトゥルム・ファウスト
簡易な構造かつ安価な使い捨て榴弾砲。肩部のシールドアーマー裏面にマウントする。

GNガトリングガン
マシンガンを上回る威力と制圧力を誇る携行サイズのガトリング砲。GN粒子を纏う事で貫通力を増した劣化ウラン弾頭を銃身内で電磁加速させ、超高速で連射する事ができる。手持ちする以外にも下腕部や両肩にマウントして使用する事も可能。

GNリニアバズーカ
NMMS-X19GN ウルス・ラグナと同様の物。

GNビームサーベル
腕部袖口に収納されたビームサーベル。GNカーボン製の刃からGN粒子を放出し、刃を形成する。

装備

コンフォーマルアレイレーダー
粒子蓄層型対弾装甲
粒子圧縮駆動システム
軽量カーボンフレーム
第三世代型搭乗者保護システム
統合戦術情報伝達データリンクシステム
OBLシステム(オペレーション・バイ・ライトシステム)
バイオコンピューター搭載型教育式OS
作戦行動予測システム

バリエーション

NMMS-Y18GN/F2 ヤクト・ズール 後期型

統合整備計画による主力機の統一化方針を受け、本機が配備早々に主力機から外れる事になるのを憂慮した宇宙軍の指示で統合整備計画に準拠させた後期仕様。マニュピレーター及びOSの換装によって統合整備計画に準じた武装の装備が可能となっている。

また、装甲材質の一部をGNカーボンと発泡金属装甲にする事で軽量化がされている。

NMMS-Y18GN/R ヤクト・ズール 高機動型

ウルス・ラグナの予備パーツを使用、バックパックをウルス・ラグナの大型偏向スラスターに換装した高機動型仕様。師団司令部付小隊や部隊長クラスに優先的に配備されている。

NMMS-Y18GN/Ps ヤクト・ズール サイコミュ試験搭載型

高機動型をベースにGNハイブリッドフレームの予備を組み込んだ試験機。重火力化が図られ、両肩にGNサイコファングのコンテナを兼ねた大型複合シールドをマウントしている。

NMMS-Y18GN/AS ヤクト・ズール アレクシアモデル

アレクシア・シェレンベルク大尉の専用機。狙撃戦に特化しており、長砲身のスナイパーライフルと狙撃用長砲身GNファング『ティルヴィング』を装備している。