F.B.L.

F.B.L.

概要

開放型粒子加速器を利用して大出力のビーム粒子の生成と連射を可能とした高出力ライフル。開放型粒子加速器とは、粒子フィールドに囲まれた空間内で粒子の生成(縮退)・圧縮・加速を全て行うものである。粒子フィールドによる空間はいわゆるバレル(銃身)を必要とせず、それだけでも効率的なものであり、この性質を利用して大出力ビーム兵器を実現しようとしたのが、F.B.L.(Field Barrel Launcher)である。

大出力ビーム兵器というものは、ほぼ例外なく専用コンデンサーで増幅されたビームを射出する方式をとる。この場合当然ながら増幅するタイムラグが生じるがそうして生成されたビームは大抵の場合、そこに留めておくことが出来ずに、増幅終了後にすぐに射出される。止まっていると拡散しようとするビームのエネルギーが強すぎて、周辺機器に影響が出るからである。故に増幅時のタイムラグが、そのままビーム発射のタイムラグとなる。このタイムラグの存在故に従来のコンデンサー増幅方式のビーム兵器はタイムラグをある程度補える大出力ビーム兵器に限定され、装備するMSもNMMS-X09GN/SS ガデッサを代表とする砲撃戦用MSに限られる状態であった。

F.B.Lの場合はコンデンサーで増幅した粒子を周辺機器に影響が出ない独立した空間である開放型粒子加速帯(フィールド・バレル)の空間内に蓄積することが出来る。そこで粒子はさらに収縮されていき、その間にコンデンサーでは新たな粒子の増幅が行われる。次いで、それはまたバレルの空間内に蓄積され・・・・という風にコンデンサーの稼働を段階的に何度も行い、より強力なビームを生成することが出来る。その蓄積が限界に達した時点でビームは射出されるが蓄積区画がいっぱいになった状態でも30秒程度その状態を保持することが出来る。ここで射出すればそのときの発射タイムラグは全くのゼロであり、大出力ビーム兵器の欠陥を完全にクリアする事に成功している。また、この間にも、1段階のみだがコンデンサーを稼働状態にできる。ビームが射出されたと同時にそのメガ粒子は蓄積区画へ送られ、すぐさま次のビームの生成が始まる。これによって、ある程度の“連射”さえも可能となる。当然ながらわざわざ最大状態まで粒子をさせなくても発射する事は可能であり、連射速度と威力のコントロールも可能である。

F.B.Lの利点は従来の突撃銃程度のサイズに留まりながらもフィールド・バレルという所謂不可視のバレルを常時装備しているという事である。今までは拡張装備によって実現していた出力の増減をフィールドバレル内の蓄積粒子で行う事で自在に調整可能となっている。そしてフィールドバレルは当然ながら周囲に干渉しない為に銃身そのものの取り回しも良好となっている。また、独立型の火器管制用AIを標準装備している為にオプション装備無しで高精度の狙撃も可能であり、F.B.Lのみでビームライフル、ビームマシンガン、スナイパーライフル、対艦用ビーム兵器という4つの役割を果たす事で携行装備に限度がある可変MSの欠点を補っている。

本来は可変機用の武装であったが統合整備計画による機動兵器用携行武装の統一化に従って全機動兵器に採用される事が決定しており、順次生産が進んでいる。