J-10X 殲撃10型 近接能力強化機

J-10X 殲撃10型 近接能力強化機

概要

大日本帝国軍武装警察隊がJ-10 殲撃10型 の性能向上型として開発した軽戦術機。国内の反政府勢力の弾圧及び国防軍内部の不穏分子に備える必要のある武装警察隊の任務の性質上、対戦術機戦闘により特化させる事を念頭に置いた改修がされており、元々近接格闘戦能力に優れていたJ-10を上回る近接格闘戦能力を誇る。

コンセプトとしては『新素材の導入によって極限まで軽量化した機体に、大出力化した跳躍ユニットを採用することで機動性と運動性を向上させる』事を狙っており、限定的ながらアクティブステルスと不可視モードを搭載、電子機器関連も見直されるなどまさしく『別物』となっている。反面、操縦に難のあるビーキーな機体となっており、操縦には慣れが必要である。

当然ながら配備は武装警察隊にのみに限定されており、生産数は決して多くはない。カラーリングは塗布されたステルス塗料の関係で黒系統で統一されている。

機体構造

跳躍ユニット及び肩部スラスターの推力を5割向上させており、当然ながら著しい増大が予想される機体負荷に備え、新素材のカーボン構造フレームは表面がPS装甲化がされているのが特徴である。PS装甲の電力確保と機体出力の向上のため、各部GNコンデンサーも大型化している。フレーム素材の見直しによる軽量化以外にも、実戦において不要と判断された部位の装甲を廃止し、一部フレームを露出させた事で機体重量は大きく減量されている。

また、独自の特徴であった胸部ブロックと腰部装甲ブロック前面のリアクティブアーマーは爆発反応装甲から通電方式の電磁装甲に変更されているのが特徴である。外部からの衝撃をセンサーが捉えた瞬間、蓄電していた大電流を放電、実体弾を即座に溶解させて気化させる事で無効化させる。爆発反応装甲と異なって電力さえあれば何度でも使用可能な事と、さらに長刀の切っ先すらも溶解させる事が出来るなどその性能は大きく向上している。

オプション兵器の換装による対応以外にも任務に応じたコンフォーマルパックの換装が可能という特徴や装甲部や内部フレームの徹底したモジュール構造は原型機から引き継がれており、整備性と運用性の高さはそのままとなっている。

跳躍ユニット

跳躍ユニットはロシア製のAL-31FN/2を採用。跳躍ユニットの形状は低い抗力・十分な強度を持つ構造・大きな機体内容積を実現するためのブレンデッドウィングボディ形式を採用。大迎え角でも安定した粒子流入確保するための機首下面へのエア・インテーク配置、機体後端の左右に主翼から延長した棚状の張り出しへのベントラルフィンの配置、十分な構造強度を確保しつつ電子機器の格納配置場所とするために厚く太めた垂直尾翼基底部などが特徴。

原型機が採用していたAL-31FNと比較すると推力値が大きく増大しており、同時に軽量化もされている。また、ノズルは三次元可動ノズルとなっており、運動性能の向上に寄与している。その半面、整備性は悪く頻繁なオーバーホールが必要となっている。その他、高濃度圧縮粒子タンクと一体化した使い捨て型のロケットブースターが装着されており、点火する事で瞬間的に凄まじい加速を行う事が可能となっている。

アビオニクス

レーダーはロシア製160kmの探知距離を有し10~15目標を同時探知、そのうち4~6目標を同時追跡するTWS機能を持つファズトロン・ジューク10PDを採用。また、インドの技術支援でLANTIRNのような前方赤外線・レーザー目標指示ポッドも搭載しており、夜間や悪天候下でも攻撃ミッションの遂行が可能である。

レーダー大出力化と複合化が図られ、レーダー性能に関しては大洋州連合の戦術機を上回るとされている。

ステルス性能

本機の装甲表面は表面はレーダー波を吸収してそのエネルギーを熱に変換する対レーダー複合材で構成される他、大洋州連合軍の戦術機のそれを模倣したアクティブステルスシステムを搭載している。ATTSF-01A 心神よりも短時間とはいえ、不可視モードも実用化しているものの、機体形状がRCSを考慮していない点もあって、ステルス性能については特筆すべきものではないと見られている。

武装

基本的に原型機と同様の装備を使用する。機体各部にカーボンブレードが装備されている点も変わらない。

77式近接戦用長刀

幅広な先端はトップヘビー型とも称され、その形状は"柳葉刀"を模した形状になっている。幻想郷艦隊や大洋州連合のそれと異なり刀の自重で敵を切断する方式が取られている

AK-100

36㎜突撃機関砲(チェーンガン)と120㎜滑腔砲、射撃目標との距離を計測し戦術機のFCS(火器管制装置)に情報を転送するためのレーザー測距装置を一体化し、搭載している主兵装。120㎜砲はモジュール化されており、任務によって別の兵装に交換可能で対艦用グレネードなど多彩なオプションが用意されている。

カラシニコフ系列の自動小銃のデザインを色濃く受けており、非常に頑丈かつ整備性に優れている。銃身と薬室の内部がは耐腐食性・耐摩耗性に優れたクロムでメッキされ、腐食や摩耗を抑えている。

BM-8 カチューシャ

両肩に装備されるミサイルランチャーとレーダーユニット。制圧支援(ブラスト・ガード)担当の戦術機が装備し、弾切れの際には即座に切り離す事が出来る。

PK 57mm支援砲

戦車や支援車両としての役割を戦術機もこなせるようにするという目的で製作された支援砲。銃身にキャリングハンドルを装着して素早い銃身交換を可能なように設計しており、冷却効果を高めるために銃身には銃身と平行に溝が彫られている。
電磁加速式を採用した連射式のレールガンであり、連射性能・貫通力共に相応の性能を有する。

近接戦用短刀

腕部のナイフシースに格納された短刀。各国戦術機の大半が装備しているものと仕様そのものは変わらないが本機の物はグリップガードにも刃が付いている。

装備

ファズトロン・ジューク10PD
前方赤外線・レーザー目標指示ポッド
擬似太陽炉
複合カーボンフレーム
PS装甲

J-10X/S 殲撃10型 近接能力強化機 指揮官仕様

概要

大隊指揮官クラスにのみ与えられる高級機。レーダー・通信機能の強化や巡航ミサイルの終末誘導能力の付与、跳躍ユニットの大出力化が図られている。

武装

多目的追加装甲

指揮官仕様にのみ装備される事が多い盾。流線型の形状による傾斜装甲と伸縮式の大型カーボンブレードが特徴である。
最終更新:2013年05月19日 15:07
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