J-8  殲撃8型

J-8 殲撃8型

概要

旧東アジア共和国が開発した戦術機TSF-TYPE77 撃震を大日本帝国が近代化改修して作り上げた戦術機。

旧東アジア共和国軍の奮戦を象徴する名機であった撃震であったが、大洋州連合の支配を経て成立した大日本帝国に『無謀な抵抗によって多くの国民に塗炭の苦しみを与えた旧軍の象徴』とのレッテルを貼られ、建国時に残存していた全ての撃震がマイナスイメージの払拭を名目に本機に改修されている。

すでに旧式化しているものの、J-10 殲撃10型 を数の上で補完する意味で近代化改修機の生産は続けられている。また、撃震からの改修型や初期生産仕様の一部が武装警察隊が独自の資金供給源としての確立を目論む外宇宙への武器輸出事業の商品として試験的にグラール銀河系へ持ち込まれている。

機体構造

機体フレームは原型機の開発当時としては最新の構造であったサクラダイトとカーボンフレームを使用した複合フレーム構造を取っている。現在となっては廃れた物であり、最新鋭機のフレームと比較すると重量や関節の稼働域などの面で不利なのは否めないが、その分強度では優っており、簡易な構造故に整備もし易い。

原型機との違いとしては背面に太陽炉が外付けされている事であり、動力はサクラダイトに蓄電された電力を用いたバッテリー駆動と太陽炉のハイブリッド方式という珍しい仕様となっている。このような方式を用いているのは、元々のフレーム設計からして機体内部に太陽炉を内蔵させる事が難しかった事と、それによって外付け方式を選んだ結果、低出力の小型太陽炉しか選択の余地がなかった為である。ハイブリッド方式とはいえ、機体出力は最新鋭機には遠く及ばないが、逆にどちらか一方の動力炉が不調となってもある程度の作戦行動の継続が可能という利点がある。また、モジュール化して外付けされている太陽炉本体は交換・修理が用意であり、歪な構造に見えて整備性に優れている。

大洋州連合や地球連邦との戦闘を想定して密集状態での近接格闘戦を重視した改造がされており、運動性向上の為に一部装甲のオミットと部材変更による軽量化がされている。また、大日本帝国軍戦術機の共通の特徴である頭部センサーの装甲化とラウンドモニターという特徴は殲撃8型にも採用されており、頭部構造そのものが大きく変わっている為、撃震との最も大きな外見上の差異となっている。

機体各部には汎用性を向上させる為に、コンフォーマルポッドの搭載が可能となっており、特に増槽としてGNコンデンサーを兼ねたリアクティブアーマーが装備される事が多い。

アビオニクス

旧型機だけあって電子機器は最新鋭機より格段に劣っている。特に初期型はFCS及びAIシステムの性能に問題があるとされており、『マニュアル照準した方がマシ』と揶揄されている。最も、殲撃10型と同様のロシア製アビオニクスに換装した後期型ではこの問題は解決している。また、複数機及び母艦とのデータリンクを前提とすれば単機当たりのレーダー性能にそこまで拘泥する事はないとの見方も存在している。

武装

殲撃10型と同様の物を装備可能

装備一覧

複合構造フレーム
外付け式小型太陽炉
初期型火器管制システム

J-8II/F 殲撃8型 後期仕様

概要

殲撃8型の近代化改修仕様。レーダーユニットや各種アビオニクスを殲撃10型と同様のものに換装、管制ユニットもグレーシェル・コンツェルン製の物をライセンス生産したものへと交換している。また、太陽炉の出力も若干ながら向上している。

MiG-21 バラライカ Балалайка

概要

殲撃8型のロシア総督府による改修仕様。頭部モジュールの設計変更、頭部メインセンサーを防御するワイヤーカッターの追加、肩部装甲ブロックの小型化、大脚部装甲の簡略化、脚部および腕部の再設計、跳躍ユニット尾翼形状の変更がされている。
最終更新:2013年05月21日 23:31
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