カラドボルグ級水雷艇

カラドボルグ級水雷艇

概要

大洋州連合軍が開発した小型水雷艇。パッシブ・アクティブ両面でのステルス性能を重視して開発されたステルス艇であり、その高い隠匿性と高速航行能力で敵艦に肉薄、至近距離から対艦航宙魚雷を撃ち込む事を主眼としている。

艦隊決戦における水雷戦による敵艦隊の撃滅を戦術ドクトリンの骨子に据える大洋州連合宇宙軍においては『安価かつ大量生産が容易な決戦兵器』として位置づけられ、急速に配備が進んでいる。

船体外見

ステルス性能を優先した菱形の形状。また、隠匿性を優先して小型化も顕著であり、水雷艇といいつつもサイズは一般的な航空機をやや下回る。魚雷発射装置は船底部に収納されており、発射時のみ露出する。

船体構造

その危険性の高い運用方針から基本的に無人艦としての運用が前提とされており、事実上の使い捨てなのが特徴。それ故に構造そのものは非常に単純。

『小型の船体に大推力の推進器を搭載し、接近して魚雷を放つ』という簡単明瞭なコンセプトに従い、船体の大半はその為だけの機能を持たせる事に帰結している。内部構造の大部分は大推力推進器であるアルスヴィズ・エンジン4基とそれを稼働させる為の大容量コンデンサーに占められており、これに電子機器と魚雷発射装置を詰め込むと余剰スペースはほとんど存在しない。その極端な構造の為に直線での機動性能は極めて高く、可変機を上回る高速性能を発揮する。

アビオニクスについても母艦及び周辺の機動兵器・友軍艦艇からのデータリンクで目標を補足する事が前提の為、特にセンサー関連は必要最低限に抑えられている。搭載している人工知能に関しても従来の無人機用のAIの改良型に過ぎず、特筆すべき点は持たない。ただし、唯一の特徴としてハッキングによるシステム掌握対策として、例え同一の艦隊に所属するカラドボルグ級だとしてもAIは相互リンク機能を常にOFFにされているスタンドアローン状態にある。これにより、例え一隻がハッキングにより掌握されたとしてもその影響が全軍に波及する事を防止する事が可能。

武装

回転式ビームマシンガン

最低限の自衛の為に装備されたビーム砲。

連装式航宙魚雷発射装置

180度の稼働が可能なターレット型の魚雷発射装置。搭載されている航宙魚雷は『短射程型』と呼ばれる特殊仕様であり、射程を犠牲に航行速度と炸薬量を大幅に向上させているのが特徴。発射装置ごと換装が必要ではあるものの、通常仕様の航宙魚雷の運用も可能である。

装備

自律思考型AIシステム
複合センサー
アルスヴィズ・エンジン
最終更新:2014年01月21日 21:36