試製多太陽炉圧縮粒子砲『ヨルムンガンド』  Jörmungandr

試製多太陽炉圧縮粒子砲『ヨルムンガンド』  Jörmungandr


概要

地球侵攻戦争末期に三千院財閥作戦本部が計画した超長射程粒子砲。衛星軌道上から地球連邦の主要都市やジャブローへの直接砲撃をコンセプトとした大型兵器。

当時まだ研究開発と試作に留まっていた太陽炉とGN粒子を利用した大出力ビーム砲。試作された短砲身型やデータ上のシュミレーションでは良好な結果を残していたが、

  • 当時未だ技術が未成熟であった事による太陽炉と圧縮粒子の不安定さ
  • いくら制宙権を有していても軌道上で組み立てている間に連邦軍に捕捉される危険性が高いこと
  • 射撃管制システムなど搭載しないために命中精度を期待するためには弾着観測を行う前線部隊との連携が必須。なおかつ自前での制御システムなどもないために運用時は戦艦と連結する必要がある。

などが問題となって公式上は計画段階で中止された事となっている。

しかし、地球侵攻戦争敗戦後の混乱と戦乱のどさくさに紛れて第13独立義勇師団が試作品と完成していた一部予備パーツを確保。その後の技術発展によるブレイクスルーを経て義勇師団が有する大型工作艦『ラグナロック』内で完成させ、極秘裏に所有している。

完成させた後も運用するタイミングもなく、試射すらしないまま死蔵していたがルクシオールに帰属していたミヨーズが討ち取られるに至って使用を決意。ルクシオール艦隊を相手に実戦投入されることになる。

構造

最大の特徴は46cm口径かつ150mにも及ぶ長大な砲身と砲身側面からムカデの足のように突き出ている十数個の太陽炉である。

砲身基部の大型太陽炉で生成したビーム粒子が砲身内の特定ポイントを通過するたびに側面の太陽炉が順次高濃度圧縮粒子を生成。砲身内のGN粒子を増幅する事で最終的に戦術兵器クラスの出力を得たビーム粒子を発射するという独特の発射機構を有する。

その威力は最大出力ならば衛星軌道上がら大気圏による減衰がありながらジャブローのシェルターを貫通可能と試算されている。しかし、最大出力で発射した場合は1射ごとに側面の太陽炉全てを交換する必要が生じる。ただし、交換が不要な出力で放ったとしても艦船クラスのビームフィールドを貫通して船体に甚大な被害を与える事が容易であり、戦艦の射程外から放たれる大火力の砲撃は十分な脅威となる。

砲身及び各種部位はモジュール化して分離可能であり、運搬時は分解された状態で行い、配置する場所で組み立てを行う必要があるなど運用には手間と時間が必要。