GNX-150 ラフトクランズ Raftclans

GNX-150 ラフトクランズ Raftclans



機体概要


フューリア聖騎士団において各隊を率いる隊長格の騎士が乗る機体で、斯衛軍で例えるなら赤や黄、青色などの上位の機体に相当する。
戦闘能力のみならず電子戦を含めた生存性に優れた機体で、GN粒子や大気、ガス帯などの物質が比較的濃い場所での戦闘能力向上を本格的に視野にいれている。
ロストテクノロジーで建造された古い機体のレプリカで、フューリア聖騎士団が東方艦隊を発注し再現した。
レプリカと思えぬほどの遠近攻守で隙のない優れた機体である。
スタンダード仕様の機体のほか、色や頭部形状の違う固有騎士専用機が存在する。


機体開発コンセプト


開発の経緯にはやや複雑な説明が必要となる。
フューリア聖騎士団は多くのロストテクノロジーを保有するものの、欠損箇所も多かった。
特に騎士専用機を稼働させるためには多くの欠損された技術を復元するか、他の技術で補う必要があった。
そこで東方艦隊での"GNドライヴの技術研究プラン"で開発された数々の動力炉やマンマシンインターフェース、火器や防御機構で補うことでオリジナルの騎士機を復元することとされた。
その多くの技術の中でコストの面でも妥協できる点においては量産機であるケルベリオンやレリオンに流用されている。

機体構造



全体的な機体フレームの構造は第三世代型ASに近く、人間の身体に極めて近づけてある。
衝撃吸収ダンパーを関節に備え、多大な関節への衝撃には衝撃吸収材を蒸発させる。

機体表面には常に薄くGNフィールドを展開している。
薄く纏ったGNフィールドは敵の物理・ビーム攻撃にある程度防御力を発揮する。
それ以外にもGNフィールドに細かい無数の隙間をあけ、そこから水を気化させて逃がすことで放熱を行い、宙域に撒かれたGN粒子を吸着することでGN粒子を再回収したりとまるで人間の肌のように"呼吸する"GNフィールドとなる。
そのためか、大気圏内や星間物質の濃いガス帯のようなところでは特に高い機動性を発揮する。

機体顔面には複合サイクルエンジンの吸気口がある。
宙域を漂う星間物質やGN粒子を磁場で捕まえて吸い込み、太陽炉のGN粒子とともに吐き出すことで星間物質が濃いところでは推力がGN粒子の排出のみのときと比べて推力が増強される。
機動力優先から砲戦優先となるとGN粒子を取り込んで自身の武装への粒子供給に変更される。
ただし、未確認の星間物質を確認した場合など吸収に支障を及ぼす場合には自動ストップされる。


動力炉


緑色のGN粒子を使うオリジナルのGNドライブを2基搭載する、ツインドライヴシステム搭載機体である。
特筆すべき点はGNドライブには"オルゴン・エクストラクター"と呼ばれるシステムが組み込まれている。
オルゴン・エクストラクターはTAROSに似たコクピットに組み込まれたパイロットの意思を読み取る装置(サイトロン・コントロール・システム)をGNドライブとを繋ぎ、GN粒子を介して脳量子波を伝達させる。
ツインドライブの安定機能も含まれているため、オルゴンエクストラクターの調子次第で機体全体のコンディションも大きく左右される。
GN粒子単体でも脳量子波を伝達させることができるが、それを増幅させる役目を持つ。


制御システム


そのオルゴン・エクストラクターの機能により実現可能となった技術があり、それが量子化による量子テレポートとオルゴナイト・マテリアライゼーションである。
量子テレポートはGN粒子をもちいた空間転移戦法であり、理論的には恒星間の航行にも応用可能であるが、実用上では短距離の移動が限界とされる。

オルゴナイト・マテリアライゼーションはラフトクランズと共に新しく発見された金属生命体と関連された技術である。
その金属生命体は物を浸食する特性とGN粒子や脳量子波を操り、さまざな物に擬態する機能を持ち、知性すら持ち合わせる。
オルゴナイトとはいわば、その金属生命体の切れ端にGN粒子という"餌"をあたえ、脳量子波で指令を出すようにしたものである。
GN粒子を外部から与えられているうちは非常に強固だが、GN粒子の供給がきれると崩壊するとともにエネルギーを解き放って崩壊する。
脳量子波により、オルゴナイトの形を変えることができ、場合によっては自身をもうひとつ作り出すことすらできる。


防御システム


防御用の装備としてGNフィールドとディストーションフィールドの複合フィールド、オルゴンクラウドを備える。
大出力のGNフィールドと強度ではそう大差はないもの、オルゴンエクストラクターによりピンポイントで強度を高めることもでき、総合的な強度では上回る。


固定武装


固定式のGNキャノンをバックパックの2門、腹部の1門を備える。
それぞれを連動させて同時発射することでブレイヴのトライパニッシャーと同様の高出力のGN粒子のビームを照射可能。

また、腕と膝、つま先にはGNカーボンの棘状のブレードが備えられている。
ディストーションフィールドのサブ・フィールドジェネレータが内蔵されており、傘のように薄いディストーションフィールドを張る。
この薄いディストーションフィールドはECM・ECS用のアンテナやレンズと連携することで電磁波を収束させてより遠くへ届けることができ、電子戦能力を底上げしている。
高機動戦闘時にはGN粒子を付着させたディストーションフィールドとGNフィールドとの複合フィールドになり、宙域に存在するGN粒子と干渉させることで運動性能を底上げる。
サブ・フィールドジェネレータは機体本体のメインと連動することで強固な複合フィールドをブレード表面に張り、近接格闘で使用することが可能。

武装各種


手持ち武装はオルゴンライフル、クローシールドの二つとなる。
オルゴンライフルはやや長身のライフルで、射撃精度に重みを置いている。
長い砲身にはそれぞれフィールドジェネレーターとGN粒子の圧縮装置が内蔵されて、圧縮と加速されたGN粒子を不可視の延長砲身で撃ちだす。

ビームサーベルのような武器はないが、かわりにオルゴンライフルにはソードモードがそなえられる。
オルゴナイトの刃を両端から発生させることによって、格闘武器としても使用できる。

クローシールドは通常はシールドとして活用できるが、5本のクローを展開する。
オルゴン・エクストラクターにより、まさに3本目の手のひらのように動き、格闘戦においては変幻自在な活用をされる。
クローにはGNフィールドを纏い、強力な格闘武器の直撃にも耐える。

電子装備


騎士機として生存性に優れることが要求されており、電子欺瞞やステルス性能に優れる。
不可視型ECSを一歩推し進め、電子的光学的にも"確認できる"分身を作り出す。
前述したオルゴナイト・ミラージュを合わせて使うことで、特別な対ステルス手段を持ちえていない限り、見破ることは困難を極める。
また、レーダーと電子戦兼用のコンフォーマル・アンテナを全身に備えており、ECM性能に置いて先んずる。


機体諸元


[全長(MS形態時)]
34.0m

[乗員]
パイロット 1名

[固定武装]
GNキャノン×3
多目的兵装ランチャー×2

[携行武器]
オルゴン・ソード・ライフル
クローシールド

[動力炉]
純正太陽炉×2

[センサーシステム]
N/JSRS-19(γ)1 統合型多機能RFシステム
N/OST-3 光学監視追尾装置
ペリスコープ

[アヴィオニクス(電子機器)]
オルゴン・エクストラクター機体制御用AI
不可視型ECS
QWS-2 超光速航行探知システム
N/CMD-5 チャフフレアディスペンサ
N/LINK-6 アドヴァンス・クロノデータリンク
4重マッスル・バイ・ライト

[その他装備]
トランザムシステム

機体バリエーション


GNX-150 ラフトクランズ・アウルン


アル=ヴァン・ランクス機とグ=ランドン・ゴーツ機。
オルゴン・ソードによる剣撃戦闘に最適化された近接戦闘タイプ。
オルゴン・ソードにFタイプ(高出力モード)があり、機体全長の5倍以上はあるオルゴナイトによる巨大な対艦刀を形成する。
そのため、関節駆動に特別なチューンが施してある。


GNX-150 ラフトクランズ・ファウネア


フー=ルー・ムールー機。
オルゴン・ライフルによる射撃戦に最適化された遠距離戦闘タイプ。
オルゴン・ライフルにFタイプ(高出力モード)があり、オルゴナイトライフルと胸部の砲門を直結することで大出力のオルゴンライフルのビームを放つ。
そのビームはオルゴナイトの結晶を作るほどの出力を誇る。


GNX-150 ラフトクランズ・カロクアラ


カロ=ラン・ヴイ機。
オルゴン・クローによる格闘戦に最適化された近接格闘タイプでオルゴンライフルを持たずに、代わりに両手にクローを持つ。
オルゴン・クローにFタイプ(高出力モード)があり、爪にオルゴナイトを纏った変幻自在の格闘攻撃を行う。
単純な近接格闘の攻撃力ではアウルンに譲るものの、よりテクニカルに翻弄・攪乱する攻撃ができるとされる。


GNX-150 ラフトクランズ・フィクス


レプリカント・ファースト少尉機。
そのフィクス(Ficus:無花果)の名前の通り、イチジク色の塗装がされている。
聖騎士団外に出される機体ということでラフトクランズの量産試験機でもあるため、リミッタがかけられており、基礎的なスペックは劣る。
それにともない、量子テレポートも使用できなくなっている。

しかし、かわりに遠隔制御兵器としてプロトGNツインファングを2基搭載する。
GNファングとしてはかなり大型で上から見るとVVVの形に見える。
双胴の胴体に前進翼がつけられているために特徴的な形をしている。
これは大気圏内、あるいは宇宙空間でも高濃度のガスが立ち込めている場合に備えており、そのような状態でも高機動性を維持するための形状である。
前進翼は可変翼となり、低速高機動モードは前進翼であるが高速機動モードでは折り畳み後退翼となる。(エースコンバットの可変機のX-02の可変方法と同等である)
双胴の箇所にはそれぞれサイトロンコントロールされるよう調整されたGNコンデンサを搭載。
疑似太陽炉と同様にGNコンデンサもツインドライブ化されているものの、サイトロンコントロールの調子に左右される。
双胴の胴体の先端には大口径のGNバルカン、胴体と胴体の間にはGNビーム砲がついており、連動してトライパニッシャーとして発射することもできる。
GNファングのようにビームサーベルの発生させて切り裂く機能はないが、かわりにGNフィールドを発生させてそのまま体当たりすることで近接戦闘が可能となっている。

機体のサイトロンコントロールも少尉専用に調整されている。
定数のGNファングを搭載してもまだ能力に余裕があり、無人MSやGNファングの搭載も検討されている。