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「クラスメイトは外国人」~教室や地域で(実践報告)


劇にしました

 先日行われた神奈川の生徒交流会。地域の中高生(外国につながる子、及びその友人)が約40人ほどが集まりました。学校で孤立しがちな外国につながる子どもたちの、日ごろの思いを子どもや若者どうしで語り合う取り組みです。話し合うきっかけ作りで、マンガを利用しようということになりましたが、まだ日本に来て日の浅い、字を読むのも大変な子も多いので、大人のスタッフで劇にして見せよう、ということになりました。最初にいじめがテーマの第13話タオの体験、名前にちなんだアイデンティティについての第18話美里の物語、最後に非正規滞在者の家族と在留特別許可に取り組んだ第10話ジョシーの物語。事前に集まっての練習も出来なかったので、ぶっつけ本番、台本の最初の読み合わせのような劇でしたが、それでも子どもたちは真剣にみてくれました。
 そのあと、グループに分かれてのミーティングをしました。いじめについては、ほとんどの子どもたちが被害者体験を持ているようでした。どうしたらいじめを乗り越えることが出来たか、というノウハウの交換も出来ました。
 名前については、本名(外国風の名前)を名のったらアルバイトをことわられた体験が何人の子どもたちのから語られました。
 参加した生徒の中には、かつてオーバーステイで、在留特別許可を取得した経験のある子もいたり、現在手続中の子もいたりしたので、そうした体験も話し合われました。
(D高校教員、2009年11月15日)

みんなが読んでくれた

 「クラスメイトは外国人」を中学校や高校で、教室に置いておいたら、子どもたちが代わる代わる読んでいるという声も複数から聞いています。ここまで触れて欲しいという微妙な点まできちんと説明されていて、大変感心し、勉強させてもらっています。
(C高校教員、2009年7月26日)

第6話、ネブローズの物語


この前、「難民」の授業で、第6話ネブローズの物語を使ってみました。
NHK教育の「地球データマップ・難民」を見せたら、ちょうどカザンキランさん一家が出てきており、その後を理解してもらうために、読ませました。
どんな感想があるか、次回紹介します。
(B高校、2009年6月17日)

第18話 美里の物語


先月私のクラスで道徳の時間に読みました。
本当は2話の歴史から読まなくてはいけないと思ったのですが、在日韓国・朝鮮人の存在すら知らない中学生たちに、まずは名前というとっつきやすいところから入るのがよいかと思い、美里の話を選びました。以下に生徒の感想を載せます。

ある男子


「日本人の悪い部分がすごく出ている。自分たちと違う環境で育ったりした人、肌の色や言葉の違いを、相手のことも考えず『変なモノ』として受け取っている。
それが名前にまで影響している。これは日本人が『朝鮮は危ない国』などの国で人を差別することが根付いているせいだと思う。
日本人は一人ひとり性格や考えも違うってことはわかっているのに、他の国の人のことになると、朝鮮はこうだから中国はあーだからという『先入観』によって生まれていることだと思う。
この先入観はニュースがかなり影響していると思う。
日本のニュースは他国の事件や悪いところを取り上げすぎだと思う。
そういうことが先入観につながる。日本人にはそういう習慣がついているのでは?」

ある女子


「自分の名前は親が一生懸命考えてくれたのだから、簡単に変えてしまうのはどうかと思う。
名前でからかわれたりするのはつらいと思う。自分の場合、日本生まれで日本育ちだけど、変わった名前だからということで、今もかわかわれたりしている。
もう慣れてしまったから気にしてないけど、小学校の低学年のときは本気で名前を変えたかった。親から名前の意味を聞いてから、ちゃんんと意味がわかって一生この名前を大事にしおうと思った。だから相手の名前の由来を知ることで、名前を変えたりする人は少なくなると思う。」

クラス全体の傾向

ほとんどの生徒は「差別はかわいそう」「名前を変えるのには私たちにも原因がある」「名前を変えなくてもよいような社会にしたい」という、予想される感想を書いていました。
その中で上記の2人は少し面白い視点をもっているなと思い、ほかの生徒にも紹介しました。

在留特別許可申請中の

フィリピンルーツの女子生徒の感想を載せておきます。

「最初、自分の名前が嫌で日本人らしい名前がよかったと思ったことがあります。
この名前を言うだけで『えっ?外国人?』って言われるのがちょっと複雑でした。
周りから『日本人みたい』って言われるのも、ちょっとなんともいえない気持ちになります。
でも、今思うことはやっぱり自分の名前なので、このままでもいいなと思います。」

修学旅行から帰ってきたら、こんどはこの生徒の感想をもとに、名前についてもう少し考える授業をやってみたいと思います。

(A中学 2009年6月18日)